建興5年。蜀の諸葛亮(孔明)は皇帝に上表をおこない、魏を攻めるための軍を発した。そのとき書かれたのが歴史に名高い「出師の表」である。漢中に駐屯した諸葛亮は魏の太守を寝返らせるが、その太守はすぐに魏の司馬懿に斬られてしまう。その後も魏軍の反撃と先鋒の馬謖のまずい布陣で諸葛亮の軍は惨敗。漢中に帰着した諸葛亮は馬謖を処刑――。シリーズ第9巻は戦争の厳しさと難しさを冷徹に描きます。
Posted by ブクログ 2019年06月01日
曹丕って在位期間七年だったんだ……
進軍が遅い、諫言を聞き入れないなど思いがけずパッとしないけど後継者選びを誤らないあたり。
父親の明朗さと比べてこう暗すぎないか。
諸葛亮に対して辛い。
馬謖を見誤る、馬謖を処断する決断が早すぎる、魏延、用兵が袁紹並み……
趙雲への情緒はなんだ。
曹叡の有能さ、...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月04日
通常、帝国の興廃は二代目・三代目にあるといってもよい。一生をかけて戦場を駆け巡った曹操・劉備の後を、魏は曹丕と曹叡が、蜀は劉禅が継承する。そして、皇帝の器量は、最早本人の武将的才覚というより、優秀な臣下を集め、働かせるかにある。
魏の二代目曹丕に対する評価はいま一つだが、鍾繇、陳羣、華歆、そして司...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月31日
街亭の戦い。「泣いて馬謖を斬る」がどんな風に描かれるのかと思いきや、これが全くさっぱり。笑って敵兵の作業を蔑視しているうちに勝機を逃してしまった。理論だけ口先だけで実戦経験がなかったということ。諸葛亮にしても内政には破綻がなかったが、軍事においては全くの常識人。演技のような虚を実として実を虚とする玄...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月16日
一押しの曹操亡き後の三国志なんぞ…と思っていましたが、やっぱり面白い。楽しい。
圧倒的に非凡な人材というのはもうどこにもいないので、あっちもこっちもいろいろと停滞していますが、そこに人間が表れると言いましょうか、ドラマですなあ。
曹丕について思うところは次回に、と八巻の感想で書きましたが、特にこれ...続きを読む
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