宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 小説 伊尹伝 天空の舟 上

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    下巻のレビューを先に書いてしもうた…。
    生きることにあまり面白さを見出せてない、覇気のなさそうな主人公に好感を抱くかまたは反発するかは気分次第。

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    2011年05月10日
  • 小説 伊尹伝 天空の舟 下

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    商王朝立役者の伊尹のお話。
    奇跡の人である主人公がステップアップして出世してくのが爽快。
    …なのに不遇でもあるため全体的にトーンが暗いのもにおってくるのがまたまたいい。

    宮城谷さんはどれもこれも歴史書を読んでるみたいな気にさせてくれるから好き。

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    2011年05月10日
  • 新三河物語(下)

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    終盤に差し掛かり、大久保一族には悲劇がおとずれる。
    運が悪いとしかいいようがないが、それを大久保彦左衛門が救う。

    意外だったのは、平岩親吉と鳥居元忠の評価。
    嫡子・信康の死が与えた影響はかくも大きかったのか。

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    2011年05月06日
  • 新三河物語(中)

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    本能寺の変まで一気に話は進んでゆく。

    今巻でのいちばんのテーマは、武田信玄との闘いだと思うが、
    その割には、三方ヶ原や長篠の合戦はそこまで細かく描かない。

    ただ、著者からの武田信玄の評価は意外や意外。
    それから、信長の嫡子・信忠と家康の嫡子・信康の比較も。

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    2011年05月06日
  • 新三河物語(上)

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    「風は山河より」と舞台が重なるので、
    話も重なるところがあるのかと思いきや、
    視点はあくまでも大久保家なので、新鮮さがある。

    よくよく考えてみれば、「風は山河より」でも、
    大久保忠俊に関する記述、松平家に関する記述は多かったので、
    その頃から、今作の着想があったのかもしれない。

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    2011年05月06日
  • 香乱記(三)

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    秦が滅び、各地で立った王もそれぞれの思惑で争っていく中で、もともと斉の王の血筋の田兄弟も斉を立てていきます。
    項羽や劉邦といったよく知る名前と歴史を別の視点から見れて読みごたえがありました。

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    2011年02月25日
  • 香乱記(一)

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    ネタバレ

    宮城谷昌光の得意な中国は春秋戦国時代でも、戦国末期~秦の時代を表した一冊です。
    秦は中国を統一したとはいえ、現実的には一代限りの王朝ですから、残念ですね。

     香乱記は春秋から続く大国、斉の国の田王子たちの生涯を書いた作品ですが、宮城谷さんの作品とは思えないくらいこの話からは後味の悪さが漂います。

     劉邦という人物の開祖にしてはあまりにも血なまぐさい政略が、宮城谷節を用いても清浄化出来なかったのかも知れません。

     第一巻では話はまだそれほど暗くもなく、この評価です。

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    2011年01月24日
  • 三国志 第一巻

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    多くの作家が手がけている三国志。当然、全体の流れやら史実やらは判っているわけで、それをどう表現するか、どこに切り口を入れるかで、読みやすさや興味の視点が変わるものだと思う。
    この著者の書き方はというと、三国志初心者には少し辛い。何故なら、分かり易い、誰でも知っているようなところから始まらない。第一巻もしばらく読み進めて、1/3ほどきたところでようやく「曹操」の名前が出る。しかも、名前だけで本人の登場まではまだしばしかかる。というのも、後漢の終焉の部分から書き始めているからだ。外戚の内憂、外患……けして単純な理由で崩壊していったわけではないことが、淡々と綴られている。誰もが思い浮かべる三国志の舞

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    2011年01月10日
  • 重耳(上)

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    ★2011年2冊目『重耳 上』宮城谷昌光著 評価B+
    曲沃という小国の君主 称は 本家の国である翼を滅ぼして 親子三代の夢である晋再統一を果たしたいと思っていた。称の嫡子 詭諸は武勇は優れるものの、人格は凡庸であり物の見方は皮相的。その息子公子の中に将来の大物 重耳がいた。しかし、大器晩成でどちらかと言うと、長男の申生、三男の夷吾の方が家臣団には受けが良かった。
    主君 称の願いが叶い、本家の翼を滅ぼして、長年の宿願を果たす。またその戦いで、意外にも重耳が、大きな働きを見せる。

