宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 楽毅(三)

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    前半1/3で楽毅は敗北。中山国は消滅する。後は趙の国の内乱。それはそれで面白いのだが、楽毅は何もしない。登場すらしない。それでいいのか。

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    2024年05月28日
  • 戦国名臣列伝

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    ネタバレ

    直前に読んだ、『「キングダム」で解く・・』によって戦国時代後期の雰囲気や概要が掴めていたためより一層面白く読むことが出来た。
    やはり、宮城谷の列伝は歴史の大きな流れを知って、そのなかで活躍した人物に注目する(そのために列伝を読む)という流れで読まないと面白くないのだと思う。

    ただ、彼の性格なのか、有名な部分が抜けていることが多い(と言うより人物の”立ち上がり”が好きなのか?)ので、絶頂期の活躍に興味を持って読むと肩すかしを食らって不満が残るかもしれない。

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    2024年03月04日
  • 史記の風景

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    史記にまつわる101のお話

    漢字や言葉の成り立ち、日本の歴史上の人々に影響を与えたこと、解釈が不明なことへの宮城谷さんの思い、古代中国の習慣や風俗などなど史記が身近に感じるおもしろいお話の数々でした

    史記が書かれたのは日本の弥生時代中期、「日本の歴史がこれからはじまろうとするころに、中国ではその歴史が集大成されるということも、脅威にあたいする。」という宮城谷さんの言葉。
    まさに私もこの思いでどんどん中国史にはまってしまいしまた

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    2024年02月26日
  • 孔丘 下

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    ついに故郷の魯で政務に就いたが、政争の結果追われて、色々な国を転々としたが、結局環境に恵まれずに、ようやく魯に帰国。。孔子自身は何かを成し遂げた人ではないので、小説として話の展開は盛り上がりに欠ける印象。
    この話が事実として、孔子自身よりもなんだか分からんが付いてきてくれる弟子たちの活躍が素晴らしい。ソクラテスもそんなイメージなんだが、孔子自身は偏屈なおじさんに思えてくる。
    自分でも聞いたことがあるようなお弟子さんたちは孔子より早く亡くなっているっぽくて、じゃあ誰が儒教を後世に伝えてくれたのだろうというのがとても不思議。

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    2024年02月11日
  • 諸葛亮 <下>

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    下から読むことに~劉璋に招かれた劉備はゆっくり進み,関羽と張飛を残していく。劉璋に譲られた劉備は成都に入るが,関羽が裏切りにあって死に,張飛もまた然り。曹操が死に,曹丕が魏帝となる。それを許せない劉備は弔い合戦に出て行くが,病に倒れ,後を諸葛亮に委ねたいが,それはできず,諸葛亮は劉禅を皇帝に奉り,丞相の地位に留まって,先帝の念願であった天下統一の為,魏攻略のため馬謖と策を練る。陳倉を落とせず,馬謖が街亭で大敗したが,糧道こそが大切だと考えながら,兵を強くしていく。呉攻めを計画していた曹丕が死んで孫権が北伐するのを狙って,諸葛亮も出師するが,病に倒れる~まあ,結末は変わらないから,そこまでを宮城谷さんがどう描くかの問題だから,構わないわけで。淡々と書きます。彼は正史を二十年間にわたって読み続けていると後書きに書いている。年表を創りながら。三国演義の孔明像の影響が強烈だからねぇ

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    2024年01月24日
  • 諸葛亮 <上>

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    諸葛亮孔明の一生を描く。 まず、少年期から始まるが、母が早くに亡くなり、次いで父親が死んだ後、叔父の諸葛玄とともに東へ西へとさすらい、荊州で腰を落ち着け、隆中へ。その後に荊州動乱、劉表の死後の混乱期に劉備に三顧の礼で出廬する。
    その後の益州の動乱も始まり、その対応が下巻の始まり。 さて。
    今まで三国志を読んできていて孔明の活躍は知っていたが、どちらかというと公明はスーパーマンみたいな働きをしていたがこちらではそこまではまだない。 周りの人物から上げられている感じで本人は意外と冷めているのが本編の孔明だな。
    だから思ったほどの感動はない。

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    2024年01月04日
  • 古城の風景III―北条の城 北条水軍の城―

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    古城の風景3巻。
    北条の城、北条水軍の城というサブタイトル通り、北条早雲ゆかりの城を巡る旅になっております。これはもう「新九郎、奔る」の予習なんですよ。
    こちらで予習、または復習になりました。都合の良いことです。

    静岡東部と伊豆の古城を巡る旅は、土地勘あるためにすんなり読める。これは2巻から引き続いています。教科書に載るような戦場はないけども、それぞれの城に、それぞれの歴史があるということの発見の3巻でした。
    日本全国で数多くのドラマが生まれた戦国時代。掘れば掘るほど、多くの歴史が生まれるのでしょうね。郷土資料館とかめぐったら楽しいんだろうなぁ。役所がその役割を果たしているというのは驚きでした。書類関係でしか行かないのでね。

