【感想・ネタバレ】孟嘗君(5)のレビュー

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自分に全く馴染みのない戦国時代の話だったが、文章が非常に読みやすく、一気読み。
難しい読みの名前や地名に、必ずページの最初に出てくる難読漢字にはルビが振ってるのが親切。

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2022年01月29日

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白圭、田文といった登場人物が魅力的で一気読み。戦国の世で、仁義や調和を信念とした孟嘗君がとても魅力的だった。

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2021年05月05日

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全5巻は、内容も量も読み応えばっちりだった。
話の中で唐突感があるのが残念といえば残念。
しかしおもしろかった!

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2014年01月05日

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 秋戦国時代に生きた宰相の話。食客を招き、大切にした人である。人を大切にすることにより自分が助けられるというのを感じる物語です。
 孟嘗君も魅力的なのですが、養父の白圭(風洪)の方がさらに魅力的ですね。民の益となる包みを建造したり、人のために生きた商人として描かれているのですが凄く格好良いです。
 臨終の際に孟嘗君に告げた「人を助ければ、自分が助かる」「助けてもらった人に礼を言うのではなく、助けてあげた人に礼をいうものだ」という言葉は胸に染みました。人間の価値は、どれだけ多くの人の心の中で温かい記憶として残っているかなのかなというのを感じられる物語です。

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2012年06月03日

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孟嘗君は食客に恵まれ、人に恵まれた。斉、魏、秦の宰相として大きな力をふるったのは人生の中年を過ぎた頃、と大器晩成の宰相として本当に人から評価されるようになったのは若い頃養父と実父に育てられ、いろんな人に会うことで人を見る目を養ったからだろう。

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2011年10月22日

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先日、宮城谷昌光さんの「重耳」を読んだことを紹介した際、「孟嘗君」全5冊を買ったことにも触れていましたが、ようやく読み終えました。

全5冊、読み終える日数はかかりましたが、実際はかなりぶっ飛ばしました。
というか、面白くてついつい端折ってしまった感はあります。

「重耳」のときは、重耳自身の活躍ぶりが、あまり紹介されていなかった…と思ったのですが、この「孟嘗君」は、孟嘗君(田文)の活躍ぶりもしっかりと描かれています。
ただ、5巻中、3巻の後半までは、ほとんど孟嘗君(田文)はでてきません。
どちらかというと「白圭(風洪)」の活躍が中心で、ものすごく魅力的に描かれています。
この白圭(風洪)と同じぐらい、孟嘗君(田文)も魅力的に描かれているのが、「重耳」との違いでしょうか。

白圭(風洪)、孟嘗君(田文)だけでなく、孫子(孫臏の方)をはじめ、多くの魅力的な人が描かれています。
周囲にいる人の魅力も描かれた小説なので、どこをとっても面白いです。

いろいろな名言がちりばめているのも、この本の魅力です。

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2011年09月27日

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孟嘗君、最盛期。
「鶏頭狗盗」のエピソードも載っている。

■読み終わった感想
伏線をきちんと回収してて、面白かった。
歴史小説というか、本当によく出来た小説だと思う。
人は人に助けられて、生かされているということを学んだ。

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2011年06月30日

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ネタバレ

斉の君主の家に生まれながら、魏の宰相となり、斉の宰相となり、秦の宰相となる中庸の人田文。
最後に出てきた馮緩が田文と洛芭の子だと暗示されるのもそうだけど、登場人物が濃密に関わり過ぎなところが、吉川英治っぽいなと思う。それは非現実的ではあるけど、フィクションとして面白い。

五巻まで読んで、やっと少しずつ国と人が結び付けられるようになった。
魏にいたのが龐涓や恵王や公子緩で、鄭両がいたのもここ。
秦は最初に風洪が風麗たちを連れて行ったところで、孝公が公孫鞅に律令を作らせ、徹底的な法治政治が行われた。が、人情に欠ける国になり、宰相の孟嘗君を追って鶏鳴狗盗の故事を生んだのもここ。
楚は他国と一線を画している感じ。秦に絶対的に敵視されている。詐りが多く信頼がない。
周はかつての中心。白圭が商売で成功するのはここ。
楚の屈原や、宋王に追われて田嬰と田文に守られた孟子、趙の胡服騎射など、国語や世界史で聞いたことのあるワードもちらほら。 

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2020年04月11日

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全巻読破。最後までしっかり楽しめた。
師・孫臏の「天下万民のための宰相たれ」という遺言で魏・斉・秦の宰相をつとめる孟嘗君・田文。
白圭から受け継いだ「仁愛」の精神で施政を行い、孫臏から学んだ知略と食客たちの助力により困難を切り抜けていく。
激しい戦乱の時代ながら物語全体を通して実に爽快でスケールが大きく登場人物たちが生き生きと描かれている。
特に前半は白圭の人間性、後半は田文の成長していく姿にすっかり引き込まれてしまった。覇道・栄達を目指す時代の中で全く異なるスケールの大きさと魅力を持った親子だ。
今まで中国ものの歴史小説は北方謙三ばかり読んできたが、これからは宮城谷昌光も選択肢に入れるようにしなければ。

