宮城谷昌光のレビュー一覧
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テンポが良いんだけど、周囲の人が皆良い人過ぎて、ちょっと引く~~魏で商売を禁じられた鵬由を燕に移し燕にいる配下を簡単に移す途中の安平で兵糧を扱う祖谷を紹介される。燕の上都・薊で面会し、製鉄技術を欲していることを知って下都・武陽へ鵬由と赴いて邯鄲の卓氏を招くことを提案する。4年半で製鉄の礎ができた祝宴は燕の昭王も出席したが、その場に現れた、弓の名手でかつての王子稜を狙った楼煩の狛が助けを求めてきた。楼煩の政変で趙の主父と王女の子の奇崖からの救出を願っている。強烈な弩を製作して救い出した王子は義弟として公孫素と名乗らせて旭放に預けた。狛以下の三名は龍子直属、他は楽毅の下で燕の近衛兵となり、伝聞によ
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面白かった。終わってしまった〜という感じ。重耳ロス。上中下の間に一冊読んでから次に行くことを自分の義務にした。他の本を読む気にならなくなってしまうから笑
色んな思考やモチベや性癖を持ったキャラが大勢出て来る。しかもものすごい時間を経て久しぶりに再会したりする。そして昔のことは忘れない。
歴史上重要な人物がいるのはもちろん、優施や閹楚のような実在が怪しい人もいれば、介子推のような名脇役もいる。何より女性たちが良くも悪くも物語を彩り面白くする。そこに前に読んだ孔丘や管仲など、ほかの宮城谷作品で出てきた人物が絡むから、本当に面白い。
礼とか徳が人生にもたらす影響がすごい。恨みつらみはいつまでも -
Posted by ブクログ
「夏草や兵どもが夢の跡」
松尾芭蕉が奥州平泉にて詠んだ有名な一句。
芭蕉が想い描いた奥州藤原家と源義経の跡よりさらに1500年ほど前の中国江南での激しい争い。
夏草の生い茂るさまが、ここで熱く生きた人々を一層気高く物悲しくさせる。
見るからに英雄らしい魅力を持つ伍子胥と、地味で心配性ながらここ一番の情熱を放つ范蠡。
勝敗はいっときの出来事でも、躍動した人たちは物語という舞台で永遠に輝く。
四文字熟語ばかりが世に広まって、実際にどのようなことがあったのかあまり知られていない呉越の争いが、作者の創造の翼を得てとんでもない大河ドラマになった。
読み終わったあとに全9巻を眺めてみると、セピア