【感想・ネタバレ】晏子(三)のレビュー

あらすじ

晏弱は死んだ。斉は偉大なる英傑を失った。幼少よりその天才を発揮した息子晏嬰は古礼にしたがって三年に及ぶ篤い服喪に入った。斉は周王朝の意志を奉じて魯の攻略を繰り返す。魯は援軍をもとめ、晋傘下の十二か国の大連合軍が魯のために集結した。襲いかかる連合軍の怒濤の駆塵。軍師も軍略もない斉軍は連合軍の猛攻をどう凌ごうというのか……。話題の歴史巨編、絶体絶命の第三巻。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ようやく晏嬰の物語が始まった。礼が重んじられた春秋時代において、自分の礼に則った行いがどのように大衆や諸国に支持されるのかを理解しているのだと感じた。決して勇名をはせることを目的としているわけではないが、そのように支持を得られているからこそ、時の宰相や国王を勇めたとしても、無事であったのだろうと思った。礼をつくしているからこそ、さらにおおきな活動ができているのだと物事の連なりを感じる。最終巻も楽しみ。

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2021年11月28日

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ネタバレ

何度目かの再読。

ー荘公にとっての真の臣下は、晏嬰しかいない。かなしいかな、荘公はほんとうに自分を敬愛してくれるものをみぬけない。

哀しみと感動で読み進める第3巻。
社稷の臣とはこうあるべきだと語られる一方、崔杼の悲しみが胸を締めつける。

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2015年03月28日

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2巻の後半で華々しく世に現れた晏嬰に父の死が訪れる。父以上の器量、人格を備え始める晏子に幾多の苦難が待ち受ける。

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2010年12月07日

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冒頭からいきなり晏弱の死から始まり驚いたが、息子の晏嬰の物語に引き込まれた。3年間もの間喪に服し続け、その間戦局も変わり斉の国が負けてしまっても喪を続ける晏嬰の生き方に学ぶ点が多い。
正しく生きるとはどういうことで、誰にとっての正義か。晏嬰から尊い問いを突きつけられたような読後感がある。

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2025年02月24日

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感想は最終巻に記載したい。

晏嬰の本格的な動きかと思いきや…

箸休めではないが、こういう巻があってもいいかも。

最終巻に期待。

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2021年01月02日

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意外にも、ほとんど崔杼の視点で話が進む。
そうして読んでいくうちに、妙に崔杼に肩入れしている自分がいた。
ただただ崔杼の計略の成功を祈るばかり。

しかし、宮城谷作品において陰謀の黒幕が終わりを全うした例がないような…

これは急ぎ四巻を買わねばなるまい…

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2013年09月29日

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宮城谷昌光さんとの出会いの一冊です。
それ以来、夢中になりました。
そんなこともあり、新鮮さも手伝い、思い出の一冊です。
どの本から入っても、面白いと思います。
天空の舟、重耳、晏子が私のベスト3です。

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2012年02月22日

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前巻までピンピンしていたお父さんが、いきなり冒頭で死んでしまうという構成に衝撃!

しかし、この巻、主役は晏子ではないのでは...

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2019年01月04日

購入済み

詳しい歴史観

時代背景の詳細、詳しい歴史観が実に生々しく描写されており、その地域、国の特徴までよく理解できます。正に中国の歴史を学ぶ上で大いに役立ちそうです。

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2016年04月02日

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晏子の服喪から崔杼の謀反まで。

慕われた人かもしれないけれど、晏子よりは晏弱の方が魅力的。晏子は、上の人だったらどうも面倒な感じがして。。。

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2014年02月06日

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ネタバレ

1巻2巻に比べると格段に退屈だった。理由は明快。主人公晏子である子・晏嬰が、父・晏弱の喪に服すといって、3年間たてこもっている次期の物語だからだ。つまり晏子の痛快な戦略や説法、心意気といったものがなく、単に晏子以外の人々の政治勢力抗争が繰り広げられるだけだった巻である。次の最終巻に期待!

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2012年08月27日

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晏子〈全3巻〉 (新潮文庫)
紀元前500年 斉の国を晏弱、晏嬰の父子が他の豪族達から守っていく。斉の公、国民からも愛されていた人物 崔氏の滅亡も理解しやすい

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2011年10月15日

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ここからは息子、晏嬰が主人公になります。動の父に対し静の息子といった様子。前半の展開の速くワクワクするような戦闘シーンは減りますが、その分晏嬰の「聖人」さが浮き彫りになっているような気がします。

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2009年10月04日

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