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秦に祖国・韓を滅ぼされた張良は、秦への復讐と韓の復興を誓う。多くの食客を使って素早く情報を集め、劉邦に軍略を授けてその覇業を助けた張良の鮮烈な生涯を描く。
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Posted by ブクログ
張良はイケメン。 天に定められたものが王になるのか? 張良が神様からもらった太公望の兵法書で 劉邦の為に働くお話し 張良が若い頃に不思議な老人に遭って、橋の下に落とされた靴を拾いにゆかれる話は 歌舞伎になっているそうです。
宮城谷昌光氏の作品に出会ったのは2010年だったか古城の城だったと思う!それから約15年楽しく読ませて頂いた。昔高校生の頃誰の著書かは判らないが三国志を読んだのが中国の歴史書の最初だった!今は北方氏と宮城谷氏の大大ファンになってしまった!本書も登場人物の先を読む力や優れた策謀そして人を見る目に長けて...続きを読むいる人物に拍手をしながらあっと言う間に読み終えた!それにしてもここに出てくる劉邦は少し凡人かな?劉邦についてはずっと以前約10年前の3部作を読んでいるが凡人ではないよな!
単行本になるのをずっと楽しみにしていた本書。じっくりと読みたかったが、面白すぎて一気読み。劉邦との邂逅前の始皇帝暗殺未遂や項伯を匿ったエピソードも含めて生き生きと描かれている。 宮城谷小説を読む時にいつも思う事だが、作中に出てくる地名は漏れなく付属地図に記載して欲しい。
宮城谷昌光さんの読ませる中国史、また面白かったです。 劉邦がどうして、国内統一を図ることができたのか、そのことも、彼に随所でアドバイスをした張良の目線から理解できることも多々ありました。 今回も、試玉の現代人へのアドバイスは身に沁みました。 『なんのために、これをおこなうのか。 そう問いつづける...続きを読むと、ついには、なんのためにおのれは生きているのか、という問いにいきつく。 が、ひたすら木刀を振りつづけると、その問いのむこう側に立てるようになる。 そこに立てるようになって、はじめて本物のおのれと他人がいる。』
生没年が分かってない人物の方が書きやすいと~戦国時代の韓の宰相家の長男は蜀への留学中、富豪の賓客である人相見から王佐の器だと云われる。秦により韓が滅ぼされ弟が殺され、秦を恨み仇として仇討ちと韓の再興を人生の目的とした。自らが賓客とした方士は東方に気が立つと云い、風を読む方士からの情報を得て、劉邦を知...続きを読むり、これを扶ける道を選び続ける~読売新聞オンラインで発表し続けて連載終了後の二月後には単行本として出版。そういう時代なんだね
楚漢戦争時代の素地があれば楽しめる反面、無いとそっけなく感じるはず。 なので著者の「劉邦」を読んだ上でこの「張良」を読むことをお勧めします。 大体の大筋は、秦によって滅ぼされた韓の宰相家の子である張良が、韓の復興を目指し、始皇帝への反抗や楚漢戦争に身を投じていく、というもの。 個人的にこの作品の...続きを読む良いと思う1つは、秦による6カ国併合が簡単ながら書かれている点。 楚漢戦争の作品の多くは、陳勝・呉広の乱辺りから書き始められており、どの順番で、どういう風に滅ぼされたのか書かれた本は少ないと思う。 キングダムをリアルタイムに追っている人は、ネタバレになってしまうため要注意ですよ。
張良を読んでから劉邦を読んでいなかったことに気づく。なんと、あぁ恥ずかしい。 真っ直ぐな生き方を通す人物画に焦点を当てる先生の描き方が気に入っている。 疲れたときに先生の本を読むのが自分には合っているな、とこの本を読んでいて再認識する。
張良は代々韓の宰相の家系で、春秋時代、始皇帝の後、劉邦(高祖)の宰相・軍師となり活躍した人物だ。張良は「鋭い勘」と「人を見抜く力」で周りから慕われた人物、その「勘」は綿密で且つ的確な情報網に支えられていた。(我を知り敵を知る) 春秋時代、始皇帝は宰相に「法吏」の李斯を登用(法を重んじる官僚「法吏」、...続きを読む薬学に詳しい「方士」そして、伝統を尊ぶ学者「儒生」)「法吏」だけを重要視した、そのことが敗北に繋がったとある。劉邦(高祖)は決断も行動も素早く、また人を信頼し、公平平等に人を育て、不成者でも人の扱いが上手く反秦・反項羽の兵士を多くかき集めた、とある。劉邦の言葉「誅策では我は子房(張良)に及ばず、糧道では蕭何に及ばず、戦いでは韓信に及ばない、この3者は皆傑人であるが、我は彼らを用いた。これが我の天下をとった所以である」とあくまでも謙遜的だった。また、始皇帝の軍師・丞相李斯の言葉「どんなに才能があっても、環境が悪ければその才能は生かされない」
■小説仕立てだが、講談本のような没入感はない。 ■有名な鴻門の会のシーンが淡白な描写。 ■劉邦は頭の回転が速く人情の機微に鋭敏。 ■その劉邦が絶対の信頼を置く張良。
漢を起こした劉邦を戦略面から支えた張良を主人公にした小説。 具体的、詳細な伝記が残っていないことからか、後半の記述は小説というよりは時代を追っている要素が濃くてアッサリ気味に感じた。
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