宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 晏子(三)

    購入済み

    詳しい歴史観

    時代背景の詳細、詳しい歴史観が実に生々しく描写されており、その地域、国の特徴までよく理解できます。正に中国の歴史を学ぶ上で大いに役立ちそうです。

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    2016年04月02日
  • 劉邦(下)

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    将棋や囲碁じゃないけど、終局が迫りある程度残された手順が見えてきているので、ワクワク感は少しトーンダウン。戦況報告と事務連絡が多くなってて、魅力的な重臣とのやりとりが少なくてちょっとものたりない。

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    2016年03月24日
  • 春秋の名君

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     春秋時代とは秦王朝樹立の200年前、紀元前700~400年前である。中国歴史ドラマ『孔子』を毎晩ビール片手に飲みながら観ている。孔子の生きた時代とあってタイミングがよかった。内容よりも作家「宮城谷」その人に興味を持つ。

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    2016年02月26日
  • 劉邦(下)

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    項羽と劉邦の物語で一番の盛り上がる楚漢戦争があまりにもあっさりしていて、ある意味、宮城谷さんらしい終わり方だ。主人公以外の登場人物の描き方が面白いのがこの著者の得意技なはずだけど、一番魅力的な夏侯嬰や張良の存在感の薄いこと。知り得る限りの事実を網羅しました、とばかりの物語で、かつてあった血沸き肉踊る活劇を書き上げるにはもう歳を取り過ぎてしまったのか?

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    2015年12月13日
  • 劉邦(中)

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    うーん、劉邦ヒーローすぎ。
    宮城谷さんの描く主人公は完全無欠ヒーロー像が多いけど、劉邦はどうだろう。小説としては面白いかもしれないけど、なんだかなぁ。
    ま、取り敢えず最後の下巻を続けて読みます。

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    2015年12月06日
  • 新三河物語(下)

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    歴史小説の第一人者が描く徳川家康に仕えた大久保一門の年代記。大久保彦左衛門の「三河物語」を下敷きにしているが、著者の眼差しは遥かに遠く、歴史とは何か、義とは何か、を問いかける。全編を通して透徹した語り口が印象的であった。

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    2015年11月08日
  • 夏姫春秋(上)

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    ネタバレ

    第105回直木賞受賞作品。

    春秋戦国時代の鄭国の公女、夏姫を巡る物語。
    1ページ目から、十歳を過ぎたばかりで実の兄が寝所に忍んできて…という衝撃的な描写で始まり、幼い頃から「あれは童女ではない」と言われるほど妖艶な魅力を持っていた絶世の美女だが、それゆえ男たちに翻弄され続け、しかも関わる者はみな不幸になっていく。

    といっても、稀代の悪女が男たちを手玉にとっていく話ではなく、歴史に翻弄された一人の美女の生き様を描く、という筋書きでもない。

    実際に活躍するのは、夏姫の生国で小国に過ぎない鄭、嫁ぎ先の陳、大国である晋と楚などの王侯や武将たちであり、夏姫は時折登場して男たちの耳目をひく、という程

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    2015年10月25日
  • 劉邦(中)

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    劉邦のライバルとなる項羽が登場。人望の厚さの違いが、今後の天下平定に影響を与える要素になるのであろう。下巻が楽しみ。

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    2015年10月11日
  • 三国志 第三巻

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    遂に崩れゆく漢王朝、もはや首の皮一枚でつながっている状態。傀儡として生かされる皇帝。

    何進が意外といい人だけれども絵にかいたような「いい人止まり」。乱世では生き残れないなあ。
    董卓ははじめこそ辺境のまなざしでを持ち王朝を冷やかに見ていたのに、王朝の権威に満足してしまっているのでがっかりだ。どちらにせよ、彼が決定的に漢王朝を破壊したのはいうまでもない。
    袁紹と袁術の確執、どちらもパッとしない。
    曹操は負けて強くなる、まだ駆け出したばかり。人を見抜く力とひきつける力、魅力たっぷり。
    劉備と趙雲の出会い、しかし彼らの活躍はもうすこし先かな。
    孫堅は武功をたててゆくが……

    ここまで来てしまえば安心

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    2015年10月10日
  • 劉邦(上)

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    器の大きい劉邦が、やむを得ず起つ。この後、天下人となるために人を活かしながら活躍するのを楽しみにしたい。

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    2015年09月27日
  • 劉邦(下)

