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最強の宿敵(ライバル)・項羽台頭!人が人の才を見抜き、その集積が歴史を動かす。 一介の地方役人に過ぎなかった劉邦が、天下人となるまでの戦いを鮮やかに描き出す。 中国歴史小説の巨匠による渾身長編、第二幕!
〈宮城谷昌光作家生活25周年記念作品〉
最強の宿敵(ライバル)・項羽台頭!
劉邦は民の絶大な信頼を得ながら進撃を続けていく。
人が人の才を見抜き、その集積が歴史を動かす――傑作長編第二幕!
民に推され沛県の令となった劉邦は、近隣の県を平定しながら勢力を拡大していく。
行軍中に名軍師・張良との出会いがあった。
楚と結んだ劉邦は項羽と共に秦の城を攻め続けるが、戦地に衝撃の一報がもたらされ......。
物語は怒濤の展開へ!
一介の地方役人に過ぎなかった劉邦が、天下人となるまでの戦いを鮮やかに描き出す。
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Posted by ブクログ
三巻同時かと思ったら月毎だった~沛県に凱旋した劉邦は郡府の周苛が窮地に陥っていると踏み,薛県の陳武が挙兵するので,薛を攻めてほしいとの依頼に樊噲が乗り込み,郡守にやむなく従った周苛・周昌を救い出した。薛兵の間に入って,陳武を救い,胡陵の監平を捉えたが解き放ち,亢父と万与は落としたが,雍歯が魏に近寄って籠もった豊邑を落とすには兵数が不足してい。兵
を借りるために出向いたのは留県で,景駒を楚王に建てた秦嘉に願い出るが,往きに出会ったのが,韓の再興を期す張良で,留県で協力を申し出たのは,かつて劉邦を救った寧君であった。寧君も五彩の気を見たのだった。劉邦と寧君が豊邑に向かう途中,陳勝は殺害されていた。碭県からは,陳濞・陳賀が現れ,秦兵を追い払ってくれる様にとの懇願に応じ,攻撃目標を碭に変更した。遭遇戦となった司馬イに敗れるが,取って返して,碭県を解放したのは,張良の献策だった。豊邑を攻め続ける,南から7万の兵を擁する新勢力が現れたという。項梁と,その甥・項籍(羽)だ。秦嘉は敗死し,寧君は救われ,劉邦の軍勢は1万に達した。薛に入った項梁の様子を蕭何に探らせ,連携の道を模索する。項梁から将兵を借りた劉邦は豊邑を落とし,任敖にこれを託して,二つ目の根拠地となった碭に帰還した。楚王の孫・懐王を奉戴したしらせに,張良は馳せ参じた武人達の中に,韓王の遺児・横陽君を発見し,劉邦から泣く泣く離れていった。この時点で,秦の他に,張耳・陳余が作った趙,韓広の燕,周市が宰相の魏,田詹の斉の5国が存在した。秦の将・章邯が東阿を討つ作戦で,章邯は敗走し,劉邦と項羽は西行した。亢父・東緡・爰戚・甄城・都関・城陽を攻め落とし,濮陽で手こずると定陶から先は劉邦が単独で臨斉・巻・滎陽と攻め落とし,定陶に留まっていた項羽が追ってきて油断をした定陶は項梁が攻め落とした。しかし,外黄・陳留を項羽が中心で落としたいた裏で,韜晦していた章邯が定陶を落として項梁が殺害された。彭城を根拠とした楚王・懐は,宋義を上将に任命し,関中を制した者を王とすると宣言するが,応えたのは劉邦と遅れて項羽。許されたのは劉邦だけだった。宋義の本隊の露払いとなった劉邦は,安陽か
ら杠里,さらに宋義が向かう斉の途中にある昌邑を攻めるが,宋義の狙いが斉との連携にあって趙の救出にないと気付いた項羽は,宋義を殺し,楚王から上将に任命され,西を目指す~いやいや動き回ること,動き回ること! 中巻から地図が付いたが,これがないと判らない。二次元の地図だから大
変さは解らないけど,動き回るねぇ。さあ,関中を目指すぞ!
Posted by ブクログ
時代が展開される中巻では、ようやく項梁、項羽が姿を現し、それと同時に章邯という秦末の名将が歴史の舞台へと上がる。
この辺の抗争は「香乱記」を思い出させるところだが、あちらで中心となった視点とは別個に、こちらでは劉邦と項羽にスポットが当たっている。その描き方は、やはりさすが宮城谷先生、なかなかに興味深い。
歴史上には様々な魅力的な if が存在するが、関中を制圧しに向かう劉邦と共に項羽が居たならどうなっていたのか、とこの巻ではとても魅力的な if が問われている。果たしてどうなっていたかは、本当に興味深いところだ。
話がそれるが、少し真面目に考えてみれば、この章邯にせよ、あるいは後漢の皇甫嵩、隋の張須陀などのように、乱が起これば当然のように体制側からそれを鎮圧しようとする大きな力が現れる。不思議なくらい強力な、王朝そのものの底力のようなものが確かに存在するのだ。
項羽と劉邦が馬を並べて関中を制圧していく姿はよく想像されるところであるし、それが楚王の下で、となれば歴史の展開は大きく変わるに違いない。だが、秦が果たして章邯の出現を最後に命数が尽きたかは、いささか怪しいかな、と思わなくもない。
話が逸れすぎたが、今回は星五つと評価したい。するすると読める面白さであった。
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