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Posted by ブクログ 2017年10月14日
建築探偵桜井京介シリーズの1作目です。
以前からこのシリーズの存在は知っていたのですが、
建築探偵というタイトルから何となく敬遠してました。
でも予想に反して専門用語による長々としたウンチクも無く、
楽しく読むことができました。
タイトルから予想されるとおり、
事件の中心は「黎明荘」といういわく付...続きを読むきの建物です。
そして、みんな何かを抱えていて犯人たり得る。
後ろ暗い雰囲気と徐々に明らかになるそれぞれの事情。
明るいユーモアミステリーよりこちらの方が好みです。
京介の設定はなんだか少女漫画チックですが、
(詳しくは実際に読んで確かめてみてください。)
探偵役には癖があったほうが好みなのでこれはこれで有りなんでしょう。
京介のアシスタントをしている蒼(あお)は京介が後見人を務める15歳。
なのに平日昼間に大学にいたりするので、
そこらへんは今後の伏線でしょうか。
蒼が事件の解説をしたりするので、
探偵役なのかワトソン役なのか分かりづらいところですが、
今後の話でそれも定まってくるのかも。
もちろん京介が建築探偵ですから、
そこはちゃんと蒼が明かした謎についても分かった上で、
更に建築物に込められた人の意思や感情まで解き明かして、
事件は収束します。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
建築探偵シリーズ1冊目。前に発売中の最新刊まで読み切ってからまた読んでいるわけだが、後期のものとはやはり少し雰囲気が違う。これが最初だったのだなと、なにやら懐かしい。シリーズならではの布石を見つけるのも面白い。所々に出てくる建築の知識も、当初に比べれば増えてきているので余計に楽しめる。結末を知ってい...続きを読むてもどんどん読み進めることができた。
2008/3/25再読
Posted by ブクログ 2012年11月25日
何せうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ
建築探偵シリーズ第一作。どんなシリーズ物でもそうだけど、第一作というのは独特の勢いがある。登場人物もゼロから構築されて動きたがってる感じが伝わってくるし。
建築ミステリーという不思議な世界観が、この後の伏線になる京介の過去や、本名の出てこない蒼の存...続きを読む在でくっきりと浮かび上がる。
作者はは色彩や造形の描写が上手いので、不安もなく導かれるその世界は居心地が良い。
一番好きなのは「原罪の庭」なのだけれど、うん、やっぱり第一作の魅力には負けるかなあ。
Posted by ブクログ 2016年06月18日
桜井京介シリーズ第一弾。
面白いミステリーはないかなぁと探していた所に出会った作品。
ミステリーよりも登場人物の過去が知りたくて読み進めていた。
蒼がかわいいなぁ。
これからどんどん成長して行くけど、この時の掛け合いが楽しくていいなぁ。
Posted by ブクログ 2013年09月03日
“建築探偵シリーズ”第一弾。
世の中、色んな探偵がいるもんだな~と思いながら読み始める。
主人公、桜井京介。
“身長は百八十以上あるはず”、“やせぎす”、“顔の三分の二”を髪に隠している。
蒼曰く、“午前中の桜井京介は人間ではない”そうで、とにかく朝はご機嫌斜めの様子。
でも、実はとんでもない“美...続きを読む貌”の持ち主で。
そんな主人公に始まり、蒼も映像を鮮明に記憶することができる、直観像記憶能力を持っていたり、深春も放浪好きの少し変わった青年である。
そして、どうも登場人物たちには秘められた過去があるようで…そのあたりはシリーズを読み進めるうちに分かるようなので、楽しみにしておく。
蒼は本名もまだ分からない状態なので、本当に、何者なんでしょう。
「目を開けているんだよ、蒼。おまえの目はいつも正しいんだ。その見たものを理解できなくとも、おまえの目はいつだって真相をちゃんと見ているんだから」
優しさゆえに、事件に悩み苦しむ蒼に対して京介がかけた台詞。
クールで無愛想な京介の、蒼への想いが表れたシーンでした。
“館”ミステリ…というと、綾辻行人さんがどうしても浮かんじゃう。
黎明荘の中で起こった、ひとつの事件をきっかけに、理緒は“あのひとが祖父を殺したのではないか”と恐ろしい不安に駆られ、自分を可愛がってくれた祖父のためにも何とか別荘を守ろうと京介のもとへやってくる。
理緒。
蒼も人間として好意を抱いたように、凛としていて、素敵な少女でした。
しかし、物語が進むにつれ、理緒の家族である、遊馬一家の面々が出てくるのですが、みながこれまた一癖あるひとばかりで、みんな、怪しく思えてきてしまうという…まさかの展開で理緒も怪しい…一体!?とドキドキ。
事件解決にあまり乗り気ではないように見える京介は果たしてばしっとキメてくれるのだろうか?というところもかなり、気になりつつ。
遊馬家の“呪い”ともいえる謎に、京介が挑む。
祖父の過去、想い、そういったものがようやく、伝わる。
気持ちが救われるラストに、しんみり。
Posted by ブクログ 2013年01月19日
■閉ざされた中庭(パティオ)が惨劇の始まり
建築探偵・桜井京介が文庫初登場!京介を訪ねた古風な美少女の依頼は“閉ざされたパティオ”を持つ別荘の鑑定と主である祖父の死の謎を解くことだった。少女の一族を巻き込む不可解な事故死、そして自殺未遂。事件はすべて別荘をめぐって起きた。ミステリアスな建築造形に秘...続きを読むめられた真実を、京介が追う!
