宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 公孫龍 巻四 玄龍篇

    Posted by ブクログ

    中国・春秋戦国時代、周の公子として生まれたが人質となり、商人の身分になりながらも諸国で活躍し、戦国の世の中にその名を遺した公孫龍の波乱の人生。

    乱立敵対する国の多さと覚えにくい名前の登場人物の多さでハードルが高い中国戦国もの。しかも難しい内容で中途リタイアしていた宮城谷作品に何年振りかで再チャレンジ。相関図をメモリながらゆっくり解釈して読んでいけばやっぱり面白い。
    優秀で賢い王子陵(公孫龍)が郭国の王から評価され家臣として招かれ新しい運命が開けるポジティブな内容なので読んでいて面白かった。

    0
    2025年02月17日
  • 草原の風(下)

    Posted by ブクログ

     光武帝を主人公に据えた小説としては塚本靑史の『光武帝』を以前に読んだ。彼方はより大胆に想像の翼を広げて歴史に浪漫を見出す。一方で本作は光武帝の人格にフィーチャーし、その描写に重きを置いている。

     一般に馴染みの無い常用漢字表外の漢字や故事・成語をふんだんに織り交ぜた描写とその丁寧な解説には舌を巻いた。読むだけで教養が身に付く。漢字検定の一級・準一級に挑戦される向きには打って付けの教材にもなり得る。
     宮城谷昌光の作品を読むのは本作が初めてだが、是非他の作品も読んでみたい。

    0
    2025年02月04日
  • 張良

    Posted by ブクログ

    学生時代以来20年以上ぶりにこの方の小説を読んだ
    期待していたほどのものではなく、後半の盛り上がりにかけ、あっさりしすぎている気がした
    多分、せっかくの背水の陣や鴻門の会などの有名な話についての描写がかなり軽すぎるからじゃないか。歴史小説は、司馬遼太郎のように小説部分と著者の時代考察が良い塩梅で混ざっているものと、藤沢周平のように物語としての小説のみから成り立ち、登場人物の生活や感情の機微に焦点を当てられ、歴史の大きな流れや考察は背景として留めているものに分かれる。宮城谷昌光は明らかに司馬遼太郎的なのである。
    読んでみて思うのは、おれは藤沢周平的なもののほうが好きだな。

    0
    2025年01月26日
  • 張良

    Posted by ブクログ

    張良の一生であるが、有名な始皇帝暗殺未遂から漢の劉邦の援助の数々。立ち上がる時に出会った黄石のお告げが成就した時が漢の建国。お礼参りに行き、黄石を拾い帰還した。 ちょっと盛り上がりには欠けたので、星三つ。

    0
    2025年01月25日
  • 歴史を応用する力

    Posted by ブクログ

    「第3章 殷(商)の湯王と周の文王」が特に興味深かった。海音寺潮五郎の「中国英傑伝」の「乞食公子」を読んで重耳の小説を書こうと決意し、春秋左氏伝や史記を熟読、年表も作成し筆を取ったものの、更に昔を知らないと書けないと感じ、夏や商について勉強、それが「天空の舟 小説・伊尹」執筆に繋がったとのこと。ここまでこだわるからこそ、宮城谷昌光さんの小説には深みがあるんだろう。また、そのお陰で「天空の舟」だけでなく「沈黙の王」や「太公望」といった「重耳」より前の時代の作品も我々は読む事ができる。大いに感謝。湯王が征伐した葛氏が諸族に分かれて名乗った氏が諸葛氏という説も紹介されている。どこかで読んだ気もするが

    0
    2025年01月19日
  • 長城のかげ

    Posted by ブクログ

    読んだのは、ハードカバー。
    有名な三国志に出てくる項羽と劉邦の基本知識なく読んでしまったものの、楽しめました。
    ただ、やっぱり、時代背景とか漢字に惑わされないしっかりとした登場人物の把握とかは大事かなぁ。深く読めていない。

    0
    2025年01月07日
  • 戦国名臣列伝

    Posted by ブクログ

    戦国時代後期。秦が中華を統一するまでの名臣達の列伝。越、魏、斉、燕と隆盛を誇った国が徐々に衰退していき秦は法治による富国強兵により勢力を拡大。趙、楚が最後の抵抗を試みるが昭王、名将白起の登場により統一へと加速する

    0
    2024年12月24日
  • 戦国名臣列伝

    Posted by ブクログ

     中国の戦国時代の名臣16人を、列伝形式風に紹介した本。魏ゼンは知らなかったが、殆どの人物は知っており、そのエピソードを改めて見ても面白くためになる。
     それにしても、今みたいな国家観という凝り固まったものではなく、自身の生まれ故郷よりも自身の立身名誉などのため、国を渡り、その王に仕えるというのが今よりも当然のように感じられた。
     またいかに華々しい活躍や出世を成そうとも、王が変われば、王の信頼や、王自身の資質によって、あっという間に凋落し死に直結していくことが多々あり、まさにこういったところは、流石に死ぬことはないが、身の処し方において現代に通じるところもあろう。
     先に戦国時代の方を読んだ

    0
    2024年12月08日
  • 三国志 第一巻

    Posted by ブクログ

     曹操の祖父の時代から始まっており、曹操も劉備も出てこない点が異質。
     中国の史書に忠実に描かれているようだが、原典である中国の史書そのものが、儒家思想や天命思想、敗者を徹底的に悪く書くところがあって、リアリティを感じられない。

