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Posted by ブクログ 2010年07月03日
下巻から子産の物語が本格的に始まります。
鄭という国は小さい国であり、
その執政の名前は有名ではありません。
子産本人よりも孔子が尊敬した人だから、
すばらしい人物というのが一般的ではないでしょうか?
私も韓非子や孔子の中の話で少しだけ出てきたため、
子産という名前だけは知っていました。
子産の筋...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月03日
下巻では、子産の父の子国が陰謀に巻き込まれて殺害され、それを収めて家を継ぐ。
位も世代交代とともに執政まで上がり、子展・子皮といった宰相に仕えて軍事・外交・政治で成果を上げ、晋と楚に挟まれて右顧左眄していた鄭の政治に中興をもたらす。
政治姿勢は、礼を重んじ、豊富な有職故実の知識を保ちつつ、前例に...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月09日
上下巻合わせてのレビュー。
子産。
鄭國の執政で孔子に敬愛された人物でありながら、その功績のあり方は不遇であった。
鄭國がのちに滅んだことも影響しているのか不明であるが、とにかく、子産は不遇であると感じていた。
その人物を『春秋左氏伝』の記述からここまで描くとは凄まじいと感じた。
歴史的な...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
宮城谷昌光氏の子産・下巻。
父の子国との別れ。子馬四の生き残りを賭けた外交戦略の有り様。子産がどういう政治改革を行ったか。子産は「礼」をどういう風にとらえていたのか・・・。それらを力強く、読みやすく書いてありました。
上巻でもそうでしたが、現代の「礼」って何なんだろう? と再度考えさせられた本でした...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
宮城谷が子産に言わせた言葉の中で、私が一番好きな言葉は『軽と驕をいましめよ』という言葉だ。いましめるというのは排除することではない。子産自身、ずば抜けて沈毅な人物として描かれていながら、時には野におり、賢人と自然の中で語らう時を求めたりと軽やかで爽やかな心の側面も見せてくれる。軽軽しい決断と勇気ある...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
春秋時代、鄭の宰相を勤めた「子産」を書いた作品なり。
鄭は二大国にはさまれた国で、やむを得ず二面外交を行い国の信用は地に落ち国民は疲れ国力は落ちるばかりでしたなり。そんな中で子産は宰相になり二大国に停戦を行わせ平和をもたらしたなり。国内においては法律を明文化し住み易い国に作り変えたなり。ちなみに孔子...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年04月05日
ここの所、暫く宮城谷の作品を読んできているが、この子産は、いささか筆が重い感じで、読むのにスムーズに進んでいかない。このシリーズ上下で随分時間を取ってしまった。それも、何か読んでいて引き込まれるものが無く、主人公がいつまで経っても、作品中で輝いて活き活きしてこないことが原因だと思い至った。教訓的な話...続きを読む
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