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中国歴史小説の第一人者が書き下ろし! 中国を代表する歴史物語『三国志』をこれから読みたい人を、雄大な世界に誘う入門書。 英雄たちの足跡を物語、戦い、故事成語などにわけて易しく紹介する。 ・三国時代と三国志の時代の違いとは ・外戚と宦官の争いが後漢王朝を衰弱させた ・ことばの力によって大国・魏を創った曹操 ・薄情な劉備がなぜ蜀の皇帝になれたのか ・若さに満ちた政権を率いた呉の孫権 ・「水魚の交わり」「泣いて馬謖を斬る」……物語を彩る名言 ・英雄たちの亡き後の三国志の世界
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Posted by ブクログ
字を読むだけじゃ、中々全体像が掴めなかったが、諸葛亮やら曹操やら、聞いたことのあるワードも中には出てきたので、あとは、買ってある漫画版で知識を深めたいと思う。
正史やそれに類する史書によれば、曹操はもちろん、董卓・孫堅・公孫瓚・劉備はみな豪腕で、紛れもなく動乱期の英傑なんだなとわかります。大人になって改めて三国志に触れると、子供の頃はわからなかった群雄たちの凄さに気付く、という感じでしょうか。その気付きのきっかけを与えてくれる本だと思います。 特に劉備は...続きを読む、根拠地を失おうが部下を見捨てようが慕われ続けるという、群雄の中でも飛び抜けて不思議な人物です。結局皇帝として自分の国を建国するわけですから、現代だったらとんでもない存在でしょう。 逆に曹操は、官渡で勝利するまで苦境に見舞われ続けたのに、実力や人材の力で乗り切った強烈なリーダーシップの持ち主です。漢王朝に対しては節度を保ったバランス感覚もさすがだと思います。 現代で悩んでいる人に、このくらい強引に物事を進めていいんだ、と思わせるパワーが三国志にはあります。そういう面白い世界に誘ってくれる良書でした。そういった意味では「入門」なのでしょう。 あとがきも面白かったです。
◎入門とあるが、なかなかいろんなことがわかります。わたしは宮城谷先生の本は読んだことありますが、けっこう難しいと感じました。この本は読みやすい。
三国志は登場人物がたくさんいて名前も似てるし、広いから地名も覚えたりイメージするのが大変で、関連本や解説本を含めて何度読んでも新たに知ること、理解することが多く本当に奥深いです。 今回は宮城谷昌光さんの三国志入門。 宮城谷さんらしいわかりやすい入門書で、流れがよくわります。 「三国志のことば」の章...続きを読むでは「水魚の交わり」「鶏肋」「呉下の阿蒙」など三国志にまつわる故事成語が紹介されており、とても興味深かったです。 正史「三国志」、「三国志演義」、その他「三国志」を扱った中国ドラマや映画「レッドクリフ」。 いろいろな視点によって登場人物のイメージが変わったり、深まったりするのも「三国志」のおもしろさだなと思います。
新書ではあるが小説のようにすらすら読めてしまう。群像の動きや三国志の流れを知るのにうってつけの正に入門編
入門というだけあって、全体の流れや三国志の主要人物はつかみやすかった。ただ気になったのは妙に描写が主観的で作者の想像が強く入っている点。作者は元々小説家なのでそういう書き方に慣れているのかもしれないけど、新書として読む場合には事実と後世による創作と、作者の想像とはもう少し分けて描いてもらえるとありが...続きを読むたい。 あと、入門という割にはマニアックな説明がところどころ入っているのも作者が古代中国小説をたくさん書いているからなのかも。古代中国がすきなひとは嬉しいだろうけど、そうでないなら少し難しいので流しちゃっていいかも。
まさに三国志の入門書。後漢末期から晋の統一まで人物、戦い、名言を通してわかりやすく纏められた一冊。董卓などは初め天下を望んで上洛したのでは無く。朝廷の混乱の中で権勢を欲しいままにした時期がありそれが自分の本意であったかは疑問だと解説されて確かに成る程と自分の中に新しい解釈が産まれた。ご自身は呉が余り...続きを読む好きでは無いのか呉に対する想いが少し辛辣に感じられる。
中国史を題材にした歴史、時代小説をたくさん書いた作者が、三国志の世界を解説した本。三国時代の物語としては、吉川英治の三国志演義しか読んだことはなかったが、 歴史としての三国志がどのようなものだったかrを、歴史学者のように解説している。この作者の書いた「三国志」を読んでみたくなった。
歴史小説家による解説本。この方の小説『三国志』は後漢から始まるいわば三国志ZEROみたいな趣になっていたり劉備の解釈を「手放すことができる」特殊性を指摘していたりと独特。ではあるが本書は三国志演義をダイジェストにしてくれたり主要人物や有名な戦いや言葉を分かりやすく説明してくれている親切さだった。
三国志の入門書。 演義と正史の違い、あらすじ、主要登場人物の説明、主な戦いの概要、名言などをざっくりとまとめている。 吉川英治版の三国志はだいぶ前に読んだことがあり、また読んでみたいとは思うけど、あの分量を考えると二の足を踏む。
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