宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 劉邦(上)

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    ネタバレ

    中国漢の高祖の物語の上巻。

    司馬遼太郎の名作「項羽と劉邦」のキャラが焼き付いているのと、著者の別作品での扱いが悪かったので、本作の劉邦ができすぎた人で驚きました。
    確かに、主人公はいつも立派に描かれていたり、別作品で脇役になると悪い面をクローズアップされたりする多面性も著者の人物像の描き方ですね。
    さらに、本作の呂夫人も賢く行動力のある人で、既成の人物像をいい意味で裏切ってくれています。
    また、これまでの著者の作品と異なり、主人公の親や祖父や師匠のように導く人がいないというのも特徴です。
    本巻では決起するところまでで、劉邦がだんだん大人物になっていく途上が描かれていました。
    次巻以降で登場す

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    2015年06月10日
  • 三国志 第七巻

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     劉備とは何者か、第七巻ではその問いかけが重要な意味を持つ。華北にいた頃は呂布や曹操に勝てず、逃げ回ってばかりいた流浪の将にも、荊州では妙な後光が差し始める。赤壁において彼は呉の属将だったのか、それとも同盟者だったのか。この定義はその後の荊州南部と蜀の支配を正当化できるかどうかを判定する上で重要なポイントだが、宮城谷さんは正直に筆を進めていく。その行為は武力侵攻だったかもしれない。しかし、単に武力に勝っていたから地を得たのではない。3日で得られたはずの成都に300日を費やす。そういう姿に、いつの間にか大人の徳が漂っている。劉備の輝きが増す分、大人の態度に徹せない孫権は分が悪い。
     南方の王者た

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    2015年06月01日
  • 劉邦(上)

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    著者の新しい作品が出て、どきどきしながら、頁をめくった。劉邦は、司馬遼太郎の「項羽と劉邦」でも取り上げられているが、著者がどのように描くかとても楽しみである。次巻の発売が楽しみである。

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    2015年05月31日
  • 三国志 第二巻

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    後漢末の宦官の専横によって、政治が乱れ、黄巾の乱に至った経緯が克明かつ詳細に描かれている。ここまでが序章。お馴染みの三国志は、第3巻からか。

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    2015年05月18日
  • 中国古典の言行録

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    名言集である。初めて聞く言葉もあり、新鮮だった。そもそも名言集を読むのは、先人の言葉に学ぼうとするのではなく、日頃自分の思ってることが正しいかどうか、確認するためだと思う。そういう意味で、この本は有用だった。中国文化の奥深さを再認識した。

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    2015年05月16日
  • 三国志 第一巻

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    これは新しい三国志だ。本当に三国志を知ろうとすれば、後漢王朝が何であったのかを知悉する必要がある。曹操の祖父、曹騰もそんな時代の人であり、混乱、衰退する王朝にあっても、王朝に尽くした楊震のような人もいたことに勇気づけられる。

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    2015年03月18日
  • 管仲(上)

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    春秋時代の政治家・管仲が、不遇時代を経て斉の桓公に仕え、天下をとるまでの物語。まるで中国の史書を読んでいるかのような(や、本物は読んだことないけど)簡潔な文体で、中盤までは話がこれからどう転ぶのか先が読めず淡々と進む。しかし、淡々としているのに所々妙に哲学的なのはやはり中国である。

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    2014年11月15日
  • 楽毅(四)

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    ネタバレ

    楽毅,完結!
    楽毅の勇名を轟かせることとなる,対斉の軍略が描かれた巻であった.
    しかし,そこから晩年まではさらっと描かれていったように感じられた.
    中山国時代の軍略を扱っている巻の方がワクワクしたし,感動したように思われたのは何故だろう.

    いや,中山国時代の経験があったからこそ,燕での活躍があったのだ.そして天才が才を発揮するには,その上に立つ者の資質・そして両者の信頼関係も非常な重要な要素だったのである.
    天才を用いる者の資質・信頼なくしては,天才も歴史に現れることができないということであろう.

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    2014年10月07日
  • 晏子(四)

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    ネタバレ

    読破!
    晏子は、国の為に主君にものを言い、国の為に行動で示す。
    現代の我々は、何の為に生き、何の為に言葉を発し、何の為に行動したらの良いのだろう。

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    2014年09月17日
  • 三国志 第二巻

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    宮城谷版、吉川版、蒼天航路の3シリーズ併読の
    「とことん三国志」、先行する宮城谷版の第2巻。

    大帝国の長期政権はいかにして腐敗していくか。
    マクロの視点では体制は「変わらないこと」で
    自壊していくとなる。
    ローマ帝国における共和制及び皇帝制の永き閉塞が
    その象徴であろう。400年続いた漢帝国も同様だ。

