篠田真由美のレビュー一覧

  • アンソロジー 捨てる

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    アンソロジーは新しい作家さんと出会えるのでたまに読むと収穫がある。今回は女性作家さんで知ってる作家さんと知らない作家さん半々。『捨てる』というテーマもあってあまり劇的な内容ではなく身近な断捨離かと思いきやそれぞれに捉え方が違って面白かった。ホラー、ファンタジーが苦手な自分は光原百合さんのはゾクッとしてやはり苦手だと再認識。

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    2020年11月01日
  • 龍の黙示録

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    龍の黙示録シリーズ 第1弾。

    建築探偵:桜井京介の事件簿シリーズ以来の作品。
    最初は龍(ドラゴン系)の話かと想像していたんだけど
    読み始めたら、吸血鬼ものか?と思ったけど、そうでもない。
    ヴァンパイアもので気になるのが、最初の血なんだけど、
    本作の最初の血は予想外に大物で、おかげで2千年も生きて
    更には怪しい輩にズーっと狙われている。まぁ~そうだろう。
    結構宗教色強いけれど、アタシ的には新しいかも。
    透子の男言葉がちょっとウザイけど、まぁ~背景を考えるに
    しょうがないよなぁ~と・・・
    全9巻らしいから、全部読んでみようかなぁ~。

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    2020年09月12日
  • アンソロジー 初恋

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    初恋がテーマのアンソロジー。

    それぞれの作家さんの個性が出ていて、楽しく読めました。

    短編、アンソロジーは、通勤にはぴったりなので今週の通勤は退屈しなかったです。

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    2020年08月09日
  • アンソロジー 初恋

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    【収録作品】「レモネード」大崎梢/「アルテリーベ」永嶋恵美/「再燃」新津きよみ/「触らないで」篠田真由美/「最初で最後の初恋」矢崎存美/「黄昏飛行 涙の理由」光原百合/「カンジさん」福田和代/「再会」柴田よしき/「迷子」松村比呂美

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    2020年02月29日
  • アンソロジー 初恋

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    女性作家集団アミの会(仮)による書き下ろしアンソロジーの第8弾。今回はゲストの男性作家が入らない純正メンバー9人の競作だった。しかも初の文庫。
    今までも出版社がバラバラだから、本のサイズ、厚み、装丁など全く統一感が無かったが、何故ここで文庫? あとがきも無くて意味不明。読者は置いてきぼりかな?(^-^)
    内容的には不満無し。テーマが「初恋」だから今まで以上にミステリ度は低かったけど、大崎梢さん、松村比呂美さん、とても良かった。矢崎存美さんは毎回温かい話を創るなあ。読んで損は無いと思います。

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    2019年12月22日
  • 黎明の書 巻之弐 荒れ野を越えて

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    大きな出来事は起きず、目指す所への道程を早くもなく遅くもなく進んでいる感じ。
    ただ、中身があるというよりは場面説明や何やらが多いし、言葉が読みにくくて…というのが難点。

    その中でも、物語で主要な部分になる所がいくつかあったように思う。
    >人と貴種、異種であっても同じような考えを持つものはいる。
    >片や奴隷として扱い、もう一方は主従の関係を築く。
    >何故世界は異種を創ったのか。

    もう一つ大事な、この本のタイトルにもなっている『黎明の書』の登場。
    しかしながら、各々の描くものへと改変され、ねじ曲げられた思想やらをどう解釈し、それを何に遣って行くのか…手にしたラウルやイオアンがどう切り開いていく

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    2019年10月25日
  • 黎明の書 巻之壱 出会いと旅立ち

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    やっと最終巻が発売になってシリーズ再読中。

    これから広がる世界への小さな一歩という感じ。
    幼いながら多様なことを知り、考え、模索するラウルと、美しい容姿を持ち絶対的な存在でありながら、心の成長や考え方が幼さを残すイオアンが"絆"を結び、生涯を共に歩む関係に。
    平穏無事を願う父シェミハザ伯爵に対し、それに甘んじていられない兄弟や吸血鬼特有の変化に業を煮やす女性達の葛藤、他領から"貴種"でもなく"人間"でもない禁忌の上に生み出された者達の進行など。
    父が幼い二人に託した大きな役目に、当人達が様々な物事に直面して行くであろう旅立ちの刻を見

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    2019年10月11日
  • 玄い女神 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ネタバレ

