宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 戦国名臣列伝

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    ネタバレ

    古代中国春秋戦国期の名臣列伝

    よくこれだけ資料が残っているというのが、さすが中国。
    で、故事成語のもとになっているエピソードがいろいろある。
    中国の戦記舞台というとやはり三国志だが、どうにも、より自由で豊かだったのはこの時代のようだ。
    小国が多く、人の行き来も多かったようで、変遷が多く面白い。
    列伝であるので、同盟者であったり、敵であったりする人物が別章で取り上げられているのは面白い書き方。
    これまで知る機械があまりなかったが、確かに魅力的な人物たちで、それぞれの国の歴史は、うまく書くとやはりとても面白いものと思う。

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    2011年09月26日
  • 三国志 第二巻

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    三国志は柴連三国志を昔読んだはずなのだがちっとも覚えていないので、初めて読むようなもんです。後漢末の混乱時期にやっとさしかかって、これから、という感じ。

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    2011年09月23日
  • 中国古典の言行録

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    他の著書と比べて、ビジネス書チックなのがやや不満でした。古典を今の時代に応用できる!系が好きではないので……

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    2011年07月06日
  • 孟嘗君(1)

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    最終巻まで読んでの感想。静かな語り口ではあるが、後半になると作者の考えも夢想も少々前面に出てくる。しかし抑え気味で、鼻につくものは少ない。読中読後は衣を正す心持ちになった。

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    2011年06月11日
  • 古城の風景 7―桶狭間合戦の城―

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    前冊とは違い松平系の話に戻る。今回のお題はお大。あまり興味をひく城ではなかったな。桶狭間がらみの砦訪問は勉強させていただきました。

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    2011年05月22日
  • 太公望(下)

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    登場人物や国が多くて大変だったけど
    周召同盟成立など見所あって面白かった!

    でも武王が殷を制覇したところで満足して、
    しばらく読むのをサボってしまったら
    最後の方わけわかんなくなってしまった(;´▽`A``

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    2011年05月08日
  • 花の歳月

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    自分にとって初めての宮城谷作品。
    短くて読みやすい。宮城谷さんを知らず、作品に触れてみたい人には最適の一冊でしょう。中国史をガッツリ味わいたい人には他の作品の方が良さそう。
    正直なところ、あとがきの宮城谷さんの文体についての解説の方が面白かった。
    独特の文体の妙を味わえます。(ひらがなが多く、特別な意味を込めたい箇所で漢字を多彩に使い分けて状況・感情の機微を表現する)
    本書はすっと読めるので何とかなりましたが、
    他の長編では登場人物が多そうで、メモを取らないとついて行けなさそうだと感じました(;^ω^)

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    2011年05月02日
  • 太公望(中)

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    国と人が増えてこんがらがってきた(笑)
    でも、太公望の賢さは読んでいて楽しい。
    呂望はやっぱりスゴイ人で、悲しい人。
    ハラハラドキドキ、微笑ましさ、深みのある悲しさ・・・イロイロ詰まったお話。

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    2011年04月26日
  • 太公望(上)

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    太公望は、賢くて悲しい人だったんだなー!
    漫画の封神演義とは全然違うんやな(笑)
    賢人やら、残念な人やら色んな人が歴史動かしているのが、面白いです。

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    2011年04月26日
  • 風は山河より(一)

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    三国志で気に入った宮城谷氏の日本の戦国武将のお話。聞いたことない人物の話で、なかなか読んでいてもとっつき難い感じ。ただ、物語後半になると勢いよく読めました。徳川家康のおじいちゃんの時代から物語は始まります。

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    2011年02月25日
  • 史記の風景

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    日本がこれから歴史が始まろうとする弥生時代の頃、中国では司馬遷が歴史の集大成として「史記」を編纂(紀元前91年頃)している。
    その史記を題材として、色んな話が2,3頁程度で語られている。
    ある程度詳しくないと分からない。また1話が非常に短いので、知らない話だと理解できないまま終わってしまう。

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    2011年02月23日
  • 孟嘗君(1)

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    まだ一巻ですが、なんだかすらすら読めました。なんだろう?あんまり人の感情についてグダグダ書いてないからかなぁ。描写がしつこいくらいのも好きなんだけど。

