宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 三国志名臣列伝 魏篇

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    宮城谷さんの本は昔は読んだが、三国志はあまり知らない。週刊モーニングに連載していた蒼天航路のお陰でちょっと知識が付いた程度。

    後漢王朝を支えた曹操 は魏を建国したが、曹家は衰退し、司馬氏に勢力が移っていく歴史の中、魏を支えた名臣たちの物語。
    キッチリした文章だが、格好良すぎないかと思う処もある。蜀の将軍と魏の名将との腹の探り合いは面白いのだが、正史を読み込んだ成果なんだろう。

    世間では曹操が悪者役で劉備は人気があるようだが、先に挙げたマンガのお陰で当方にそのイメージはない。本作の程昱の段で、劉備は曹操から受けた恩を返す人間ではないと諫言して、そして劉備はその通り裏切り、独立する。
    半面、曹

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    2024年07月21日
  • 中国古典の言行録

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    中国の古典からの名言の紹介と宮城谷さんのエッセイ。
    人間関係や仕事、リーダーとしての心構え、など時代と共に変わる価値観もあるかもしれないけれど、人として大切なことは変わらない部分もたくさんあり、身が引き締まります。

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    2024年07月12日
  • 楽毅(一)

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    読めない漢字や解らない言葉が沢山出て来て難しいと思いながら読み進むと慣れてきて楽毅と言う人物に興味が湧いてきました。

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    2024年07月10日
  • 諸葛亮 <下>

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    ネタバレ

    諸葛亮孔明を描いた中国歴史小説下巻。

    上巻とは異なり、基本的に「三国志」の焼き直しではあるが、孔明の心情が著者視点で推測されているところに深みを感じるかどうかが、本作の好悪が分かれるところになりそうです。
    自分は「三国志」及び関連短編で十分な気がしました。
    ただ、作者は正史を繰り返す読むことで新たな発見があるようで、今後も三国志スピンアウト長編が出てくるか楽しみです。

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    2024年06月28日
  • 諸葛亮 <上>

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    孔子は、学べばすなわち固くならず、と言った。本気の学問は、他人を宥せるようにさせるというより、おのれを宥すことができるようにさせるとおっしゃった。もっと学び、己に寛容になれ。

    知るとは人を知ることだ、と論語にある

    朽ちた木の橋でも渡り切ることができるかもしれない。築いたばかりの石の橋でも足を乗せれば崩落するかもしれない。どこが危険で、どこが安全かはわからない。

    いつ好機がおとずれるかわからない。それが人生というものであり、それまで不遇であるのが常である。もっと言えば、不遇の過ごし方によって好機が生まれる

    憧れを持つことだ、それは志とひとしくなる

    儒教には、おのれに及ばぬ者を友としては

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    2024年06月28日
  • 三国志入門

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     中国史を題材にした歴史、時代小説をたくさん書いた作者が、三国志の世界を解説した本。三国時代の物語としては、吉川英治の三国志演義しか読んだことはなかったが、 歴史としての三国志がどのようなものだったかrを、歴史学者のように解説している。この作者の書いた「三国志」を読んでみたくなった。

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    2024年06月10日
  • 諸葛亮 <上>

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    ネタバレ

    諸葛亮孔明を描いた中国歴史小説の上巻。

    上巻は劉備の益州入りまでです。
    著者の「三国志」は群像劇になっているので、諸葛亮支店での物語はうれしいです。
    史料に登場するのは三顧の礼からだと思いますが、それまでの来歴はあまりよく知らなかったので、フィクションとは思いますが面白かったです。
    特に叔父がいい人で素直に成長させてもらえたのは、いつもの著者の主人公びいきとしても気持ちが良かったです。
    ただ、三顧の礼以降は「三国志」と重なるエピソードが多くなると思うので、諸葛亮視点でどのように描くのか期待したいです。

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    2024年06月10日
  • 楽毅(三)

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    前半1/3で楽毅は敗北。中山国は消滅する。後は趙の国の内乱。それはそれで面白いのだが、楽毅は何もしない。登場すらしない。それでいいのか。

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    2024年05月28日
  • 戦国名臣列伝

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    ネタバレ

    直前に読んだ、『「キングダム」で解く・・』によって戦国時代後期の雰囲気や概要が掴めていたためより一層面白く読むことが出来た。
    やはり、宮城谷の列伝は歴史の大きな流れを知って、そのなかで活躍した人物に注目する(そのために列伝を読む)という流れで読まないと面白くないのだと思う。

