宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 楚漢名臣列伝

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    「項羽と劉邦」の脇役10人の話。
    「項羽と劉邦」は横山光輝の漫画でしか読んだことないけど、いつもとは違う視点からということもあっておもしろかった。

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    2014年06月01日
  • 三国志 第六巻

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    西暦208年、赤壁の戦。三国志のハイライトともされるこの水戦に曹操は敗れ、南方攻略の足場を失った。歴史にイフは禁物だとしても、この敗戦がなければ、曹操は存命中に全中華の八割方を支配することができたに違いない。


    この時代の正史を書く陳寿も、この史実を吟味しただろう。ここをどう書くかで正史というストーリーの視座が定まる。三国鼎立の始まり、と見るのは我々を慣れ親しんだ史観だが、魏や晋を正統と見るならば、珍しく和同した南方抵抗勢力が報いた一矢、と描いただろう。


    曹操は呂布、袁術、袁昭と強敵を破り、天子を保庇し、有用な人材を登用して華北に平和と安定をもたらした。陳寿は羅漢中のような小説家では

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    2014年05月11日
  • 風は山河より(六)

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    歴史小説を書くということは、歴史の中に一つの視座を定め、その視座に沿って一つのストーリーを切り出すということである。

    長く中国古代史を書いてきた宮城谷さんは、日本の三河の小豪族の物語であっても、堂々たる正史の視座をとる。即ち、王者となるものには王者たる正当性があり、徳があり、その徳を慕って義や勇を備えた部下が集まってくる。そして欠かせないのは悪役というか、ライバルの存在。殷の紂王は暴戻に走って徳を失った、項羽は軍事において劉邦より優れていたが度量の大きさで劣っていた、と、ライバルの高い壁を乗り越えたのも単に戦に勝ったとか、幸運だったでは済まされず、ライバルよりも王者に相応しいことの立証が求め

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    2014年04月27日
  • 太公望(下)

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    殷から周にかけての時代小説。これまで読んだことの無い時代だったので、良かった!漢字の歴史にも触れており、楽しかった。

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    2014年04月17日
  • 三国志 第五巻

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    正史ベースの三国志。
    天下分け目の官渡の戦い。
    曹操の非凡さは言うまでもないが、のらくらしているようで生き抜いている劉備も凄い。

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    2014年03月28日
  • 草原の風(中)

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    突然、といって良いくらい、急に戦乱の中心に主人公が入ってきます。
    文中にもありますが、戦場に出てからの主人公は上巻とは正確がまるっきり別人です。
    物語は、期間的にも、人物群像的にも似ているのか、楚漢軍記の状況と照らし合わせて説明されることが多く、内容が分かりやすくなっています。
    (つまり、項羽と劉邦を知らないと、少し分かりづらいかも。)

    どのような形で大団円となるのか、下巻も期待です。

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    2014年03月02日
  • 草原の風(上)

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    後漢の創始者である劉秀のお話。
    宮城谷さんにしてはめずらしく、最初から本人が出てきます。
    (大概、主人公の前世代が活躍して、歴史的背景を深く説明します。)
    上巻は、世の中の乱れがすこしづつ進んでいるため、主人公の動きも地味であるため、

    「こんな人が本当に皇帝になるのかな?」

    と不安になりますが、小説自体は、面白くあっという間に読んだので続けて、中巻にも手をつけます。

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    2014年03月02日
  • 風は山河より(五)

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    菅沼新八郎定盈が永禄三年に今川軍傘下で西三河の刈谷で初陣を果たしてから、永禄十二年に徳川家康の下で遠江攻略を果たしその翌年までの十年間を描く第五巻。永禄三年は今川義元が桶狭間で倒れた年。そこから三河には松平元康の時代が訪れるのだが、物語は東三河の菅沼主従の目線で進む。菅沼新八郎は祖父同様にいち早く新時代に希望を託すのだが、祖父の時代とは異なり今川の支配力は強く、菅沼主従は辛酸を嘗める。その頃松平元康は西三河の平定に忙しく、なかなかその姿は新八郎の目の前に現れない。この渇望感、待望感が良い。

    ちなみに永禄十三年が元亀元年になった年、織田信長は既に京にあり、姉川の戦、長島一向一揆と畿内の敵対勢力

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    2014年02月11日
  • 晏子(四)

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    崔杼が謀反を起こしたが没落し、晏子が宰相となる。

    1巻から登場し、晏弱を認めていた崔杼は憎めない人物で、展開が残念だった。
    全体的に時代の流れが分かりやすく、晏子の逸話が丁寧に織り込まれ、読んでいて楽しかった。

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    2014年02月06日
  • 晏子(二)

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    将軍として抜擢された晏弱が、莱を攻める。
    後半では、晏子が成人。

