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Posted by ブクログ
なんだか不可思議な作品集。まずは冒頭の「雨」。この作品の題名が「雨」だっていうところが微妙ですよね。けっきょく牛っていうのは何者だったんだろうかなあ。ラストの1行が「雨だけが現実である」ではなくて「雨だけが現実であるのかもしれない」となっているのがますます幻想味をましていると思うのですが。
4編目「桃中図」この短さで淡々と綴られる人の半生、短さのゆえにかえって重いものに感じられますね。桃の木に隠された地図の秘密もさることながら、水浴していた美女は誰だったのだろうと考えるととても味わい深いですね。
表題作「玉人」これはまたとりわけ幻想的な話です。いったいこの女の正体はいったい何だったのでしょう?表題作に限らず、謎の答を直接に記述せず言外に匂わすという作品が多かったようです。わかるでしょう?わかりますよね、という感じ。何度も読みなおすほどに味がでてきます。
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