Posted by ブクログ 2012年08月10日
建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ第一弾。大学で近代建築美術史を研究する主人公の桜井京介と、彼の助手?で暗い過去を持つ少年蒼。そして京介の友人で豪快な性格の深春。彼ら3人が、美少女から祖父の住んでいたスペイン風の別荘の鑑定を頼んできたことから物語が動き始める。
少女の一族を巻き込む事故死、自殺未遂など...続きを読む、別荘を巡って起きた事件に対して、真実を解き明かす。
事件を巡る要因の一つがやや子供っぽい暗い感じもするが、それを不自然に感じさせない背景も含めておもしろい
Posted by ブクログ 2010年12月31日
まず、「建築探偵」というのがかなり違和感のある単語と思います。「建築」という言葉と探偵がくっつくことが、なんとなくミーハー的な雰囲気がある気がしました。
読後にミーハーかどうか、という点でいけば、ミーハーと思える点は大きなところで2つあります。
1つ目は主人公であるW大の院生である桜井京介は、建...続きを読む築物に付随するヒューマンドラマに興味があるというところで、建物の背景にあった事件の裏側がわかってしまう、という設定らしいのですが、余計なのは類稀な美貌の持ち主、ということ。しかも美貌をうまく使って情報を得たりするところが少々気になりました。
2つ目はアシスタントの「蒼」の存在。「蒼」は人に対して本当の名を名乗らないのです。しかも見たものを映像的に覚えてしまう、というミステリではありがちな特技を持っています。かつ25歳大学院生の京介が後見人となっていて、十代半ばなのに大学で研究室の京介のアシスタントをしているというのです。今後の展開への呼び水なのでしょうが、違和感のある設定だし、普通無い、と思わざるをえません。
良かった点は、ストーリー自体は難易度の高いトリックとかで解くことに主眼が置かれている書かれ方ではなく、やはり最後に気付かなかった人間ドラマがありました、というノリのものなところです。トリックに主眼を置いたミステリと対極的な、でも王道路線ではあるものでした。事件解決とともに故人の想いが明らかになる、というストーリーです。
私は建築はまったくダメですが、ストーリーの中にあるアンダルシア地方の、パティオのある建物は是非一度見てみたいと思いました。知識が増えるとそれに対する興味も生まれるということで、新しい興味を開いた一作でした。本の表紙の画像がそれですね。
私も次作は是非読もうと思いますが、全体的に女性向けな雰囲気が漂っています。ストイックな探偵ものが好きであればイマイチかもしれませんが、なんとなく京介を取り巻く話題に事欠かなそうな状況なので、そういった内容がちりばめられているのが好きであればお勧めという気がします。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
建築探偵桜井京介シリーズ第1作
遊馬(あすま)理緒は、祖父が残したスペイン風の
別荘の調査を京介に依頼する。
その別荘では祖父が事故死?していてた。
理緒は何事も金優先の母親が
祖父を殺害したのではないかという疑惑を持っていた。
更に祖父亡き後、父親が別荘にこもったのだが
自殺未遂?を計った。
...続きを読む別荘取り壊し計画が進む中、事件に巻き込まれる京介一行。
奇妙なパティオでいったい何が起こっていたのか?
イメージでいうなら、京極堂と館シリーズを
足して2で割った感じ?
建物に関連した事件を解決するんだけれど
殺人事件の謎やトリックを暴くというよりは
建物に込められた思いとそれに関わる一族の
憑物落としみたいな感じでした。
建築関係の話は出てくるけど、小難しい話はないので
そこら辺は安心なんだけど、色んな要素が詰まっている。
絵画の話から神話の話や歴史まで。
アタシ的には非常にオイシイ作品でした。
続き読むぞぉ〜♪ d(⌒o⌒)b♪
Posted by ブクログ 2009年10月04日
建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ第一弾の文庫版です。
私としては新書派なので、新書版を購入していただきたいのですが、
文庫版は持ち歩き便利ですもんね^^
もちろん私は文庫も新書も持ってます^^新書は初版と初版じゃないのがあります(笑)
大好きなシリーズです。
第一弾は登場人物は謎多き人たちばかり、...続きを読む
建築に由来する事件が起き、大学生の桜井京介は少年蒼と事件に挑みます。
建物に隠された愛憎、その謎を奇麗に紐解いていくラストは最高です!
