宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 史記の風景

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    宮城谷氏の新聞連載をまとめたもの。
    移動中の読書に向いてるかも?
    コラムなのでひとつひとつは短いけど
    『史記』のサイドディッシュ的に楽しめます。
    勉強家の氏のいろいろな視点を借りるのは面白い。
    いろんな疑問点や着眼を膨らませていくことで
    お話ができていく過程も垣間見る感じ。

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    2013年04月21日
  • 三国志 第八巻

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    ここまでの劉備というキャラクターの描き方が、とても新鮮で面白かったと個人的には思うんだけど、劉備の死に際しての総括が、ちょっと寂しいというか、物足りないというか…。
    最期まで不思議な存在でいたのか、宮城谷先生でも掘り下げ切れなかったのか、がくっとトーンダウンした印象が強く残った巻だと思った。

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    2013年04月02日
  • 楽毅(三)

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    先を読むつーのはこういうことかと、感心しきり。
    っても、実際使うことはないだろうけど。

    話がどんどん動いて、ますます面白くなってきた。
    残り1冊で、この話まとまるのか?

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    2013年03月25日
  • 楽毅(二)

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    いかにして先をよみ、それに手をうつか。
    人生の指針をさり気なくはさんだ、大河小説本領発揮。
    うーん、おっさん好みで日経なんちゃらに出てきそう。

    だんだん話は煮詰まり、いいかんじに面白くなってきた。
    が、話の中は平仮名が多いのだが、人の名前が覚え辛いっす。

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    2013年03月21日
  • 楽毅(一)

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    おっ面白れ〜.....ってわけでもなく、
    あーもう全然つまらん.....ってわけでもなく、
    全巻(4冊)買っちゃったしな〜、
    しゃーないから最後まで付き合うか....、
    って感じで受動的読書に陥る本。

    つまらなくはないんだけど、積極的に読む気が起きん。
    残り3冊先は長い。漢字むつかしアルね。

    三国志でいんじゃね?と思た。

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    2013年03月15日
  • 中国古典の言行録

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    ネタバレ

    荀子の考え方を整理してみると、自分を作り変えるには、3つの方法があると言う。
    一、学問(これは知識と言ってよい)
    二、見聞(これは体験と言える)
    三、正しい人との親交(交際のこと)
    上の2つはすんなり入るが、3つめについてだ。人間と言うのは、他人は見えていても、自分は見えないものである。自分を見たければ他人を通して自分を見るほかない。だから交際が大切なのである。ただし、自分を映す鏡である他人が歪んでいたり、汚れていたりすれば、自分の正確な像はつかめない。それゆえ荀子は正しい人に親しみなさいと言ったのである。

    次に、『忍激のの二字は、これ禍福の関なり』という。出典は『呻吟語』である。我慢することと、激昂することは、災いと幸運の分かれ目である、ということだ。自分の人格を高めてゆく気であれば、何事も腹に収めていき、むやみに吐き出さないことを心がけるべきだ。我を忘れて怒りたいときもあろうが、そこが幸運と不運の境界だと思い、暴走しかかった自分をぐっと引き止められる胆力を養っておく必要がある。人格は作ってゆくものだということだ。

    成吉思汗は、モンゴル軍を率いて、金の首都、燕京を陥落させたとき、金の王臣、耶律楚材を見出した。楚材はモンゴル帝国のために制度を改善し、法を制定したが、常々言っている事があった。『ひとつの利益を得ようとするなら、一つの害悪を取り除いたほうがよい。新しい仕事を一つ増やすなら、古びて役に立たない仕事を一つ減らしたほうがよい』と。

    人には3種類の恨みがあると『列子』は言う。孤丘丈人(こきゅうじょうじん)という長老が、楚の宰相、孫叔敖(そんしゅくごう)に教えたことである。
    一、爵位の高い人は人々がそねむ。だから、へりくだることが必要だ。
    二、官職の立派な人は、君主から憎まれる。だから細心になることが必要だ。
    三、高給取りは人々が怨む。だから、他人に広くほどこしをすることが必要だ。

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    2013年02月02日
  • 楚漢名臣列伝

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    項羽と劉邦などで読み知った名臣10名について深堀しています。
    読んでいるうちに昔の記憶がかなり蘇ってきましたので、記憶回復に効きました^^;

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    2013年01月30日
  • 花の歳月

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     物語は前漢王朝前期、呂太后が君臨している時代である。河北の貧しい名家の娘、猗房が宮廷に使えるチャンスにめぐまれる。彼女を含め兄弟たりも紆余曲折ありながら最後には宮廷の主となるのである。このシンデレラストーリーは涙なくして語れない。

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    2013年01月30日
  • 重耳(中)

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    重耳の徳の行く末を、、期待。古代中国は本当に徳の高い人がたくさん出てくる。今の中国と照らし合わせて、極めて不思議。

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    2012年12月02日
  • 香乱記(三)

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    いよいよ楚漢戦争に田横も巻き込まれていく。
    楚漢戦争を別の視点から見てみると違う中国史が見えてきて面白くなってきた。

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    2012年11月29日
  • 重耳(上)

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    この時代の中華はちゃんと理解してないので、とても新鮮。今の中国人からは想像しづらいけど、当時から「徳」の高い人がたまに出てくるんですね。その辺りは人智を超えてる感じがしますね。

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    2012年11月28日
  • 新三河物語(下)

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    家康は天下人に上り詰めていく。大久保一族と家康配下の武将たちとの争いが描かれている。
    家康をずっと支えてきた大久保一族への仕打ちが非常に哀しい。信康を失った悲しみがあるのかもしれないが。

