宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 楚漢名臣列伝

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    香乱記の3巻目で自分の読書ペースがダレてきてしまったので、
    こちらを先に田横を短編で読んでしまった。

    色々な作品で読んでも、いまいち自分は張耳と陳余がどちらがどちらか区別がつきにくい。

    自分は陳平や周勃が劉邦の崩御のちも活躍して好きな人物であるが、韓信の作品がないことや短編の中での扱われ方を見ると著者は韓信をあまり評価していないのでは?と感じる。

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    2025年03月31日
  • 張良

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    張良を読んでから劉邦を読んでいなかったことに気づく。なんと、あぁ恥ずかしい。

    真っ直ぐな生き方を通す人物画に焦点を当てる先生の描き方が気に入っている。

    疲れたときに先生の本を読むのが自分には合っているな、とこの本を読んでいて再認識する。

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    2025年03月19日
  • 晏子(四)

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    登場人物の解像度が高く、現代の日本に生きる自分とは大きく環境も時代背景も異なる長編は読み応えがあった。自分だったらどう考えどう行動するかを考えながら読むと深く味わえる小説であった。
    長編を読み切ったが、巻末解説の以下の一文が全てを表しているように感じる。
    ・ゆっくりやりなさい。疾く走っても、かならずしも生きられるわけでもなく、ゆっくり走っても、かならずしも死ぬわけではない。

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    2025年02月27日
  • 晏子(三)

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    冒頭からいきなり晏弱の死から始まり驚いたが、息子の晏嬰の物語に引き込まれた。3年間もの間喪に服し続け、その間戦局も変わり斉の国が負けてしまっても喪を続ける晏嬰の生き方に学ぶ点が多い。
    正しく生きるとはどういうことで、誰にとっての正義か。晏嬰から尊い問いを突きつけられたような読後感がある。

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    2025年02月24日
  • 晏子(二)

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    晏弱の生き方に魅了させられる。自分の口から放った言葉が他人にどう影響を与えどう自分に返ってくるか良くわかって戦時の振る舞いをしている。彼の品性のある生き様に男として憧れる。

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    2025年02月23日
  • 晏子(一)

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    中国の歴史ものを読み慣れていないため読み進めるのが難儀だったが、面白い。戦や政敵との受け答えに臨場感があり、徐々に引き込まれていった。晏弱の不思議な魅力を感じながら第2巻を読み進めたい。

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    2025年02月21日
  • 公孫龍 巻四 玄龍篇

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    公孫龍の燕、趙の活躍を描く。燕の飢餓を救い、戦争を援助する、政争を解決することをしてきた。 楽毅を支えて燕を支えたが、支えた王が亡くなって楽毅が燕を去り、燕の弱体化がはじまった。それで公孫龍も燕を去った。最後はなんか知らないうちに終わり、いつ死んだかがわからないため、死んでエンドでは無いところはちょっと終わり方が難しいからかと思われる。

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    2025年02月19日
  • 張良

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    張良は代々韓の宰相の家系で、春秋時代、始皇帝の後、劉邦(高祖)の宰相・軍師となり活躍した人物だ。張良は「鋭い勘」と「人を見抜く力」で周りから慕われた人物、その「勘」は綿密で且つ的確な情報網に支えられていた。(我を知り敵を知る)
    春秋時代、始皇帝は宰相に「法吏」の李斯を登用(法を重んじる官僚「法吏」、薬学に詳しい「方士」そして、伝統を尊ぶ学者「儒生」)「法吏」だけを重要視した、そのことが敗北に繋がったとある。劉邦(高祖)は決断も行動も素早く、また人を信頼し、公平平等に人を育て、不成者でも人の扱いが上手く反秦・反項羽の兵士を多くかき集めた、とある。劉邦の言葉「誅策では我は子房(張良)に及ばず、糧道

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    2025年02月13日
  • 孔丘 下

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    悩み苦しみ、とても人間くさい孔丘だった。
    論語などでの孔子よりもこの孔丘に親近感が湧く。

