宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 風は山河より(二)

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    戦国時代の三河を描く本作。2巻では家康の祖父清康の不慮の死からその子(家康の父)広忠の岡崎帰城まで。
    名前と関係把握が大変なのは相変わらず。

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    2009年12月20日
  • 小説 伊尹伝 天空の舟 上

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    宮城谷 昌光さんの作品の中で上位に好きな作品です。

    上巻では子供の頃の伊尹が主で
    生まれてまもなく聖なる桑の木に隠されたまま他の国へ流され
    神童“日”の生まれ変わりと呼ばれながら
    料理人の養父母に育てられる。
    ひょんなことから 王宮へ入ることになり
    王子に疎まれ 何度も殺されそうになった 子供時代。
    大きくなり度重なる不運を乗り越えていきます。

    歴史の中でも一番古い時代?
    文字もまだ出来ていない位の時代です。

    最初は中国独自の考え方や 登場人物の多さ
    名前 国名など少し抵抗を感じるかもしれませんが
    比較的に読みやすく 伊尹の考えや気持ちが
    ぐいぐい引っ張ってくれるように思います。

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    2009年12月12日
  • 子産(上)

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    北の晋、南の楚に挟まれた小国・鄭。毎年どちらかの国に攻められ、そのたびに従うという、非常に危うい外交をしている中で、子産は礼をもって、執政にあたる。子産が宰相の間は、攻められることもなく平和で、改革を推し進めた。民を愛し、時には民の反感を買ってでも改革を突き通す。そんな政治家です。30年ほど後に生まれた孔子が尊敬してやまなかった人としても有名。

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    2009年11月18日
  • 三国志 第四巻

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    馴染みの人物が増えてようやく面白くなってきた。
    董卓の死から官渡の戦い前夜くらい、まで。
    曹操はかなり苦労して基盤を築いた印象。宦官の家系、というのは当時は相当なハンデだったのかも。この辺のコンプレックスをテーマに曹操を描くのも興味深い。

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    2009年11月01日
  • 太公望(上)

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    突然商から攻撃を受けていきなり父から「別れだ」って・・悲しすぎますね。まずは忍耐の望と仲間に胸を打たれます。

    何といっても望ですが、員と継も好き。望と継の関係が切なかった。

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    2009年10月29日
  • 三国志 第三巻

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    ここらへんから曹操の話です。まだ董卓の時代です。
    文献漁って史実に沿って描きつつ、そこに至るまでの人の事情や心理を考察して物語を綴るのが宮城谷ワールドなので、人間性が皆同じに見える…と言われますが大事なのはそこではない。
    巻末の「中国に仏教はいつ来たか?」という話が面白かった。

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    2009年11月23日
  • 夏姫春秋(下)

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    上巻では登場の少なかった夏姫がいよいよたっぷりと登場。しかし、兄は殺され、かけがえのない息子も死に、まさしく作者が意図する時代に翻弄される女性を描いている。しかも、彼女の生き方も首尾一貫しておらず、現実の人間らしくていい感じ。でも、よくまあ調べましたねと言う宮城谷ワールドです。他の作品につながる、いやつなげているのも面白い。

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    2009年10月09日
  • 春秋名臣列伝

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    まさに名臣列伝。国や人の名前を覚えるのに若干難儀しますが、興味深い。
    10数ページずつながら読み応えがあり、作者の歴史への絶え間ない愛情がうかがえます。

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    2009年10月04日
  • 晏子(一)

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    中国の春秋時代の話。
    斉の将軍の晏弱、宰相の晏嬰の、親子二代にわたる物語です。
    活動的で人望も篤い晏弱、真面目で実直な晏嬰と、親子でかなり性質は違いますが、
    命を懸けて国のために尽くす生き方が印象に残ります。
    あと歴史だとかなりの悪者の崔杼が、ここではなかなかいいキャラしてます。
    長い間策謀を巡らせ、国まで掌握しようとしながら、
    ひとりの人間のために破滅した最期は人間的で、泣けます。

