宮城谷昌光のレビュー一覧
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タイトルの通り、三国志の魏の名臣数人をピックアップしたエピソード集です。しばらく三国志ものを読んでなかったので、久々に火がつきました。
・程昱
胆力知力に溢れ、戦場で活躍する。元々程立といったが、曹操の元で功を立て認められてのち、若い頃によく見た泰山で両手で日を捧げるという夢にちなみ、曹操に程昱と命名された。曹丕にも愛され昇進し、天寿を全う。
・張遼
董卓や呂布に仕え流浪を経験したが、呂布敗れた後、曹操に登用されて各地で活躍した。その武名が轟いたのは、赤壁の戦いから7年後、曹操が張魯討伐のために西征した留守を狙って攻めてきた孫権10万の軍を、7千人で死守した合肥の攻防戦。特に、敵を800人 -
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ネタバレ前漢の創始者・劉邦と関わりを持つ人物を主役に据えた5つの連作短編集。
劉邦の長子・劉肥を描いた『風の消長』や、漢王室の儒者の宗家・叔孫通を描いた『満天の星』などは特に読み応えがあった。
とりわけ『風の消長』に関しては、本作で現れる劉邦像が、同作者の長編『劉邦』で描かれたものよりも、もっと茫漠としてあやしく、しかし不思議な大きさと暖かさがあるものとして映し出されており、劉邦像として面白く感じられた。
捉えどころのない劉邦を考えるには、本人や臣下や2代皇帝の目線よりも、愛憎の入り混じるべき劉肥の目線が必要だったということなのかもしれない。
劉肥と駟鈞との関係性も、短い文章ながら魅力的に描かれて