宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 介子推

    Posted by ブクログ

    『重耳』を読んで興味を持った介子推。
    中国・春秋時代、賤臣として、重耳が晋の王位(文公)につくまで19年に及ぶ苦難の亡命生活に従い重耳を陰から助けた介子推。
    人知れず尽力した介子推の功績は重耳に届くことはなく、論功行賞の対象にはならず、功臣の要求に応じて論功行賞を行ったりそれどころかそれまで命を狙っていた者も受け入れるという重耳に失望したということです。
    認められなかったことではなく、敬愛する主君への失望から、故郷の山へ去ってしまう介子推。
    生きのびるのが精一杯の想像を超える苦難を乗り越えたのに、19年も、それはもうやってられないですよね。
    なんだか哀しい。

    0
    2024年03月01日
  • 歴史を応用する力

    Posted by ブクログ

    歴史書のほんとうの凄みというのは、年齢に関係なく、人の自立力、発想力を育ててくれるところにあるのではないかと思います。」
    歴史から何を読み取れるか、とってもワクワクします

    織田信長や水戸光圀など日本の多くの歴史上の人物も中国の歴史から知恵を得ているところも、同じものを読んだのかもしれないと思うとドキドキです。

    0
    2024年02月26日
  • 呉漢(下)

    Posted by ブクログ

    後漢の呉漢。
    貧しい農家で他人の農地で働いていた呉漢が、後漢の祖・光武帝に信頼される武将となり共に中国全土を統一する物語

    貧しい頃からどんなに武功をあげて立派になろうとも一貫して人を思いやり、謙虚に教えを受け入れる呉漢の姿勢が立派でした。

    0
    2024年02月25日
  • 沈黙の王

    Posted by ブクログ

    中国の数千年前の古代を題材にした短編集

    なかなかイメージがわかないほどの古い時代の人々を驚くほど生き生きと描いています。
    歴史書では文字としてしか感じられないことを、私たちと同じように生きた人間として手触りを与えてくれて、とても嬉しくワクワクしました

    0
    2024年02月25日
  • 新装版 奇貨居くべし(五) 天命篇

    Posted by ブクログ

    呂不葦は、趙の人質である、異人 を見て、奇貨なり、と感じ、父に相談。
    戦国策に父と呂不葦の問答あるとか、
     問)耕田の利益は幾倍か →答)十倍だ、
     問)珠玉の儲けは、幾倍か→答)百倍だ
    では、国家の主を立てた儲けは、幾倍ですか →答)かぞえきれぬ 
    と。では、秦の公子である異人に、事えてみたいと思います。
    奇貨、居くべし、蓄えておく と投機(買い持ちですな)を行う事を決断、
    呂不葦は、秦に出向き、様々な艱難辛苦を経て、異人を、秦に迎える、という。
    異人の子供が、秦の始皇帝となるわけですが、まあ、凄い物語であります、★四つ

    0
    2024年02月18日
  • 諸葛亮 <上>

    Posted by ブクログ

    宮城谷版「諸葛亮」。
    この人の書く文章は、妙に説明臭くて以前からあまり好きじゃなったんだけど、「諸葛亮」好きとしては読まぬばならぬと思い、思い切って購入。

    今までの三国志、演技とも違う部分があり、よく調べて書いてある印象。脇道への逸れ方も昔程鼻につかない。

    0
    2024年02月03日
  • 晏子(一)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    随分前に胸を躍らせて読んだ記憶がある。マンガで三国志を読んだ勢いで、再度「晏子」を読むことにした。時代は春秋時代。諸葛亮孔明の生まれが181年、晏弱(父)の生まれが紀元前556年ということなので、この本の舞台は、三国時代から遡ること700年くらいだということになる。

    春秋時代中期に大国と呼べる国は、秦、晋、楚、斉の四国で、本書の主人公晏子はその斉の人である。ただし、本書はその父・晏弱の活躍の時代から描いている。

    第一巻の主役は父・晏弱。斉の当時の君主・頃公の品のない外交上の悪戯が晋との間に確執を生じるもととなり、その尻ぬぐいにかりだされたのが、本書での晏弱の最初の役割だった。

