宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 新三河物語(中)

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    徳川家が成長するにつれて、大久保家の立場も徐々に大きくなっていく。この巻でも、大久保家の視点から見た描写は一貫して変わらず、その姿が魅力的に描かれている。

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    2014年09月14日
  • 新三河物語(上)

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    松平家が一城の主ですらない時代から始まるだけに、スケールの大きい話は少ない。だが、それだけにとにかく描写が細かく、具体的で緊張感がある。武将たちの息遣いが感じられるよう。大久保家だけでも何人もの人物が出てくるので、登場人物が分からなくなりがちなのは仕方ないか。

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    2014年09月14日
  • 三国志 第一巻

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    以前から構想していた「とことん三国志」を開始する!

    この宮城谷版「三国志」を中心に
    吉川英治版「三国志」と
    漫画「蒼天航路」(既読)を併読する試みです。

    51歳を記念するといいながら、どう考えても
    52歳くらいまではかかるボリューム、
    なかなかチャレンジングな企画だと思う。

    さて、この3シリーズ、歴史的な順序からすると
    宮城谷版「三国志」がかなり先行することになる。
    しばらくはレビューも宮城谷版のみになるのは致し方ない。

    理由は、宮城谷版は三国志とは名ばかりで
    スタートが曹操の祖父・曹騰の時代から始まるからだ。
    正史で言えば、そのまま後漢史の中葉期となる。
    それはつまり、1巻どころか2

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    2014年09月15日
  • 三国志 第一巻

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    三国志の中心人物である曹操。彼を知るために祖父の曹騰を知る必要がある。曹騰を知るためには宦官の仕組みを知る必要があり、宦官を理解するためになぜ宦官が高官となったのかを理解する必要がある。ということで後漢中期から話が始まる。三国志演義でお馴染みの人物は一切出てこない。でもものすごく面白いので演義に飽きたらない人にはオススメ。

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    2014年09月13日
  • 三国志 第七巻

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    劉備、いよいと蜀に到る。曹操は、魏王となる。
    合肥の戦いは、よくしらなかったが、孫権の大軍を相手に張遼、楽進、李典が奮闘するシーンは震えた。

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    2014年09月13日
  • 重耳(下)

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    終わった。 重耳は覇者になったと良いながらも周りに支えられてなったのであるが、結局その人柄に惚れたもの達が彼を覇者にしたようなものであった。秦の王、楚の王共に彼を害せず礼を持って迎え、彼を最終的に晋の王にした。立国の話では無く、いかに礼を尽くして王になったかの物語であった。春秋戦国時代の中では珍しい成り立ちの君主であった。
    人に尽くせばそのうちどこかで良いことが回ってくるという見本のような話である。今でもそうだと思いたい。

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    2014年09月09日
  • 重耳(中)

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    曲沃の王が翼の王を倒し、晋の王に。 ただその後を継いだ太子が王になった際にその妻が子を世継ぎにしたいとして太子を殺し、とうとう重耳にも暗殺者を送る。さすがに重耳は逃げた。これから19年の放浪が始まる。さてどうなるか。
    狐突の息子の狐偃が重耳を支える。 なかなか良い。重耳を中心にした閥の集団の旅の始まり。

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    2014年09月06日
  • 重耳(上)

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    重耳はまだ生まれて間もないところで魏の分家と本家の争いにどうなるかというところで、重耳が成長しその戦争に関わっていくところでこの巻は終了。 まあ、今回の主人公は狐突、孟嘗君での白圭みたいなもの。内容はおもしろいです。中巻へ! 

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    2014年09月18日
  • 孟嘗君(5)

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    終わった。 田文、孟嘗君は斉の国に仕えず、育ての親の白圭のように天に仕えようと食客を連れて放浪する。しかし、人は見放さず、魏の宰相に推挙され、国力を回復させる。その後故郷の斉の宰相に。最後王に疎まれ、秦の宰相にされてしまうが、内部抗争で殺されそうになり、脱出。そのときの話が鶏鳴狗盗。 なるほどね。話の中のうち田文が主人公は本当に4巻、5巻のみ。3巻まではその前の関係者の話であったが、後書きを見るとあまり史記にも孟嘗君という人なりが残っておらず、作者が苦労したようだ。 でもそのため、話のあらすじが非常に旨く流れて孟嘗君、田文の成り立ちが良く掛けており、無いようもおもしろく読める。結構中国の春秋戦

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    2014年08月28日
  • 孟嘗君(4)

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    大きくなた田文は父田嬰に従い、仕事をするが、有るとき出奔し、育ての父白圭の元で黄河の堤防作りに専念する。 
    いろいろな業務を行い、人の使い方を覚えて、人智を養い大きくなっていく所は良い。そこで小さな女のことで悩むところがまた人らしい。 最後に王に褒賞を受けようとしたとき、女を捜して国を出てしまうところなんぞはいかにも一人の男だと思われて愉快になってしまう。 さて最後の5巻目
    読むか!

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    2014年08月23日
  • 孟嘗君(3)

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    やっと主人公田文が活躍し始める。 ただこの巻の主人公は孫子。田文周りの登場人物が光る。次に行きます。

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    2014年08月23日
  • 孟嘗君(2)

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    風洪が大活躍し、孫子と関わり、田文の父である田嬰と関わるようになる。また商鞅が秦であの有名は厳しい法律を作って国を新たに改めようとする。まだ田文は子供でまだ話の中では風洪の子でメインに活躍はしていない。でも話としては十分面白い! 再読中!

