【感想・ネタバレ】公孫龍 巻三 白龍篇のレビュー

あらすじ

周王朝の王子という身分を捨て、群雄割拠する諸国を商人として渡り歩く青年・公孫龍。その清廉潔白な人格で将軍や有力者たちの信頼を得た彼は、自らその登用に尽力し、燕に仕えるようになった名将・楽毅が企図する空前の大戦略の実現に向け、才覚を発揮する。名作『楽毅』の感動が新たに甦る、宮城谷文学最高傑作、第三部。

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Posted by ブクログ

テンポが良いんだけど、周囲の人が皆良い人過ぎて、ちょっと引く~~魏で商売を禁じられた鵬由を燕に移し燕にいる配下を簡単に移す途中の安平で兵糧を扱う祖谷を紹介される。燕の上都・薊で面会し、製鉄技術を欲していることを知って下都・武陽へ鵬由と赴いて邯鄲の卓氏を招くことを提案する。4年半で製鉄の礎ができた祝宴は燕の昭王も出席したが、その場に現れた、弓の名手でかつての王子稜を狙った楼煩の狛が助けを求めてきた。楼煩の政変で趙の主父と王女の子の奇崖からの救出を願っている。強烈な弩を製作して救い出した王子は義弟として公孫素と名乗らせて旭放に預けた。狛以下の三名は龍子直属、他は楽毅の下で燕の近衛兵となり、伝聞により秦の酷政を知る。斉と秦が東西の帝と名のり、やがて斉だけが称して勢力を拡大する時に燕は属国の扱いを受ける。趙が秦の命で斉を攻める時に趙の王弟・東武君が任命され、護衛を求められた公孫龍(りょう)は楽毅に燕の長年の宿願を果たす時と提案する。東武君と共に平原を襲い、中軍が攻撃を受けたが、弩で佐将を倒した勢いで平原を入手、東武君は後に平原君と呼ばれることになる。燕の染め物を邯鄲に運び込んだ公孫龍は仇敵・李巧に謀られて死にかけ、助けてくれた魏の脱走士・永俊と共に盗賊を追い払い、彼の一家を燕に誘う。楽毅の工作が利いて、秦と趙の連衡が成立し、邯鄲で軍を合わせて斉の霊丘へ向かい、これを落とした勢いで黄河を渡り、斉水を背にした斉軍と決戦になる。先進武器と闘気で圧倒し、斉水を渡り燕一軍で臨淄へ迫る。連合軍は自国の利益を求めて解散し、斉王が亡命した臨淄から諸方へ楽毅は攻略を進める。邯鄲に戻った公孫龍(りょう)は名家の公孫龍(りゅう)と知り合うが、趙王から難題が持ちかけられた。それは楚が秦を斥けるために国宝・和氏の璧を送ってきたというのだ~「こうそんりゅう」と「こうそんりょう」、知っていた公孫龍は名家の龍(りゅう)だった。あらら

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2025年07月22日

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ネタバレ

中国、戦国春秋時代の廃皇子で商人に身を窶して国々をその知恵と人徳で渡ってゆく公孫龍。
2巻めから大分経ってしまったけれど読み始めるとすぐこの小説にのめり込める。
高貴な少年を助けたり、智将の誉れ高い楽毅と共に戰場で知恵を出し合ったりと、月刊誌の連載らしい読みどころがそれぞれの章に盛り沢山。
この本の最終章、『ふたりの公孫龍』のページを捲りながら、また続きを待たされるかもしれないけれど、ワクワクが止まらない気持ちで本を閉じた。

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2023年10月23日

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本書が出る迄に約3年は経過している。待ちに待っていた。続きが出て完結するのに後何年かかる?小生の方が先に完結してしまいそうである。公孫龍が生きた時代から三国志の時代になるのだから一生かけて読まなければならない。著者の知る語彙の多い漢字には何時も感心させられる。

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2023年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中国戦国時代の公孫龍を描く歴史小説第三巻。

本巻の時代背景は楽毅の斉攻略が中心です。
ただ最終章に公孫龍子で有名な白馬非馬説が出てくるのですが、その設定から本書は名家思想家の公孫竜が主人公ではないことが判明しました。
つまり、燕の昭王や趙の恵文王や楽毅や平原君を補佐した食客の公孫龍を主人公としてこの時代を描こうとしている意図だと思います。
なので、史実にどう主人公が絡んでゆくのかが楽しみになった一方、どのようなラストになるのかも興味を持ちました。

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2023年11月03日

Posted by ブクログ

楽毅の超人的な活躍で、斉を撃破した。裏で支えた公孫龍の活躍が光る。ある面、商人の顔をした外交官、趙、燕二国の王から絶大な信頼を得ているところなどは普通ではない。
この本読んでいるときはいいけどあまりに次が出る時間が長すぎて前巻の内容を忘れてしまっていてそこがちょっとつらいなあ。

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2023年08月24日

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