宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 三国志 第八巻

    Posted by ブクログ

    ただただ淡々と淡々と進んでいく
    主要人物が軒並み亡くなったいくが、特に大きな盛り上がりもなく、訃報を伝えるがごとく、淡々と
    新巻が楽しみです

    0
    2013年06月09日
  • 孟嘗君(1)

    購入済み

    最高の冒険譚です!

    中国戦国時代の名宰相、孟嘗君こと田文の数奇な誕生秘話から始まる歴史小説とは思えない数々の冒険の物語。
    仁義に篤い大商人 白圭、始皇帝の秦の基礎を作った商鞅や、孫氏と一人である兵法家の孫ピンをはじめ、この時代を彩る数々の偉人を鮮やかに物語に登場させ、田文と一緒に冒険させるなんて…驚きの展開です!!
    田文は旅する宰相、中華を愛する名君です。

    広い中国をノビノビと駆け回る田文のお話は、
    宮城谷さんの小説のなかでもイチオシです!

    0
    2013年05月13日
  • 華栄の丘

    Posted by ブクログ

    意外や意外、初宮城谷作品!
    歴史から人の生き様や知恵を学ぶ事が出来る作品。そしてそれらを自分の活力にしていけたら良いな、と感じさせてくれた一冊。
    時代は周王朝時代。その時代に実在した宋国の宰相華元と賢帝文公を中心にストーリーは進んでいきます。
    国を動かしていく際に礼や徳を重んじ、思いやりを大切にした華元。そんな華元の生き様を心底愛した文公や王姫、家臣達。
    古代の歴史の中の話しですが現代にも通じ、大切にしていきたい感覚だと感じました。

    0
    2013年05月09日
  • 孟嘗君(1)

    Posted by ブクログ

    「鶏鳴狗盗」に至るまで4.8巻という感じですかね(^_^;)
    この割合がいいね~、一気に読み終えました!

    0
    2014年09月15日
  • 楽毅(一)

    Posted by ブクログ

    人が見事に生きるとはどういうことか―
    小生初の宮城谷作品。三国時代の諸葛孔明が自らを管仲・楽毅になぞらえていた、という話を聞いて拝読。
    清々しく颯爽とした楽毅の生き方に感じ入り、通読することふた度。洗練された戦闘描写に釘づけ。それにしても、逆恨みのなんと醜く愚かで恐ろしいことか。

    0
    2013年06月06日
  • 楚漢名臣列伝

    Posted by ブクログ

    宮城谷さんは長編もいいけど短編も面白い。
    春秋、戦国、に続く名臣列伝シリーズの第3弾。
    項羽と劉邦の時代に活躍した名臣達10人が紹介されている。
    10人紹介されているうち、漢の臣が6人を占めるのは結果的に漢が天下を取ったのと無関係ではないと思う。それだけ有能で魅力的な人たちが集まってから放蕩無頼な劉邦が天下を取れたのだろうから。

    個人的に好きなのは張良と蕭何。司馬遼太郎の「項羽と劉邦」を読んだ時からのイメージに引きづられてるのかな。

    ところで、項羽と劉邦、とかたやあざな呼び、かたや諱呼びで呼びならわされているのはなんでなんだろう。
    項羽の名前は籍だし、劉邦のあざなは季だから、「項籍と劉邦」

    0
    2013年03月20日
  • 三国志 第六巻

    Posted by ブクログ

    面白いです。
    史実への忠実さを感じます。吉川三国志がどうしてもベースにありますが、演義ではないより客観的な三国志が読みたい方には最適と思います。

    0
    2013年01月06日
  • 三国志 第一巻

    Posted by ブクログ

     「今から三国志の話するけど、その前の後漢のことについても知ってないといけないよね!?」、ってことで曹操も劉備も孫堅も出てこないようなところから始まる。異色と言えば異色の三国志。
     後半の巻になると、キーになる人物にスポットを当てて、流れ自体は淡々と進めていく印象があるけど、このあたりはまだ物語を読んでいるような感じがする。特に陰謀を張り巡らせていくあたりの疾走感がたまらなくイイ。

    0
    2012年12月17日
  • 楽毅(四)

    Posted by ブクログ

    人を率いるとはどういうことか?
    孫子の兵法とはいかなるものか?
    を実践した人ではなかろうか?
    孫子の兵法をもう一度キチンと読み解くなってしまう一冊

    0
    2012年12月17日
  • 楽毅(四)

    Posted by ブクログ

    楽毅とは
    人はこうあるべきの見本のような存在
    礼を尽くし、常に天に向かって自分の有るべき姿を自問する。
    まぶしすぎて背筋が伸びる思いです。
    何度でも読み返した本です。

    0
    2012年10月31日
  • 夏姫春秋(下)

    Posted by ブクログ

    『花の歳月』の解説で、宮城谷氏は「風」を作品の中に取り入れているとあった。
    確かに、そう意識しながら読むとその表現は多いが、とりわけこの作品では「風」がよく登場したように感じる。
    一方、タイトルからメインであろうと思われる夏姫の登場は極僅かで、むしろ彼女の隣で翻弄された男達の出番が多い。
    だが、夏姫が「風」なら、作者は、夏姫を夏姫としてではなく、「風」として描きたかったのかもしれない。
    そうだとすれば、納得だ。