    宮城谷はそこにミクロな視点を持ち込む。
    漢帝国の体制は内部は変わろうとして
    何度も何度も「革命」をするのだ。

    皇太后の外戚が暴政を行なえば、宦官が改革を断行する。
    その宦官が虐政をすれば、外戚が誅殺を行なう。
    すべては「大義」のための革命だ。

    しかし、いつの世も、権力の魔力が大義を取り込

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    2014年09月15日
  • 三国志 第二巻

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    組織が壊れるんじゃなくて、腐っていく(しかも緩急つけて)様子が描かれている。後半で曹操がついに登場。いつの時代の人も組織もその弱点で死ぬものだし、克服できない、気づかない事自体が資質なんだと感じた。三国志をひと通り読んでいる人向け。初めてだと面食らうかも。

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    2014年09月15日
  • 新三河物語(下)

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    ネタバレ

    最終巻。大久保家の没落が描かれるが、その段は割とあっさりしている。上巻のころの、家臣のために身体を張る、さっそうとした家康と、この巻の冷徹な天下人としての家康。その変質は、愚直に忠義を貫き続けた大久保家の視点からみるととりわけ寂しく感じられた。

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    2014年09月14日
  • 新三河物語(中)

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    徳川家が成長するにつれて、大久保家の立場も徐々に大きくなっていく。この巻でも、大久保家の視点から見た描写は一貫して変わらず、その姿が魅力的に描かれている。

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    2014年09月14日
  • 新三河物語(上)

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    松平家が一城の主ですらない時代から始まるだけに、スケールの大きい話は少ない。だが、それだけにとにかく描写が細かく、具体的で緊張感がある。武将たちの息遣いが感じられるよう。大久保家だけでも何人もの人物が出てくるので、登場人物が分からなくなりがちなのは仕方ないか。

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    2014年09月14日
  • 三国志 第一巻

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    以前から構想していた「とことん三国志」を開始する!

    この宮城谷版「三国志」を中心に
    吉川英治版「三国志」と
    漫画「蒼天航路」(既読)を併読する試みです。

    51歳を記念するといいながら、どう考えても
    52歳くらいまではかかるボリューム、
    なかなかチャレンジングな企画だと思う。

    さて、この3シリーズ、歴史的な順序からすると
    宮城谷版「三国志」がかなり先行することになる。
    しばらくはレビューも宮城谷版のみになるのは致し方ない。

    理由は、宮城谷版は三国志とは名ばかりで
    スタートが曹操の祖父・曹騰の時代から始まるからだ。
    正史で言えば、そのまま後漢史の中葉期となる。
    それはつまり、1巻どころか2

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    2014年09月15日
  • 三国志 第一巻

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    三国志の中心人物である曹操。彼を知るために祖父の曹騰を知る必要がある。曹騰を知るためには宦官の仕組みを知る必要があり、宦官を理解するためになぜ宦官が高官となったのかを理解する必要がある。ということで後漢中期から話が始まる。三国志演義でお馴染みの人物は一切出てこない。でもものすごく面白いので演義に飽きたらない人にはオススメ。

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    2014年09月13日
  • 三国志 第七巻

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    劉備、いよいと蜀に到る。曹操は、魏王となる。
    合肥の戦いは、よくしらなかったが、孫権の大軍を相手に張遼、楽進、李典が奮闘するシーンは震えた。

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    2014年09月13日
  • 重耳(下)

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    終わった。 重耳は覇者になったと良いながらも周りに支えられてなったのであるが、結局その人柄に惚れたもの達が彼を覇者にしたようなものであった。秦の王、楚の王共に彼を害せず礼を持って迎え、彼を最終的に晋の王にした。立国の話では無く、いかに礼を尽くして王になったかの物語であった。春秋戦国時代の中では珍しい成り立ちの君主であった。
    人に尽くせばそのうちどこかで良いことが回ってくるという見本のような話である。今でもそうだと思いたい。

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    2014年09月09日
  • 重耳(中)

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    曲沃の王が翼の王を倒し、晋の王に。 ただその後を継いだ太子が王になった際にその妻が子を世継ぎにしたいとして太子を殺し、とうとう重耳にも暗殺者を送る。さすがに重耳は逃げた。これから19年の放浪が始まる。さてどうなるか。
    狐突の息子の狐偃が重耳を支える。 なかなか良い。重耳を中心にした閥の集団の旅の始まり。

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    2014年09月06日
  • 重耳(上)

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    重耳はまだ生まれて間もないところで魏の分家と本家の争いにどうなるかというところで、重耳が成長しその戦争に関わっていくところでこの巻は終了。 まあ、今回の主人公は狐突、孟嘗君での白圭みたいなもの。内容はおもしろいです。中巻へ! 

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    2014年09月18日