宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 重耳(上)

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    周王朝のゴタゴタと、晋のゴタゴタ、分離した翼と曲沃、積年の恨みで晋の主家の座を奪還しようとする称。出陣して手柄を上げる重耳。狐突の策略がハマるのが面白い。政略結婚とか因縁とか血縁内の争いとか占いとか、中国の歴史物語の色が濃くなってきて面白い。先が楽しみ。

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    2025年05月23日
  • 張良

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    楚漢戦争時代の素地があれば楽しめる反面、無いとそっけなく感じるはず。
    なので著者の「劉邦」を読んだ上でこの「張良」を読むことをお勧めします。

    大体の大筋は、秦によって滅ぼされた韓の宰相家の子である張良が、韓の復興を目指し、始皇帝への反抗や楚漢戦争に身を投じていく、というもの。

    個人的にこの作品の良いと思う1つは、秦による6カ国併合が簡単ながら書かれている点。
    楚漢戦争の作品の多くは、陳勝・呉広の乱辺りから書き始められており、どの順番で、どういう風に滅ぼされたのか書かれた本は少ないと思う。
    キングダムをリアルタイムに追っている人は、ネタバレになってしまうため要注意ですよ。

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    2025年05月12日
  • 小説 伊尹伝 天空の舟 上

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    ネタバレ

    宮城谷先生作品再読祭、第2作目上巻再読完了。
    夏が滅んで商が起こる時に活躍した伊尹さんのお話です。自然の脅威から始まる彼の数奇な運命は、桑の木から生まれた寵児として、時代の高貴な人々と繋がってしまいます。それによって命を失いかねない災難に見舞われたり、商の起こす戦乱に巻き込まれますが、しぶとく図太く生き残り、結局遺民の面倒をみたり、自国の民衆を救うために裏で立ち回ったり、大活躍です。
    そして、為政者に取り立てられるかと思いきや、反対に迫害されて、ならばと、野に出て1人で生活を始めちゃう。生活できちゃう。
    めっちゃ強か、さすが神木から産まれた子です。
    しかし、神聖な太古の時代で、神木から産まれた

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    2025年05月01日
  • 孟嘗君(5)

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    ◯助けてくれた人に礼をいうより、助けてあげた人に礼をいうものだ。(292p)

    ◯戍よ、長生きせよ。人が生きることはたいへんなことだ。そのたいへんさがわかって生きることは貴い(293p)

    ◯今日つくったいのちも明日にはこわれる。それゆえ、いのちは日々産みだすものであろう(293p)

    ★色々なことが凝縮された5巻。最後に思いがけない回収があった。

    ★それにしてもこの小説は、風洪(白圭)の魅力が際立った。

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    2025年04月25日
  • 長城のかげ

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    逃げる
    垓下から南に逃げる項羽を季布の視点から描く。季布の将軍から逃亡者に変わり心情が変化していく。

    長城のかげ
    劉邦と生まれた日が同じで、幼馴染の盧綰の話。謀反の疑いをもたれても、劉邦を信じる心はいじらしい。

    石径の果て
    儒者の陸賈が劉邦崩御後に弁舌により陳平と周勃を結託させる。

    風の消長
    劉邦と曹氏の子である劉肥の話。子の立場から見た劉邦。

    満天の星
    儒者である叔孫通が主人公。紆余曲折あり、短編とは思えない作品であるが、他の作品に比べ、文章が難解。

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    2025年04月20日
  • 孔丘 下

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    知人から勧められて宮城谷昌光をはじめて読んだ。本屋に行ってまず目に入ったのが「孔丘」だったからこの本から読み始めた。

    知らないことが多かったので、読み進むたびに新しいことばかりで面白かった。ただ前提知識が無さすぎて人名、地名が覚えられず、また宮城谷氏のよく使う言い回しの読みが分からずに苦労した。

    しかし資料も多くはないと思うが、よく物語にしたものだと、そちらに感心する気持ちが強かった。

    陽虎はかなり興味深いキャラ。ちょっと追いかけてみたい。次は管仲を読むつもり。購入済み。

    以下、読んで知ったこと(の一部)
    ・「孔丘」というのが孔子のことを指していること(真面目にしばらく読み進めるまで分

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    2025年04月15日
  • 三国志入門

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    20250410-0417とても読みやすい。どうしても人物像が横山三国志のイメージになってしまうのだけど、曹操孟徳はやはりスケールが大きいし、魅力的だなと思った。孫権は、ンー、お兄ちゃんや父親が早世しちゃったから王になれた感じ。

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    2025年04月30日
  • 草原の風(中)

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    中巻は挙兵から河北転戦迄を描く。

    劉秀の性(さが)は丁寧に書かれていると思うが、少しずつ史実の著述に追われる窮屈さが出て来ていると感じられた。

    ジュンク堂書店近鉄あべのハルカス店にて購入。

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    2025年04月05日
  • 孔丘 上

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    周での留学が終わって魯に戻る。ギクシャクしていた子どもの鯉との関係は良くなりそうでよかった。仲孫氏と季孫氏との関係はどうなって行くのか?すでに因縁の伏線が張られている陽虎とはどんな応酬合戦が繰り広げられるのか?孔丘はどうやって学問を極め、広げて行くのか?はじめ人名と地名にかなり苦労したがやっとペースが上がってきた。下巻が楽しみ。

