宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 太公望(中)

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    本巻ではチーム太公望が少しづつ人が揃い確実にコネを拡げ勢力を拡大していきます。
    当初想定していた物語とはまるっきり違う現実路線です。

    中国の歴史の一番古い王朝である夏王朝の歴史に少しだけ触れています。大変興味深い逸話でした。
    中華の古代民族と国名の話など知識向上の為にも良い本かと思います。


    物語も下巻を残すばかりとなりましたが一気に読んでいきたいと思います!!!

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    2017年11月03日
  • 管仲(上)

    購入済み

    面白い

    観察眼が鋭い こんな思考力がほしい

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    2017年10月22日
  • 小説 伊尹伝 天空の舟 上

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    宮城谷はすべて読んでいるが、最初に読んだこの小説のインパクトをこえるものはなかった。伝説の時代の殷を書いてくれたことだけでも感激なのに話の進め方も素晴らしい。日本の中国歴史の伝道者。

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    2017年04月24日
  • 重耳(下)

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    ネタバレ

    宮城谷さんの作品は「孟嘗君」「太公望」「楽毅」などを読んだ。
    重耳は、それらの作品に出てきた英雄たちと比べると、かなり地味である。
    それでもこの作品が面白いのは、やっぱり展開が素晴らしいからだと思う。
    重耳という主人公自身は地味なのだけれど、彼を取り巻く環境や、彼が過ごす時の流れが峻烈極まりない。
    なので全く飽きずに、春秋の一時代を、重耳と一緒に駆け抜けているような感覚に浸れた。

    上巻ではあんなに小さかった重耳が、中巻から下巻にかけて半端ない苦労をなめて、最後には名君になっている。
    報われたね〜、よかったね〜、と安心するとともに、ちょっと寂しくなった。
    マイナーなアーティストを応援していたら

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    2017年03月18日
  • 重耳(中)

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    ネタバレ

    重耳のお父さんが性悪女にたぶらかされて、せっかく統一した国がバラバラになってしまう話。

    この巻は、国同士が戦争をしているわけではないのだけれど、戦争以上に凄惨で、まともに戦争していた上巻以上に人がどんどん死んでいったという印象。

    戦争は大勢でするものだから、個人の特徴が出にくいけれども、世嗣ぎ争いは個人がフォーカスされて、人間の性格が出てくるから、余計に血生臭くなってしまうんでしょうねぇ。

    申生が可哀想すぎて泣けるし、重耳のお父さんの狂いっぷりが半端ないし、国が倒れていく過程って鮮烈だなぁ、と思える作品になっております。

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    2017年03月17日
  • 三国志 第六巻

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    赤壁。周瑜が劉備一行に対してすごく冷たい。諸葛亮とは知らないひとどうし。劉備たちの蚊帳の外感が半端じゃないしすごくやる気がない。

    劉備のことが嫌いで一貫して塩対応な周瑜が新鮮だった。長生きしてほしい(無理)

    もう棄てることができないということは、これから失うものが増えるということのフラグだ

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    2017年01月09日
  • 草原の風(下)

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    謙虚で人に優しい青年が、様々なことを人や天地から学びながら成長し、人望を集めて出世していく物語。宮城谷さんの作品はだいたいそんな流れ。どの人物もだいたいそんな感じだけれども、それが好きでたまらない。どんな人物と出会わせてくれるのか?というのが楽しみで、つい読んでしまう。この作品の劉秀もとても魅力的な人物。農作業に造詣が深く土と共にあるような素朴な性質なのに、戦場ではとても強い。人に好かれ、人が集まり、危機に陥りつつも人徳によって助けられて、押し上げられて将軍になり王になり、光武帝になる。いいなあこういう人。こういう英雄になりたい。そういう夢の物語が見られるから、好き。

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    2017年01月03日
  • 香乱記(四)

    購入済み

    完璧

    完ぺきな最後でした。
    感動しました。

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    2016年07月30日
  • 劉邦(上)