    地元贔屓は多分にあるけども、今川・武田・北条に挟まれた静岡という土地は面白い歴史が豊富であると思います。
    いや、うちの地元も面白いぞ、という声が全国から上がりそうですね。そういう時代ですよ、戦国時代。

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    2023年11月23日
  • 戦国名臣列伝

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    中国の紀元前300~200年ごろの戦国時代(秦の始皇帝による統一まで)の各国の名臣16人の評伝。一人あたり20数ページほどなので、それぞれの内容は濃いとは言えない。
    中国の歴史、特に春秋戦国時代に興味のある人向けの本。
    この時代の名臣は戦国時代だけあってイクサに強い武人が多い。

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    2023年11月22日
  • 古城の風景II―一向一揆の城 徳川の城 今川の城―

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    古城の風景2巻。
    本棚に1巻が登録されていないということは、それだけ積読にしておいたということか。
    ただ、積読にしていた時間の間に「逃げ上手の若君」と「新九郎、奔る」が始まったおかげで、収録の徳川の城・今川の城に関しての来歴がすんなり頭に入ってきて楽しい。地元の静岡という土地勘もありますね。主に今川の系図です。

    朝日山城の冒頭、歴史に触れる際の小説と史料・文献の違いを述べているのが興味深い。というか、肝に銘じておくべきことなのだろう、と思います。長文ですが以下引用。

    『史料や文献を読む事よりまえに、歴史上重要な氏姓が頭に入るようにしてくれるのが小説であり、そこに小説の効用があるとはいえ、じつは小説は毒にも薬にもなるというべきで、小説を読んで歴史がわかってしまったような錯覚におちいるのが怖い。私は司馬遼太郎氏の小説を読む以前に、吉川英治氏、山岡荘八氏、海音寺潮五郎氏、柴田錬三郎氏、早乙女貢氏などの本の愛読者であり、それらの本から得た知識で歴史を頭の中で構築してきた。ほとんどの読者がそうであろう。小説的世界を歴史にかさめあわせて、実相をみぬいたつもりになるが、それは著者の史観を仮借しているにすぎず、あくまで歴史と小説は別の物である』

    小説を他の創作物に言い換えてもいいですね。どうしても、エンタメ性の高い作品であればあるほど、自分に与えるインパクトは大きいので、それこそが事実真実としてしまいがちです。それはそれとして楽しみながら、実際のところはどうであったのか、と客観的に探求することが必要なんでしょうね。
    これは、多くの歴史ファンが抱えている課題でしょうね。まず、史料・文献に触れる機会よりも創作物の方が多いですし。

    歴史を後世の視点で見ることができるという恵まれた立場であること。それを利用しまくって、エンタメも実相も楽しむことができるのが理想ではないでしょうか。
    自分がそこに達することができるのか、は果てしない道のりです。

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    2023年11月15日
  • 新装版 奇貨居くべし(五) 天命篇

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    読んだ本 奇貨居くべし 天命篇 宮城野昌光 20230527
     いよいよ嬴政のお父さんを秦の王とし、宰相となった呂不韋。
    キングダムの世界にリンクしてきました。呂不韋が使う将軍は蒙驁、麃公、王齕。蒙驁と麃公はいずれも堅実な武将ということで、キングダムとの相違が興味深いです。蒙武、蒙恬もちょいとだけ出てきます。しかし、李牧が蒙驁と互角の将軍として描かれてるのは少し残念な気も。しかし、北方で活躍したエピソードなどは共通。合従軍の蕞の話も考察が書かれてます。
     成蟜や嫪毐も出てきて、こちらは何となくイメージ通り。しかし、いくら呂不韋を善良な人と描いても、嫪毐を送り込んだエピソードを読むと、やはり後ろ暗さを感じますねぇ。
     そうそう、龐煖の名前も出てきました。
     しかし何といっても、始皇帝嬴政という人の人格がよく描かれることはなく、呂不韋の死で終わるわけですが、呂不韋が崇高なものを目指して生きてきながら、宰相となってからは、どんなによく描いても、侵略国秦を動かす人になっちゃったかな。もう一冊分宰相の時代を読みたかったかな。
     といいつつ、一気に読んじゃった感があり、宮城野昌光の小説、次は何読もうかなと考えてます。

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    2023年05月27日
  • 新装版 奇貨居くべし(二) 火雲篇