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    2011年02月16日
  • 三国志 第三巻

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    到頭董卓や呂布、超雲まで登場して三国志開幕という感じ。曹操が董卓に負けて成長するきっかけとなったとする物語など、これまで色々な三国志を読んできたけれど、中々新鮮でした。劉備にとって、関羽や張飛が人材を招くための妨げとなった見解も面白く、これからが楽しみ。

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    2011年02月10日
  • 風は山河より(一)

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    おもしろいんだが、何故か遅々として進まない。文章が堅固だし、呼吸が合わんのもあり、とりあえず読みづらいったらない。ちなみにが多すぎる。最後まで辿り着けるか今から心配。

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    2011年02月01日
  • 三国志 第二巻

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    二巻目の途中まで後漢末期の滅び行く様が描かれていて、ようやく曹操や劉備の話が挿話的に出てきた感じ。これまで、三国志はたくさん書かれているし、この作者らしいと言えばらしい始まり方。でも、三国志として面白くなるのは、まだまだこれからという感じか?

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    2011年01月11日
  • 史記の風景

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    点描。風俗、漢字、地理、資料。史記にまつわる種々の点を打つことで、史記の風景が色鮮やかに浮かび上がる。

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    2011年03月05日
  • 風は山河より(六)

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    最終巻は小説全体のクライマックス。
    武田信玄上洛時における菅沼氏による野田城籠城戦。
    寡兵でもって武田の大軍を一月釘付けにしたその攻防は、作者がもっとも描きたかった場面だろう。
    読み応えがあった。
    その場面以前にも、武田方が侵攻してくる場面は読んでるこちらも息が詰まるようなドキドキ感を持った。

    歴史上、信玄の上洛時のエピソードは家康の三方原の敗戦とか、
    城攻め時の信玄狙撃疑惑とかは知っていたけれど、
    それがこの野田城のことで、しかも一月にわたる攻防があったことは、今回初めて知った。
    こういう新しい発見があるのが歴史小説のいいところだと思う。

    シリーズ六巻の前半は菅沼定則が、後半は定盈が主人

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    2010年12月06日
  • 風は山河より(五)

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    シリーズも五巻目。今巻は、桶狭間から今川氏衰亡まで。

    桶狭間の戦いは遠景として描かれていて、その過程を菅沼氏から描いているところがある意味新鮮。
    今まで今川氏に付いていた菅沼氏や東三河の諸豪族が松平に付くことになる過程が丹念に描かれている。

    妻を殺され、城を奪われ、恩ある西郷氏を殺され。
    そういう苦難の時を経て同じく雌伏の時を経た家康に従って今川打倒の兵を遠州に進める場面が今巻のハイライト。
    今まで抑えに抑えていたモノが解放されていく感じがいい。

    さて、今川氏がつぶれて、今度は武田との対決になるんだろう。
    最終巻はあの有名な武田氏の上洛なんだろうな。
    クライマックスに期待する。

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    2010年12月06日
  • 風は山河より(四)

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    後の徳川家康の人質強奪事件から始まって、家康の父松平広忠の暗殺、今川宰相雪斎による三河の攻略と、巻の前半は完全に松平の話だった。
    主人公はどこに?(笑)

    巻の後半、ようやく菅沼一族の話になって、やおら、面白くなった。
    やっぱり、主人公は違うな。
    たぶんその違いは、菅沼氏を描く時には、作者の創作が大きく加えられているだろう部分にあると思う。
    やっぱり、そこが物語としての面白さだと思う。
    でも、一度の合戦で惣領定村と二人の弟が戦死したり、菅沼一族間での合戦があったりと、菅沼氏にも戦国の悲劇がやはり起こってしまった。

    でも、三代目新八郎の登場で、いよいよ物語は盛り上がりを見せそうな気配。
    信長、

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    2010年12月06日
  • 風は山河より(三)

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    第三巻は、後の徳川家康が生まれるところから数年間の三河の情勢
    松平本家は内憂外患の中にある。
    内では一門に争いがあり、外には織田信秀に攻められ、重臣を次々失っていく。
    ある意味、よくこれで松平本家はつぶれなかったなあと思う。

    一つには岡崎城を守り抜いたこと、もう一つには織田にしても今川にしてもまだ三河を本気で取りに来ていなかった幸運があったのだろう。

    それにしても、主人公としての菅沼氏には合戦もなく平和な中にあり、今ひとつ、物語の中に入り込むのが難しい。
    要するに他家(松平家)の争いを外から見ているような疎外感がある。
    そろそろ菅沼氏の活躍を期待したい。

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    2010年12月06日