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    冒険っぽい感じで楽しい。何がどうして皇帝にまでなるのかさっぱりわからないところもワクワクする。あと地の文がわりと正直。この辺はよく分からない的な事とか書いてある。

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    2016年03月24日
  • 劉邦(上)

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    著者の作品にしては早めに本題に入った気はする。序盤なのでスカッとする展開は少なめだが面白かった。劉邦の奥さんが良く描かれているのは印象的だった。

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    2016年01月03日
  • 劉邦(中)

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    三巻同時かと思ったら月毎だった~沛県に凱旋した劉邦は郡府の周苛が窮地に陥っていると踏み,薛県の陳武が挙兵するので,薛を攻めてほしいとの依頼に樊噲が乗り込み,郡守にやむなく従った周苛・周昌を救い出した。薛兵の間に入って,陳武を救い,胡陵の監平を捉えたが解き放ち,亢父と万与は落としたが,雍歯が魏に近寄って籠もった豊邑を落とすには兵数が不足してい。兵
    を借りるために出向いたのは留県で,景駒を楚王に建てた秦嘉に願い出るが,往きに出会ったのが,韓の再興を期す張良で,留県で協力を申し出たのは,かつて劉邦を救った寧君であった。寧君も五彩の気を見たのだった。劉邦と寧君が豊邑に向かう途中,陳勝は殺害されていた。

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    2015年10月22日
  • 楽毅(四)

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    ネタバレ

    燕の昭王に気に入られ、燕の将軍となった楽毅の活躍を描く最終巻。

    小国である燕が超大国である斉を攻略するという図式のクライマックス。
    これはこの大作の前半部で悲劇的に描かれた、楽毅の祖国中山と趙の戦いを思い起こさせます。

    ところが今回は上司にも恵まれ、有能な部下もたくさん。
    そして何よりも、祖国を失ったがゆえに大きく成長した楽毅自身がある。
    彼の熟達した戦術が、怒涛の勢いで超大国を呑み込んでいくさまは、読んでいて圧巻でした。

    また、楽毅の上司である趙の昭王、この人の名君ぶりも印象的です。
    楽毅と昭王の上下関係は、本当に理想的ですね。
    孫子が説くように、そして秦の統一の基礎を作った商鞅と孝公

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    2015年08月05日
  • 楽毅(三)

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    ネタバレ

    奮戦するも祖国中山は滅亡。
    楽毅は流浪の身となります。

    第3巻の見所は楽毅ではなく、なんといっても趙王室の御家騒動「沙丘の乱」でしょう。
    主父(武霊王)は息子に殺されるだろう。
    唐挙という占い師のこの予言が、ここで実現することになります。

    主父の最期を描くシーンは衝撃的です。
    絶対的なカリスマ性で国を率いてきたかに見えた彼。
    ところが、最期の瞬間までともに戦ってくれるほどの信臣はいなかった。
    祖国滅亡という絶望的な状況下でも、慕ってくれる部下がいた楽毅とは、実に対照的です。

    国をあげて戦った両者の違いとは?
    絶対的な指導力という自分本位の資質だけでは、本当に信頼を得ることはできないという

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    2015年08月05日
  • 劉邦(上)

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    小説作品をこれだけ面白く読み切れたのは
    どれだけ振りだろうか・・・(笑)
    これまで読んだ司馬遼太郎版と
    横山光輝版「項羽と劉邦」との違いを
    楽しみながら補完しながら
    上中下巻を一気読みできました。
    宮城谷作品を読んだのは「夏姫春秋」以降
    久々、これまで勿体ないことを
    してきたのかも・・・。

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    2015年07月31日
  • 劉邦(下)

