宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 劉邦(下)

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    上巻で活躍していた曹無傷の扱いをどうするのだろうと思っていたが、なるほどの伏線回収。

    垓下の戦いで終わっているが、皇帝となってからの猜疑心の強い劉邦まで読みたかった。

    全体を通して、戦争描写が多く、「香乱記」や「長城のかげ」と比較すると劉邦の良い面をクローズアップした作品。

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    2025年11月24日
  • 長城のかげ

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    ネタバレ

    前漢の創始者・劉邦と関わりを持つ人物を主役に据えた5つの連作短編集。

    劉邦の長子・劉肥を描いた『風の消長』や、漢王室の儒者の宗家・叔孫通を描いた『満天の星』などは特に読み応えがあった。

    とりわけ『風の消長』に関しては、本作で現れる劉邦像が、同作者の長編『劉邦』で描かれたものよりも、もっと茫漠としてあやしく、しかし不思議な大きさと暖かさがあるものとして映し出されており、劉邦像として面白く感じられた。
    捉えどころのない劉邦を考えるには、本人や臣下や2代皇帝の目線よりも、愛憎の入り混じるべき劉肥の目線が必要だったということなのかもしれない。
    劉肥と駟鈞との関係性も、短い文章ながら魅力的に描かれて

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    2025年11月24日
  • 劉邦(中)

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    なかなか進まない豊邑攻め。
    これが、項梁が出てきてからは一変する。

    この物語の項羽は劉邦に対して、今のところ敬意をもって接している。下巻になってこの関係はどうなることやら、、、

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    2025年11月20日
  • 諸葛亮 <下>

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    正史を元に作られた本なので、脚色は少なく史実に沿った作品となってます。三国時代を振り返るに良い本だと思います。

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    2025年11月20日
  • 侠骨記 〈新装版〉

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    甘棠の人
    召公奭のタイトルであるが太公望の足跡がメインのように感じる。短編で早足で物語が進むため、この時期の中国をよく分からない自分には難解だった。

    「王家の風日」を読んでから再読する。

    「王家の風日」の太公望は羊飼いから表向きは肉屋に転職し、裏では過激派地下組織のリーダーで、そこから西伯昌の宰相となる若者。そんな彼が針の曲がっていない釣竿を持っている姿だけでも不気味。召公奭が自分の意思で周を助けたつもりだが、何だか操られた感がするのも頷ける。

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    2025年11月18日
  • 太公望(上)

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    ネタバレ

    マンガ『封神演義』の知識しかないので、いつになったら崑崙山に行くのか(行きません)、元始天尊は出てくるのか(出てきません)、この洞人っていうジイさんがそれなのか(違います)、習った剣術が打神鞭か(違います)、ほらやっぱり敵の矛を折ったぞ(だから違います)…とドキドキしながら読むことができた。
    太公望はコミックより随分ちゃんとした人で、コミックでも策士だが、それだけでなく強い(くなった)。
    上巻のラストでは仲間と別れて結局1人(奥さんと子供ができたけど)なので、本格的な活躍はこれから。なかなかの長編だが、中巻も楽しみ。

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    2025年11月03日
  • 三国志入門

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    三国志の時代背景、英雄たちの概略の来歴、大規模の戦い、有名な言葉等々、三国志を読む上での基本的な知識が網羅されている。

    当然、正史なり演義そのものを読むに勝るものではないのだが、それなりにボリュームのある三国志のとっかかりとして、とりあえず読んでみる価値はある内容だと思う。

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    2025年10月19日
  • 孟嘗君(5)

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    孟嘗君だけでなく、白圭のような大人のかっこよさ。一つ目指していくべき指標だと感じた。
    孟嘗君の食客への接し方は現代の組織にも通ずるところがあると思う。
    人によって態度を変えない。月並みな言葉だが実行し続けるのはなかなか難しい

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    2025年10月17日
  • 新装版 奇貨居くべし(一) 春風篇

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    難しい言葉は多いけど展開も早いし読みやすい
    ひねくれ陰キャだと自分も周りも思ってたけど実は肝がすわってて物事の本質を見る目がある運もある、成長が楽しみ

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    2025年10月13日
  • 三国志名臣列伝 呉篇

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    三国のうちでも、呉は平和そうだと思っていましたが、そんなことはないと改めて知りました。私の劉備への評価が、まんま周瑜の劉備感と一致していて、それだけでも読んでよかった。

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    2025年10月10日
  • 戦国名臣列伝

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    宮城谷昌光氏の中国名臣列伝シリーズ2冊目、戦後時代編です。前回の春秋時代とは異なり、国のイメージもつきやすく、知っている人物も多かったので、格段に分かりやすくなりました。漫画『キングダム』にも登場するキャラも多いので、理解も進みます。戦国時代の激しい争いを経ながら、秦の統一に向けて歴史が進んでいきます。ここまで読んで、やはり秦の統一過程に俄然興味が湧いてきました。前作の感想で、名臣列伝シリーズを読んだ後、何を読もうか悩んでいましたが、そろそろ決めていきたいと思います。
    続編にあたる楚漢時代もとても興味深く読ませていただいております。

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    2025年10月04日
  • 三国志名臣列伝 呉篇

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    ネタバレ

    呉篇。
    周瑜・魯粛・張昭・甘寧・陸遜・朱然・陸抗
    目次にある名前を眺めるだけでワクワクしてくる。
    懐かしい感を得られるところは三国志に夢中になった人の特権だろう。