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    読んだ本 奇貨居くべし 火雲篇 宮城野昌光 20230511
     若き呂不韋が秦の捕虜になり、楚に連れて行かれ、脱出して趙に戻る途中で、色々な人に出会って成長していくお話し。と言いつつ、既に優れた資質の呂不韋が、出会う偉人たちに次々と認められていくってお話しかな。
     なんだろう。キングダムの呂不韋とのギャップが激しすぎるんですが、先入観を忘れて素直に読めますね。呂不韋の性善的なキャラクターが腹落ちしてるのかな。
     春秋戦国時代って国が多すぎて、しかも登場人物も多いんでホントよくわかんないんですよね。同じ時間軸を国と人物変えて語っちゃったりするから、こんがらがる。三国志とか項羽と劉邦ぐらいの国関係で十分ですよね。
     本篇では、白起が暴れまわってます。そのうち王騎将軍とか出てこないかな。
     宮城野昌光の本、結構読み易いんで、史記の時代深堀してみようかな。

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    2023年05月11日
  • 草原の風(中)

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    劉秀最大の危機に遭うも、不思議な力で解決するような所もあり、なんとも言えない。
    不思議な力は周までしか通用しないんじゃないのか。後漢も入るのか。そうかそうか……

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    2023年02月25日
  • 三国志入門

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    歴史小説家による解説本。この方の小説『三国志』は後漢から始まるいわば三国志ZEROみたいな趣になっていたり劉備の解釈を「手放すことができる」特殊性を指摘していたりと独特。ではあるが本書は三国志演義をダイジェストにしてくれたり主要人物や有名な戦いや言葉を分かりやすく説明してくれている親切さだった。

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    2023年01月12日
  • 歴史を応用する力

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    読みやすく、故事にあるような人々に興味が湧く。呉漢や張良が気になってきた。読みたい本がどんどん増えて困る……。

    世の中が動いても自分は泰然と動じない、という姿勢をとりたいのなら読むべきは倫理書。世の中が動いたら自分も動く、あるいは動かざるをえないという人が読むなら、歴史書。こうなってくると銀英伝も読み返したくなってくる……読み返したい本が増えて困る。

    そういうば、殷周革命という言葉で覚えていたけど、殷というのは侮蔑的な意味を持ち、中国では商と呼んでいるというのを、この本で初めて知った。

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    2022年12月25日
  • 戦国名臣列伝

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    戦国七雄の名臣名将を追いながら、出来事や人物がリンクしているため時代の流れも大筋で掴める。小説的に膨らませるのではなく、人物の掘り下げもないから淡白なイメージ。読み物としての面白さは微妙。それでもこの時代と人物が面白い。李牧は章にしてよかったのでは。さらっと触れる韓信。楚漢名臣列伝でも評価厳しいけど、先生好きじゃないんだな。藺相如と廉頗の固い友情、刎頚の交わりがいい。韓からの選出はなし…韓とは一体…。

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    2022年12月23日
  • 楽毅(一)

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    読みごたえがあった
    自分には歴史物は合わないかも知れないが
    ここまで愛されているには理由があるんだと思います
    いずれ時期がきたらまた読みたくなるかも
    知れない

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    2022年12月13日
  • 中国古典の言行録

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    一つ一つが短編になっているので隙間時間に読みやすかった。その代わりに詳細には書かれていないので別の本に進んだ方が関連のエピソードがもっと面白く読めると思う。

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    2022年11月29日
  • 春秋名臣列伝

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    名臣シリーズ第一弾。衞、鄭、斉、晋、秦、魯、楚、宋、呉の名臣エピソードを凝縮。ほとんどが宮城谷作品として独立した話をたくさん出してるので知ってる内容が多いけど物語ではなく解説として書いてるので違う角度で楽しめる。

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    2026年03月10日
  • 古城の風景I―菅沼の城 奥平の城 松平の城―

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    戦国時代の中心となる中部に点在する城跡を巡るエッセイ。城主やゆかりのある人物の家系や出来事を並べながら城跡や寺などを紹介。お馴染みの家計を遡り細かに解説しているが全国的に知られていない?人物の名前はそんなに頭に入ってこない。新三河物語を読んでおくとよいかもしれない。

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    2026年03月10日
  • 太公望(下)

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    上巻、中巻と、商王と対するべく奔走した太公望。
    文王の死、武王の英断を経て迎えた牧野の戦いは、驚くほどあっさりとしたものだった。アクション描写が得意な訳では無いことは重々承知しているし、宮城谷先生自身も描写が難しい戦闘だと捉えていたようだけれど、だからといってこの出来はさすがに…。

    宮城谷先生の豊富な古代中国知識により、古代文明や偉人の命運、それらが紡いだ延長線上にある今との繋がりを所々で鮮明に意識させられることにより、感じ入ることは幾度かあるとは思う。
    しかし、前作読破時点で抱いていた期待感には到底届かない。前巻までが面白かっただけに非常に残念に思う。

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    2022年10月22日