    ただ、彼の性格なのか、有名な部分が抜けていることが多い(と言うより人物の”立ち上がり”が好きなのか?)ので、絶頂期の活躍に興味を持って読むと肩すかしを食らって不満が残るかもしれない。

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    2024年03月04日
  • 史記の風景

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    史記にまつわる101のお話

    漢字や言葉の成り立ち、日本の歴史上の人々に影響を与えたこと、解釈が不明なことへの宮城谷さんの思い、古代中国の習慣や風俗などなど史記が身近に感じるおもしろいお話の数々でした

    史記が書かれたのは日本の弥生時代中期、「日本の歴史がこれからはじまろうとするころに、中国ではその歴史が集大成されるということも、脅威にあたいする。」という宮城谷さんの言葉。
    まさに私もこの思いでどんどん中国史にはまってしまいしまた

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    2024年02月26日
  • 孔丘 下

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    ついに故郷の魯で政務に就いたが、政争の結果追われて、色々な国を転々としたが、結局環境に恵まれずに、ようやく魯に帰国。。孔子自身は何かを成し遂げた人ではないので、小説として話の展開は盛り上がりに欠ける印象。
    この話が事実として、孔子自身よりもなんだか分からんが付いてきてくれる弟子たちの活躍が素晴らしい。ソクラテスもそんなイメージなんだが、孔子自身は偏屈なおじさんに思えてくる。
    自分でも聞いたことがあるようなお弟子さんたちは孔子より早く亡くなっているっぽくて、じゃあ誰が儒教を後世に伝えてくれたのだろうというのがとても不思議。

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    2024年02月11日
  • 諸葛亮 <下>

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    下から読むことに~劉璋に招かれた劉備はゆっくり進み,関羽と張飛を残していく。劉璋に譲られた劉備は成都に入るが,関羽が裏切りにあって死に,張飛もまた然り。曹操が死に,曹丕が魏帝となる。それを許せない劉備は弔い合戦に出て行くが,病に倒れ,後を諸葛亮に委ねたいが,それはできず,諸葛亮は劉禅を皇帝に奉り,丞相の地位に留まって,先帝の念願であった天下統一の為,魏攻略のため馬謖と策を練る。陳倉を落とせず,馬謖が街亭で大敗したが,糧道こそが大切だと考えながら,兵を強くしていく。呉攻めを計画していた曹丕が死んで孫権が北伐するのを狙って,諸葛亮も出師するが,病に倒れる~まあ,結末は変わらないから,そこまでを宮城

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    2024年01月24日
  • 諸葛亮 <上>

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    諸葛亮孔明の一生を描く。 まず、少年期から始まるが、母が早くに亡くなり、次いで父親が死んだ後、叔父の諸葛玄とともに東へ西へとさすらい、荊州で腰を落ち着け、隆中へ。その後に荊州動乱、劉表の死後の混乱期に劉備に三顧の礼で出廬する。
    その後の益州の動乱も始まり、その対応が下巻の始まり。 さて。
    今まで三国志を読んできていて孔明の活躍は知っていたが、どちらかというと公明はスーパーマンみたいな働きをしていたがこちらではそこまではまだない。 周りの人物から上げられている感じで本人は意外と冷めているのが本編の孔明だな。
    だから思ったほどの感動はない。

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    2024年01月04日
  • 古城の風景III―北条の城 北条水軍の城―

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    古城の風景3巻。
    北条の城、北条水軍の城というサブタイトル通り、北条早雲ゆかりの城を巡る旅になっております。これはもう「新九郎、奔る」の予習なんですよ。
    こちらで予習、または復習になりました。都合の良いことです。

    静岡東部と伊豆の古城を巡る旅は、土地勘あるためにすんなり読める。これは2巻から引き続いています。教科書に載るような戦場はないけども、それぞれの城に、それぞれの歴史があるということの発見の3巻でした。
    日本全国で数多くのドラマが生まれた戦国時代。掘れば掘るほど、多くの歴史が生まれるのでしょうね。郷土資料館とかめぐったら楽しいんだろうなぁ。役所がその役割を果たしているというのは驚きでし

