宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 張良

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    宮城谷昌光氏の作品に出会ったのは2010年だったか古城の城だったと思う!それから約15年楽しく読ませて頂いた。昔高校生の頃誰の著書かは判らないが三国志を読んだのが中国の歴史書の最初だった!今は北方氏と宮城谷氏の大大ファンになってしまった!本書も登場人物の先を読む力や優れた策謀そして人を見る目に長けている人物に拍手をしながらあっと言う間に読み終えた!それにしてもここに出てくる劉邦は少し凡人かな?劉邦についてはずっと以前約10年前の3部作を読んでいるが凡人ではないよな!

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    2025年01月08日
  • 張良

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    単行本になるのをずっと楽しみにしていた本書。じっくりと読みたかったが、面白すぎて一気読み。劉邦との邂逅前の始皇帝暗殺未遂や項伯を匿ったエピソードも含めて生き生きと描かれている。
    宮城谷小説を読む時にいつも思う事だが、作中に出てくる地名は漏れなく付属地図に記載して欲しい。

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    2025年01月05日
  • 張良

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    宮城谷昌光さんの読ませる中国史、また面白かったです。
    劉邦がどうして、国内統一を図ることができたのか、そのことも、彼に随所でアドバイスをした張良の目線から理解できることも多々ありました。

    今回も、試玉の現代人へのアドバイスは身に沁みました。

    『なんのために、これをおこなうのか。
    そう問いつづけると、ついには、なんのためにおのれは生きているのか、という問いにいきつく。
    が、ひたすら木刀を振りつづけると、その問いのむこう側に立てるようになる。
    そこに立てるようになって、はじめて本物のおのれと他人がいる。』

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    2025年01月03日
  • 孟嘗君(2)

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    〇十年という時間をやろう。十年後に、幻術くらべをしよう。わしの富となんじの富とをくらべるのだ。(74p)

    〇僕延、人とともに悲しみ、人とともに喜ぶことを知らずに生涯をおえるのは、さびしいぞ(329p)

    ★風洪改め白圭と、田文を逃がした僕延が出会った!ワクワクが止まらない。

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    2025年01月02日
  • 呉越春秋 湖底の城 九

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    「夏草や兵どもが夢の跡」
    松尾芭蕉が奥州平泉にて詠んだ有名な一句。

    芭蕉が想い描いた奥州藤原家と源義経の跡よりさらに1500年ほど前の中国江南での激しい争い。
    夏草の生い茂るさまが、ここで熱く生きた人々を一層気高く物悲しくさせる。

    見るからに英雄らしい魅力を持つ伍子胥と、地味で心配性ながらここ一番の情熱を放つ范蠡。

    勝敗はいっときの出来事でも、躍動した人たちは物語という舞台で永遠に輝く。

    四文字熟語ばかりが世に広まって、実際にどのようなことがあったのかあまり知られていない呉越の争いが、作者の創造の翼を得てとんでもない大河ドラマになった。

    読み終わったあとに全9巻を眺めてみると、セピア

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    2024年12月16日
  • 呉越春秋 湖底の城 八

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    最終巻で本の感想を書く。

    呉王夫差と越王勾践
    この二人の王の違いが、関わった人々の運命を翻弄する。
    伍子胥と范蠡もその渦の中へ……,

    この長い物語もいよいよクライマックスへ。

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    2024年12月14日
  • 三国志名臣列伝 魏篇

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    三国志好きにはまずオススメできます。
    私も三国志好きとしてそれぞれ取り上げれている人物が何を成したか、どのような功績があったかは大まかに知っていましたが、その人物達が生きた姿を上手く映し出していると思います。

    彼らが何を思いその時代を生きていたか、もちろん誰もわかりませんし、この本も想像上のものかもしれません。それでも彼らの生きた姿を想うことで、より三国志の世界に深みが増すと思います。

    たまたま書店で目につき魏篇を買いましたが、後漢篇や蜀篇もあるとのことで、読んでみたいと思っています。

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    2024年12月14日
  • 三国志 第十一巻

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    あまり詳しくなかったが諸葛亮の死後について詳細がわかるだけでも大変面白く読めた。
    ただ、登場人物に小粒感があり、やはり三国鼎立時期がピークだったと思わざるをえない。

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    2024年12月08日
  • 諸葛亮 <上>

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    宮城谷さんらしい丁寧な筆で描かれた成長譚。吉川英治版三国志とセットで読むと、より楽しめると思います。

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    2024年09月17日
  • 孟嘗君(4)

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    全五巻の為最終巻で感想。

    前半のエピソードがあらかた回収され、いよいよ田文の物語が始まる。
    生まれた時から追ってきているので、田文の成長がとても嬉しい。

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    2024年06月17日
  • 孟嘗君(3)

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    全五巻の為最終巻で感想。

    いよいよ戦国時代、風子(白圭)の流浪から孫臏登場で俄然大軍での戦闘シーンが増えてきた。
    戦国七雄の争いは司馬遷の『史記』で生き生きと描かれている。
    中でも魏の龐涓と斉の孫臏による一大決戦は、クライマックスの「龐涓死于此樹之下」のエピソードて、あまりにも有名。

    作者はこの巻で、田文の成長と孟嘗君となるべく戦国時代の趨勢を、見せたと言える。

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    2024年06月15日
  • 孟嘗君(2)