    0
    2025年12月07日
  • 諸葛亮 <下>

    Posted by ブクログ

    劉備が劉禅に教えた「勿以悪小而為之,勿以善小而不為」

    悪を小と以て之を為すこと勿かれ、善を小と以て為さざること勿かれ

    公平で信賞必罰を旨とする孔明のひとつの核となる言葉。出師表がやはり胸を打つ

    0
    2024年09月18日
  • 諸葛亮 <上>

    Posted by ブクログ

    三国志演義では、伏龍としての諸葛亮でしか出てこないが、そのルーツがわかってまた違った角度で味わえるので面白い

    0
    2024年09月15日
  • 三国志名臣列伝 魏篇

    Posted by ブクログ

    宮城谷さんの本は昔は読んだが、三国志はあまり知らない。週刊モーニングに連載していた蒼天航路のお陰でちょっと知識が付いた程度。

    後漢王朝を支えた曹操 は魏を建国したが、曹家は衰退し、司馬氏に勢力が移っていく歴史の中、魏を支えた名臣たちの物語。
    キッチリした文章だが、格好良すぎないかと思う処もある。蜀の将軍と魏の名将との腹の探り合いは面白いのだが、正史を読み込んだ成果なんだろう。

    世間では曹操が悪者役で劉備は人気があるようだが、先に挙げたマンガのお陰で当方にそのイメージはない。本作の程昱の段で、劉備は曹操から受けた恩を返す人間ではないと諫言して、そして劉備はその通り裏切り、独立する。
    半面、曹

    0
    2024年07月21日
  • 中国古典の言行録

    Posted by ブクログ

    中国の古典からの名言の紹介と宮城谷さんのエッセイ。
    人間関係や仕事、リーダーとしての心構え、など時代と共に変わる価値観もあるかもしれないけれど、人として大切なことは変わらない部分もたくさんあり、身が引き締まります。

    0
    2024年07月12日
  • 楽毅(一)

    Posted by ブクログ

    読めない漢字や解らない言葉が沢山出て来て難しいと思いながら読み進むと慣れてきて楽毅と言う人物に興味が湧いてきました。

    0
    2024年07月10日
  • 諸葛亮 <下>

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    諸葛亮孔明を描いた中国歴史小説下巻。

    上巻とは異なり、基本的に「三国志」の焼き直しではあるが、孔明の心情が著者視点で推測されているところに深みを感じるかどうかが、本作の好悪が分かれるところになりそうです。
    自分は「三国志」及び関連短編で十分な気がしました。
    ただ、作者は正史を繰り返す読むことで新たな発見があるようで、今後も三国志スピンアウト長編が出てくるか楽しみです。

    0
    2024年06月28日
  • 諸葛亮 <上>

    Posted by ブクログ

    孔子は、学べばすなわち固くならず、と言った。本気の学問は、他人を宥せるようにさせるというより、おのれを宥すことができるようにさせるとおっしゃった。もっと学び、己に寛容になれ。

    知るとは人を知ることだ、と論語にある

    朽ちた木の橋でも渡り切ることができるかもしれない。築いたばかりの石の橋でも足を乗せれば崩落するかもしれない。どこが危険で、どこが安全かはわからない。

    いつ好機がおとずれるかわからない。それが人生というものであり、それまで不遇であるのが常である。もっと言えば、不遇の過ごし方によって好機が生まれる

    憧れを持つことだ、それは志とひとしくなる

    儒教には、おのれに及ばぬ者を友としては

    0
    2024年06月28日
  • 三国志入門

    Posted by ブクログ

     中国史を題材にした歴史、時代小説をたくさん書いた作者が、三国志の世界を解説した本。三国時代の物語としては、吉川英治の三国志演義しか読んだことはなかったが、 歴史としての三国志がどのようなものだったかrを、歴史学者のように解説している。この作者の書いた「三国志」を読んでみたくなった。

    0
    2024年06月10日
  • 諸葛亮 <上>

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    諸葛亮孔明を描いた中国歴史小説の上巻。

    上巻は劉備の益州入りまでです。
    著者の「三国志」は群像劇になっているので、諸葛亮支店での物語はうれしいです。
    史料に登場するのは三顧の礼からだと思いますが、それまでの来歴はあまりよく知らなかったので、フィクションとは思いますが面白かったです。
    特に叔父がいい人で素直に成長させてもらえたのは、いつもの著者の主人公びいきとしても気持ちが良かったです。
    ただ、三顧の礼以降は「三国志」と重なるエピソードが多くなると思うので、諸葛亮視点でどのように描くのか期待したいです。

    0
    2024年06月10日
  • 楽毅(三)

    Posted by ブクログ

    前半1/3で楽毅は敗北。中山国は消滅する。後は趙の国の内乱。それはそれで面白いのだが、楽毅は何もしない。登場すらしない。それでいいのか。

    0
    2024年05月28日
  • 戦国名臣列伝

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    直前に読んだ、『「キングダム」で解く・・』によって戦国時代後期の雰囲気や概要が掴めていたためより一層面白く読むことが出来た。
    やはり、宮城谷の列伝は歴史の大きな流れを知って、そのなかで活躍した人物に注目する(そのために列伝を読む)という流れで読まないと面白くないのだと思う。

    ただ、彼の性格なのか、有名な部分が抜けている(と言うより人物の”立ち上がり”が好きなのか?)ので、興味を持って読むと肩すかしを食らって不満が残るかもしれない。

    0
    2024年03月04日