宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 公孫龍 巻三 白龍篇

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    中国、戦国春秋時代の廃皇子で商人に身を窶して国々をその知恵と人徳で渡ってゆく公孫龍。
    2巻めから大分経ってしまったけれど読み始めるとすぐこの小説にのめり込める。
    高貴な少年を助けたり、智将の誉れ高い楽毅と共に戰場で知恵を出し合ったりと、月刊誌の連載らしい読みどころがそれぞれの章に盛り沢山。
    この本の最終章、『ふたりの公孫龍』のページを捲りながら、また続きを待たされるかもしれないけれど、ワクワクが止まらない気持ちで本を閉じた。

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    2023年10月23日
  • 公孫龍 巻三 白龍篇

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    本書が出る迄に約3年は経過している。待ちに待っていた。続きが出て完結するのに後何年かかる?小生の方が先に完結してしまいそうである。公孫龍が生きた時代から三国志の時代になるのだから一生かけて読まなければならない。著者の知る語彙の多い漢字には何時も感心させられる。

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    2023年09月17日
  • 呉越春秋 湖底の城 三

    購入済み

    相変わらず楽しみ

    とても読みやすい。宮城谷さんといえば難解な言葉回しが見られるが、今回はありません。
    久しぶりに続きが気になっています

    #タメになる #カッコいい

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    2023年07月23日
  • 三国志名臣列伝 蜀篇

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    久しぶりの三国志ものと宮城谷昌光さんの著作。やっぱりおもしろい。
    中国古代史のおもしろさは宮城谷昌光さんの「太公望」を読んで知った。
    そのあと、「史記」「春秋左氏伝」などを読み漁り、年表まがいのものを作ったなあ。
    三国志はその前から読んでいたけど、宮城谷さんの書物を読んでより深まったように思います。
    関羽、張飛、趙雲、諸葛亮。。。
    その他にも懐かしい名前がたくさん。徐庶、馬謖、馬超、魏延・・・ああキリがない。
    楽しかったです。

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    2023年07月15日
  • 太公望(上)

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    三国志や春秋戦国時代をさらに遡り、時代は殷。暴君紂王が悪虐の限りを尽くし、天も人も新たな風を求めた世において、後世にも不滅の光芒をはなつ人物があらわれる。王朝の殺戮から逃れた羌族の少年、太公望がそのひとである。

    中国史においては、三国時代や春秋戦国時代が有名で多くの書物やゲームでも題材にされているように思います。実際、私もこれらの時代はいろんな媒体を通じて楽しませてもらっているところですが、私にとってのはじめての中国史は藤崎竜氏の漫画「封神演技」でした。基本はバトルものですが、緻密な構成にギャグ要素もあり、週刊誌に掲載されていたこともあって、子供だった当時は毎週ワクワクしながら読んでいた覚え

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    2023年06月07日
  • 三国志 第十二巻

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    吉川英治の三国志では、天候を操り奇門遁甲で敵を術中に嵌める超人的な軍師として描かれたが、本書では優秀な行政官ながらも戦争では決断に欠ける諸葛孔明。史実をベースとした淡々とした物語に途中まで退屈さを覚えたが、吉川三国志では最後のオマケ程度だった孔明死後の物語が凄く面白く、十巻以降は一気読み。
    三国時代の主役であった魏呉蜀、どの国も結局は統一できずに司馬氏の晋が統一、本書で描かれた三国志の時代以降、その晋の統一も短命に終わって南北朝時代に入り、漢人ではない異民族が隋や唐を建国。そして歴史は繰り返す。諸行無常。

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    2023年05月15日
  • 三国志名臣列伝 蜀篇

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    『三国志』に登場する人々のうち、蜀に属した人物たちを主人公にした短編集。

    関羽、張飛、諸葛亮…と綺羅星のような名前が並ぶけれど、その最盛期の一場面を描くのではなく、それぞれの履歴全体を概観するものであるからか、各短編には面白さと同時に無常感も漂う。

    ただ、その分、老いてもなお青年らしさを感じさせる趙雲の瑞瑞しさや、紛れもない天才ながら人間臭く憎めない挿話ばかりを残した費禕の姿など、暗さを払うような清々しさがより印象的に映る。

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    2023年04月05日
  • 三国志名臣列伝 蜀篇

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    三国志は若い頃読んだ。確か吉川英治の本だったように記憶している。三国志名臣列伝魏編に続く2冊目蜀編だ。登場人物にも覚えのある人物が登場していて楽しかった。三顧の礼など覚えがある。次も期待います。

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    2023年03月21日
  • 草原の風(下)

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    後漢といえば、末期。そこからの三國志という流れを楽しむことしかしていなかったけれど、本作に著される後漢の成立も、とても面白かった!
    解説の方も話されているように、頭から終わりまでのまとまりが非常に良い。どの作品もそうだけれど、本作は特に一個人としての皇帝という所が良かったのかもしれない。

