宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 草原の風(上)

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    10年~50年頃の後漢時代の中国。三国志の約200年前。劉邦の子孫で劉秀という人物が、後漢王朝の光武帝となるまでを描いた作品。劉氏一族の一人とは言っても田舎出身の田畑を耕していた平凡な男であったが、叔父や親戚やまたその周りの人達から人格や秘められた偉才をかわれ、その期待を裏切らずに王朝を築いていく。仁徳、威徳は人を集め助けていくものなのだと納得させられる。従僕の伋が思い出を語る部分は涙必至。

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    2014年06月09日
  • 晏子(四)

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    痛快な前半2巻と、心の強さ・優しさを感じる後半2巻。
    主人公は僕も読むまで知らない人物だったけど、内容も量も読み応えがあって良かった。
    孟嘗君、楽毅と続けて読んだけど、どんどん作品にはまっていく。

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    2014年05月08日
  • 楽毅(一)

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    中国 戦国時代中期の名将・楽毅の小説。

    生き方自体が哲学であり、その言動が彼の生き方そのものを映している。
    そんな一本筋の通った潔さ・清々しさに胸を打たれる逸品である。

    宮城谷小説には珍しく、物語の冒頭から青年の楽毅が登場する。
    序盤の彼は、孫子の兵法を学び、過去の歴史を学ぶ、小国の宰相の子として登場する。暗愚な君主に率いられた中山国でいかに生きるか、悶々と悩む彼の行動にはまだ迷いが多く、正直この時点ではこの小説の魅力に疑問を感じた。

    しかし、読み進めるほどに楽毅が成長し、いつしか孫濱兵法を戦場だけでなく外交・内政でも発揮する、実践する哲学者とでも言いたくなる楽毅像が出来上がってくる。
    もうこうなると、彼の生き方・進退の鮮やかさ・人間的魅力にただただ魅了されるばかり。
    魅了されるばかりではない。組織の№2としての組織への殉じ方、あるいは前線部隊の長としての部下育成のあり方など、今の世でも活かせるような哲理を言動で表している、実に得るところの多い書物である。

    面従腹背・朝令暮改の世の中を、「人」に視点を据えて清々しく見事に生き切った楽毅の姿を、ここまで鮮やかに想像した宮城谷氏の筆力に、ただただ感嘆。

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    2014年03月08日
  • 楽毅(四)

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    孟嘗君に続いての中国戦国時代のスーパースター小説。

    楽毅のすごさもおもしろいけれども、歴史から学ぶこと、自分をわきまえること、引き際を見定めること、そんなことも感じ取れる小説だった。

    おもしろかった。

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    2014年02月06日
  • 楽毅(一)

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    「孟嘗君」からの続きで読み始めた「楽毅」。

    最初に孟嘗君が出てきたりするあたり、本を読む順番としてはバッチリだった。

    全4巻だけど、どんどん読んでしまいそうだ。

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    2014年01月11日
  • 孟嘗君(5)

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    全5巻は、内容も量も読み応えばっちりだった。
    話の中で唐突感があるのが残念といえば残念。
    しかしおもしろかった!

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    2014年01月05日
  • 三国志 第九巻

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    もう前巻までの話を忘れちゃったよ。
    劉備亡き後の蜀と魏の争いから、燕の公孫淵の自立に向かう話まで。
    諸葛亮の軍略のまずさなど、従来の三国志にはない具体的な書き方。相変わらず本当に細かいマイナーな人までフィーチャーしている。

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    2014年01月01日
  • 香乱記(一)

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    この時代の主役は田氏を入れた三人だったのね。いや〜面白い!
    また、 司馬遼太郎の「項羽と劉邦」とは違う劉邦のとらえ方でイイね。
    タイムマシンでどっちが近いか見てみたい!と思うのは私だけでしょうか?
    ま、そこが歴史物の良い点かもね…

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    2014年09月12日
  • 三国志 第九巻

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    魏は曹叡の時代へ。そして、呉は孫権が皇帝を称し、魏の曹叡、蜀の劉禅とと天下に三帝が存在することに。
    蜀は諸葛亮が出師の表により北伐を開始するが拙い戦いで、、、

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    2013年11月05日
  • 呉越春秋 湖底の城 一

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    春秋時代でもっとも熱いオトコ・伍子胥。
    自らの境遇、楚の将来に悩みながらも、熱い想いを持って前進しようとするチカラ強さがいいね

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    2013年09月06日
  • 太公望(下)

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    ネタバレ

    いよいよ最終巻。
    本当に読み終わるのが惜しかった。そして読み終えた今は、とても寂しい。
    このどっしり三冊、充実してます。

    結局復讐だけではないんですよ。
    誰かを助けたいとか、不平等のない世界にしたいとか、そのために旧弊はいらぬと、だから(恨みもあるせよ)王を倒さなくてはならなかった。
    つ、続きほしい…!
    斉に封ぜられた太公望のその後が知りたい…。(宮城谷さんの語りで)