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    司馬遼太郎の項羽と劉邦を読んでいないので、評価し辛い。項羽の人柄は、分かった。中国の大軍の戦いは、凄まじい。実際は、どんなものだったのか。虞美人との章は、万城目学の悟浄出立が良い。

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    2015年09月22日
  • 春秋の名君

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    一応、中国史カテゴリだが、後半はほぼエッセイとなっていた。司馬氏が好きなので、最初で最後の司馬氏と対峙は感慨深い。

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    2015年09月03日
  • 三国志 第一巻

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    聞き覚えのある名前が曹騰くらいしか登場しない。
    どうしてこんな回りくどいのっていうところは巻末に説明があるから、そちらを先に読んだ方が良かったかもしれない。

    宦官は悪、という印象が強かったから、宦官は皇帝ただ一人に仕える者という曹騰の想いが新鮮だった。
    脱線しまくっているように思えるけれど、慣れたら慣れたで面白く読める。
    その時代の人の行動原理が何であるかという説明にはなっていると思う。

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    2015年08月23日
  • 劉邦(下)

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    漢の高祖の物語の最終巻。

    残念ながら、楚漢戦争のダイジェスト版という感じが拭えないです。
    基本的に劉邦視点なので、項羽以外の深堀はされていません。
    虞姫のエピソードも唐突で、戦場に同行する愛妾のエピソードもちゃんと入れておいてほしかったです。
    さらに、項羽の死で楚漢戦争は終わるわけですが、タイトルが劉邦なのだから、劉邦が死ぬまで、できれば死後の漢帝国のドタバタまでは描いてほしかったです。

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    2015年08月02日
  • 劉邦(下)

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    項羽の死で終わった。 途中は結構いろいろ華やかで最後に作者も語っているが、劉邦は突出した才能の持ち主ではなかったが、人を引きつける魔力というものがあったようだと言うことは否定できないことで本当に中心核のような人物であったことは間違いないです。 現在の世の中ではそんな人はいることはいるが事象を間違えた方に引っ張ってしまう人が多い。成功に導いた人の一人かもしれない。ただ本位は断片しか書かれていないが、2代目皇帝の時には皇后の呂氏の専横が酷かったようだ。まあ中国だからやることが普通じゃない。項羽もそうだけど、それは現代にも通じる。 毛沢東の文革などを見ても明らか。 ただそこで終わっちゃったので盛り上

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    2016年05月15日
  • 劉邦(中)

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    劉邦の物語だから当然項羽を良くは、書いてない。人物の相関図を書きながら読んでいるが、表裏びっしりになってきた。樊噲すごい。

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    2015年07月20日
  • ふたりで泊まるほんものの宿

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    生家が旅館という宮城谷昌光氏。その宮城谷ご夫妻が薦める宿、厳選8。ご夫妻の静かな言葉のやりとりにより、それぞれの宿が語られる。基本は華美や豪奢ではなく癒しと寛ぎ。みかけではなく宿を営む人の内なる本質が大事。旅館の料理と料理屋の料理は違うと言う。料理は料理屋。旅館とは、旅人を安心して休ませるところ。旅館に対する基本姿勢は最後までゆらぐことなく貫かれている。加えて氏の気品と温かな優しさがほんのり伝わってくる。

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    2015年06月11日
  • 春秋名臣列伝

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    陳舜臣氏の「小説十八史略」も「中国の歴史」も読んで背景はわかっているつもり。しかし、当該作品は登場人物が多く、中心となっている名臣にどんな功績があったのかわかりにくかった。作者の歴史に対する考察や情熱は感じられるが、置いていかれた感があった。

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    2015年04月08日
  • 古城の風景I―菅沼の城 奥平の城 松平の城―

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    主に三河の古城を巡った様子を綴るエッセイ。
    色々な武将名が出てきて誰が誰だかわからなくなる。文章も難しい言葉が多様されており読み難かった。

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    2015年01月24日
  • 楽毅(一)

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    楽毅の周囲にいる様々な人物の性格や個性、あるいは人間関係を、自分自身の周りにいる人たちに置き換えて想像しながら読んでしまう。この人と仕事したい、と思わせてくれるような人、ダメダメな上司、刺激し合える友人などなど、いつの世も変わらないなと思う。

    私自身、中国史の知識も馴染みも全くない状態で読み始めているので、登場人物や国の名前の多さに時々チンプンカンプンになりながら、それでもがんばって読み進めている。

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    2014年10月27日