宮城谷昌光のレビュー一覧

  • 三国志 第六巻

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    うほーきた、レッドクリフ!いわゆる赤壁の戦い。華北を手中に収めた曹操がついに南下、迎え撃つ若き才能たち。そらもうめらめらと燃え上がる期待感。

    とはいえ、実際のところ疫病の流行だとかでそれほどの派手さはない。有名な諸葛孔明だとか劉備だとか、ほぼ何もやってないし。
    ここら辺の出来事って、ついつい力をいれて書きたくなるような実に小説的な場面だけど、それでも正史ベースでさらりと流すところに好感度アップ。

    オモシロイのだが、次の巻がでるのは来年の今頃。
    1年待たせるのかよっ!

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    2010年11月05日
  • 楽毅(三)

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    終盤、楽毅が最後の城を攻める時敵の計略により王に謀反を疑われ楽毅は逃走、田文が城を攻め上がり自国の物だった城を取り返す。

    この時涙してしまいました、積み重ねてきた物が裏切り計略により崩れていく人間関係とはもろい物だと思いました。

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    2010年11月04日
  • 三国志 第五巻

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    素晴らしいの一言。

    正史ベースのこの細かさ。聞いたことない名前もちらほら出てきて、ワクワクが止まらない。
    何よりも少しずつバラけていた糸が紐になって縄になっていくような、そんな感覚を確かに感じる面白さ。

    時代が方向性を示しだしています!


    随分とこの巻に入ってから読みやすくなった気がする。
    曹操周辺が多かったせいだろうか?

    いや、しかしオモシロい。
    あまりに細かいので、初めて三国志を読む人には名前を覚えるという点でハードルが高いが、それでもいつかトライしていただきたい。

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    2010年11月03日
  • 三国志 第一巻

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    第1章から「え、そこからなのぉ?」って感じ。本当に好きじゃないと読むのも苦痛かも。好きな人はするするいける

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    2010年10月15日
  • 三国志 第五巻

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    5巻は孫策の独立から官渡ぐらいまで。正史ベースなので誇張表現が少ないのがいいです。なかなかいろんな武将、文官がでてきて三国志好きにはたまりません!特に軍師の書かれかたがよかったです。

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    2010年10月13日
  • 太公望(上)

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    歴史物は初めて読んだかもしれない

    漢字一文字の名前を覚えるのに
    凄く苦労して途中で誰が誰だか
    分からなくなったりしたけれども・・・

    望の生き方、考え方

    色々なことを学べた本だったと思う。

    今と全く違う時代だけど
    でも現代でも役に立つような
    心にグッとくるような
    霧に晴れ間がさすような
    そういう文章や言葉やらが
    随所に散りばめられてた。

    それを全部引用したいけど
    ちょっとそれをするには長いのでw

    一読の価値あり

    ってやつだと思います☆

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    2010年10月12日
  • 三国志 第一巻

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    7巻終了。次巻が出るまで期間が空くので、最初の方は複数回読んだ。
    宮城谷氏の作品のうち、創作キャラメインではなく史実の小説で、どちらかといえばこちらの方が好きだ。
    1,2巻は三国志というよりは後漢末期を舞台にした宮城谷作品ととらえると他の作品同様非常に楽しむことができる。
    名の知れた登場人物でさえも、あまり名前を知らなかったこれまでの登場人物と同じ調子で描かれ、文体に溶け込んでいるのが新鮮だった。英雄も悪役も凡人も、それぞれの人物の人間性を探り、行動を理解しようとしているのが印象的だった。
    私は曹操が好きだが、宮城谷氏の捉える劉備が何故か途中から魅力的に思われてきた。劉備に魅力を感じたのは初め

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    2011年12月29日
  • 太公望(上)

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    宮城谷昌光さんにハマるきっかけとなった本。復讐に身を燃やす望が時々みせる心の迷いが印象的でした。ちなみに封神演義とは全然違うのでお間違えなく。

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    2010年09月03日
  • 古城の風景I―菅沼の城 奥平の城 松平の城―

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    宮城谷昌光さんが編集者さんや氏の本の装丁をなさった方と古城址や歴史上の人物のお墓などを巡った記録です。
    忘れ去られたような小さい、古ぼけた石碑も宮城谷さんにとってはインスピレーションの種なのでしょうか。色々と思いを巡らしていらっしゃいます。
    また、何が何でも目的の場所を探すぞ!という皆さんの意気込みには頭が下がる思いでした。取材とはこうまでするものなのかと、取材には情熱が必要なのだと思い知らされて、自分の行動力の無さに恥じ入る次第です。

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    2010年08月28日
  • 香乱記(四)

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     秦の始皇帝の時代から、その崩壊、楚漢戦争、漢の樹立までの「項羽と劉邦」の時代を、項羽にも劉邦にも従わず戦い抜いた、斉の田横を中心に描きます。
     兄弟とともに王となる―という予言を受けた田横。激動の時代に兄弟とともに斉を復興し、項羽の暴虐や劉邦の詐謀のなか、悲哀にまみれながらも斉王を助け、すべてを失った後に斉王となり、予言が果たされる…。
     その悲劇を、運命でなく道なのだ、と受け入れる深さ。そしてその道をすすむ爽やかさに、心を打たれました。

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    2010年07月21日
  • 子産(下)