    下巻で登場して一気に私の心を奪った召公セキ。(漢字でない…)
    太公望より一回りぐらい若い(設定の)ようですが、とても男気があってかっこいいのです。さすが。
    さて牧野の戦いで周が商を破り、天下を獲ると、すぐに武王が崩御してしまい、早速の危機。やっぱどこの時代も国も、王朝が変わってすぐが危ないんですね。この危機を乗り越えた太公望は自分の舅がいる国の近くに邦をもらいます。そして師匠に出会うところでこの物語は終わる。
    未来のある終わり方。
    でももっと読んでいたかった…。本当にこの物語はいい。
    理想を追い求める男子に読んで欲しい。おしゃれとかじゃないけど、かっこいいんだぜ!
    歴史好きなおじさんだけに読ませとくには本当に惜しい。脇役まで血が通った、かっこいいお話。相変わらずすてき。

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    2013年07月19日
  • 三国志 第八巻

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    ただただ淡々と淡々と進んでいく
    主要人物が軒並み亡くなったいくが、特に大きな盛り上がりもなく、訃報を伝えるがごとく、淡々と
    新巻が楽しみです

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    2013年06月09日
  • 華栄の丘

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    意外や意外、初宮城谷作品!
    歴史から人の生き様や知恵を学ぶ事が出来る作品。そしてそれらを自分の活力にしていけたら良いな、と感じさせてくれた一冊。
    時代は周王朝時代。その時代に実在した宋国の宰相華元と賢帝文公を中心にストーリーは進んでいきます。
    国を動かしていく際に礼や徳を重んじ、思いやりを大切にした華元。そんな華元の生き様を心底愛した文公や王姫、家臣達。
    古代の歴史の中の話しですが現代にも通じ、大切にしていきたい感覚だと感じました。

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    2013年05月09日
  • 楽毅(一)

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    人が見事に生きるとはどういうことか―
    小生初の宮城谷作品。三国時代の諸葛孔明が自らを管仲・楽毅になぞらえていた、という話を聞いて拝読。
    清々しく颯爽とした楽毅の生き方に感じ入り、通読することふた度。洗練された戦闘描写に釘づけ。それにしても、逆恨みのなんと醜く愚かで恐ろしいことか。

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    2013年06月06日
  • 楚漢名臣列伝

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    宮城谷さんは長編もいいけど短編も面白い。
    春秋、戦国、に続く名臣列伝シリーズの第3弾。
    項羽と劉邦の時代に活躍した名臣達10人が紹介されている。
    10人紹介されているうち、漢の臣が6人を占めるのは結果的に漢が天下を取ったのと無関係ではないと思う。それだけ有能で魅力的な人たちが集まってから放蕩無頼な劉邦が天下を取れたのだろうから。

    個人的に好きなのは張良と蕭何。司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を読んだ時からのイメージに引きづられてるのかな。

    ところで、項羽と劉邦、とかたやあざな呼び、かたや諱呼びで呼びならわされているのはなんでなんだろう。
    項羽の名前は籍だし、劉邦のあざなは季だから、「項籍と劉邦」もしくは「項羽と劉季」じゃないとバランスが悪いと思うのだけど。
    三国時代でいえば、劉備と諸葛孔明といったり、劉玄徳と諸葛亮といったりもするから、特に不思議でもないか。

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    2013年03月20日
  • 三国志 第六巻

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    面白いです。
    史実への忠実さを感じます。吉川三国志がどうしてもベースにありますが、演義ではないより客観的な三国志が読みたい方には最適と思います。

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    2013年01月06日
  • 三国志 第一巻

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     「今から三国志の話するけど、その前の後漢のことについても知ってないといけないよね!?」、ってことで曹操も劉備も孫堅も出てこないようなところから始まる。異色と言えば異色の三国志。
     後半の巻になると、キーになる人物にスポットを当てて、流れ自体は淡々と進めていく印象があるけど、このあたりはまだ物語を読んでいるような感じがする。特に陰謀を張り巡らせていくあたりの疾走感がたまらなくイイ。

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    2012年12月17日
  • 楽毅(四)

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    人を率いるとはどういうことか?
    孫子の兵法とはいかなるものか?
    を実践した人ではなかろうか?
    孫子の兵法をもう一度キチンと読み解くなってしまう一冊

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    2012年12月17日
  • 楽毅(四)

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    楽毅とは
    人はこうあるべきの見本のような存在
    礼を尽くし、常に天に向かって自分の有るべき姿を自問する。
    まぶしすぎて背筋が伸びる思いです。
    何度でも読み返した本です。

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    2012年10月31日
  • 夏姫春秋(下)

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    『花の歳月』の解説で、宮城谷氏は「風」を作品の中に取り入れているとあった。
    確かに、そう意識しながら読むとその表現は多いが、とりわけこの作品では「風」がよく登場したように感じる。
    一方、タイトルからメインであろうと思われる夏姫の登場は極僅かで、むしろ彼女の隣で翻弄された男達の出番が多い。
    だが、夏姫が「風」なら、作者は、夏姫を夏姫としてではなく、「風」として描きたかったのかもしれない。
    そうだとすれば、納得だ。

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    2012年10月26日