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    全五巻の為最終巻で感想。

    今回思い至ったことがある。
    作者は風子(白圭)を用いて孟嘗君の生きた時代を、読者に見事に理解させた。

    そしてこの巻は潜入と奪取。
    「人とともに悲しみ、人とともに喜ぶことを知らずに生涯をおえるのは、さびしいぞ」
    白圭が僕延へ伝える。
    ワクワクがとまらない。

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    2024年06月14日
  • 三国志名臣列伝 蜀篇

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    三国志に登場する名脇役たちについて、先に出た『魏』編に続いて、ここでも7名の人物を紹介している。取り上げているのは、関羽(かんう)、張飛(ちょうひ)、諸葛亮(しょかつりょう)、趙雲(ちょううん)、李恢(りかい)、王平(おうへい)、韓禕(ひい)、であった。もちろん、その中では劉備について触れられた箇所もあった。

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    2024年05月07日
  • 公孫龍 巻一 青龍篇(新潮文庫)

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    面白かったです。
    太公望、白圭や孟嘗君、張横などなど、魅力的なキャラが活躍する宮城谷先生の活劇を好んで読んでますが、この本はその流れを感じさせてくれました。
    読みやすくスピードのある展開で、一気に読み切った感じです。
    宮城谷先生の活劇主人公は、優れた能力をもって天に愛されてる、レベルの違う人に見えるけど、実は周りの人に助けられてるのが好きなのです。頼れる師、信頼できる友、優秀な部下がいて大事業を達成する。
    羨ましいけど、皆様みんな何をするにも思いやり。謙虚で優しくそしてポジティブなんですよね。やっぱりポジティブ大事。
    続きが楽しみです!

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    2024年04月02日
  • 楽毅(四)

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    キングダムにでてきた楽毅。
    中国、春秋戦国時代。
    戦国の七雄でもない小国・中山国から斉へ留学、趙、魏、そして燕で活躍する名将・楽毅。
    直接的に歴史が変わるほどの活躍があったわけではないけれど、楽毅の活躍は素晴らしくて、歴史の流れを変える働きとなっていて、すごいな。

    各国の思惑、駆け引き、利害の対立。
    同盟を組んだり解消したり、
    国の王が入れ替わるとまた変わる。
    弁舌で各国間を自由に行き来する縦横家たちの存在。
    春秋戦国時代は本当に本当におもしろいです。

    そして、いつも思うけど、少ない歴史の記録に基づきながらもこんなにも人物を生き生きと描き出せる宮城谷昌光さん素晴らしいです。

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    2024年03月17日
  • 重耳(下)

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    古代中国、春秋五覇の一人、晋の文公である重耳。

    親子で、兄弟で、国同士で、滅ぼし滅ぼされで‥なんかもう‥な時代。
    亡命生活19年。
    重耳自身の強い思いというより、臣下たちの強い思いに導かれるうよに覇者となっていくところがおもしろいなと感じました。

    春秋時代の「中国の伝統的な情意のありかたと行動」のようですが、重耳が亡命時代に自分たちを冷遇した人たちを許さず復讐をするところはちょっと‥と思ったのだけど、覇者となるには当然のことなのでしょうね。

    「天命も天啓も、あたえられたときに受けねば、二度と得られぬであろう。」

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    2024年02月29日
  • 孟夏の太陽

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    中国春秋時代の晋の重臣を務めた趙一族のお話。

    一族を何代も存続させ、繁栄させる難しさと厳しさ。
    継ぐ子供が優秀とは限らないし、そんな時でも支えてくれる良い臣下に恵まれるためには「徳」が必要。
    滅亡しそうになった時、命がけで趙家を守った臣下たちにも心打たれました。

    そうしてつないでいった趙一族が、戦国七雄の趙となっていくのですね。
    なんだか感動です。

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    2024年02月28日
  • 草原の風(下)

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    後漢の光武帝、謙虚で思いやりとまごころのある皇帝の物語
    あまりの立派な生き方に本当に感動しました
    こんなに徳のある皇帝がいたのですね
    「善は、積み重ねてはじめて善になる。」
    「強くないこと、豊かでないことを、耐えるのではなく、その弱点こそ長所であると考え、それをもって強いもの、豊かなものをしのぐという発想である。」

    「呉漢」を読んでから、呉漢が尊敬して仕えた光武帝に興味を持って読んだので、物語の後半で呉漢と出会い、感動

    光武帝と呉漢から、謙虚に、思いやりをもって生きることの大切さを学びました。
    「歴史は、いまを生きる者にとって、鏡戒(あきらかないさめ)となりうる。」という宮城谷さんの言葉

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    2024年02月25日
  • 諸葛亮 <下>

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    上下巻読み終えて三国志に登場する諸葛亮とはイメージが全然違っていた。この二巻の方が史実に近いのであろうと思わざるを得ない!最終章であの有名な言葉が出て来て何故かホットした。曰く「死せる諸葛(孔明)生ける仲達(兵)を走らす。」の一文が出て来て嬉しかった!

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    2023年12月07日
  • 諸葛亮 <上>

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    若い頃三国志を読んだ。劉備玄徳の生涯と策士である諸葛孔明さらにここでも登場する多くの登場人物達、本書はその諸葛亮の生涯が宮城谷氏独特の語り口で語られる。各章は切れ目なく語られる。亮の青年時代が出て来て面白い!三国志を読んでいるからこそ面白いのかも知れない!

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    2023年12月07日