宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 介子推

    購入済み

    中国の伝説は高尚な人な人が多い

    なぁ、と感じます。
    介子推は強くて高潔でまさに仙人みたいなひとでした。
    その潔い生き方には心が洗われます。

    でも、他の宮城谷作品にくらべると、
    物語の流れで盛り上がりに対して、
    介子推がどんどん盛り下がっていくので(笑)
    爽快感が物足りないです。

    勢いのある最後ではありませんが、
    そこには、
    欲にまみれた人間社会から、
    少し遠ざかることができるような、
    清涼感があります。

    次は重耳が読みたくなりました。
    実は先に重耳を読んだ方が面白いです。
    介子推はスピンオフみたいな感じなので。
    ぜひ、電子化をお願いします!!!

    1
    2013年05月16日
  • 太公望(下)

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    封神演義と比べながら読んだ。とくに牧野の戦いはダイナミックな展開で面白かった。しかし、部分的に理解が繋がらない部分が有ったので、機会をみて再読したいと思う。

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    2013年04月27日
  • 楽毅(一)

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    かれこれ10年ぶりくらいに読む歴史長編~。
    氏の沢山の著作のなかで、どれから読むかとても迷いました。
    楽毅といえば三国志の孔明のアイドルであったということしか知らなかったので
    まずはこれから。
    滅びゆく小国、中山国の宰相の嫡子であった楽毅の人生は
    冒頭から不安に充ちていますが、まれにみる天分の才とひらかれた思考、
    孟嘗君やさまざまの人物との出会いなどから翼を得て、気を穿いていく―

    生き延びることすら難しいような戦国時代のなかでおのれの生きざまを貫いていく登場人物たちがすごく魅力的です。それも孟嘗君といい楽毅といい、信念は貫きながらも仕える国は変わったりしていくので柔剛を併せもち、亡国や愚王に殉じたりはしないのがとても現代的な感覚も感じます。

    最終巻で一気に才覚が飛翔するかのような、さいごまで息をつかせぬ展開なのですが、
    後書きで著者がとても長期連載で、いつ書き始めたのかわすれたと仰っているので意外な気がしました。
    宮城谷作品といえば、漢字の遣いかたが独特で、とても古い字がでてきたりと細部まで心が配られています。白川静先生の辞書をめくったりしながら楽しみました。
    他作品もぜひ読みたいと思います。

    0
    2013年04月19日
  • 介子推

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    重耳こと晋の文公の長い流浪時代を陰で支え続けた介子推。真の忠臣とは彼のような人物のことを言うのだろう。後に山に隠遁してしまった介子推をもう一度出仕させるために、重耳は山に火をつけた。しかし介子推は山から出て行かず焼死してしまった。この伝承が真実であるならば、余りにも悲しすぎる。

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    2013年03月29日
  • 楽毅(四)

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    人〜生楽ありゃ苦もあるさ〜。
    混沌があり、上って、堕ちての楽毅の大河
    怒涛の展開で、最後の巻が一番面白うございました。

    久々にじっくり読んだーという読後感を味わった。
    しっかし中国の国名覚えにくいアルね。

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    2013年03月28日
  • 史記の風景

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    2013年02月 05/09
    史記にまつわることを新聞で連載していたものです。
    かなりマニアックで、半分くらいしかきちんと理解できませんでしたが、おもしろかったです。
    史記が現代にもさまざまに影響を与えていることを教えてくれます。過去の中国ってすごい。
    「晏子」を読みたくなりました。

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    2013年02月20日
  • 夏姫春秋(下)

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    難しい。これまで傾国の美女の話といえば、その時代の男女の失笑噺が多い。傾国の美女を客観的、男性的目線から捉え、その苦悩を浮き彫りしたところが共感を呼んでると思う。神道と当時の対女性観がよくわかる秀作。

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    2013年01月27日
  • 風は山河より(五)

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    主人公である菅沼家3代(定則・定村・定盈)と
    徳川家3代(清康・広忠・家康)を対比して物語を進みます。