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    2014年08月21日
  • 孟嘗君(1)

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    孟嘗君の話の前哨戦。 商鞅とその妻、その兄である風洪が活躍。 まだ田文は赤ん坊でありその成長の途中での話。でも風洪を中心に巡る話が非常におもしろく読める。話の内容は良い。 今回は10数年ぶりに再読した。

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    2014年08月20日
  • 重耳(下)

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    紀元前6世紀、中国春秋時代の五覇の一人で、晋の文公と呼ばれた重耳という人物の話。晋の君主の家系の二男に生まれたが、秀才でもなく人気もなく特徴のない人物であったため兄弟の中でも目立たなかった。しかし、晩年は、誠実で実直な性格により国内外の色々な人たちから一目置かれるようになる。身内の争いごとにより国外に脱出し19年間諸国を転々とする亡命生活を経て、晋に戻り君主となる。重耳の話というよりは、重耳に仕えたすばらしい臣の面々の話ではないだろうか。幼少期の教育係の郭偃をはじめ、丕鄭、孤突、孤偃、孤毛、先軫、介子推などなど見事な人物が揃っておりこれら臣に支えられてなければ重耳は君主にはなれなかっただろう。

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    2014年06月16日
  • 重耳(中)

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    紀元前6世紀、中国春秋時代の五覇の一人で、晋の文公と呼ばれた重耳という人物の話。晋の君主の家系の二男に生まれたが、秀才でもなく人気もなく特徴のない人物であったため兄弟の中でも目立たなかった。しかし、晩年は、誠実で実直な性格により国内外の色々な人たちから一目置かれるようになる。身内の争いごとにより国外に脱出し19年間諸国を転々とする亡命生活を経て、晋に戻り君主となる。重耳の話というよりは、重耳に仕えたすばらしい臣の面々の話ではないだろうか。幼少期の教育係の郭偃をはじめ、丕鄭、孤突、孤偃、孤毛、先軫、介子推などなど見事な人物が揃っておりこれら臣に支えられてなければ重耳は君主にはなれなかっただろう。

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    2014年06月16日
  • 重耳(上)

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    紀元前6世紀、中国春秋時代の五覇の一人で、晋の文公と呼ばれた重耳という人物の話。晋の君主の家系の二男に生まれたが、秀才でもなく人気もなく特徴のない人物であったため兄弟の中でも目立たなかった。しかし、晩年は、誠実で実直な性格により国内外の色々な人たちから一目置かれるようになる。身内の争いごとにより国外に脱出し19年間諸国を転々とする亡命生活を経て、晋に戻り君主となる。重耳の話というよりは、重耳に仕えたすばらしい臣の面々の話ではないだろうか。幼少期の教育係の郭偃をはじめ、丕鄭、孤突、孤偃、孤毛、先軫、介子推などなど見事な人物が揃っておりこれら臣に支えられてなければ重耳は君主にはなれなかっただろう。

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    2014年06月16日
  • 楚漢名臣列伝

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    「項羽と劉邦」の脇役10人の話。
    「項羽と劉邦」は横山光輝の漫画でしか読んだことないけど、いつもとは違う視点からということもあっておもしろかった。

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    2014年06月01日
  • 三国志 第六巻

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    西暦208年、赤壁の戦。三国志のハイライトともされるこの水戦に曹操は敗れ、南方攻略の足場を失った。歴史にイフは禁物だとしても、この敗戦がなければ、曹操は存命中に全中華の八割方を支配することができたに違いない。


    この時代の正史を書く陳寿も、この史実を吟味しただろう。ここをどう書くかで正史というストーリーの視座が定まる。三国鼎立の始まり、と見るのは我々を慣れ親しんだ史観だが、魏や晋を正統と見るならば、珍しく和同した南方抵抗勢力が報いた一矢、と描いただろう。


    曹操は呂布、袁術、袁昭と強敵を破り、天子を保庇し、有用な人材を登用して華北に平和と安定をもたらした。陳寿は羅漢中のような小説家では

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    2014年05月11日
  • 風は山河より(六)

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    歴史小説を書くということは、歴史の中に一つの視座を定め、その視座に沿って一つのストーリーを切り出すということである。

    長く中国古代史を書いてきた宮城谷さんは、日本の三河の小豪族の物語であっても、堂々たる正史の視座をとる。即ち、王者となるものには王者たる正当性があり、徳があり、その徳を慕って義や勇を備えた部下が集まってくる。そして欠かせないのは悪役というか、ライバルの存在。殷の紂王は暴戻に走って徳を失った、項羽は軍事において劉邦より優れていたが度量の大きさで劣っていた、と、ライバルの高い壁を乗り越えたのも単に戦に勝ったとか、幸運だったでは済まされず、ライバルよりも王者に相応しいことの立証が求め

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    2014年04月27日
  • 太公望(下)

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    殷から周にかけての時代小説。これまで読んだことの無い時代だったので、良かった!漢字の歴史にも触れており、楽しかった。

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    2014年04月17日