宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 孟嘗君(2)

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    相変わらず、孟掌君の回りの人々の話が続く。秦の孝公に仕えて、国を法家思想で改革する公孫鞅(こうそんおう)や魏に囚われて孫鋤リ(そんびん、孫子)が両足を切断される話などが出てくるが、まだ孟嘗君は幼子で話題の中心にはなって来ない。これでは、主人公の話はまた尻切れトンボ??

    しかし、一つ一つの話は面白く作ってあり、飽きさせる事はないのだが、、、、

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    2010年04月05日
  • 孟嘗君(3)

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    上海への日帰り出張の飛行機で、居眠りをせずに読み通しました。田文(後の孟掌君)が漸く主役に躍り出て、師の孫鋤リに導かれてそのもてる才能を次第に開花させる田文。やがて、育ての父から実の父、母に認められて実家の貴人の田嬰の子に戻ったが、ますますその活躍の場を広げ、周りには彼の人柄を慕うようにさまざまな人が集い、彼を助けていく。危機に陥るも素直な性格そのままにまっすぐ物事に取り組み、難局を乗り切って、戦国の世の中を泳ぎ切っていく姿は爽やかである。

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    2010年04月05日
  • 孟嘗君(4)

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    上海への日帰り出張の飛行機で、居眠りをせずに読み通しました。田文(後の孟掌君)が漸く主役に躍り出て、師の孫鋤リに導かれてそのもてる才能を次第に開花させる田文。やがて、育ての父から実の父、母に認められて実家の貴人の田嬰の子に戻ったが、ますますその活躍の場を広げ、周りには彼の人柄を慕うようにさまざまな人が集い、彼を助けていく。危機に陥るも素直な性格そのままにまっすぐ物事に取り組み、難局を乗り切って、戦国の世の中を泳ぎ切っていく姿は爽やかである。

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    2010年04月05日
  • 風は山河より(六)

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    久々に読み応えのある長編を読んだ。
    宮城谷氏は元々中国モノが得意ということで、使用される漢語が硬めなのと、序盤の豪族に関する記述が詳細なので、1~2巻は少し読みにくいかも知れない、、、と言うか、ここまでで挫折する方が居るかも?
    が、3巻以降は非常にテンポ良く読めるようになる。

    戦国時代中期以降に東三河に勢力を伸ばした野田菅沼氏の視点を通して語られる、織田・今川・松平・武田各氏の興亡は戦国モノ好きには堪らない。
    特に序盤の松平清康(家康の祖父)に関しては、大著で扱われていることが少ないのでとても興味深く読めた。

    以前から文庫化を楽しみに待っていたが、大満足でした(*´▽`*)

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    2010年03月26日
  • 三国志 第三巻

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    第三巻は12代霊帝の終盤から14代献帝初期の時代。しかし最早帝号で時代を数えることにあまり意味はない。中央政府は統治能力を失い、内乱から群雄割拠の時代に入るからである。

    正史は政権の正当性を重視する。軍事力で洛陽を占領した董卓は極悪人だし、董卓以前の地方軍閥も「賊」扱い。後世の知識人は暢気な歴史観で登場人物を仕訳することができるが、当事者たちは正統な政権はどこにあるのか、に思い悩みながらも、次第に自らの旗を打ち立てていく。

    曹操と孫堅は果敢に戦う。たとえ董卓が強大でも戦うことで名を上げ、次代の主役にのし上がろうとする。一方の袁紹と袁術は名門を背負いアンチ董卓の主役と目されながら、目の前の損

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    2010年02月28日
  • 三国志 第二巻

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    第二巻は8代順帝の死後から11代霊帝期の黄巾の乱まで。ようやく通常にいう三国志時代が始まる。ということは、後漢王朝は衰亡の道を辿っていく。

    民衆が反乱するということは、政権の信頼が喪われたということであり、第二巻の前半は前巻に引き続き、宦官と外戚の暴欲比べのようなものが続く。党錮の禁に象徴されるように、官僚は常に権力者の暴戻の犠牲者であるかのように書かれているが、実態はどうだったのだろう。多分にプロパガンダを含むのではないか。

    世の中が乱れ、遂に曹操や董卓、あるいは劉備の師である蘆植や、孫権の父である孫堅が、歴史の表舞台に登場する。

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    2010年02月21日
  • 三国志 第一巻

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    宮城谷文学といえば諸国がしのぎを削る春秋戦国時代を背景に、颯爽とした英雄が登場して・・・というストーリーを愛読してきたが、三国志となると勝手が違う。貪欲な意図を持ったものが権柄を握り、清廉な志で政治を立て直そうとする者も、やがて奸悪な刃に斃れていく。正史三国志が正史紀伝体の常として、前王朝のプロパガンダ的批判から入る仕立てになっているのもあるだろうし、何より後漢書も三国志も、異民族台頭下での亡国の嘆きを基調としていることがあるのだろうか。

    第一巻は後漢王朝の中盤、6代安帝から8代順帝の時代が主に語られる。前漢滅亡時に官僚が皇帝の藩屏として機能しなかった反省から、後漢王朝では科挙による学識登用

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    2010年02月21日
  • 風は山河より(一)

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    籠城戦はとても好きですね。忍城もいいし、晋陽もいいし、火怨も・・・。もっと家康との会話があるとよかったな。

