宮城谷昌光のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
部下の郊昔が楽毅を評していう「自分と楽毅とは精神の置き方や置く場所が違うようである。」という部分に、楽毅の凄さを見出している。つまり、知らず知らずのうちに自分の立ち位置を、小さな場所に留めて視界を狭めてしまうことに対する警鐘だ。偉大なる人物は自分を世界・宇宙・自然などの大きなところからとらえているようだ。そこから始まる戦略は、偉大なものになりえる。危険なのは、精神の置き場を違え、つい陥りがちな目の前の小さな問題を解決するための戦術を戦略と勘違いすることだから。
「王必ず士を致さんと欲せば、まず隗より始めよ」この不朽の名言もこの時代に生まれた言葉だ。それぞれの王が持つ精神の置き場。それを見極 -
Posted by ブクログ
宮城谷 昌光さんの作品の中で上位に好きな作品です。
上巻では子供の頃の伊尹が主で
生まれてまもなく聖なる桑の木に隠されたまま他の国へ流され
神童“日”の生まれ変わりと呼ばれながら
料理人の養父母に育てられる。
ひょんなことから 王宮へ入ることになり
王子に疎まれ 何度も殺されそうになった 子供時代。
大きくなり度重なる不運を乗り越えていきます。
歴史の中でも一番古い時代?
文字もまだ出来ていない位の時代です。
最初は中国独自の考え方や 登場人物の多さ
名前 国名など少し抵抗を感じるかもしれませんが
比較的に読みやすく 伊尹の考えや気持ちが
ぐいぐい引っ張ってくれるように思います。