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    2023年11月23日
  • 戦国名臣列伝

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    中国の紀元前300~200年ごろの戦国時代(秦の始皇帝による統一まで)の各国の名臣16人の評伝。一人あたり20数ページほどなので、それぞれの内容は濃いとは言えない。
    中国の歴史、特に春秋戦国時代に興味のある人向けの本。
    この時代の名臣は戦国時代だけあってイクサに強い武人が多い。

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    2023年11月22日
  • 古城の風景II―一向一揆の城 徳川の城 今川の城―

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    古城の風景2巻。
    本棚に1巻が登録されていないということは、それだけ積読にしておいたということか。
    ただ、積読にしていた時間の間に「逃げ上手の若君」と「新九郎、奔る」が始まったおかげで、収録の徳川の城・今川の城に関しての来歴がすんなり頭に入ってきて楽しい。地元の静岡という土地勘もありますね。主に今川の系図です。

    朝日山城の冒頭、歴史に触れる際の小説と史料・文献の違いを述べているのが興味深い。というか、肝に銘じておくべきことなのだろう、と思います。長文ですが以下引用。

    『史料や文献を読む事よりまえに、歴史上重要な氏姓が頭に入るようにしてくれるのが小説であり、そこに小説の効用があるとはいえ、じ

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    2023年11月15日
  • 公孫龍 巻三 白龍篇

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    中国戦国時代の公孫龍を描く歴史小説第三巻。

    本巻の時代背景は楽毅の斉攻略が中心です。
    ただ最終章に公孫龍子で有名な白馬非馬説が出てくるのですが、その設定から本書は名家思想家の公孫竜が主人公ではないことが判明しました。
    つまり、燕の昭王や趙の恵文王や楽毅や平原君を補佐した食客の公孫龍を主人公としてこの時代を描こうとしている意図だと思います。
    なので、史実にどう主人公が絡んでゆくのかが楽しみになった一方、どのようなラストになるのかも興味を持ちました。

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    2023年11月03日
  • 公孫龍 巻三 白龍篇

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    楽毅の超人的な活躍で、斉を撃破した。裏で支えた公孫龍の活躍が光る。ある面、商人の顔をした外交官、趙、燕二国の王から絶大な信頼を得ているところなどは普通ではない。
    この本読んでいるときはいいけどあまりに次が出る時間が長すぎて前巻の内容を忘れてしまっていてそこがちょっとつらいなあ。

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    2023年08月24日
  • 新装版 奇貨居くべし(五) 天命篇

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    読んだ本 奇貨居くべし 天命篇 宮城野昌光 20230527
     いよいよ嬴政のお父さんを秦の王とし、宰相となった呂不韋。
    キングダムの世界にリンクしてきました。呂不韋が使う将軍は蒙驁、麃公、王齕。蒙驁と麃公はいずれも堅実な武将ということで、キングダムとの相違が興味深いです。蒙武、蒙恬もちょいとだけ出てきます。しかし、李牧が蒙驁と互角の将軍として描かれてるのは少し残念な気も。しかし、北方で活躍したエピソードなどは共通。合従軍の蕞の話も考察が書かれてます。
     成蟜や嫪毐も出てきて、こちらは何となくイメージ通り。しかし、いくら呂不韋を善良な人と描いても、嫪毐を送り込んだエピソードを読むと、やはり後ろ

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    2023年05月27日
  • 新装版 奇貨居くべし(二) 火雲篇

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    読んだ本 奇貨居くべし 火雲篇 宮城野昌光 20230511
     若き呂不韋が秦の捕虜になり、楚に連れて行かれ、脱出して趙に戻る途中で、色々な人に出会って成長していくお話し。と言いつつ、既に優れた資質の呂不韋が、出会う偉人たちに次々と認められていくってお話しかな。
     なんだろう。キングダムの呂不韋とのギャップが激しすぎるんですが、先入観を忘れて素直に読めますね。呂不韋の性善的なキャラクターが腹落ちしてるのかな。
     春秋戦国時代って国が多すぎて、しかも登場人物も多いんでホントよくわかんないんですよね。同じ時間軸を国と人物変えて語っちゃったりするから、こんがらがる。三国志とか項羽と劉邦ぐらいの国関係

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    2023年05月11日