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    2009年10月04日
  • 三国志 第一巻

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    正史準拠の三國志・・・といっても他の三國志でははしょられてる
    「何故後漢がこんなに衰退していったのか」などの理由を、軽快かつツボを抑えてちゃんとかいてるので
    この1巻では俗に言う三国志演義の有名な将軍などはあまり出てきません。
    演義はもうだいたい食い飽きたけど正史読むのはめんどいお・・・的な人にはおすすめでしょうか。

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    2009年10月04日
  • 中国古典の言行録

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    宮城谷さんの文章はとても綺麗。
    史記を手で写しながら、想像を膨らませるそうです。
    同じ言葉を見たり、聞いたりしても
    人によって受け取り方はさまざま。

    宮城谷さん〜、そこまで読み解きますか!
    脱帽です。

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    2009年10月04日
  • 三国志 第二巻

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    一巻から購入と思ったけど、前漢と後漢初期に詳しくないので二巻から購入
    知っている名前が出てくると面白い
    文庫版で早く続きが出るのを楽しみにしています

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    2009年10月04日
  • 晏子(一)

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    再読中。
    ずいぶん前に読んだときには、あん弱はいいけどあん嬰はいまいちだなあと思いましたが、今回再読してみて、あん嬰ってやっぱりすごいんだ、と感激できました。似たような感想で終わっている本があるので、読み直してみよう。

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    2010年02月12日
  • 三国志 第二巻

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    終わりのほうでようやく曹操やら劉備やらが出てきました。
    小説にはまりこむ、という感覚はあまり持てないでいるけれど、三国時代に突入していく、政局やら時代の迷走ぶりがなるほど!という感じで頭に入ってきます。
    静かに読み進めたい本ですが、現在のところ、文庫本はまだ2巻までしか出てないので、単行本を読んじゃおうかしら。

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    2009年10月07日
  • 三国志 第一巻

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    宮城谷さんは淡々と書く方なんで、書き方が好みかどうかでしょう。
    内容はたぶん正史ベースでしょうが、二巻を読んだ限りでは、私にとって特に新鮮味はなく、続きを買うかどうか悩みどころというところです。
    やはり陳さんのが一番かなあ。

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    2009年10月04日
  • 三国志 第一巻

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    映画『レッドクリフ』を観て、三国志がすごく読みたくなった私が、軽い気持ちで手に取ったのが宮城谷版『三国志』。
    曹操、劉備などのめくるめく物語を欲していた私は、正直少しがっかりしました。さらには説明は多いし、漢字だらけで、、。とりあえず1巻だけでも読んで判断しようと思っていたのですが、、。
    途中から、じわじわと引き込まれる力を感じ出し、宮城谷先生の確かな筆致が心地よくなりました。
    第二巻を読み焦がれております。マストバイ。

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    2009年10月07日
  • 三国志 第二巻

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    ここの後半でやっと曹操や孫権の名が出てきます。でもやっぱ黄巾の乱に至るまでの背景にはこれくらい長い物語が必要なのだな。世界史もこれくらい解説があればもうちょっと私の成績も良かっただろうに…でも記憶力ないから無理か。宦官VS外戚の歴史がよくわかります。

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    2009年10月07日
  • 三国志 第一巻

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    正直、三国志ビギナーの私ですがそれでも曹操の祖父が生まれる辺りから始めるのは三国志として正しいのかどうか疑問に思います。
    でも時代考証が色々入ってて面白い。「中華思想」時代だとどうしても中国中心の書き方になりそうですが、それぞれの時代や身分の感覚の違いや周囲の状況を織り交ぜつつ描かれているのであほな私でも理解可能。

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    2009年10月07日
  • 玉人

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    短編で、ミステリーっぽい。推理とかもあって、中国古代を舞台にしているのが目新しいけど普通のミステリー。面白くなくはないけど、物足りないかな。ただ、この時代背景の中でふつうに生活する人々を眺めるのは楽しい。この本の解説は私はいまいちです、解説者にはファンが多いと思うのでふせますが。えへ。

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    2009年10月04日
  • 花の歳月

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    分かりやすくすっきりた正統派の物語。優しく温かいです。読みやすい分、普段の宮城谷節が好きな私は物足りなかったですが、宮城谷作品が説教臭いと感じる方も世にはいるらしいので、そういうのが嫌な人はここから入ってみるといいのかも。

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    2009年10月04日