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    2025年04月04日
  • 楚漢名臣列伝

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    香乱記の3巻目で自分の読書ペースがダレてきてしまったので、
    こちらを先に田横を短編で読んでしまった。

    色々な作品で読んでも、いまいち自分は張耳と陳余がどちらがどちらか区別がつきにくい。

    自分は陳平や周勃が劉邦の崩御のちも活躍して好きな人物であるが、韓信の作品がないことや短編の中での扱われ方を見ると著者は韓信をあまり評価していないのでは?と感じる。

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    2025年03月31日
  • 張良

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    張良を読んでから劉邦を読んでいなかったことに気づく。なんと、あぁ恥ずかしい。

    真っ直ぐな生き方を通す人物画に焦点を当てる先生の描き方が気に入っている。

    疲れたときに先生の本を読むのが自分には合っているな、とこの本を読んでいて再認識する。

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    2025年03月19日
  • 晏子(四)

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    登場人物の解像度が高く、現代の日本に生きる自分とは大きく環境も時代背景も異なる長編は読み応えがあった。自分だったらどう考えどう行動するかを考えながら読むと深く味わえる小説であった。
    長編を読み切ったが、巻末解説の以下の一文が全てを表しているように感じる。
    ・ゆっくりやりなさい。疾く走っても、かならずしも生きられるわけでもなく、ゆっくり走っても、かならずしも死ぬわけではない。

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    2025年02月27日
  • 晏子(三)

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    冒頭からいきなり晏弱の死から始まり驚いたが、息子の晏嬰の物語に引き込まれた。3年間もの間喪に服し続け、その間戦局も変わり斉の国が負けてしまっても喪を続ける晏嬰の生き方に学ぶ点が多い。
    正しく生きるとはどういうことで、誰にとっての正義か。晏嬰から尊い問いを突きつけられたような読後感がある。

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    2025年02月24日
  • 晏子(二)

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    晏弱の生き方に魅了させられる。自分の口から放った言葉が他人にどう影響を与えどう自分に返ってくるか良くわかって戦時の振る舞いをしている。彼の品性のある生き様に男として憧れる。

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    2025年02月23日
  • 晏子(一)

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    中国の歴史ものを読み慣れていないため読み進めるのが難儀だったが、面白い。戦や政敵との受け答えに臨場感があり、徐々に引き込まれていった。晏弱の不思議な魅力を感じながら第2巻を読み進めたい。

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    2025年02月21日
  • 公孫龍 巻四 玄龍篇

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    公孫龍の燕、趙の活躍を描く。燕の飢餓を救い、戦争を援助する、政争を解決することをしてきた。 楽毅を支えて燕を支えたが、支えた王が亡くなって楽毅が燕を去り、燕の弱体化がはじまった。それで公孫龍も燕を去った。最後はなんか知らないうちに終わり、いつ死んだかがわからないため、死んでエンドでは無いところはちょっと終わり方が難しいからかと思われる。

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    2025年02月19日
  • 張良

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    張良は代々韓の宰相の家系で、春秋時代、始皇帝の後、劉邦(高祖)の宰相・軍師となり活躍した人物だ。張良は「鋭い勘」と「人を見抜く力」で周りから慕われた人物、その「勘」は綿密で且つ的確な情報網に支えられていた。(我を知り敵を知る)
    春秋時代、始皇帝は宰相に「法吏」の李斯を登用(法を重んじる官僚「法吏」、薬学に詳しい「方士」そして、伝統を尊ぶ学者「儒生」)「法吏」だけを重要視した、そのことが敗北に繋がったとある。劉邦(高祖)は決断も行動も素早く、また人を信頼し、公平平等に人を育て、不成者でも人の扱いが上手く反秦・反項羽の兵士を多くかき集めた、とある。劉邦の言葉「誅策では我は子房(張良)に及ばず、糧道

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    2025年02月13日
  • 孔丘 下

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    悩み苦しみ、とても人間くさい孔丘だった。
    論語などでの孔子よりもこの孔丘に親近感が湧く。

    過去の著書の人物が出てくるとワクワク感がある。

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    2025年02月12日
  • 孟嘗君(1)

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    再読。初読の記憶は全くなし。宮城谷昌光氏の作品は難解であきらめた記憶だけが残る。

    春秋戦国時代の中国の時代物。たくさん登場する国名、人名が難しく覚えられないので相関図をいちいちメモしながらの読書でかろうじて理解する。

    斉の公子(田嬰)と妾(青蘭)の子として生まれた文(後の孟嘗君)は5月5日に生まれたために縁起が悪いからと殺されようとするところを救われ、風洪という人間の下で育てられ、斉国内の権力争いや春秋戦国時代の諸国の戦乱の中を生き抜き宰相として中国の歴史に名を遺す人物となる。

    古代中国の政治家や軍略家、学者、思想家など多くの興味深い人物と現代に遺る逸話など盛り込まれとても面白かった。特

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    2025年01月29日
  • 公孫龍 巻四 玄龍篇

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    ネタバレ

    月刊誌で時々読んでいた、一ヶ月分は盛り上がりもはっきりしていて次が楽しみだった。さて、まとまってみるとその分量も多くて持ちあまりする〜かとも思えたけれど、グイグイと進む。
    「完」の字を見たときにはもっと、春秋戦国時代のこの人物とその周辺の物語、もっと丁寧に読めばよかったと、反省してしまった。

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    2025年01月26日