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2017年09月23日

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今まで読んだ、宮城谷昌光の中ではナンバーワン。それは、キングダムを読んだ影響からかもしれないが笑
戦国のなんでもありのルールの中で仁を貫く主人公。しかしやはりかっこいいのは白圭であろう。商売の神様みたいなのだが、周りの中国人にきいても知らないのが悲しい。

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2016年01月31日

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ようやく読み終わりました。
第5巻の最後も最後にしっとりとした感動があって、読後感がとても心地よかったです。

さて本作は全5巻の大作歴史小説ですが、文章は平易で、その時代の情勢なども作中で解説されるというスタンスになっているため、とても読みやすいです。
ストーリーもドラマチックで面白い。
そしてこの作品でもっとも優れているのは、そんな魅力的なストーリーを彩る登場人物たちでしょうか。
歴史小説で登場人物にこれほど感情移入した作品はなかったですね。
出てくる人がかなり多いですが、それぞれに印象に残るほどの個性が与えられていて、愛着が湧いてしまいます。
読後感が心地よいと言いましたが、魅力的なキャラクターたちとお別れするのは寂しいですね。

この作品は純粋に小説としても楽しめますが、中国史初心者が戦国時代について見識を深めることにも一躍買いうると思います。
魏や斉、秦といった諸国がそれぞれ大陸のどこに位置していたかなどは読んでいるうちに覚えてしまいます。
かなりの脚色はあると思いますが、孫臏や商鞅など、有名な人物が行ったことを大まかに知ることもできます。
歴史の教科書を読むより断然面白いでしょうし、上述のような歴史上の人物に愛着が湧くことは必然と言えるでしょう。

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2015年07月20日

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終わった。 田文、孟嘗君は斉の国に仕えず、育ての親の白圭のように天に仕えようと食客を連れて放浪する。しかし、人は見放さず、魏の宰相に推挙され、国力を回復させる。その後故郷の斉の宰相に。最後王に疎まれ、秦の宰相にされてしまうが、内部抗争で殺されそうになり、脱出。そのときの話が鶏鳴狗盗。 なるほどね。話の中のうち田文が主人公は本当に4巻、5巻のみ。3巻まではその前の関係者の話であったが、後書きを見るとあまり史記にも孟嘗君という人なりが残っておらず、作者が苦労したようだ。 でもそのため、話のあらすじが非常に旨く流れて孟嘗君、田文の成り立ちが良く掛けており、無いようもおもしろく読める。結構中国の春秋戦国時代を知りたい人にはお勧め。 と言うか、宮城谷の本は全てこんな感じかな。でもこの頃の話は全ておもしろいと思います。

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2014年08月28日

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んー、考えさせられる本でした。情報が今のように入りにくく、策謀がひしめく中で、道を外さず一貫した善政。「民のために」。この本当の意味は、与えるのではなく、与えられる邪念なき器が必要だということかと。情報はその通信手段に依存せず、邪念なき器には必ず集まる。これが本当の民意なんでしょうね。最後は爽快な読後感でした。

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2012年12月19日

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あまり質感を感じさせないさらっとした語り口でありながらいつも人というものについて考えさせられる。最後にあっと言わせられる食客の正体には熱いものがこみあげた。

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2011年11月09日

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読んだ!という感覚が突き抜けました。
政治云々よりも人との関わりから編まれる歴史を感じられると思うので読みやすいと思います。

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2009年10月04日

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戦国時代、斉・魏・秦の宰相になった「孟嘗君」を書いた作品なり。
戦国時代の中にいて国よりも人間を愛した孟嘗君の仁と義の心を味わっていただきたいなり。

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2009年10月04日

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大国・小国が入り乱れる戦国時代を仁義をもって駆け抜けた孟嘗君。孟嘗君のような政治家は今の世の中に現れないものか。

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2018年09月04日

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氏の傑作『楽毅』に登場し、その物語に深く関わる孟嘗君が、どんな生を歩んだのか知りたく思い拝読。
主人公格の風洪の活躍があまりにも華々しいため、肝心の孟嘗君・田文がすっかり霞んでしまっているきらいがあるが、仁と侠を程よく兼ね備えた風洪のさっぱりした生き方にはただ憧れるばかり。

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2013年06月06日

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ネタバレ

うーん。鶏鳴狗盗がクライマックスなのは充分分かってたのですが何なのでしょうか、この寂寥感は。他の方々のレビュー程楽しめませんでした。

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2012年05月03日

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孟掌君シリーズ最終巻 何ともあっさり終わってしまったというのが正直な感想。確かに文献にはそれ程の記録が残っていないらしいこともあると思うが、結局半分は、孟掌君の父、風洪(白圭)の話で、残りが孟掌君(田文)であった。当初の危惧通り、尻切れ蜻蛉で最終巻は特に筆を急いですすめた感が強い。一人一人の描き込みが上手い作者だけに、全体の物語の構成にもう少し気をつけてくれたら、ずっとレベルが高くなるのにという残念な気はする。

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2010年04月05日

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