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    2011年01月05日
  • 三国志 第三巻

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    ネタバレ

    歴史的格言が随所にちりばめられているので、歴史から導き出される名言として、参考になります。
    曹操、劉備ほか、有名どころの武将が登場。

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    2011年01月02日
  • 孟嘗君(1)

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    中国の歴史上の人物「孟嘗君」とその父「白圭」の話。
    ちなみに5巻までありマス。。。。
    「絶対に読め!!」といわれ、半ば強制的に読まされたんだけど、いちよう5巻まで読めました。
    このテの本は、名前覚えるのが大変やから自分からは絶対に読まないデス。
    でも、
    恩を受けた人に感謝するのではなく、恩を与えたヒトに感謝しなさい(こんな感じの内容やったはず。。。)
    って言葉にはいたく感動。
    この言葉にピンとくるヒトは、我慢して5巻まで読むべし!!

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    2010年11月12日
  • 花の歳月

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    「重耳」を書いた宮城谷さんの本。
    中国版シンデレラ・ストーリーといったところか。
    漫画「項羽と劉邦」を読んだあとだったので興味深く読めた。

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    2010年10月22日
  • 古城の風景 7―桶狭間合戦の城―

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    このシリーズも7巻を迎えて完結するというのは喜ばしいことかもしれません。日本を書くことも著者には必然かもしれませんが、中国物を読みたいというのは読者のわがままですが支持者は多数派でしょう。今回は、桶狭間の合戦の城を訪ねながら、著者は砦の陰陽を感じているのでした。「善照寺砦は陽の砦である。」(p174)。羽豆城址と比べ明るさの質の違いに言及しています。古城めぐりへの誘いは何と周到ではないのでしょうか。

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    2010年10月12日
  • 太公望(下)

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    中国という国が好きか、と言われると、よくわからないです。正直なところ。
    でも、三国志とか、水滸伝とか、この「太公望」なんかを読んでいると、日本という土壌では醸成されるはずのない、スケールの大きい物語観というものが確実に存在していて、それは私にとってとても大きな魅力です。

    紀元前11世紀、周という巨大な国が中華の中心を治めていた。
    少年、望(ぼう)のいる呂族が周に襲われる。
    戦火の中で望は年端もいかない少年少女たちを引き連れ脱出。
    呂族は滅亡の憂目に逢い、望をはじめ脱出した子どもたちの、苦難の旅が始まる。
    のちの太公、呂望が死地を越え、周人以外を人と思わぬ周王朝の打倒を目指して活躍

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    2010年09月21日
  • 夏姫春秋(上)

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    直木賞受賞作。太公望と違って主人公であるはずの夏姫が薄い印象。ただ、この種の小説としてはやはり読みやすく、飽きることはなかった。

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    2010年09月08日
  • 楽毅(三)

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     中山国が世から消え去る時。楽毅は戦略で戦いながら、燕へと逃れる。
    そんな中で起きた動乱。主父が黙殺した、子殺しと反逆。主の流れを見た占い。
    それぞれの運命を、歴史の大きな流れとうねりを感じることができる。
     あきらめと決意、覚悟が入り混じっていて、中国の歴史感を良く表しているのだろう。面白い。

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    2010年07月09日
  • 孟嘗君(1)

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    晏子に続き、読み始めた宮城谷さん本。 この小説は、また小説の要素が多く読みやすい。 早く続きが読みたい。

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    2010年06月21日
  • 太公望(上)

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    超人の主人公に出会う仲間や配下もことごとく傑物ぞろいで、うまくできすぎの気がして、王家の風日に軍配をあげてしまう。しかし読みやすかった。太公望が主人公なので仕方がないが、王家の風日と比べると太公望に係わる話が多く、商や周の動きなど歴史の流れの全体像がつかみにくいように思われた。

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    2010年06月12日
  • 晏子(一)

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    今年の重点テーマの一つである中国歴史物。
    晏子については、まったく知らなかったが、なかなか面白い。第2巻に突入。

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    2010年05月21日
  • 子産(上)

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    両面外交。小国の生きる道。天下統一の道といった今までの戦乱の世とは全く違う生き方。その中でどのように生きていくか上巻は序章に過ぎない感。下巻が楽しみ。

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    2010年05月13日