宮城谷昌光のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
愛読している宮城谷さんの作品の
なかでひさびさに涙したのがコレ。
もともと春秋時代が好きなんだけど、
宮城谷さんの 作品のなかでとくに
こういう春秋・戦国時代の小国の、
君主をカゲで支える系家臣に
スポットをあてた作品が大好き。
こういう清廉潔白な、なにがあっても
正義をとおそうとする人がいい。
そういうところは晏子に
つうずるものがあると思う。
泣いたのも晏子以来かも。
君主っていうのは頭がよくなくていい。
こういう逸材をひきよせ、アドバイスを
うけいれる心があればいいんだ。
宮城谷さんは、文章自体には一切感情を
こめないのに 人のちいさな感情の
動きを見事に表現するのがすごい。
「目もとに微笑を含ませた−」
とかそういう表現が好き。 -
Posted by ブクログ
矢張り偉人は偉人だと感じた本です。管仲は言わずもがなで、彼を推挙した鮑叔の言動も「人間わざとはおもわれない」(下巻P269)です。何と言うかもう人の交わり、情感の所在、全てが飛び抜けていて、歴史――過去の出来事であるのにファンタジーとしか思えないほど。
中には幾つか不透明になる所もありましたが。幾つかの説話を持ってこられて鮑叔像が混乱したり(苦笑)。重要なのは血のつながり云々というよりも姓氏の方なのかとか疑問もあったり。まあこれは己の不勉強さ故なのですが。
あ、この本で存外注視されていた文姜の存在がとても気になります。彼女の一生はとても興味深いです。