    晋の郤克の

    0
    2024年02月01日
  • 諸葛亮 <上>

    Posted by ブクログ

    下巻を先に読んじゃったんだけど,上巻の前2/3が読み易いのは・・・~郡丞の父の元で次男に生まれた亮は,実母が死に実父が死んで,叔父に引き取られ,叔父が袁術によって豫章郡太守に任じられて同行し,大過なく1年を過ごして野に下り,荊州に非難して,荒野を開いて殖産で財を築き,亮を塾に通わせて,生涯の友と名士との知己を得た。曹操と対立していた劉備が荊州に流れてきて,再三の招聘で劉備に仕え,呉の孫権と連携することを提案して受け入れられ,赤壁の戦いで曹操が退いた後,益州を本拠として天下平定を提言する~想像で書いた(フィクション)からだね。三顧の礼以降は史書に記されているから迂闊なことは書けないのだ

    0
    2024年01月30日
  • 新三河物語(下)

    Posted by ブクログ

    非常に大作の本書だが、後半に行くほど内容に引き込まれてくる。
    最終巻の本書は小諸城を中心とした真田家との闘いから一気に大坂の陣戦後に至る。関が原や大坂の陣の描写があっさりしているのも特徴的。
    なにしろ主人公の平助の人生に武士の清々しさが象徴的に描かれていた。
    内容の濃い一書だと感じた。

    0
    2024年01月25日
  • 新三河物語(中)

    Posted by ブクログ

    中巻は主に遠江、駿河への進出と、それに伴う武田家との闘いが描かれている。よくある歴史小説とは異なり、三方ヶ原の戦いにおける徳川家康の倫理的信念と、武田信玄の倫理観に悖る行いというような価値観で描かれている。また、駿河進行に至るまでの過程も、大久保家を主体として描くことで丁寧に描かれていて、他の歴史小説とは異なる視点が示されているところが面白い。上巻以上に内容に引き込まれた。

    0
    2024年01月25日
  • 新三河物語(上)

    Posted by ブクログ

    徳川家康の活動を描く物語ですが、原著者の大久保彦左衛門が描いた三河物語が底本になっていることから、徳川家の柱石の一つである大久保家を主として描いた物語。よくある徳川家康や織田信長を描いた歴史小説とは違って徳川家の家臣目線なので雰囲気が大分違う。悩める青年大名として描かれやすい徳川家康が、常に厳然としたリーダーとして描かれている。上巻は三河の一向一揆鎮圧が主たるテーマ。とても丁寧に描かれていて、読み進めるうちに本書に惹き込まれていった。

    0
    2024年01月21日
  • 諸葛亮 <下>

    Posted by ブクログ

    劉備が益州を取り、魏が後漢から禅譲により国を簒奪することで蜀漢を設立。その後有名な出師表を出し、義と戦う。ただその戦い方は三国志にあるようなスーパーマンのような闘いではなく、情報戦、兵糧の調達などに苦しみながらの闘いを行って、屯田を行いながら兵を出す。ただ四川の山々は守は良いが攻めるのも山、谷を越えなくてはいけないところでの出陣は険しい物であった。 それでも、後出師表を劉禅に出し、4度の闘いに赴く。仲達を翻弄しながら、残念ながら五丈原で病没する。 
    三国志に出てくる、祈祷とか木像を作り、仲達を撤退させる、「死せる孔明、生きる仲達を走らせる」はあったようだ。
    どちらかというと蜀漢の孔明の生涯と言