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     劉邦を描いた三部作終の巻は、息つく暇もないほどの密度で展開された戦記であった。これぞまさしく楚漢戦争であろう。
     劉邦という人を思うと、やはり即位後が簡略にさえ記されなかったところは物足りなさを感じる人も多いだろう。儒教の取り入れと、乱れた治世。あるいはこれは彼の没後ではあるが、呂皇后の戚夫人への陰惨極まる処刑など、エピソードとしては面白いものがあまりに多い。
     だが、紙面の限界を思えば、これでさえよく詰め込んだものだとも言える。戦記としては本当にダイナミズムに富んだ内容を豊かな筆致で描いているし、そこで描かれた鋭さは読み応えのあるものだった。

     評価が難しいところだが、ここでは星五つと評

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    2015年07月23日
  • 草原の風(上)

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    ネタバレ

    上巻は劉秀の人柄を書こうとされてて面白かったが、中、下と進むにつれていつものように主人公が超人的に聖人君子にように描かれていてちょっとがっかりした。上巻が面白かっただけに残念。小説中の描写からも、劉秀は聖人君子ではなく他の天下人のように周りの意見をよく聴くことの出来る人だったのではないかと思う。小説中にも進言をいれる箇所が何箇所もあり、それが劉秀の美徳と思うのだが、そのすぐあとに進言をした臣下ではなく劉秀を褒める描写が多くあり違和感を感じた。ただ以前よりストーリーがテンポよくその点は良かった。

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    2015年07月22日
  • 楽毅(一)

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    同作者の「孟嘗君」を読み終えたので、次はこれを読み始めました。
    本作は「孟嘗君」と同じ戦国時代の話で、序盤に孟嘗君その人も出てきます。
    孟嘗君は作中において、主人公である青年楽毅の心の支えといえるくらいの重要な人物なので、「孟嘗君」を読んでいると感慨もひとしおと思います。

    「孟嘗君」は戦国時代の話のわりに人間ドラマ的な色合いが濃かったのですが、本作はまさに戦国という感じ。
    「孟嘗君」も優れた作品であることは間違いないですが、個人的にはこっちのほうがわかりやすくて好きですね。

    主人公の楽毅ですが、第1巻ではまだ二十代の青年です。
    にもかかわらず、人格がすでに完成されています。
    昔の人でそれも

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    2015年07月21日
  • 楽毅(一)

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    見事に生きるとはどのようなことか。キーワードは「臣」と「君」。現代の私たちも、個人事業主でもない限りは、臣か君かのどちらかであると言えるのではないでしょうか。すべての臣へ。すべての君へ。

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    2015年07月15日
  • 三国志 第十二巻

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    宮城谷昌光の「三国志」全12巻を読み終えました。
    作者の文章に慣れてきたのか、比較的スムーズに読むことができました。
    相変わらず、登場人物の多さには閉口しました、1200人余りだそうです。
    しかしながら、わかりづらいのは人名だけでなく、地名もです。
    ある武将が何処から移動して、どこで戦ったのか地名だけではわからないのです。
    添付されるべき地図がまことにもって不親切なのです。

    ご存知のように、吉川英治の「三国志」の元になった「三国志演義」は
    史実とは異なったフィクションが数多く含まれた読み物なのです。
    例えば、あの劉備・関羽・張飛の3人が義兄弟の誓いを結んだとされる
    「桃園の誓い」は「三国志演

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    2015年06月18日
  • 劉邦(中)

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     時代が展開される中巻では、ようやく項梁、項羽が姿を現し、それと同時に章邯という秦末の名将が歴史の舞台へと上がる。
     この辺の抗争は「香乱記」を思い出させるところだが、あちらで中心となった視点とは別個に、こちらでは劉邦と項羽にスポットが当たっている。その描き方は、やはりさすが宮城谷先生、なかなかに興味深い。
     歴史上には様々な魅力的な if が存在するが、関中を制圧しに向かう劉邦と共に項羽が居たならどうなっていたのか、とこの巻ではとても魅力的な if が問われている。果たしてどうなっていたかは、本当に興味深いところだ。
     話がそれるが、少し真面目に考えてみれば、この章邯にせよ、あるいは後漢の皇

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    2015年06月17日