    策略をもって寡兵で攻める戦略に引き込まれた。

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    2014年02月06日
  • 晏子(一)

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    春秋時代の斉の宰相晏子の父・晏弱と晏子の物語。

    晋の郤克の容姿を嗤ったことから恨みを買い、国の関係が悪化していくという国際関係が描かれていくのもおもしろい。
    晋と斉の戦いで晏弱が戦うシーンは手に汗を握る。

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    2014年02月06日
  • 太公望(下)

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    上中巻で積み上げてきた物語が、この巻で一気に加速し収束して行く。こんな爽快感のある小説は久しぶりだ。謎に満ちた太公望の生涯を見事に描いた秀作。牧野の決戦の情景が余韻として心に残る

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    2014年01月31日
  • 風は山河より(四)

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    怪僧太田雪斎が死に、織田家は信長に代替わりし、物語は再び野田菅沼家に戻ってくる。

    いち早く松平清康に従い、支配地を増やした定則と、家康を支えてついには東照宮の26神将にも数えられた定盈。その二人に挟まれた定村は今川義元に従い、奥平攻めの主将にも選ばれるが、功を焦り命を落とす。菅沼家三代を贔屓にする筆者はそうは書かないが、書いてあることを見方を変えて言えばそうなる。

    松平家も菅沼家も苦しい時期だが、次代に託した希望を捨てていない。ここはその希望に素直に乗って、五巻に読み進むことにしよう。

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    2014年02月02日
  • 風は山河より(三)

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    桶狭間で横死した 今川義元。その印象がどうしても強いので、駿河の今川氏と言うと弱い大名、貴族趣味に溺れた守旧的な守護大名、というイメージがあるのかもしれない。

    しかし この時期の今川氏は違う。同盟の計略をもって北条氏を駿河から追い出し、東が安定したとみるや 西の三河ににすばやく楔を打つ。それは怪僧太田雪斎がいたからだと筆者は言う。尾張の織田信秀が戦国大名としてまだ自立していなかったこの当時、雪斎の頭の中には駿河から尾張まで東海四ヶ国と、更には京都に至る地図が描かれていたのだろう。

    一方で今川義元よりも京に近い織田信秀。守護代ですらないのに伊勢神宮の改築に金を出す彼の眼は、明らかに都を向いて

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    2014年01月26日
  • 華栄の丘

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    春秋時代の宋の名宰相・華元の生涯。

    淡々と描かれているが、どんどんストーリーに引き込まれていって面白い。
    歴史を知らなくても楽しめた。

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    2014年01月25日
  • 三国志 第三巻

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    正史ベースの「三国志」。
    だいたい劉備、もしくは曹操視点の黄巾の乱だが名将皇甫嵩が評価されていたのは稀有。

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    2014年01月02日
  • 孟嘗君(3)

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    1巻目からの風洪/白圭編がついに終わり、孫ピン編といった感じの3巻目。

    おもしろくてどんどん読んでしまう。

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    2013年12月28日
  • 草原の風(下)

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    光武帝・劉秀のお話。

    あまり知らない年代ながら、新聞連載中に読んでおもしろかったので文庫になってから購入。
    予想通りおもしろかったので一気に3巻読めた。
    最後の方は駆け足で終わってしまった感があって、もう1冊分くらいあっても良かったかなーと思う。

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    2013年12月07日
  • 三国志 第四巻

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    派手な演出はないが、歴史に埋もれた脇役の立ち居振る舞いが丹念に書き込まれている。随所で三国志の再発見をさせてもらった。淡々と歴史を綴っているだけなのにこれが実に面白い。「曹操の心には真心がある。それがなければ人を打てぬ。」人好きの曹操のエピソードがふんだんに盛り込まれている。「刎頸の交わりでも終わる時がくる。曹操は重耳と陳余の顛末を知っている。怨みを誚めるのであれば己の徳の薄さであろう。」幾多の蹉跌を飽経しながらも着実にそれを乗り越え、自らの糧としていく姿に限りない憧憬をおぼえる。人として目指すべきは曹操。改めてそんなことを思い知らされる。

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    2013年11月30日
  • 風は山河より(二)

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    尾張は利の国、三河は情の国と筆者は言う。三河松平家の武士たちは屈強さを持っているが、松平広忠は織田信秀に勝てない。父清康の死から生じた情の縺れをほどけないまま、西三河の地は信秀に蹂躙されていく。
    家康の父広忠はそういう情けない存在で、その情けなさと家康を対比させるのが従来の歴史家だったが、宮城谷はそれは山河の所以だと言う。物語はまだ、家康が産まれたところ。そんな情けない広忠にも忠臣達がいて、彼らあってこそ松平家は次へ続いていく。織田と今川に挟まれて苦悶する三河をどう描くか、引き続き楽しみ。

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    2013年11月24日