篠田真由美のレビュー一覧

  • 黎明の書 巻之参 双貌の都

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    主人公2人より脇役の方に魅力が多い。2人とも幼いし仕方ないけれど。
    耽美な表現や古語英語的な言葉遣いはぜひ浅羽莢子氏のアン・ライス平たい地球シリーズを勉強してほしい。でも今時の読者がついていけないかな(失礼。
    吸血鬼ものは大好きだし、設定も例がなく興味深い。続編楽しみ。

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    2013年05月14日
  • 黎明の書 巻之参 双貌の都

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    新キャラ、といか、黒幕の登場で、いよいよ物語は盛り上がりを
    まして目が離せない。
    あいつの正体、なんなんだろう。
    外伝の2人の関係も微笑ましい。
    早く4巻が読みたい。

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    2013年05月04日
  • 龍の黙示録 聖なる血

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    龍緋比古シリーズの4作目です。
    今回はヴァチカンから刺客がっ!
    いえ正確に言うと、
    日本に棲息するヴァンパイアと手を組んで、
    龍を抹殺しようとします。
    キリスト教からすれば、
    ヴァンパイアからして許されない存在ですが、
    そんなものより龍の存在の方が脅威という訳です。
    それはそうでしょう。
    イエスその人とその生き様を直に知り、
    その黄金の血を与えられて不老不死の存在だなんて。
    世間に知れたら、キリスト教総本山としての権威失墜です。
    でも常人じゃ歯が立たないのは明らかなので、
    他のヴァンパイアをぶつけてしまえ、という訳です。
    そこで登場するのが復活した古代エジプト王のヴァンパイア。
    日本を舞台にヨ

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    2017年10月14日
  • 龍の黙示録 唯一の神の御名

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    龍緋比古シリーズの3作目です。
    今回は大きく分けて2部構成でした。
    龍が透子さんとライラから乞われるままに昔語りをしてました。
    前半はローマ皇帝ハドリアヌスとの遭遇、
    後半は厩戸皇子、あの後に聖徳太子と呼ばれた人と過ごした日々。
    そりゃあ2000年も生きていればいろいろあるよねという話でした。
    ハドリアヌスと逢ったのはまだイエスとの別れの記憶も生々しい時代、
    といっても100年以上経っていると思われますが、
    時代を超えて龍をつけ狙うリリトの策略から、
    人間サイドからすれば巻き込まれる形で遭遇します。
    厩戸皇子とは龍が流れ着いた先の倭の国で出会い、
    その魂の有り様がイエスと似ているということで、

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    2017年10月14日
  • ホテル・メランコリア

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    横浜のホテルを舞台に、様々な物語りが交差する。ぞっとする色気と魔界の雰囲気、戦争を挟んで港街独特の空気を感じる。
    これは「匂い」のあるロマン。

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    2013年04月20日
  • 龍の黙示録 東日流妖異変

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    龍緋比古シリーズの2作目です。
    前作で龍と知り合った一般女性の筈の透子さんは、
    鎌倉の洋館で龍と同居することになりました。
    龍という稀有な存在を記録(記憶)する役割なのか、
    はたまた孤独な魂の伴侶として選ばれるのか、
    未だに立場がグレーな存在です。

    今回のメインテーマは東北に伝わるキリスト伝説です。
    ある日突然、龍が置手紙を残して消えてしまいます。
    心配したライラが透子を引きずるようにして追いかけた先は青森県。
    そこで遭遇するのは絶対的な一族が支配する村と、
    そこで行われる恐ろしい祭。
    荒覇吐(アラハバキ)という名の東北の神まで係わってきて、
    透子さんまでなにやら因縁ありげな展開に。
    龍は疑

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    2017年10月14日
  • 龍の黙示録 聖なる血

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    世間がコンクラーべで賑わっていた頃に、無性にキリスト教に関わる何かが読みたくなって手に取りました。
    ファンタジー色が強いですが、満足。
    読み応えありました。

    キャラクターがまず魅力的。
    耽美好きな女子だけでなく、男性でも面白いと思うんじゃないかしら。
    ※この貧のイメージが強い

    複数の視点から語られることもあって、物語が立体的と言うか、細かい設定が生きているなぁと思います。

    ただ…またしてもやってしまいました。
    回収されない伏線があると思ったら、既出なのね…

    4冊目と言うことで。。。
    遡ります。

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    2013年04月12日
  • 胡蝶の鏡 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ■90年前、ハノイで何が起きたのか?

    4年前、父親の反対を押し切ってヴェトナムに嫁いだ四条彰子が、京介と深春に助けを求めてきた。一家の長老、レ老人との軋轢がその理由だ。なぜか日本人を嫌うレ老人。その原因は90年前の事件にあるらしい。そして、ハノイに飛んだ京介たちの目前で再び事件が起きた。建築探偵桜井京介事件簿、第3部開幕!

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    2013年03月29日
  • ホテル・メランコリア

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    ネタバレ

    昔、横浜にあった小さなホテル。
    そのホテルについて調べてほしいとの依頼を受けて
    調査に乗り出してみたところ、出会うのは
    曰くつきの思い出話たちばかり。

    語られる出来事は、何かに魅入られたような物語。
    現実的な説明もできなくはないけれど、何か、
    人ならぬものの意思が彼らの心を操っていたかのような。
    日中でも、なんだかほの暗い。
    ムーディと言えばムーディな趣のホテル。

    こういう、ゴシック浪漫風のお話って
    すごくそそられる。
    篠田真由美さんって、こういうお話が本当にうまい。

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    2013年03月04日
  • 失楽の街 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ■東京の街そのものが謎であり、罠――

    四月一日のW大講堂前を皮切りに開始された連続爆破事件。ハンドル・ネーム≪火刑法廷≫の犯行予告はなにを語る。故郷を捨ててさまよう少年、過去を引きずる男女、我が子を亡くした父。魂の置き場を喪失したものたちが、巨大都市・東京で交錯する時、その救済は何処に。建築探偵シリーズ第二部、堂々の完結。

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    2013年02月07日
  • 月蝕の窓 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ■「赤い大きなお月様」に隠された謎とは?