    一作目みたいな役どころでいくのかと思ったら、あとがきにもあったけどいきなり定型じゃない展開。建築のはなしもそれほど出てこない。謎解きは地味だけど、嫌いじゃないです。
    ただ、私はカリにあまり魅力を感じられなくて、それが残念。

    インドがやたらと好きで、インドの写真集ばかり眺めてた時期があった。すごくインドに行きたかった。ちょうど、この本が出たころじゃないかなあ。
    作中のインドの描写も、あとがきの描写も、インドの熱が伝わってきて、いいなあと思う。
    そこで溶けてしまいたいような熱。

    京介は積極的に謎を解きたい人ではない。なかなか説明してくれなくて、むうう…となる。
    もっと早く動いてたら違ったのでは

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    2019年09月02日
  • 建築探偵桜井京介の事件簿 未明の家

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    ネタバレ

    館もの、間取り図とか巻頭についてるとわくわくする。でも、事件の真相はわりと地味で、もっと館ならではのトリックがあってもよかったなー
    建築のはなしは面白い。

    京介は事件の謎解きはせず、建築にこめられた故人の想いや過去を読み解いただけ。
    それもまあ、本当かどうかを確かめる術はなくて、でもみんなの「憑き物が落ちた」かんじで一件落着。
    わりとあっさり終わった…

    それにしても、子どもの名前はよく考えてつけよう。誤解して一生悩むような名前つけたらダメだよ…

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    2019年09月02日
  • 黒影の館 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ネタバレ

    久遠家の設定に入り込めず…
    80年代北海道?のリアルを知ってるからか、
    こんなところねえよ!っていうのが先に立ってしまって…同じことを違う土地でやられたら普通に読めた…のか?
    と思ってたけど、最近山の中の温泉街に行ったときにこんなかんじなのかな〜と思った。

    神代先生がなんでそんなに京介に魅かれてしまうのか分からない…
    普通に考えたら、さっさと館から出ようとするのでは…
    グレゴリが何をしたいのかもまだよく分からず。
    京介は結局どう育てられて、父に何をされて、何をされなくて、母とどう関わって、なんでこうなった、っていうのがいまいちピンとこなくて…
    読んだ文字から分かるのは、おそらく館から出たこと

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    2019年07月06日
  • 胡蝶の鏡 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ネタバレ

    このシリーズによく出てくる、芯が強いけど静かで我慢強い女性と、思ったことをなんでも口に出すし奔放な自分を自覚してる女性。
    シリーズの最初の方は、後者が苦手だったけど、今は前者の方がううーん、と思う。何でかなあ。綺麗に描かれすぎてるからかなあ。

    ベトナムの情景や歴史は興味深く読んだ。最後の展開も良かったけど、なかなかそこに辿り着かなくてじれる〜
    そして最後は犯人がちょっとかわいそう。一応救いはあったけれども。

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    2019年07月06日
  • 一角獣の繭 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ネタバレ

    もはや建築もミステリも関係ないような気が…

    鏡平の設定を読んだときはクローズドサークルで殺人事件かなーわくわくと思ったけど、事件で大事なのはそこじゃなかった。
    閉じた世界で愛を育む蒼と晶那。鏡平という舞台はふたりのために用意されたもの。蒼の心もようとか、晶那が変わっていく様子とか、丁寧に描かれているんだけど、いまいち入り込めず…
    一方、深春と綾乃はどうなのかなーと思ったけど進展はなくて残念〜
    まだまだ松浦が出てくるけれど、京介との直接対決シーンはなくて、なんだか拍子抜け。ここまで引っ張ったら、もう一度やり合ってほしかったな。
    そして松浦はラスボスではなかった…

    あと、蒼が関わると門野のおっ

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    2019年07月06日
  • 聖女の塔 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ネタバレ

    「カルト」という言葉はぼんやりしたイメージしかなかったけど、改めて定義を説明されるとなるほどなあと思う。蒼の友人がじわじわ取り込まれていく様子が生々しくて怖い。
    そして松浦再登場。ここまで京介に執着してるってどうなんだ…
    綾乃と松浦の関わりをすっかり忘れていて、月蝕の窓をちらりと読み返して、あーなるほどそれでそうなってああなったのか、と今さら話がつながった。
    そして、ここに至って京介が犯人?を救うことができて、よかったねえ京介…という気持ちに…

    個人的にいちばん衝撃的だったのは、京介と深春が同じ部屋で寝てること…かな…

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    2019年07月06日
  • Ave Maria アヴェ マリア

