あらすじ
妻子を得て春陰にたたずむ望(ぼう)の胸中には、焦燥あるばかりであった。周公を中心に諸侯は策謀しつつある。しかし独り時代の先を視る望の苛烈な生は、人知れぬ哀しみにみちていた。ひとは己れを超えねばならぬ、あたかも小魚が虹桟(こうさん)を渡り竜と化するように。利に争うものは敗れ、怨みに争うものは勝つ、そしてそれを超えるとは? 遊牧民の子が、苛烈な試練をへて、商王朝を覆滅する雄渾な歴史叙事詩。
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本巻ではチーム太公望が少しづつ人が揃い確実にコネを拡げ勢力を拡大していきます。
当初想定していた物語とはまるっきり違う現実路線です。
中国の歴史の一番古い王朝である夏王朝の歴史に少しだけ触れています。大変興味深い逸話でした。
中華の古代民族と国名の話など知識向上の為にも良い本かと思います。
物語も下巻を残すばかりとなりましたが一気に読んでいきたいと思います!!!
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望の青に対する涙に心が打たれます。
周りのことには目がいくのに稿の気持ちに気づかない望が好きです。
話の展開はいよいよこれからって感じですね。
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上巻で可愛らしい奥さんをもらったのに、中巻早々で亡くなって悲しい。。
成長した望は、強くて、古代の広い中国の中で情勢を見極める目と、それを支える人脈の構築力、かつカリスマ性があって本人は気付かないけど女性にもモテモテ、なんなら妲妃までちょっと好きそうじゃないか!カッコいい、カッコよすぎる…という、お肉屋さん。。いろいろ種は蒔いているが、まだ何もしていません、文王とも知り合っていません。。
さあ、下巻で爆発させてくれ!!
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望の下に次第に仲間達が集い周辺の民族と商打倒への準備を着々と進めてゆく。望の右腕的な存在であった彪が敵として現れたのも下巻への楽しみへの一つ。酒池肉林も現代人が解釈している意味とは少し違い神々への祭典の要素があったとの解釈。
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太公望全3巻の中巻
上巻は背景や人を覚えることに少し一生懸命でしたが、中巻は背景を理解した上で物語に集中することが出来、面白くあっという間に読み終わってしまいました。
上巻で成長を重ね、下巻で目的を果たす。
重要なシーンと大切な出会いの多いこの巻は、生き方が望みを叶えるのだと思わずにはいられません。
成長から目的につながることが納得出来、充実した気持ちで読ませて頂きました!
下巻ももちろんたのしみに
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姜の青年、太公望は「商を倒す」という強い思いを秘めつつ、旅をしながら多くの人物と出会い、自らを鍛えて大きく成長してゆく。「呪術の不合理から脱して、合理的な考えのできた人物」と、作者は太公望を評しているが、当たっていると思う。
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上中下の中でこの中が一番面白い。
話が急激に進む展開ではないけれど、読んでいて一番学びや納得できる箇所が多かった。思わず云々と唸って読んでしまった。
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中巻では、商に敵対する勢力が出始めて、なんだか壮大な話になってきます。
望は離れ離れになってしまった同族の仲間たちと次々と再会します。
さらに彼は商の周辺を飛び回って、商に反感を持っている勢力の信頼を得ていく。
そうすることで、来る戦いのための地固めを行なっていきます。
全体的に、上巻は悲壮感が半端なかったですが、中巻は希望の光が見えてきた雰囲気でした。
印象的だったのは、中巻の望の心に、復讐を果たした後のこと、つまり新しい王朝、新しい国をつくるという志向が去来したことでした。
上巻の望は商王への復讐心に支配されていたきらいがありましたが、苦しい経験をしたことで、将来を考えるようになったようです。
中弛み感がなくて面白かったので、下巻にもすごく期待。
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商に入ってから太公望の名前が少しずつ知られて行く迄。酒池肉林直前迄のお話。妲己姐さんの扱いは人によって全く違うのが面白い。
それとは別として何よりも中編でのすごさは「人が多くなってきて、その上国の名前も増えて来て、極めつけに名前が似てる人は出るわ、国の名前は時代を混乱させるわ」というカオスなはずなのに全く混乱させない描き方だということ。一本線が通って考えて作り込まれてるんだろうなーとしみじみ感じる。
さ、佳境の下巻に突入~♪( ´▽`)
どうでもイイけど「商人」という言葉は(この時代の)商の人を指すというトリビアにプチびっくり。
Posted by ブクログ
古代中国、周の軍師「太公望」を書いた作品なり。
遊牧民族であった太公望が殷の人狩りに両親を殺され命からがら逃げるところから始まるなり。殷を討つことを心に誓った太公望は幾多の困難を乗り越えついに殷を破るなり。