    東三河の小豪族で取り上げられることのあまりない
    菅沼一族がそれぞれ生き生きと描かれています。

    物語的には野田城の籠城戦、長篠の戦いがクライマックと
    なります。
    そのため同じ著者の「新三河物語」とは異なり、
    この後老醜・妄執に囚われる家康が出てこないで終わります。

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    2013年01月05日
  • 三国志 第六巻

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    本作は、袁家掃討から、荊州南部攻略までが描かれています。

    宮城谷さん版三国志には、知らない人物や評価を見直さないといけない人物がたくさん出てきます。(某ゲーム社の数値と比較してですが。)
    私にとっての今回の白眉は、「田ちゅう」と「李典」でした。

    (田ちゅうは、初めて知りました(覚えていないだけかも・・・)。 李典は、楽進と張り合う”武一辺倒”かと思っていましたが、 宮城谷三国志では、かなり評価アップされている気がします。)

    黄忠が戦う前から劉備寄り(?)なのも、いつもと違う感じで興味深かったです。

    言うまでもなく次回に期待です。
    ※孔明は、今のところ、イメージ通りです。

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    2012年12月15日
  • 重耳(下)

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    いつの時代も徳の高い人には良い部下・大夫が集まりますね。また、感情渦巻く人間関係は3,000年前も全く変わらない。ローマ人物語を読んでも思ったけど、人は変わらない。色々と考えさせられます。

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    2012年12月07日
  • クラシック 私だけの名曲1001曲

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    宮城谷氏がお勧めするクラシック1001曲。
    マイナー曲が多数ある。
    前頁読むのは大変なので、参考書という感じで使うのが良い。

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    2012年11月17日
  • 三国志 第八巻

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    曹操が死んで劉備も死んだ。220年前後は初期から活躍してた人がどんどん死んでいくので寂しいなぁ。
    演義だと諸葛亮一色気味になる後半三国志の行き先が気になる。

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    2012年11月06日
  • 史記の風景

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    ネタバレ

    中国史に傾く人間はまず読んでいるといっても過言ではない「史記」について、の説明書的な本。史記の歴史観、雑学的な文章から、難解な文章をより読みやすくするようにされている。これを読んだあとにもう一度史記を読むならさらに、内容を把握しやすいと思う。

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    2012年10月31日
  • 楽毅(一)

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    ネタバレ

    華北に中山国という小国があった。楽毅はその国の宰相の嫡子として生まれた。中山は趙によって攻め滅ぼされてしまう。しかし、楽毅は最後まで戦い抜き、その後に燕の武将となって大国斉を破って大勝する。管仲と並んで諸葛孔明が憧れた人物である。拙も好きな人物の一人であるし、人生を見事に生き切るとはこういうことだと教えられた一冊。

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    2012年10月31日
  • 晏子(一)

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    ネタバレ

    春秋時代に斉の国に仕えた、晏弱・晏嬰の父子の波乱の生涯を描く。父晏弱は気儖な君公に奸佞驕慢な高官たちが群れ従う中、廟中にあって毅然として礼を実践し、戦下においては稀代の智謀を揮っていた。子の晏嬰は、自分の信念を貫こうとする。凡人から見れば、狂気の沙汰のように見えるほど、孝と忠を貫く。司馬遷をして「御者になりたい」と言わしめるほどの人物の伝は人生の糧になると言っても過言ではない。父晏弱は武将としてかっこよく、子晏嬰は人としてかっこいい。

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    2012年10月31日
  • 小説 伊尹伝 天空の舟 下

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    ネタバレ

    自作農の主人公がスカウトされて、勤務先で活躍していく話。現代風に言うと。
    そう書くと途端に面白くなさそうに見えるのはなぜだろう。

    大きなことは、一人ではできない。組織に属する必要がある。
    が、組織に属した途端、多くの人は組織の価値観に染め上げられる。
    そうした状況の中で、いかに素志を貫徹できるか。
    際立った組織人というものに感じる魅力というのは、その一点に限られるんじゃなかろうか。