    0
    2012年10月26日
  • 夏姫春秋(上)

    Posted by ブクログ

    思ったよりも夏姫が出てこず、「誰についての話だっけ…?」となりつつあったのですが、途中から、そんなことはすっかり頭から抜けるくらい、真剣に彼女の兄に纏わる話に没頭していました。
    昔の話であり、しかも小説ということが悔やまれる人物でした。

    0
    2012年10月26日
  • 小説 伊尹伝 天空の舟 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    10年以上前に読んだことがあったけど、また読みたくなって再読。

    夏王朝を妥当し、商(殷)王朝を樹立した功臣、伊尹のお話。
    ようやく実在が明らかになってきた夏王朝を舞台に据えた日本の小説は、おそらく本書が最初じゃあるまいか。
    史料も少なかったろうに、よくぞここまで物語を構築できたなあ、と脱帽。

    史実なんぞわかりっこないのだから、あくまで読み物として楽しむべきなのだけど、はるかな古代の生活観に触れた気になれるという点で、貴重な本なんじゃないかなあと思う。

    あらすじは割愛するけど、語られる素朴な生活観・倫理観が非常に力強い。
    「政治とはどうあるべきか」的な為政者の観点だけじゃないところから描か

    0
    2012年10月11日
  • 花の歳月

    Posted by ブクログ

    文字は大き目だし、ページ数も少な目で、いったいどんな風に話が進むのかと首をひねっていたのですが、読み始めたら、その手軽な字数からとは思えないほどしっかりと色々な情景・人間関係が伝わってきて、驚きました。あとがきなどの漢字の使い方の話にも感銘を受けざるを得ません。

    0
    2012年10月11日
  • 新三河物語(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    上田攻め、大久保忠世と信康の側近だった平岩親吉、鳥居元忠の対立。酒井忠次の隠棲。家康が心に秘めた信康の死に対する気持ち。大久保忠隣の失脚。大久保彦左衛門の結婚。『三河物語』の執筆。

    0
    2012年09月22日
  • 太公望(下)

    Posted by ブクログ

    上巻はなかなか読み進められなかったんですが、中巻・下巻ともの凄い勢いで読めました。おもしろいです。太公望という人物がわかります。

    0
    2012年08月19日
  • 楽毅(一)

    Posted by ブクログ

    中国の楽毅という武将のお話。男らしく賢く生きるエッセンスみたいなものを感じる作品。楽毅の言葉がカッコイイ。

    0
    2012年08月09日
  • 史記の風景

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    司馬遷『史記』を素材に、古代中国の習俗、文化、歴史について述べたエッセイ集。
    一篇に一テーマ、文庫2~3ページくらいにまとまっており、読みやすい。

    以下、各文章から、興味を持った点を覚書に。

    「酒の霊力」
    紂王の「酒池肉林」のエピソード。肉は干し肉を木々の枝にかけた、と一般には言われているが、宮城谷さんは裸の男女を立たせた、としていて驚いた。神霊を招く行為というが・・・

    「商民族の出自」 
    上甲以来、商の王には十干が名前に入るとか。甲は「一」を表すのでなく、「十」が石棺に入った形だという指摘が面白い。

    「氷の利用」 
    古代では貴族の遺骸をきよめるのに氷を使っていた、という話に驚いた。

    0
    2012年06月20日
  • 孟嘗君(5)

    Posted by ブクログ

     秋戦国時代に生きた宰相の話。食客を招き、大切にした人である。人を大切にすることにより自分が助けられるというのを感じる物語です。
     孟嘗君も魅力的なのですが、養父の白圭(風洪)の方がさらに魅力的ですね。民の益となる包みを建造したり、人のために生きた商人として描かれているのですが凄く格好良いです。
     臨終の際に孟嘗君に告げた「人を助ければ、自分が助かる」「助けてもらった人に礼を言うのではなく、助けてあげた人に礼をいうものだ」という言葉は胸に染みました。人間の価値は、どれだけ多くの人の心の中で温かい記憶として残っているかなのかなというのを感じられる物語です。

    0
    2012年06月03日
  • 子産(上)

    Posted by ブクログ

    宮城谷文学初級者向け。
    ちなみに入門書は、「楽毅」と思うのです。
    おそらく今回が四周目で、いまはその上巻の半分が過ぎたところ。

    さて、吉川英治文学賞受賞作の本書の魅力とはなんだろう。
    晋と楚の二大国に攻められては向背を返さざるを得ない小さな国の葛藤。
    国内外の暗然とした争いの中で、自家の武門を築き上げていく名将、子国。
    武将の嫡子として産まれながらも、幼少から膨大な知と情を培い、あざやかに本質を見抜く未来の大執政、子産。

    本書には、「楽毅」や「晏子」のように天を駆けるような爽やかさはない。懸命に未来を描こうとする人たちの生身の姿が、信義のない争いの中で丹念に照らされている。

    政治とはなに

    0
    2012年05月31日