宮城谷昌光のレビュー一覧
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楚漢戦争時代の素地があれば楽しめる反面、無いとそっけなく感じるはず。
なので著者の「劉邦」を読んだ上でこの「張良」を読むことをお勧めします。
大体の大筋は、秦によって滅ぼされた韓の宰相家の子である張良が、韓の復興を目指し、始皇帝への反抗や楚漢戦争に身を投じていく、というもの。
個人的にこの作品の良いと思う1つは、秦による6カ国併合が簡単ながら書かれている点。
楚漢戦争の作品の多くは、陳勝・呉広の乱辺りから書き始められており、どの順番で、どういう風に滅ぼされたのか書かれた本は少ないと思う。
キングダムをリアルタイムに追っている人は、ネタバレになってしまうため要注意ですよ。
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ネタバレ宮城谷先生作品再読祭、第2作目上巻再読完了。
夏が滅んで商が起こる時に活躍した伊尹さんのお話です。自然の脅威から始まる彼の数奇な運命は、桑の木から生まれた寵児として、時代の高貴な人々と繋がってしまいます。それによって命を失いかねない災難に見舞われたり、商の起こす戦乱に巻き込まれますが、しぶとく図太く生き残り、結局遺民の面倒をみたり、自国の民衆を救うために裏で立ち回ったり、大活躍です。
そして、為政者に取り立てられるかと思いきや、反対に迫害されて、ならばと、野に出て1人で生活を始めちゃう。生活できちゃう。
めっちゃ強か、さすが神木から産まれた子です。
しかし、神聖な太古の時代で、神木から産まれた -
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知人から勧められて宮城谷昌光をはじめて読んだ。本屋に行ってまず目に入ったのが「孔丘」だったからこの本から読み始めた。
知らないことが多かったので、読み進むたびに新しいことばかりで面白かった。ただ前提知識が無さすぎて人名、地名が覚えられず、また宮城谷氏のよく使う言い回しの読みが分からずに苦労した。
しかし資料も多くはないと思うが、よく物語にしたものだと、そちらに感心する気持ちが強かった。
陽虎はかなり興味深いキャラ。ちょっと追いかけてみたい。次は管仲を読むつもり。購入済み。
以下、読んで知ったこと(の一部)
・「孔丘」というのが孔子のことを指していること(真面目にしばらく読み進めるまで分 -
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張良は代々韓の宰相の家系で、春秋時代、始皇帝の後、劉邦(高祖)の宰相・軍師となり活躍した人物だ。張良は「鋭い勘」と「人を見抜く力」で周りから慕われた人物、その「勘」は綿密で且つ的確な情報網に支えられていた。(我を知り敵を知る)
春秋時代、始皇帝は宰相に「法吏」の李斯を登用(法を重んじる官僚「法吏」、薬学に詳しい「方士」そして、伝統を尊ぶ学者「儒生」)「法吏」だけを重要視した、そのことが敗北に繋がったとある。劉邦(高祖)は決断も行動も素早く、また人を信頼し、公平平等に人を育て、不成者でも人の扱いが上手く反秦・反項羽の兵士を多くかき集めた、とある。劉邦の言葉「誅策では我は子房(張良)に及ばず、糧道 -
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再読。初読の記憶は全くなし。宮城谷昌光氏の作品は難解であきらめた記憶だけが残る。
春秋戦国時代の中国の時代物。たくさん登場する国名、人名が難しく覚えられないので相関図をいちいちメモしながらの読書でかろうじて理解する。
斉の公子(田嬰)と妾(青蘭)の子として生まれた文(後の孟嘗君)は5月5日に生まれたために縁起が悪いからと殺されようとするところを救われ、風洪という人間の下で育てられ、斉国内の権力争いや春秋戦国時代の諸国の戦乱の中を生き抜き宰相として中国の歴史に名を遺す人物となる。
古代中国の政治家や軍略家、学者、思想家など多くの興味深い人物と現代に遺る逸話など盛り込まれとても面白かった。特