    主人公は組織(商)に属してしまったことで、その清冽さを失った。
    けれど、組織の中で彼の持つ理想を実現しようとし、かつ実行したという点で、その生き様には際立ったものがある。
    なんだけど、そうなると所謂「普通の歴史小説」って枠になっちゃうんだよねえ。
    いやまあ素材的にそうならざるをえないんだけど、上巻の清々しさが強烈な印象だっただけに。

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    2012年10月12日
  • 重耳(上)

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    いつの世も悪妻・悪臣はいるものだ。
    それにより崩壊してゆく国、それを盛り返そうとする王子と忠臣。
    中巻が面白かった。

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    2014年09月15日
  • 新三河物語(下)

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    大久保彦左衛門の三河物語からの徳川家康の物語。はじめの頃は家康の波瀾万丈と大久保家の活躍がメインであったが、最終巻のここでは既に家康は秀吉と並びNo2までとなっていく。だんだん戦が減ってきて活躍するのは武将である大久保家の人々から本多正信、土井利勝など知謀の人に移っていく。また家康も昔から支えてきた人たちよりこのような知略のものを重視する。ただ彦左衛門忠教の大久保家の家訓の黙って欲を欲せずの姿はすがすがしい。誰かが言ってましたが、やはり下巻からはなんか、第3者目の語り口になっていますね。話の内容が最後のところで、秀忠、家光まで彦左衛門の三河物語を読みに来るところで終わっているがちょっとほのぼの。

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    2012年09月08日
  • 重耳(上)

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    中国春秋時代の一君主の話である。戦と、諸国との間での権謀術数によって覇権を競う、悪く言えば一生懸命陣取り合戦をしている時代の話である。晋という国を治め、中華を統一し重耳の一生を3冊1000ページを超える大作で記している。
    現在に生きているとなかなか理解できない点も多い。「各国の間はお互いの利益があるか、害になるかを判断基準に盟約を結び、敵味方がはっきりしている」「その各国の敵味方の判断においては、君主同士をはじめ、お互いの人と人の間の礼や仁義が大きく影響している」「親子を始め、血縁関係が内紛の争いの元になり、そこに何かを仕掛けるときの大義となること」「邪魔者は消すべしということで、相手に罪がなくともその血をもって殺すことをよしとしていること」「戦においては、下の者が死ぬことは上にとっては基本的には当たり前のこと」「主の周りの家臣の力量、助言、諫言がその主の判断に大きく影響すること。もっと言え若かりし時の周囲の教育が非常に重要だということ」・・・・
    その中で、この主人公重耳は、礼を重んじ、周囲の人間の話を聞き、内外の人々を大切にしたことで、苦難のなか最後は晋の君主となり、中華を統一したのである。

    現代の日本とは全くかけ離れた時代の物語であるが、よくよく考えると、礼を重んじ、周囲の人々(ビジネスでは利害関係企業)を大切にし、様々な交渉においては、トップ同士を始めとして、人と人(企業名や肩書ではなく)との信頼関係が大切で、周囲の意見をしっかり聞く、そして人材育成の面からも若いうちからしっかりとした教育者が必要・・・と考えると、今の日本、特にビジネスにおいては参考になることも多かった。

    中国の春秋時代の話を読むときはいつもそうであるが、最初(この本では上巻の最初)にこの物語の時代背景が出てくる。そこにはたくさんの国名と登場人物が出てくるが、この敵味方・親族関係をしっかり押さえて読み進めることが大切で、ここをいい加減に読んでしまうと全く話がわからなくなる。ここは自分は最初2回読んで頭に叩き込んだ。

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    2012年08月18日
  • 三国志 第六巻

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    袁紹、袁術一族を滅ぼし、勢いづく曹操。その頃、劉備は孔明に出会って飛翔し始め力をつける。劉備は、力をつけてきた孫権と共に、「赤壁の戦い」で早々に勝利する。

    宮城谷昌光の描く、三国志は、作者の作風らしくおもしろい

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    2012年08月10日