宮城谷昌光のレビュー一覧
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購入済み
安定の宮城谷ワールド
さすが安定の宮城谷さんの作品。紙の本でも持っているが、利便性を考え電子書籍を購入。孟しょう君は他の作品にも出てくるので好きなのだが、本作品では彼が活躍するまでの話が長い!そのため星4つの評価。その代わり養父の活躍をたっぷり楽しめる。これからも読み返していく良い作品であるのは間違いないでしょう。
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ネタバレ第九巻で顕著だった人物(国)へ対する好悪の激しい筆致には低劣さを覚え嫌気がさしていた。今巻もいつ“それ”が現れるかひやひやしながら読んでいたが、全編宮城谷昌光らしいおだやかな、あくまでも『正史』に沿った淡々とした描写で安心した。
ただ一言で感想を述べれば、面白かった!
私としては特に蜀滅亡の件での鄧艾、鍾会、姜維三者の生き様(思惑)が面白く、楽しささえも感じた。
「王朝にかぎらず組織を立て直す近道は、益をふやすよりも害をのぞくことである」『蛇足』より。
「最悪の事態とは、君主が選択をあやまることではなく、決定をためらいつづけることである」『劉禅』より。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ特に第九巻で見られた人物に対する好悪の激しいくだりは影を潜め、宮城谷昌光らしいおだやかで、また含蓄のある筆致に戻っている。
相変らず淡々と『正史』準拠の進行のため、展開にもの足りなさを少々感じるのは否めない。ただ、本巻は曹爽の族滅など言わば“動”の展開が多く、読んでいて応えることもあったため、恬淡とした筆致に救われた面もある。
「人はいつ僥倖に逢うかわからず、天佑はいつくだるかわからない。そのときになってはじめては、まにあわないことがあり、それこそ人生の要所であり、分岐点になりうる。人の価値は、何も起こらない時間、平凡な時間を、どのように過ごすかによって決まる。」『敗残』より。
「忍耐力も、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ夏王朝末期、桀王は衰退していく夏王朝に拍車をかけるように、酒池肉林を催し、自分は天子であるとして、諸侯を力で屈服させてきた。東からは、商の湯王が立ち、徐々にちからを蓄え、夏王朝の自滅のような感じになる事を待つかのごとく徳をつんでいく。伊尹と言われることになる、摯は、桀王や湯王に従うというのではなく、民草の声を率直に伝えて、死をも恐れず、直諫し、商の執政へと活躍の場を与えられていく。
長く生きていると、恨みばかりがつもるものだ。その恨みをどう残し、どう捨てるかで生き方が違ってくる。まず己を治めること、それをしないで他人を恨むと、その者は一生の間悲憤が付き纏う。その悲憤が極限に達して自分がどうに -
購入済み
登場人物の多さに驚愕
正史に基づいた三国志を読みたくて購入。
まず登場人物の多さに驚愕。
これだけの数の人物をよく調べあげたものだ。
また当時の官職や文化、書物などが詳しく書かれており、初めて知るものばかりで大変面白かったが、本筋から外れて説明文になることが多く、物語を追うのに苦労する。
途中でその情報量の多さに「もういいよ」とウンザリして、しばらく違う本を読んだりもしながら2、3ヶ月かけてようやく読み終えた。
しかし、やはりこの登場人物などの情報量の多さがこの本の魅力だ。
劉備や曹操、孫権といった有名どころだけがすべての物語の中心ではなく、その他何千何万もの人物の人生が折り重なって時代を紡いでいたのだと言うこと