是非ともお勧めいたします♪
Posted by ブクログ 2009年10月04日
輪ゴムで前髪をとめて図工する京介さんかわいい(笑)
文章からいまいち頭のなかでたてものがうまく思い描けないのでそのあたりちょっと苦戦しましたが文章自体はすらりと読めて面白かったです。
建築については好きだし興味もあるんだけどなー。
Posted by ブクログ 2009年10月20日
建築探偵シリーズ第1弾。大学院生・桜井京介の元へ、スパニッシュ建築の調査の依頼が舞い込む。しかし、その調査の裏には、遊馬家で起った不可解な事件があった。閉ざされたパティオの謎を、実は美貌の持ち主の京介が、助手の蒼、友人の深春と共に解決していく。
京介を始め、本名の明かされていない蒼の過去が大変気にな...続きを読むります。続きを読まないと・・・。
ちょっと漫画っぽいキャラクター設定、と思っていたら、もう漫画にもされてるみたいですね。
Posted by ブクログ 2019年05月29日
今更1作目読んだw
最初から京介も蒼も深春も彼らでしかなかったのね。
最初から懇切丁寧にキャラの説明してくれてるとも思ってないけどw
いやー、建築の細かい話はさっぱりわかりません!
想像するのが難しい。
そういう意味では個人的にはすごく読みづらい!
でも建物自体のトリックという感じじゃないから別に想...続きを読む像できなくてもそんなに困らないかなw
女性多すぎて誰が誰だか謎解きの段階でよくわかんなくなったわ…。
面白いからほかの読んでないのも読む!
Posted by ブクログ 2019年09月02日
館もの、間取り図とか巻頭についてるとわくわくする。でも、事件の真相はわりと地味で、もっと館ならではのトリックがあってもよかったなー
建築のはなしは面白い。
京介は事件の謎解きはせず、建築にこめられた故人の想いや過去を読み解いただけ。
それもまあ、本当かどうかを確かめる術はなくて、でもみんなの「憑き...続きを読む物が落ちた」かんじで一件落着。
わりとあっさり終わった…
それにしても、子どもの名前はよく考えてつけよう。誤解して一生悩むような名前つけたらダメだよ…
Posted by ブクログ 2017年04月25日
ミステリーランドの他作品を読んで。
探偵が気になったので。
読み終えて、タイトルの意味に気づく。
自分で設計した家に住むって、どんな感じなのだろう。。
建築における推理物と聞いていたが
人間関係が主なので、展開図が苦手な自分でも楽しめた。
西洋だと建築学が美術だが、日本は工学なのか。。。
蒼と...続きを読むいう少年の生い立ちの方が気になるが、シリーズという事で続編が楽しみ。
今はマンションとか、分譲で、昔ほどこだわりのある家は減った。。
別荘地ならば別、という事だろうか。
観光に行った際は迷惑にならない程度に近隣の家を見て回るのも面白いかもしれない。
Posted by ブクログ 2014年04月11日
富豪一族の背景もそれほど惹かれるところもなかったし、ミステリーとしては謎解きが今ひとつだった。ただ、舞台となっているのがスパニッシュスタイルの洋館で、ブルーサファイアやら、割れたボヘミアングラスなど小道具が好みだった。とりあえずは、蒼や京介の過去が明らかになる位までは読んでみようかな。
Posted by ブクログ 2013年04月30日
二時間ドラマの原作クラスだと思って読んだけど、予期せぬ面白さでした。「建築探偵」なんて安直な冠がいけない。
犯人探しというよりは、建築物にこめられた思いやら何やらをときあかすという、ちょっと変わった趣向。黄門さまの印籠のように中盤でさらされる桜井京介の超絶美貌。周囲の反応が漫画的でおかしい。これパタ...続きを読むーンになってくんだろうな~~。ってなわけで、次回作以降もよんでみます。それぞれのキャラの過去もきになることだし。
Posted by ブクログ 2013年02月07日
【設定・プロット】・・・B
【舞台】・・・B
【登場人物】・・・B
【トリック・仕掛け】・・・C
【緊張感・恐怖】・・・C
【感動・爽快感】・・・C
【やられた!】・・・D
【総合】C
はじめて手に取る篠田真由美氏の桜井京介シリーズ、序盤の方が面白いという変わった印象、芸が細かいけどサラっと読みた...続きを読むい人には少々難解かも。建築が好きな方、間取りファンは読んで損はしない。「蒼」の本名が気になる。
Posted by ブクログ 2012年07月03日
最近自分の好きな本の傾向を自己分析してみた。
