あらすじ
古代中国の壮大華麗な歴史ロマンを風格ある筆致で描き出し読者を魅了し続ける著者が、鄭の武公・荘公から越の勾践にいたる春秋の名君12人を1人ずつとりあげ語る。さらに、司馬遼太郎さんのこと、『孟嘗君』『重耳』『介子推』から『晏子』に至る創作の秘密まで、宮城谷ワールドの魅力を明かす貴重な随筆集。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
第一部は春秋時代の明君のエピソード、第二部はご自分の作品の創作裏話的なもの、第三部は自分の思考やスタイルを形作るに至った背景を綴ったエッセイ的なもの。
第一部は宮城谷昌光作品を振り返るのに良いと思う(私は現在まだ2.5著作しか読んでいないが、将来にわたってきっとそうだと思う)。第二部、第三部は宮城谷昌光の人となりを知るのにたいへん良い。文章の調子がいつもの作品と違う。読みやすくて私好みな文章。
Posted by ブクログ
2013年09月 01/47
宮城谷氏のエッセイ。前半の名君振り返りページを読むと、またそれぞれの名君の物語が読みたくなります。後半は氏と本の付き合いや生活が垣間見えます。ステキだなぁ。
Posted by ブクログ
古代中国の歴史ロマンを格調高く描く宮城谷昌光さんの、随筆集。この本には覚えておくべき名言が多くちりばめられている。共感できる言葉が多くちりばめられている。そう、持つべきものは『努力する才能』だ!
Posted by ブクログ
春秋時代とは秦王朝樹立の200年前、紀元前700~400年前である。中国歴史ドラマ『孔子』を毎晩ビール片手に飲みながら観ている。孔子の生きた時代とあってタイミングがよかった。内容よりも作家「宮城谷」その人に興味を持つ。
Posted by ブクログ
前半は中国紀元前、春秋時代の主要な「君主」を集めた列伝。後半は著者・宮城谷昌光氏のエッセイ集。
エッセイの中には著者の司馬遼太郎さんへの思いと最初で最後の対談の様子。宮城谷氏のデビュー前の回想など。個人的には、「孟嘗君」連載中で、阪神大震災に遭遇した神戸新聞社の話。藤沢周平作品について宮城谷氏が言及している部分が興味深かったです。
その後、藤沢周平作品を読むようになりました。藤沢周平作品を宮城谷氏がどう考えているのかがわかる一文を引用しておきます。