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    下巻から子産の物語が本格的に始まります。
    鄭という国は小さい国であり、
    その執政の名前は有名ではありません。
    子産本人よりも孔子が尊敬した人だから、
    すばらしい人物というのが一般的ではないでしょうか?
    私も韓非子や孔子の中の話で少しだけ出てきたため、
    子産という名前だけは知っていました。

    子産の筋の通った生き方が礼に通じ、
    国を改革し、平和をもたらし、民を豊かにする。
    今の時代にいない国を司る人です。

    もっと早く子産を読んでいたらと思いました。

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    2010年07月03日
  • 子産(上)

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    中国が秦の始皇帝に統一される前の時代の話を描ける人は
    宮城谷昌光氏しかいないと思っています。
    文献も古く、あいまいな点も多いので、
    史実に従ったものはなかなか描けません。

    三国志は面白いのですが、
    それ以上に、中国春秋時代~戦国時代は面白い時代です。
    神話に近い部分と現実が混ざり合った不思議な時代だと思います。

    上巻は子産の父親である子国の話でした。
    下巻の子産の物語への序章となります。
    この上巻が重要なのです。
    春秋時代の動きが物語りと並行して書かれているのが、深いんです。
    歴史書を読む感じがいいです。

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    2010年07月03日
  • 晏子(一)

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    人は自分では到底敵わない行ないを為す者に対して尊敬の念を抱くもので、辛い修行を行なった僧に対して敬虔な気持ちを抱くのもそれである。その伝で行くと晏嬰という人物は聖人である。現代日本人は、どうも富貴を善しとし、成功者への志向が強く、自己喧伝に巧みであろうとする。これは先の大戦後にアメリカ的な物の考えが刷り込まれた故もあろうが、元来人間には欲があって、矢張りそれを抑える事が中々出来ないので、それを行なえる人物が尊敬される事は自明であるし、吾身の行く末を考えず諫言し得る点についても、例えば会社で上司に、その誤りを正すべく発言出来得るかと考えた時に、どうしても長い者に巻かれろ的な行動に出てしまっている

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    2010年06月06日
  • 太公望(上)

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    一族を滅ぼされたかけた時期からの綿密なストーリー。人間関係と国レベルの思惑が絡みながらもするっと飲み込めてしまう複雑さをシンプルに表現する筆に感嘆もの。

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    2010年05月24日
  • 晏子(一)

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    社稷を主とす-この時代には新しい思想を実行したことが興味深かった。君主が神ではなくなり、民の新しいよりどころが必要となったのが、晏嬰の生きた時代だったのだろうか。そして最も魅力を感じたのは崔杼。宮城谷氏の作品を読むと、悪人とされている人物でも実は歴史の敗者で、本来は魅力ある人物だったのではないか、と思われる人物に多々めぐりあう。崔杼もそのひとり。晏弱と晏嬰親子を輝かせたのは、崔杼ではないか、と思われる。晏弱の死後かれの手腕がフルに発揮できていたなら、と残念であるし、晩年の事件の苦悩と晏嬰が見抜いた崔杼の運命がとても切ない。そしてその事件こそがクライマックス。

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    2010年05月18日
  • 重耳(上)

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    春秋時代の晋の公子・重耳、後の覇王・晋の文公の若かりし頃を描く、宮城谷作品の代表格。重耳の人徳に焦点が当てられ、公子として流浪の日々を過ごした時期に周囲にどのように支えられ、覇者・文公が誕生していったのかが描かれている。

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    2010年05月09日
  • 風は山河より(一)

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    宮城谷昌光氏初の日本を取り上げた小説ということで興味を持ち読みました。
    主人公は徳川家の家臣の野田菅沼家の三世代の当主というマイナーすぎる人々ですが、非常に面白かったです。
    今後も、この作品以外では登場することもない位のマイナーな家臣です。
    その野田菅沼家を家臣団の中で有名にした、武田信玄との「野田城籠城戦」が、この作品のメインテーマですが、
    その籠城戦の指揮を執った菅沼定盈という人物がどのように生まれたのかを、祖父の定則の代から綴られています。
    家康物ですが、家康はほとんど登場しません。
    その代わりに、祖父の清康が第一巻で登場します。これは面白いです。
    清康について書かれた小説は、今まで見た

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    2010年07月01日
  • 晏子(一)

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    何度も読み返してボロボロになり、何度も買いました。それだけ面白く、感動します。

    <2015年3月25日追記>
    何度目かの再読。断道の会に出席するまでのスリリングな展開は、何度読んでも面白くドキドキする。そして結末は判っていても崔杼の魅力的なこと...。
    デジタル文庫に入れたので、いつでも読めるのが嬉しい。

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    2015年03月25日
  • 楽毅(一)

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    どんなに頑張っても、上の人に恵まれなければ
    本当の安心は得られないのだなと思いながらも、こういう状況で逆境だからこそ、信念がしっかりとあって向かっていくのかもしれないと、真面目に考えつつも、文章がしっかり読ませてくれるのでそちらを大いに楽しませてもらいました。

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    2010年03月01日
  • 太公望(下)

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    何度読んでも大好きです。
    大きなことをする人はやはり特別なんだなと思います。
    人の上に立つ人に是非読んでもらいたい作品。(しょうもない上司とかにね…。)

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    2011年04月26日