登場人物のキャラがたてばたつほど好みの作品になる傾向があるようだ。
この作品はキャラが自分好み。ストーリー的に今一。総合★3つ。
Posted by ブクログ 2014年09月11日
建築探偵桜井京介シリーズ1作目。
同じ館もののミステリでも、館シリーズのようなアッと驚くトリックやどんでん返しがあるわけではなく、淡々と事実をなぞっていくような展開に少し物足りなさを感じました。どちらかというと館そのものよりも館に住まう人間の内面描写に力を入れている作品なのかな、と思いました。
とは...続きを読むいえまだ第一弾。これからどんな館が登場してくるのか楽しみです。
眼鏡をはずせば超絶イケメンな桜井京介、名前だけは可愛いけどその実、熊男な栗山深春、ちょっと訳ありな過去を持ってるっぽい蒼、それぞれのキャラはとても魅力的で、ミステリ半分キャラ小説半分として楽しみました。
Posted by ブクログ 2011年06月22日
一族を次々襲う奇怪な死。別荘の建築様式に隠された謎を桜井京介が追う
京介を訪ねた古風な美少女の依頼は“閉ざされたパティオ”を持つ別荘の鑑定と主である祖父の死の謎を解くことだった。少女の一族を巻き込む不可解な事故死、そして自殺未遂。事件はすべて別荘をめぐって起きた。ミステリアスな建築造形に秘められた真...続きを読む実を、京介が追う!
Posted by ブクログ 2011年07月23日
純粋にミステリーとしてみると、トリックの奇抜さや斬新さがあるわけではありません。どちらかというと人間描写に重心が置かれているようですので、本格推理小説がお好みの方には物足りないと思います。
作中に登場する建築に関する知識について興味深く感じましたが、「建築探偵」と銘打つほどでもない気もしました。
...続きを読むしかしながら、シリーズもののためでだと思われますが、いわゆる探偵サイドの人物らにも謎が多く、また文章が軽快なこともあり、続きを読んでみたいと考えています。
Posted by ブクログ 2010年06月27日
2010.6.25再読
最新巻(黒影の館)まで読んだうえで文庫版でもう1周しはじめました。加筆訂正されているとのことで、たしかにノベルス版より読みやすく感じる部分も。シリーズ第1作目、ということもあってか登場人物がなんだか初々しい。京介も昼行灯キャラが前面に出ていて、そういえばこんなだったっけなー...続きを読むという感じで読みました。なんだか懐かしく楽しいです。
Posted by ブクログ 2009年11月14日
遊馬家の別荘「黎明館」の調査を依頼された桜井京介。「黎明館」では飛鳥歴が死亡。遊馬灘男が怪しげな自殺未遂。
「黎明館」の売却を担当していた不動産業者の死。
2009年5月17日再読
削除
Posted by ブクログ 2009年10月04日
スペイン式に建てられたといわれる館が、実は決定的な違いがあり
それが事件にも結びついている。
スペイン式住居の特徴と目的、知らなかったが
意図がわかるとなるほどと思う。
そう考えるとイタリアの中庭を囲んで色々なアパートが建っているのにも
何か目的があるのか?
Posted by ブクログ 2009年10月04日
建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ第一弾!
とにかく老化が激しい私が、
昔読んだミステリーを読み返そう企画第一弾!(苦笑)
これはいつ読んだのかな…
大学時代くらいだったような気もするんですが、
内容としてはまぁまぁ、という印象をもっておりました。
読み返してみた感想としても…まぁまぁ、かな?
人物...続きを読むの描き方が、あんまり好みではないせいか
どのキャラクターにも感情移入がしにくいし、
第三者の視点でミステリーとして読むにも今ひとつ冗長な感が否めなくて…。
これは小説よりも漫画の方が面白い作品ですよね。
キャラクターがとても少女漫画ちっくですもん。
たしか実際、漫画もでてましたよね?
うーん、今度はそっちを読んでみようかな(笑)
Posted by ブクログ 2009年10月04日
今日からちょっと辛口になろうと思います。
これはキャラ読みも本格的にも読めるという素敵本。主人公の桜井氏は私のポイントをズカズカ抑えている素敵探偵だけど、建築に関わるトリックや専門的な話、依頼者サイドの細かな人物設定などもかなり読める!
あれ、辛口じゃないや。シリーズ内ではそんなに上位の作品ではない...続きを読むかな。未読の人はこれから読むといいよ。