【感想・ネタバレ】楚漢名臣列伝のレビュー

あらすじ

乱世を彩った異才・俊才10人の肖像
秦の始皇帝の死後、勃興してきた楚の項羽と漢の劉邦。覇を競う彼らに仕え、乱世で活躍した様々な異才・俊才十人の知られざる肖像。

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Posted by ブクログ

宮城谷さんは長編もいいけど短編も面白い。
春秋、戦国、に続く名臣列伝シリーズの第3弾。
項羽と劉邦の時代に活躍した名臣達10人が紹介されている。
10人紹介されているうち、漢の臣が6人を占めるのは結果的に漢が天下を取ったのと無関係ではないと思う。それだけ有能で魅力的な人たちが集まってから放蕩無頼な劉邦が天下を取れたのだろうから。

個人的に好きなのは張良と蕭何。司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を読んだ時からのイメージに引きづられてるのかな。

ところで、項羽と劉邦、とかたやあざな呼び、かたや諱呼びで呼びならわされているのはなんでなんだろう。
項羽の名前は籍だし、劉邦のあざなは季だから、「項籍と劉邦」もしくは「項羽と劉季」じゃないとバランスが悪いと思うのだけど。
三国時代でいえば、劉備と諸葛孔明といったり、劉玄徳と諸葛亮といったりもするから、特に不思議でもないか。

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2013年03月20日

Posted by ブクログ

香乱記の3巻目で自分の読書ペースがダレてきてしまったので、
こちらを先に田横を短編で読んでしまった。

色々な作品で読んでも、いまいち自分は張耳と陳余がどちらがどちらか区別がつきにくい。

自分は陳平や周勃が劉邦の崩御のちも活躍して好きな人物であるが、韓信の作品がないことや短編の中での扱われ方を見ると著者は韓信をあまり評価していないのでは?と感じる。

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2025年03月31日

Posted by ブクログ

楚(項羽)と漢(劉邦)の戦いに登場する様々な名臣たちの物語であります。名臣たち一人一人の人生が、丁寧に語られてております。短編小説集としても読めます。司馬遼太郎さんの項羽と劉邦の副読本でもあります。☆四つです。

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2022年02月01日

Posted by ブクログ

「項羽と劉邦」の脇役10人の話。
「項羽と劉邦」は横山光輝の漫画でしか読んだことないけど、いつもとは違う視点からということもあっておもしろかった。

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2014年06月01日

Posted by ブクログ

宮城谷さんの楚漢軍記物は「長城のかげ」「香乱記」、以来ではないでしょうか。
今回は10人の名臣が出てきます。

楚漢戦争が8年という短さのせいか、どのエピソードも同じ時間・場面が語られて、読み進めると少し飽きるときもありますが、どの話も面白かったです。
特に簫何の劉邦に対する見方は斬新でした。
三国志も良いですが、楚漢ものも面白いです。

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2013年09月15日

Posted by ブクログ

宮城谷昌光氏の中国名臣列伝シリーズ3冊目、楚漢戦争編です。春秋、戦国と読み続けてきて、国家の統一、統治体制の強化など時代の流れを改めて感じます。時代は始皇帝没後の秦末期から、陳勝呉広の乱、項羽と劉邦の争い、漢帝国の成立、そして漢初期に活躍した人物です。当たり前ですが、この時代、項羽側か劉邦側に付いた武将や文官、特に中枢で活躍した人物ばかりなので、同じ歴史をそれぞれの視点で何度も繰り返し読むことになります。前2作と比べればちょっと物語に広がりがないのは仕方ないと思いつつ、物足りなさを感じてしまうのは贅沢かもしれません。いずれにしてもこの3作を連続で読めたのは非常に面白く、ますます興味を持つことができました。

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2025年10月25日

Posted by ブクログ

タイトル通り、楚漢戦争期(秦末期~前漢初期)に活躍した名臣たちの列伝。

取り上げられているのは張良、笵増、陳余、章邯、蕭何、田横、夏侯嬰、曹参、陳平、周渤の10名。あくまで列伝なので、物語調というよりは丹念に事跡を追いながら、その人となりを概観していく。

しかし本書を読んでいくと、一番くっきりと浮かび上がってくるのは、著者の劉邦像である。
彼を取り巻く様々な人々を通して、劉邦の人物像が手に取るようにわかる。
各列伝で重複して書かれる歴史的事実も多く、やや退屈な面もなくはないが、それゆえにこの時代の空気、劉邦・項羽の軍勢のカラーがかなりしっかり掴める一冊。

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2013年07月12日

Posted by ブクログ

項羽と劉邦などで読み知った名臣10名について深堀しています。
読んでいるうちに昔の記憶がかなり蘇ってきましたので、記憶回復に効きました^^;

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2013年01月30日

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