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    ネタバレ

    あ、そういえばこれミステリだったな、と最後の方を読んで気がついた。それくらい、蒼、というか香澄にシンクロして読んでしまった。読んでる間は苦しかったけど、読後感はすっきり。なのは、やっぱりちゃんとミステリだったからなんだと思う。蒼の葛藤やもだもだだけだったら苦しすぎた。

    蒼はたくさんの人に愛されていて、それを自覚していて、でもだからこそ苦しくなることもあるだろうな。どんな状況でも、びっくりするくらいまっすぐでしなやかな蒼に、小城さんや響が向けてしまう感情は、きっと誰の中にもあるものだろう。
    「不幸」というのは属性ではない。
    蒼のような特殊な不幸も、誰にでも起こるありふれた不幸も、そのひとそのも

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    2019年07月06日
  • angels 天使たちの長い夜

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    ネタバレ

    青春小説としてはたいへん楽しく読みました。
    あの頃ならではの、痛くて辛くて苦しい想い。
    同性の友人に対する葛藤、劣等感。それでも対になる誰かと一緒にいられる時間。
    ひとりひとりの想いが丁寧に描かれていて、それが長い!ていうレビューもあったけど、私は楽しく読んだ。

    ただ、事件としては色々無理があるし、納得いかないところも多い。
    クローズドサークルのつくりかたから、自分たちで解決しようというくだり。被害者の素性は最後まで分からずに終わる。
    未成年が犯人とはいえ、ほとんど報道されないまま、というのも、どうなのか…
    作中作だからその辺うやむやでもありってことなの?
    加害者目線というかね、犯人を擁護す

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    2019年07月06日
  • 桜闇 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ネタバレ

    二重螺旋の話が4つ。
    二重螺旋って色々あるんだなあ。4つとも画像検索してみたけど、栄螺堂は歪というかなんというか…不穏な見た目が不思議。いちばん行ってみたいのはイタリアの井戸かな…京介みたいに窓に嵌って1日過ごすとか贅沢…やってみたい…

    「オフィーリア、翔んだ」は演劇を観てるようで良かったなー

    ミステリ的には最初のはなしのトリックが好きです。あと、深春に絶交されないと分かって安心して寝てしまう京介が今回のハイライト。

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    2019年06月26日
  • 閉ざされて

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    ネタバレ

    耽美な雰囲気で始まったものの、初めからなんだか引っかかる。弁護士との対談で疑惑爆発。どうせ、転換的叙述でしょと思わせておいて、期待を裏切るかと思ったらそのままラストへ失踪。
    服部まゆみの「この光と闇」と趣が重なるが、それが秀作だっただけに、本作はうーんてなかんじ。

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    2019年06月02日
  • センティメンタル・ブルー 蒼の四つの冒険

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    ネタバレ

    蒼が主人公の短編4つ。
    「ベルゼブブ」がよかった。高校生のわちゃわちゃしたかんじが好き。
    後半ふたつは連作。ひとり芝居の描写がよい。

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    2019年05月29日
  • 綺羅の柩 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ネタバレ

    バンコク、カメロンハイランド。
    やはり日本じゃない場所の方が生き生きと描写されてる気がする。
    今回は深春視点。京介がだんだん人間らしくなってきたような。そういう面を見せるようになってきたというのかな。

    実際の失踪事件を下敷きにしたせいなのか、色々はっきりしないところがあってモヤモヤする。結局なんで失踪したの、とか、失踪して何してたの、とか。
    あと私がちゃんと読めてないからかもしれないけど、京介が「言わない」ことで何が守られたのかもよくわからなかった。

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    2019年05月29日
  • 美貌の帳 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ネタバレ

    今回は再び蒼視点。
    と思ったら京介視点もあって、でも京介が何考えてるのか結局いまいち分からない。
    でもレビューを読んでいたら、深春が父親で京介が母親、というのがあって、なるほどあれは思春期の息子に対する母の態度か、と納得した。京介が蒼に踏み込めないのは自分を重ねているからなのかな。

    鹿鳴館のはなしや、演劇のはなしは面白い。
    でも、二組の恋人たちのはなしがいまいちピンとこない。
    なんでかなあと考えたけど、たぶん
    遠山兄が暁に遺したことばも、
    芙蓉がなぜ再会にこの年に選んだかも、
    …わかりづらい!!
    からだと!

    芙蓉=美輪さん、というのは、それっぽいなあと思ったら、あとがきで作者が明言していて

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    2019年05月28日