宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 戦国名臣列伝

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    中国の紀元前300~200年ごろの戦国時代(秦の始皇帝による統一まで)の各国の名臣16人の評伝。一人あたり20数ページほどなので、それぞれの内容は濃いとは言えない。
    中国の歴史、特に春秋戦国時代に興味のある人向けの本。
    この時代の名臣は戦国時代だけあってイクサに強い武人が多い。

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    2023年11月22日
  • 古城の風景II―一向一揆の城 徳川の城 今川の城―

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    古城の風景2巻。
    本棚に1巻が登録されていないということは、それだけ積読にしておいたということか。
    ただ、積読にしていた時間の間に「逃げ上手の若君」と「新九郎、奔る」が始まったおかげで、収録の徳川の城・今川の城に関しての来歴がすんなり頭に入ってきて楽しい。地元の静岡という土地勘もありますね。主に今川の系図です。

    朝日山城の冒頭、歴史に触れる際の小説と史料・文献の違いを述べているのが興味深い。というか、肝に銘じておくべきことなのだろう、と思います。長文ですが以下引用。

    『史料や文献を読む事よりまえに、歴史上重要な氏姓が頭に入るようにしてくれるのが小説であり、そこに小説の効用があるとはいえ、じ

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    2023年11月15日
  • 公孫龍 巻三 白龍篇

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    ネタバレ

    中国戦国時代の公孫龍を描く歴史小説第三巻。

    本巻の時代背景は楽毅の斉攻略が中心です。
    ただ最終章に公孫龍子で有名な白馬非馬説が出てくるのですが、その設定から本書は名家思想家の公孫竜が主人公ではないことが判明しました。
    つまり、燕の昭王や趙の恵文王や楽毅や平原君を補佐した食客の公孫龍を主人公としてこの時代を描こうとしている意図だと思います。
    なので、史実にどう主人公が絡んでゆくのかが楽しみになった一方、どのようなラストになるのかも興味を持ちました。

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    2023年11月03日
  • 三国志名臣列伝 蜀篇

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    初めて三国志の小説を読んでこんな感じなんだなということがわかりました。三国志も読んでみていいけど僕はやはり戦国(日本史)がいいなと思いました。【小5】

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    2023年10月06日
  • 公孫龍 巻三 白龍篇

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    楽毅の超人的な活躍で、斉を撃破した。裏で支えた公孫龍の活躍が光る。ある面、商人の顔をした外交官、趙、燕二国の王から絶大な信頼を得ているところなどは普通ではない。
    この本読んでいるときはいいけどあまりに次が出る時間が長すぎて前巻の内容を忘れてしまっていてそこがちょっとつらいなあ。

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    2023年08月24日
  • 三国志名臣列伝 蜀篇

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    ネタバレ

    後漢編、魏編に続く第三弾。

    関羽、張飛、諸葛亮、趙雲、李恢、王平、費禕が語られています。
    前四者は三国志を多少知っている人ならご存知の人物ですが、後の三者は自分も良く覚えていませんでした。
    それぞれ短編なので、ウィキ的なお話になるのは仕方がないが、著者の感想がちらりと入っているようなのが印象的です。
    没年を調べてみると、関羽:220年、張飛:221年、諸葛亮234年、趙雲:229年、李恢:231年、王平:248年、費禕:253年とあり、自分が知っている三国志が劉備の死までで、その後はエピソード的に覚えていただけだったのかと思いました。
    次は呉編かな?

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    2023年08月24日
  • 新装版 奇貨居くべし(五) 天命篇

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    読んだ本 奇貨居くべし 天命篇 宮城野昌光 20230527
     いよいよ嬴政のお父さんを秦の王とし、宰相となった呂不韋。
    キングダムの世界にリンクしてきました。呂不韋が使う将軍は蒙驁、麃公、王齕。蒙驁と麃公はいずれも堅実な武将ということで、キングダムとの相違が興味深いです。蒙武、蒙恬もちょいとだけ出てきます。しかし、李牧が蒙驁と互角の将軍として描かれてるのは少し残念な気も。しかし、北方で活躍したエピソードなどは共通。合従軍の蕞の話も考察が書かれてます。
     成蟜や嫪毐も出てきて、こちらは何となくイメージ通り。しかし、いくら呂不韋を善良な人と描いても、嫪毐を送り込んだエピソードを読むと、やはり後ろ

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    2023年05月27日
  • 新装版 奇貨居くべし(二) 火雲篇

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    読んだ本 奇貨居くべし 火雲篇 宮城野昌光 20230511
     若き呂不韋が秦の捕虜になり、楚に連れて行かれ、脱出して趙に戻る途中で、色々な人に出会って成長していくお話し。と言いつつ、既に優れた資質の呂不韋が、出会う偉人たちに次々と認められていくってお話しかな。
     なんだろう。キングダムの呂不韋とのギャップが激しすぎるんですが、先入観を忘れて素直に読めますね。呂不韋の性善的なキャラクターが腹落ちしてるのかな。
     春秋戦国時代って国が多すぎて、しかも登場人物も多いんでホントよくわかんないんですよね。同じ時間軸を国と人物変えて語っちゃったりするから、こんがらがる。三国志とか項羽と劉邦ぐらいの国関係