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    2012年11月03日
  • 新三河物語(中)

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    徳川家康が三河統一し、武田信玄との戦い、遠江攻略、長男の信康自害までを描く。
    家康は信康、築山殿を岡崎城におき、あまり構うことはなかった。今川への内通を考慮したのだろうが、父に構われない信康は粗野になり、結局自害することになる。

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    2012年11月03日
  • 新三河物語(上)

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    徳川家康の家臣、大久保一族の物語。上巻は家康が今川から独立し、一向一揆に立ち向かうところ。
    登場人物も多く、読み進むのに苦労したが、それを差し引いても、充分読み応えある作品。
    家康か天下人となった一因がよくわかる。

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    2012年10月26日
  • 花の歳月

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    ネタバレ

    時代は前漢王朝前期・呂太后の専制下、名家ながら没落した竇(とう)家の娘、猗房(いぼう)が、推されて漢の宮中に出仕することから話は始まる。
    貧しいながら助け合って暮らす家族と別れ、宮中に入るわずか十歳の彼女。
    彼女を支えていたのは、父が語ってくれた「老子」の教えと、兄の励ましの言葉。

    所々にみられる老子の教え。

    「上善は水の若し」-最上は水のようなもの。水は万物を潤し、争うことをしない。そして水は上から下へと流れる、即ち謙ることを表す。

    「高は下をもって基となす」-高いものは低いものを基本としている。

    「禍か福の倚るところ、たれかその極をしらん」-禍は福のもたれかかるところとなり、福は禍の潜むところとなる。誰一人としてその大本は分からない。

    なるほど、面白い。

    残される家族のことを懸念する、猗房に言った兄の言葉も良いですね。

    「こういうことは、たしかに人によって選ばれるのだが、その人を動かした天の神から選ばれたことになる。天の神から選ばれたのに、それを断れば、一生不幸になってしまう。おまえが不幸になって喜ぶ者は、うちには一人もいやしない」

    中国三大悪女の一人といわれた呂太后が、夫である劉邦(高祖)の死後、劉邦の専らの寵愛を受け、呂太后の実子を排そうと企んでいた戚姫を捕らえて、手足を切断させ、眼球をくりぬき、耳を焼き、声の出せぬよう薬を飲ませ、厠に据えて「人彘(人ブタ)」と罵っていたというところはグロテスクです。
    ここまでする実の母の姿を見て、皇帝になった恵帝はショックを受けて執政を放棄してしまう。
    まあ、そんな姿を見たら、トラウマになっちゃうでしょうね。

    猗房の幼い弟、広国が誘拐されて、奴隷にされてしまう話も切ない。
    同じ奴隷で姉のように可愛がってくれた藺(りん)が、殺されかけた広国を救うために、辱めを受ける場面もやるせない。
    奴隷には抗う術などないと思い知らされるシーン。

    ラストは綺麗に纏め上げられていて、少し物足りない気もしますが・・。
    司馬遷の「史記」をもとに描かれた作品。
    史実に基づいているだけに、怖いなと思う場面が印象的。

    かなり、簡潔な文章なので想像とかは膨らみにくい感が。

    余談ですが、最初に郷父老が猗房に会って、推するに相応しいか見定める場面。
    ---男女を問わず、人を鑑(み)るには、まず声だ。

    声の大小、明暗、澄濁は、生まれつきの品格であると郷父老は考えているというところに、興味を持った私。
    良い声はそれだけで、「徳」を備えているということか・・。
    羨ましい・・。

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    2012年10月05日
  • 晏子(四)

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    晏嬰が景公の側近となって、斉の国が誤った方向に進まずに済んだ。それにしても、紀元前500年の春秋時代の政変の生臭さはどうだろう。

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    2012年09月01日
  • 晏子(三)

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    ネタバレ

    1巻2巻に比べると格段に退屈だった。理由は明快。主人公晏子である子・晏嬰が、父・晏弱の喪に服すといって、3年間たてこもっている次期の物語だからだ。つまり晏子の痛快な戦略や説法、心意気といったものがなく、単に晏子以外の人々の政治勢力抗争が繰り広げられるだけだった巻である。次の最終巻に期待!

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    2012年08月27日
  • 新三河物語(下)

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    松平徳川家の覇権への道における柱石であった大久保一門の物語。三河物語とは大久保忠教(平助、彦左衛門)が記した記録。宮城谷昌光氏の作品を始めて読みました。個人の精神世界を語るのは司馬遼太郎が上?時代群像としての風景描写は宮城谷さんか?本多、酒井、井伊、榊原、鳥居、土井 家康から秀忠、家光に渡る徳川家の腹心達の群像描写はリアル。長子信康が信長に切腹を命ぜられる経緯を巡り、酒井、大久保一門を晩年の家康が糾弾する。依田信蕃がかなり好意的に描写されてもいる。

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    2012年07月26日
  • 重耳(下)

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     ストーリーはいたって平凡、歴史小説がすべてエキサイティングであるはずはない。中国春秋時代の晋の君主、在位紀元前636年 - 紀元前628年。姓は姫、諱は重耳のお話。全3冊を斜め読み。

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    2012年07月21日
  • 楽毅(三)

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    ネタバレ

    ・遠くにいる賢人を探す前に、まぢかにいる賢人に師事せよ。
    ・良将は、晴天に嵐を想うものだ
    ・目的がなければ努力しつづけにくい。が、人が目的を失った時に、目的を作るというのが、才能というものではないか。
    ・地に固執するのではなく、人に固執すべし。
    ・なぜという問いが実生活のなかから生じなければ、知恵は身につかない。
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    2012年04月30日