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    2010年02月17日
  • 楽毅(二)

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     部下の郊昔が楽毅を評していう「自分と楽毅とは精神の置き方や置く場所が違うようである。」という部分に、楽毅の凄さを見出している。つまり、知らず知らずのうちに自分の立ち位置を、小さな場所に留めて視界を狭めてしまうことに対する警鐘だ。偉大なる人物は自分を世界・宇宙・自然などの大きなところからとらえているようだ。そこから始まる戦略は、偉大なものになりえる。危険なのは、精神の置き場を違え、つい陥りがちな目の前の小さな問題を解決するための戦術を戦略と勘違いすることだから。
     「王必ず士を致さんと欲せば、まず隗より始めよ」この不朽の名言もこの時代に生まれた言葉だ。それぞれの王が持つ精神の置き場。それを見極

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    2010年01月30日
  • 香乱記(一)

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    秦の初代が没して、再び各地で国と王が興る時代。
    主人公の人柄が素敵で、爽やか。
    先へ先へと読み進めたくなる小説です。

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    2010年01月30日
  • 風は山河より(一)

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    いつもながら手に汗握る展開に、
    夢中になってしまいました。
    特に定村くんの最期は、
    いつもながら死の宣告(つーか帯!!)から、
    その瞬間までがつらくて、、、、

    しかし読み返してみると、
    イマイチ状況が理解しきれていないところが。笑
    戦国ってだから苦手なんだよなー、
    って思っちゃいました。

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    2010年01月11日
  • 風は山河より(四)

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    盛り上がって参りました!
    菅沼家視点中心となり感情移入がスムーズ。サクサク読めた。
    学校の日本史には絶対出てこない全国区から見れば小さな一族の物語だがよく発掘したものだ。何を主文献としているのか。
    本巻は家康の父広忠と菅沼定村の死、定盈立ち上がり。野田家中分裂がテーマか。最後は暗雲を引っ張って終了。続きが気になる。

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    2009年12月23日
  • 風は山河より(二)

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    戦国時代の三河を描く本作。2巻では家康の祖父清康の不慮の死からその子(家康の父)広忠の岡崎帰城まで。
    名前と関係把握が大変なのは相変わらず。

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    2009年12月20日
  • 小説 伊尹伝 天空の舟 上

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    宮城谷 昌光さんの作品の中で上位に好きな作品です。

    上巻では子供の頃の伊尹が主で
    生まれてまもなく聖なる桑の木に隠されたまま他の国へ流され
    神童“日”の生まれ変わりと呼ばれながら
    料理人の養父母に育てられる。
    ひょんなことから 王宮へ入ることになり
    王子に疎まれ 何度も殺されそうになった 子供時代。
    大きくなり度重なる不運を乗り越えていきます。

    歴史の中でも一番古い時代?
    文字もまだ出来ていない位の時代です。

    最初は中国独自の考え方や 登場人物の多さ
    名前 国名など少し抵抗を感じるかもしれませんが
    比較的に読みやすく 伊尹の考えや気持ちが
    ぐいぐい引っ張ってくれるように思います。

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    2009年12月12日
  • 子産(上)

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    北の晋、南の楚に挟まれた小国・鄭。毎年どちらかの国に攻められ、そのたびに従うという、非常に危うい外交をしている中で、子産は礼をもって、執政にあたる。子産が宰相の間は、攻められることもなく平和で、改革を推し進めた。民を愛し、時には民の反感を買ってでも改革を突き通す。そんな政治家です。30年ほど後に生まれた孔子が尊敬してやまなかった人としても有名。

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    2009年11月18日
  • 三国志 第四巻

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    馴染みの人物が増えてようやく面白くなってきた。
    董卓の死から官渡の戦い前夜くらい、まで。
    曹操はかなり苦労して基盤を築いた印象。宦官の家系、というのは当時は相当なハンデだったのかも。この辺のコンプレックスをテーマに曹操を描くのも興味深い。

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    2009年11月01日
  • 太公望(上)

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    突然商から攻撃を受けていきなり父から「別れだ」って・・悲しすぎますね。まずは忍耐の望と仲間に胸を打たれます。

    何といっても望ですが、員と継も好き。望と継の関係が切なかった。

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    2009年10月29日
  • 三国志 第三巻

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    ここらへんから曹操の話です。まだ董卓の時代です。
    文献漁って史実に沿って描きつつ、そこに至るまでの人の事情や心理を考察して物語を綴るのが宮城谷ワールドなので、人間性が皆同じに見える…と言われますが大事なのはそこではない。
    巻末の「中国に仏教はいつ来たか?」という話が面白かった。

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    2009年11月23日
  • 夏姫春秋(下)

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    上巻では登場の少なかった夏姫がいよいよたっぷりと登場。しかし、兄は殺され、かけがえのない息子も死に、まさしく作者が意図する時代に翻弄される女性を描いている。しかも、彼女の生き方も首尾一貫しておらず、現実の人間らしくていい感じ。でも、よくまあ調べましたねと言う宮城谷ワールドです。他の作品につながる、いやつなげているのも面白い。

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    2009年10月09日
  • 春秋名臣列伝

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    まさに名臣列伝。国や人の名前を覚えるのに若干難儀しますが、興味深い。
    10数ページずつながら読み応えがあり、作者の歴史への絶え間ない愛情がうかがえます。

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    2009年10月04日