    明治に建てられた洋館、月映荘。惨劇は再びここで起こった。京介とともに晩餐に招かれた医師が撲殺されたのだ。図らずも事件に巻き込まれていく京介の前に、複雑な生い立ちを抱える茉莉、雪音を聞くことができる不思議な少女、綾乃たちが、謎を深めて絡み合ってくる。さらに京介自身の過去が揺さぶられる。

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    2013年02月05日
  • 原罪の庭 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ■建築探偵シリーズ・第1部完結編!

    ガラスの柩を思わせる巨大な温室の中で惨殺された病院長一家。その血塗られた密室に置かれたチェストで、天使のようにまどろむ7歳の少年。ただ1人生き残った彼は、しかし言葉を失っていた。闇に閉ざされた魂を救うため、最大の謎「薬師寺家事件」に挑む桜井京介。建築探偵シリーズ第1部の掉尾を飾る傑作。

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    2013年01月26日
  • 灰色の砦 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ■京介が見せた涙の理由

    19歳の冬、我らが桜井京介と栗山深春は「輝額荘」という古い木造下宿で運命的(?)な出会いをとげた。家庭的で青春の楽園のように思われた「輝額荘」。しかし住人の1人・カツが裏庭で変死したことから、若者たちの「砦」に暗い翳(かげ)が忍び寄る。続いて起こる殺人事件。その背後には天才建築家・ライトの謎が?

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    2013年01月26日
  • 翡翠の城 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ■異形の館に秘められた謎を京介が追う

    長く一族支配が続いた名門ホテルで、内紛が持ち上がった。創業者の娘で95歳になる老女が今も住む別邸・碧水閣の取り壊しをめぐり意見が対立、骨肉の争いに発展したのだ。湖に沈んだ焼死体、血染めの遺書。沼のほとりに佇む異形の館に封印された、百年にわたる秘密とは。桜井京介が鮮やかな推理で解き明かす!

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    2013年01月23日
  • 緑金書房午睡譚

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    ネタバレ

    古本屋さんが舞台の人の死なないミステリー?
    巷で評判のアレみたいな・・・
    そんな軽い気持ちで読み始めたら
    ものの見事に裏切ってくれてちょとお徳感。
    ナルニア国物語をベースにしたようなファンタジーでした。
    こちらとあちら
    くどいほど対比があって説明過多。
    それはそれで、ファンタジー好みの方にはお勧めできます。

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    2013年01月03日
  • 建築探偵桜井京介の事件簿 未明の家

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    ■閉ざされた中庭(パティオ)が惨劇の始まり

    建築探偵・桜井京介が文庫初登場!京介を訪ねた古風な美少女の依頼は“閉ざされたパティオ”を持つ別荘の鑑定と主である祖父の死の謎を解くことだった。少女の一族を巻き込む不可解な事故死、そして自殺未遂。事件はすべて別荘をめぐって起きた。ミステリアスな建築造形に秘められた真実を、京介が追う!

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    2013年01月19日
  • 閉ざされて

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    函館の西郊で海に臨んで建つ邸宅。
    私事ではありますが、最近、函館を旅したので身近で起きたお話・・・と錯覚してしまいそうな感じ。
    風景の描写がとても良い。
    男と女。
    家族。
    男。
    女。
    様々な人間模様のストーリー。
    なかなか面白い作品。
    '12.12.08読書完了

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    2012年12月18日
  • 閉ざされて

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    函館に立つ洋館で自分を醜いと言う主人公が語る話です。読んでいると陰々鬱々。感じる空気は灰色。。。
    決してキモチの良い話ではないのですが、ストーリーの出来はとても良く、続きが知りたくてたまりませんし、謎が謎をと思いをめぐらせて読み進みます。
    ネタバレになりそうなので、この辺で。
    文庫本には文庫本用に書かれたあとがきがあり、お得。
    しかし、決してゆめゆめ先に読んではなりません。

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    2012年09月28日
  • 胡蝶の鏡 建築探偵桜井京介の事件簿

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    建築探偵桜井京介シリーズの長編11作目。
    第三部に突入です。
    今回は伊東忠太という建築家に焦点が当てられていて、
    ヴェトナムが舞台になっています。
    事件の現場となったのはヴェトナム古来の建築で、
    西洋風が混じっています。
    思えば京介がこだわる建築は「和洋折衷」。
    ここまでシリーズを読んできた読者には改めて解説は必要ないでしょう。
    薄々察していた通り京介の生い立ちがそうさせています。

    今回は特殊な状況で、
    鍵となる事件は90年前に起こり、
    それを京介たちにもたらしたのは過去(短編集『桜闇』)の登場人物。
    ちなみに私は未読でした。
    話が進むにつれて過去の事件(?)の状況は察せられますが、
    読んで

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    2017年10月14日
  • 胡蝶の鏡 建築探偵桜井京介の事件簿

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    このシリーズ、佳境になるにつれて、モヤモヤしてくる…。それぞれのミステリーは秀逸なんやけど、主人公たちのエピソードが苦しい。

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    2012年08月28日