    過去の著書の人物が出てくるとワクワク感がある。

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    2025年02月12日
  • 孟嘗君(1)

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    再読。初読の記憶は全くなし。宮城谷昌光氏の作品は難解であきらめた記憶だけが残る。

    春秋戦国時代の中国の時代物。たくさん登場する国名、人名が難しく覚えられないので相関図をいちいちメモしながらの読書でかろうじて理解する。

    斉の公子(田嬰)と妾(青蘭)の子として生まれた文(後の孟嘗君)は5月5日に生まれたために縁起が悪いからと殺されようとするところを救われ、風洪という人間の下で育てられ、斉国内の権力争いや春秋戦国時代の諸国の戦乱の中を生き抜き宰相として中国の歴史に名を遺す人物となる。

    古代中国の政治家や軍略家、学者、思想家など多くの興味深い人物と現代に遺る逸話など盛り込まれとても面白かった。特

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    2025年01月29日
  • 公孫龍 巻四 玄龍篇

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    ネタバレ

    月刊誌で時々読んでいた、一ヶ月分は盛り上がりもはっきりしていて次が楽しみだった。さて、まとまってみるとその分量も多くて持ちあまりする〜かとも思えたけれど、グイグイと進む。
    「完」の字を見たときにはもっと、春秋戦国時代のこの人物とその周辺の物語、もっと丁寧に読めばよかったと、反省してしまった。

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    2025年01月26日
  • 楽毅(四)

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    良かった。いささか、人生訓的なところもあるが、こんな人なかなかいない。作者さん理想も入っているかも。春秋戦国時代は、面白い人物が多い。続けて読みます。

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    2025年01月19日
  • 楽毅(三)

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    めっちゃ面白い!古代中国物がこんなに面白いなんて。作者の力量に負うところ大ながら、眠気も飛んでしまいます。

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    2025年01月13日
  • 張良

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    ■小説仕立てだが、講談本のような没入感はない。
    ■有名な鴻門の会のシーンが淡白な描写。
    ■劉邦は頭の回転が速く人情の機微に鋭敏。
    ■その劉邦が絶対の信頼を置く張良。

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    2025年01月06日
  • 楽毅(二)

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    面白い!昔の中国、春秋戦国時代の人物の面白さ、混沌としてる中テワ、楽毅のような人物がでてくる。次巻が楽しみ!

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    2024年12月28日
  • 孟嘗君(1)

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    ★殺されるはずだった赤子を救い出した風洪。風洪自身がこれからどうなるのか、赤子がどう成長するのか、面白くなる予感しかない第一巻。

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    2024年12月22日
  • 呉越春秋 湖底の城 七

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    前巻までで伍子胥の物語が一旦終わり、ライバルである「越」の范蠡の物語が始まった。既に以前の巻で伍子胥とは交わっているが、范蠡にはわかっていない。

    呉王闔閭が倒れ、世代は越王勾践と呉王夫差となる。
    これまで出てきた人物とも意外なところで交わっていき、いよいよ物語は終盤へ。

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    2024年12月13日
  • 呉越春秋 湖底の城 六

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    「死者に鞭打つ」
    現代においては嫌悪感があるが、伍子胥の復讐が中国史上稀に見る壮絶さであったことはよくわかる。
    ここまでで伍子胥の復讐劇は終わり、この先、「呉越同舟」や「臥薪嘗胆」など有名な四文字熟語の物語へ。

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    2024年12月12日
  • 呉越春秋 湖底の城 四

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    いよいよ孫武の登場。
    現代においてでもビジネス書としても読まれている「孫子」の兵法学、この発想は時代を春秋から戦国へと誘う。
    王、貴族の時代から英雄の時代へ。

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    2024年12月11日
  • 呉越春秋 湖底の城 三

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    最終巻で本の感想を書く。

    悲しみを抱えて諸国流浪する伍子胥。
    晋の文公、管仲、子産、晏嬰など、宮城谷物語のこれまでのヒーローの名が出てきて、悲壮感以外の彩りを加える。

    いよいよ新興国家「呉」へ。

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    2024年12月09日