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    2023年05月11日
  • 三国志名臣列伝 蜀篇

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    構成としては面白いと思うが、エピソード一つ二つ程度触れて終わりという感じで、読みごたえとしては余りないかも。

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    2023年04月29日
  • 草原の風(中)

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    劉秀最大の危機に遭うも、不思議な力で解決するような所もあり、なんとも言えない。
    不思議な力は周までしか通用しないんじゃないのか。後漢も入るのか。そうかそうか……

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    2023年02月25日
  • 三国志入門

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    歴史小説家による解説本。この方の小説『三国志』は後漢から始まるいわば三国志ZEROみたいな趣になっていたり劉備の解釈を「手放すことができる」特殊性を指摘していたりと独特。ではあるが本書は三国志演義をダイジェストにしてくれたり主要人物や有名な戦いや言葉を分かりやすく説明してくれている親切さだった。

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    2023年01月12日
  • 歴史を応用する力

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    読みやすく、故事にあるような人々に興味が湧く。呉漢や張良が気になってきた。読みたい本がどんどん増えて困る……。

    世の中が動いても自分は泰然と動じない、という姿勢をとりたいのなら読むべきは倫理書。世の中が動いたら自分も動く、あるいは動かざるをえないという人が読むなら、歴史書。こうなってくると銀英伝も読み返したくなってくる……読み返したい本が増えて困る。

    そういうば、殷周革命という言葉で覚えていたけど、殷というのは侮蔑的な意味を持ち、中国では商と呼んでいるというのを、この本で初めて知った。

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    2022年12月25日
  • 戦国名臣列伝

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    戦国七雄の名臣名将を追いながら、出来事や人物がリンクしているため時代の流れも大筋で掴める。小説的に膨らませるのではなく、人物の掘り下げもないから淡白なイメージ。読み物としての面白さは微妙。それでもこの時代と人物が面白い。李牧は章にしてよかったのでは。さらっと触れる韓信。楚漢名臣列伝でも評価厳しいけど、先生好きじゃないんだな。藺相如と廉頗の固い友情、刎頚の交わりがいい。韓からの選出はなし…韓とは一体…。

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    2022年12月23日
  • 楽毅(一)

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    読みごたえがあった
    自分には歴史物は合わないかも知れないが
    ここまで愛されているには理由があるんだと思います
    いずれ時期がきたらまた読みたくなるかも
    知れない

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    2022年12月13日
  • 中国古典の言行録

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    一つ一つが短編になっているので隙間時間に読みやすかった。その代わりに詳細には書かれていないので別の本に進んだ方が関連のエピソードがもっと面白く読めると思う。

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    2022年11月29日
  • 太公望(下)

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    上巻、中巻と、商王と対するべく奔走した太公望。
    文王の死、武王の英断を経て迎えた牧野の戦いは、驚くほどあっさりとしたものだった。アクション描写が得意な訳では無いことは重々承知しているし、宮城谷先生自身も描写が難しい戦闘だと捉えていたようだけれど、だからといってこの出来はさすがに…。

    宮城谷先生の豊富な古代中国知識により、古代文明や偉人の命運、それらが紡いだ延長線上にある今との繋がりを所々で鮮明に意識させられることにより、感じ入ることは幾度かあるとは思う。
    しかし、前作読破時点で抱いていた期待感には到底届かない。前巻までが面白かっただけに非常に残念に思う。

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    2022年10月22日
  • 呉越春秋 湖底の城 一

    購入済み

    久しぶりの宮城谷さん

    表現が小難しくて避けてた宮城谷作品ですが、久々に読んだらとっても読みやすくて楽しい。
    秋の夜長にお付き合いしてもらうか

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    2022年09月04日
  • 重耳(下)

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    太公望よりもマシであったけど、重耳の出番がほとんど無かったのがキツかった。何が凄かったのかがイマイチ分からずに終わってしまった残尿感。ただ、祖父と父の時代背景や登場人物については初めて知る知識でそれは勉強させていただいた。

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    2022年09月03日
  • 三国志外伝

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    キャラクターはやや地味ですが、外伝らしく、方々にマニア垂涎の件が鏤められていました。三国史ではなく三国志らしく、つい感情移入してしまいました。

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    2022年08月19日
  • 呉漢(下)

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    優秀なトップと強い信頼関係のもとで働けることの幸せと、同じく部下を信頼しいたわる優しさが全編に溢れる。めちゃめちゃ心理的安全性が詰まった関係。赤貧の身から、漢を再興した光武帝の右腕となった、呉漢の物語。
    タイトルを見て、『あぁ、三国志のころの話か。』と思って手に取った。無知ゆえに出会った本(恥)

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    2022年08月14日