    中間、いつもの宮城谷先生の時系列や話の流れを突然切って解説を入れてくるものがあり、少し読みづらく、冗長に感じたけれど、きっとこの時代の話を知っていけば、とても面白いと感じるようになるのだろうなぁ。

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    2023年02月28日
  • 古城の風景I―菅沼の城 奥平の城 松平の城―

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    三河地方の城を訪れた紀行書。
    松平さんを中心にしてます。
    18松平家。
    譜代、親藩含めて。
    個人的には好きで読み返してます。

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    2022年11月09日
  • 呉越春秋 湖底の城 二

    購入済み

    面白い

    久しぶりに宮城谷さんの作品にハラハラしました。まだまだ2巻。先は長いなぁ。これからたくさん読もう。面白いです!

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    2022年11月13日
  • 草原の風(上)

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    後漢の光武帝となった劉秀のお話。上巻では学生時代がメイン。宮城谷氏の本はかなり難関なものと平易なものがあり、「草原〜」は平易なほう。読みやすくていいなあ。劉姓の人物がいっぱい出てきますが、キャラがしっかり書き分けられているので読みやすい。

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    2022年09月28日
  • 三国志 第十二巻

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    ネタバレ

    遂に終わってしまった。
    三国時代って、中国の長い長い歴史の中で一瞬のように短い。
    蜀は二代、魏は五代、呉は四代しか続かず、その国の終焉はどれも自滅と言っていいようなもの。
    才ある者の枯渇、権力者の専横、など。
    滅ぶべくしてほろんだ王朝ではあるけれど、建国前から読んでいた身にすると、先人たちの苦労や偉業をふみにじるような愚かな後継者たちに忸怩たる思いがぬぐえない。

    それにしても今まで読んできた三国志となんと違う事よ。
    曹操の祖父の時代から書きはじめられたのは、幕末を描こうとして関ヶ原から描き始めたみなもと太郎にも通じるけれど、わかりやすくはあるけれど情報量が多すぎて、思考も行きつ戻りつしながら

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    2022年08月07日
  • 三国志 第一巻

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    初めての三国志。
    ゲームやドラマ、マンガでは見たことはあれど、読み物としてはこれが初。(うろ覚えの吉川三国志は不参入)
    まさかの曹騰から始まる物語と宮城谷さんの細やかな解説に、今まで軽くしか理解していなかった王朝事情が身近なものに感じられ瞬く間に読み終えられる。
    四知、から始まる書き出しも大変印象的。

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    2022年07月15日
  • 中国古典の言行録

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    めちゃくちゃ良書。
    ・中国人が千年かかって築いてきた知恵には動かし難い道理がある
    ・人間が信用してもらうには言行一致しかない

    水になりたい

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    2022年06月26日
  • 三国志 第一巻

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    ネタバレ

    読む前はちょっと腰が引けていました。
    宮城谷昌光だからなー。
    史実に基づいたエピソードが、多少時系列を前後させながら淡々と書かれているんだろうなー。
    難しくなきゃいいけれど、ま、三国志だし、なんとかなるか。

    いや、もう、面白かったのなんのって、久しぶりに手を引っ張られる勢いで物語世界に引きずり込まれました。
    普通の三国志は、人心がすさみ食べる物にも事欠くような世の中で黄巾の乱が起こり、それを憂いた劉備と関羽と張飛が桃の木の下で兄弟の契りを結ぶところから始まるのですが、この本は違う。
    「四知」から始まります。

    「四知」とは「天知る。知知る、我知る、子(なんじ)知る」のことで、誰にもバレないだ

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    2022年02月16日
  • 子産(下)

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    ネタバレ

    上巻の前半は、ちょっと読みづらく感じてしまった。しかし子産という人を描くのに、父親の子国という存在は省略できないのだなと、読み進めていくうちに著者の思いをじっくりと味わうことができて、素晴らしい作品だった。もっと春秋時代の理解を深めて再読したい。日本の政治家にも読んでほしい。
    巻末の解説も良かった。

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    2022年02月12日
  • 楽毅(四)

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    面白い!じっくりと読みたかったのに一気読みしてしまった。楽毅は勿論、「孟嘗君」のその後も描かれている。孟嘗君を先に読んだ方が、より楽しめる。

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    2022年02月18日
  • 楽毅(三)

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    ネタバレ

    王の兄弟がいると争いになりがち。その点からするとオスマン帝国で行われていたの王の兄弟殺しは合理的な方法ですね

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    2022年02月01日
  • 孟嘗君(5)

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    自分に全く馴染みのない戦国時代の話だったが、文章が非常に読みやすく、一気読み。
    難しい読みの名前や地名に、必ずページの最初に出てくる難読漢字にはルビが振ってるのが親切。

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    2022年01月29日