太公望(中)

太公望(中)

774円 (税込)

3pt

妻子を得て春陰にたたずむ望(ぼう)の胸中には、焦燥あるばかりであった。周公を中心に諸侯は策謀しつつある。しかし独り時代の先を視る望の苛烈な生は、人知れぬ哀しみにみちていた。ひとは己れを超えねばならぬ、あたかも小魚が虹桟(こうさん)を渡り竜と化するように。利に争うものは敗れ、怨みに争うものは勝つ、そしてそれを超えるとは? 遊牧民の子が、苛烈な試練をへて、商王朝を覆滅する雄渾な歴史叙事詩。

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太公望 のシリーズ作品

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  • 太公望(上)
    774円 (税込)
    古代中国史の中で、この男ほど謎と伝説に彩られた武人はいない……。羌(きょう)という遊牧の民の幼い集団が殺戮をのがれて生きのびた。年かさの少年は炎の中で、父と一族の復讐をちかう。商王を殺す――。それはこの時代、だれひとり思念にさえうかばぬ企てであった。少年の名は「望(ぼう)」、のちに商王朝を廃滅にみちびいた男である。中国古代にあって不滅の光芒をはなつこの人物を描きだす歴史叙事詩の傑作!
  • 太公望(中)
    774円 (税込)
    妻子を得て春陰にたたずむ望(ぼう)の胸中には、焦燥あるばかりであった。周公を中心に諸侯は策謀しつつある。しかし独り時代の先を視る望の苛烈な生は、人知れぬ哀しみにみちていた。ひとは己れを超えねばならぬ、あたかも小魚が虹桟(こうさん)を渡り竜と化するように。利に争うものは敗れ、怨みに争うものは勝つ、そしてそれを超えるとは? 遊牧民の子が、苛烈な試練をへて、商王朝を覆滅する雄渾な歴史叙事詩。
  • 太公望(下)
    774円 (税込)
    ひとを神々に贄(にえ)として捧げる、そんないまわしい時代は去らしめねばならぬ。諸侯の協力を得て、周公を獄から救いだした望(ぼう)は、さらに機略を尽し周召同盟を成立させる。ここに叛意はととのった、宿望の日である。決戦の朝、望の号令が牧野に響きわたった――。未到の時空の光と風を甦らせる宮城谷文学の金字塔、完結篇!

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太公望(中) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年11月03日

    本巻ではチーム太公望が少しづつ人が揃い確実にコネを拡げ勢力を拡大していきます。
    当初想定していた物語とはまるっきり違う現実路線です。

    中国の歴史の一番古い王朝である夏王朝の歴史に少しだけ触れています。大変興味深い逸話でした。
    中華の古代民族と国名の話など知識向上の為にも良い本かと思います。


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    Posted by ブクログ 2012年05月27日

    上巻とはちがい、九日間で読めました! めっちゃおもろかったです!
    太公望の神知ここにあり!ってかんじっす。

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    Posted by ブクログ 2011年04月26日

    1225

    望の青に対する涙に心が打たれます。
    周りのことには目がいくのに稿の気持ちに気づかない望が好きです。
    話の展開はいよいよこれからって感じですね。

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    Posted by ブクログ 2022年02月13日

    望の下に次第に仲間達が集い周辺の民族と商打倒への準備を着々と進めてゆく。望の右腕的な存在であった彪が敵として現れたのも下巻への楽しみへの一つ。酒池肉林も現代人が解釈している意味とは少し違い神々への祭典の要素があったとの解釈。

    0

    Posted by ブクログ 2020年07月05日

    太公望全3巻の中巻

    上巻は背景や人を覚えることに少し一生懸命でしたが、中巻は背景を理解した上で物語に集中することが出来、面白くあっという間に読み終わってしまいました。
    上巻で成長を重ね、下巻で目的を果たす。
    重要なシーンと大切な出会いの多いこの巻は、生き方が望みを叶えるのだと思わずにはいられません...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月14日

    姜の青年、太公望は「商を倒す」という強い思いを秘めつつ、旅をしながら多くの人物と出会い、自らを鍛えて大きく成長してゆく。「呪術の不合理から脱して、合理的な考えのできた人物」と、作者は太公望を評しているが、当たっていると思う。

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    Posted by ブクログ 2018年02月03日

    上中下の中でこの中が一番面白い。
    話が急激に進む展開ではないけれど、読んでいて一番学びや納得できる箇所が多かった。思わず云々と唸って読んでしまった。

    0

    Posted by ブクログ 2011年07月05日

    商に入ってから太公望の名前が少しずつ知られて行く迄。酒池肉林直前迄のお話。妲己姐さんの扱いは人によって全く違うのが面白い。
    それとは別として何よりも中編でのすごさは「人が多くなってきて、その上国の名前も増えて来て、極めつけに名前が似てる人は出るわ、国の名前は時代を混乱させるわ」というカオスなはずなの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    古代中国、周の軍師「太公望」を書いた作品なり。
    遊牧民族であった太公望が殷の人狩りに両親を殺され命からがら逃げるところから始まるなり。殷を討つことを心に誓った太公望は幾多の困難を乗り越えついに殷を破るなり。

    0

    Posted by ブクログ 2011年04月26日

    国と人が増えてこんがらがってきた(笑)
    でも、太公望の賢さは読んでいて楽しい。
    呂望はやっぱりスゴイ人で、悲しい人。
    ハラハラドキドキ、微笑ましさ、深みのある悲しさ・・・イロイロ詰まったお話。

    0

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