    「魯粛の死は、歴史にとっても痛恨事であった。」

    魯粛が生きていたら、関羽はあんな命の落とし方をしなかったのだろうか。
    はるかに遠い昔の話に、イフを考えてしまうのも、この本の魅力だ。
    そんな読書でした。

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    2025年09月21日
  • 桃中図 自選短篇集

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    自選短篇集~桃中図(架空の人物)・歳月(少娥)・指(疾)・布衣の人(帝舜)・買われた宰相(百里奚)・侠骨記(曹沫)・宋門の月(墨翟)・花の歳月(前漢文帝の竇皇后)~時代も色々、描き方も色々

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    2025年09月12日
  • 春秋名臣列伝

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    以前から宮城谷昌光さんの歴史小説を読みたいと思っており、漫画『キングダム』の影響で春秋戦国時代を含む古代中国の歴史に関心を持っていたところ見つけた一冊でした。
    本書は、春秋時代の20名の名臣を取り上げています。読んでみたのですが、知っている名前もあるものの、知らないことのほうが多かったです。何といっても春秋時代は、国の数が多いため、地理的な位置関係も当時の力関係の予備知識が少ないため、難解な内容です。登場する国は、春秋五覇を生んだ国や戦国七雄はイメージできますが、それ以外はなかなか難しいですし、君主の名前が同じ名前が多いので、全体を理解するのはあきらめ、その1話を楽しむようにしました。
    もちろ

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    2025年09月06日
  • 張良

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    生没年が分かってない人物の方が書きやすいと~戦国時代の韓の宰相家の長男は蜀への留学中、富豪の賓客である人相見から王佐の器だと云われる。秦により韓が滅ぼされ弟が殺され、秦を恨み仇として仇討ちと韓の再興を人生の目的とした。自らが賓客とした方士は東方に気が立つと云い、風を読む方士からの情報を得て、劉邦を知り、これを扶ける道を選び続ける~読売新聞オンラインで発表し続けて連載終了後の二月後には単行本として出版。そういう時代なんだね

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    2025年08月04日
  • 小説 伊尹伝 天空の舟 下

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    資料が少ない中、様々な知識を積み重ねて想像で空白を埋め物語に仕立てる。
    三国志なんかとはまた違った中国の話という感じ。
    異国で古い時代ということで読むのは少し大変だけどその分、雰囲気は残ってるかな。読む価値のある小説だと思います。
    連載ものだったのか章が細かく分けられているのでルビなんかも何度も振ってくれるので最初は戸惑っても慣れるのも早いんじゃないかな。
    楽しく読み通しました。

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    2025年08月03日
  • 公孫龍 巻四 玄龍篇

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    あれーー架空の人物だったのかぁ~和氏の璧を秦まで運んだ藺相如の副使となった公孫龍は15の城と交換しようという昭襄王の無礼を非難し、趙に持ち帰った公孫龍は殺されたと思っていた正使が帰って来て喜んだ。燕の楽毅の斉の攻略は進むが兵としている農民が不在の燕の農地は荒れ、飢饉となっている。韓都の卜天を紹介された公孫龍は素から送って貰えることになり感謝しつつ、韓の軍事力強化を安陽君の子に託すべきだと考える。楚が周を攻めると聞いて慌てた公孫龍は楚の頃襄王を説得して退かせた西周の武公と出会う。孟嘗君が死んだ薛国で内訌が起こり、子瑞から助力を求められた公孫龍は部下を率いたが様子がおかしい。趙に攻められ斉が救って

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    2025年07月31日
  • 歴史の活力

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    よく知る人物から知らない人物まで幅広く出てくる。中国の偉人と日本の経済人、立身出世した人達のポイントを中国の古い学びで説明する感じ。
    吉川晃司さんの解説も良かった。

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    2025年07月22日
  • 夏姫春秋(下)

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    誰かの思惑で受動的な流れでも、自分が決意した能動的な流れでも、なるようになれと身をまかせても、近づいた男たちはみんな不幸な死を遂げる。愛した相手でもそうでなくても。自分の息子も。自分の運命を呪う。シザーハンズ的な悲しさ。いやウツボカズラ的か?勝手に寄ってきて、入って、溶かされていく感じ?近づいて入ろうと思えば入れた人が、警戒して距離をおいた場合はそれを免れているよう。

    それにしても中国の歴史は美女が悪戯をしていてドラマティック。夏姫は驪姫ほど強欲ではないけれど、それでも「そのとき歴史が動いた」または「動かずに済んだ」的な関わりが多い。日本の歴史ではあまりないと思う。この本の中にも書かれていた

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    2025年07月19日
  • 三国志名臣列伝 呉篇

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    呉の名臣、周瑜、魯粛、張昭、甘寧、陸遜、朱然、陸抗の話。

    相変わらず面白い。

    著者は、戦術家としては周瑜や陸遜を評価しつつも、劉備の呉にとっての利用価値を理解できなかったという点で、戦略家・宰相としては評価していない。

    逆にそれを理解できた魯粛のことは戦略家・宰相としては評価している。

    私は、魯粛よりも周瑜や陸遜の方が好きだが、評価としては著者が正しいと思う。

    あと、個人的に張昭って結局何をやった人なのという関心を持って読んだが、読んでも結局理解できなかった(笑)。

    孫権に家燃やされそうとしたエピソードや、古い考えで周瑜や魯粛を否定したというシーンはあるが、具体的にどういった観点で

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    2025年06月29日