    0
    2024年01月19日
  • 戦国名臣列伝

    Posted by ブクログ

    人の性格や賢愚で人生の明暗が分かれるところは現代にも通じており、自己啓発本みたいな側面もあって味わい深いです

    0
    2023年12月23日
  • 諸葛亮 <下>

    Posted by ブクログ

    遺産とは、財でも宝物でもなく言葉なのだ。
    あとがきに
    「なぜなぜと自問を繰り返しているうちに、小説の構想は膨らんでいくもので、そういうなぜがないと歴史小説は面白くない。どこを探しても正解が得られない時でも小説家は避けずに小説的解答や解釈を示していくべきであろう。私はその覚悟で、連載小説を書き始め書き終えた。」
    とある。この本を読む価値は、ここにあるのであろう。自分では調べられないこと、自分では問えないこと。自分では導き出せない解答、解釈。
    この小説は、日経新聞夕刊2022年1月4日から2023年3月31日まで連載されていた。連載には絵があったようだ。過去の新聞を見返してみたい。

    0
    2023年12月21日
  • 孔丘 上

    Posted by ブクログ

    孔子の教えではなく、その人物を描く歴史小説。
    漫画『キングダム』の影響で、諸子百家といえば戦乱を思想と弁舌で渡り歩いたイメージだったが、上巻を読む限り、孔子の時期は戦国時代前の春秋時代で、後の戦国七雄となる国もすでにあるもののどこかまだ牧歌的、周王朝もまだそこそこ立てられている印象。あくまで小説なのでどこまで本当かはあるけど。
    その分、小説としての展開は若干退屈ではある。孔子もまだ町で教えてるだけっちゃだけだし。
    しかし、儒教や中国思想の本は教えが脈絡なく並んでいるように感じられる自分にとっては、孔子の教え的なものがストーリーの中で随所に出てくるのはよい。

    0
    2023年12月10日
  • 孔丘 下

    Posted by ブクログ

    陽虎を避けて斉に至ったときには晏嬰と反りが合わず仕舞い。著者の「晏子」は好きな作品だったから、何とも残念に思う。互いに融通の利かぬ偏屈ということなのか。

    陽虎の野望が潰え、季孫斯の輔弼となる孔子。城壁の取り壊しを行うが、仲孫氏、叔孫家の反発を買い、弟子たちとの長い放浪となる。
    正直、礼による国家づくりに季孫斯が賛成したのが納得し難い。白川静先生は孔子によりクーデターと捉えていたと思う。酒見賢一のサイキック小説「陋巷に在り」もそう。

    小説の終盤、顔回や子貢も活躍するが、論語のエピソードから飛び出た俊英の弟子たちの像がはっきりしたように思う。ただ、それでもその描き方はあっさりして、不満が残った

    0
    2023年11月14日
  • 孔丘 上

    Posted by ブクログ

    久しぶりの宮城谷さんの本。若い頃に結構、著者の本を読み耽った。
    宮城谷さんに教えて貰ったのは、漢字の成り立ちを解き明かした白川静先生。白川先生の孔子伝に沿った内容だろうと思ったが、そうでもないように感じた。
    いつでも書くことは出来たんだろうけれど、機が熟すのを待ったんだろうな。

    孔丘の題名と文中でもその名で書き連ねることが、その人に迫ろうとする姿勢と思う。
    そして丘の名を命名したのが母とする処が沁みた。

    儒は元々、葬礼を儀礼をつかさどるもの。そこから学び始る孔丘。官職を得てからも学び続ける。ある意味、偏屈な一匹狼で、直情家な性格をうまく描いていると思う。
    そして教育者であり、弟子たちを引き

    0
    2023年11月12日
  • 孔丘 上

    Posted by ブクログ

    孔丘のひととなりが垣間見れる。今も同じように世の中が動いているのかもしれない。
    ある意味普遍的ではある。

    0
    2023年10月26日
  • 三国志入門

    Posted by ブクログ

    新書ではあるが小説のようにすらすら読めてしまう。群像の動きや三国志の流れを知るのにうってつけの正に入門編

    0
    2023年03月19日
  • 草原の風(上)

    Posted by ブクログ

    後漢を開く、劉秀のお話。
    今の所、宮沢賢治のような感じを受ける。
    ここからどうなっていくのか楽しみ。

    0
    2023年02月14日