篠田真由美のレビュー一覧

  • 一角獣の繭 建築探偵桜井京介の事件簿

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    内容(「BOOK」データベースより)

    六月の緑の森の、白い花の咲く木の下で、ぼくは君と出会った。人の姿をした美しい一角獣と―。放火殺人事件の生き残りの少女に心惹かれていく蒼。しかし少女の母は、眼窩をイッカクの牙に貫かれて無残な死を遂げた!すべてが明らかにされたとき、桜井京介の下した決断とは!?大人気シリーズ第13弾。

    8月21日~28日

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    2014年08月28日
  • 一角獣の繭 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ネタバレ

    「お話」に作り込み過ぎの突っ込みを入れるのは無粋と承知で、でも、やっぱり作り込み過ぎの印象は拭えない。
    「真犯人」の計画に不確定要素が多すぎる。しかも、この計画仕込みに何年かけてるの?そもそも、蒼くんが舞台の鏡平に来ることをそんな前からどうやって計画に組み込むの。そして、最後は、詰め、甘すぎ。何あっさり捕まってんの。てか、鏡平のセキュリティ(案の定だけど、)大したことないじゃん。
    と、書いて、何だけど、それだけ作り込んであるからこそ、味わえる、幻想感が、本作、作者の魅力で、そこにひかれて毎夏シリーズを買って読んでしまうのです。
    今回は特にそれが顕著。
    あと、二年、楽しみにしています。

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    2015年08月15日
  • 黎明の書 巻之参 双貌の都

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    ネタバレ

    2巻が微妙だったから読むのに期間が空いてしまったけど3巻は面白くなってた。良かった。
    今までは貴種が圧倒的優勢な環境での争いがメインだったけど、今回は人と貴種が混じり合い共存しているという"都"の話。ちゃんと人間も強かですよというのを見せつけられた。そして、貴種側も人側も破壊を望むものはいる。

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    2014年08月07日
  • アルカディアの魔女 北斗学園七不思議3

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    ネタバレ

    今回Jの出番がほとんどなかったのに、出てきたと思えばまるで白馬の王子さまのような登場(笑)。
    ・・・って二巻も主人公のピンチに駆けつけたか。

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    2014年05月23日
  • 闇の聖杯、光の剣 北斗学園七不思議2

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     学園ものの王道ですね。

     悪い意味ではなく、とても面白いし、特に学園全体を覆う謎が生まれた時代が元々自分が興味があって調べたり、本で読んでいたりする時代なので、早く次が出ないかなとわくわく。

     猪突猛進もアキが私はお気に入りかな。

     楽しい時間を過ごせました。

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    2014年01月25日
  • さくらゆき 桜井京介returns

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    ネタバレ

    新刊チェックで『桜井京介returns』という文字を見たときは、思わず二度見してしまった。
    建築探偵シリーズが完結したあの頃から10年程経った彼等が描かれています。
    シリーズを読み始めたのは随分と昔で、それからシリーズ完結までを追い続けて来ましたが、、、まさか蒼と同年代になってしまうとは(笑)
    蒼、京介、神代教授が3人で穏やかに暮らしている様子がなんとも嬉しいですね。
    蒼の職業はなんだか感慨深い。
    今回は深春夫妻が出てこなかったのでちょっと寂しくもあるので、続編を期待したい。
    神代教授のあとがきも嬉しかったです。

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    2013年12月20日
  • ホテル・メランコリア

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    ネタバレ

    篠田ワールド。
    妖しさ満点。私的に好きな作風。ジャンルは何になるのか分からないけど、分類する方がおこがましいのかも。
    短編集ってところも読みやすかった。

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    2013年12月05日
  • 聖女の塔 建築探偵桜井京介の事件簿

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    建築探偵桜井京介シリーズの長編12作目です。
    「建築探偵」シリーズですので、今回主題となる建築は、
    敢えて言うなら、明治に建てられた天主堂ということになるのでしょうが、
    作者の書きたかったのは宗教そのもののようでした。
    ひとつは、京介がまきこまれる事件の背景として『カクレキリシタン』。
    もうひとつが、同時進行で蒼がまきこまれるカルト的『新興宗教』。
    この2つについて、いろいろと考察されています。

    蒼は、ホスピスで母親の最後を看取った後、大学に復学したばかり。
    本人も危なっかしい状態なのに、
    知り合いの女の子からうっかり相談を受けて、
    カルト教団らしき集団と係わりを持つことになってしまいます。

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    2017年10月14日
  • さくらゆき 桜井京介returns

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    読み終わってから気付いたのですが、とあるシリーズの番外変らしいですね。
    ですがそれを知らない私でも読めたので、初めてさんでも楽しめると思います。。

    短編ですが、オチは、ある程度読める(犯人の目星はつきやすい?)ですが、それぞれの世界観が何というか独特で、この本の表紙にとても合っています。切ないというか、寂しいというか……それぞれ殺人事件だの何だの起こりますが、この著者の方が書く人はみなどこか幻想的な印象がありますし、他の本も読んだことがあるのですが、やはりそのような印象を受けました。
    なので色んな意味でそれらと調和していて、この著者さんの良さなのではないかなぁ、と改めて認識しました。

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    2013年10月19日
  • ホテル・メランコリア

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     今は何処にあるのかわからなくなってしまった、記憶の中の思い出のホテルを探す話。

    ホテルに関する話の聞き込みをする形で、いくつかの話が合わさった短編集だった。

    少し怖くて、薄暗くて、生臭くて、色んな人間の想いが複雑に混ざり合ってマーブル模様になって。
    そんな一人一人の人間の中で琥珀のように眠るメランコリーやノスタルジーの痛々しさがだけど心地よく、穏やかな気持ちで読み終える事ができた。

    中盤で出てくる美少年キチがまた痛々しくて印象的だった。

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    2013年10月08日
  • Ave Maria アヴェ マリア

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    蒼が、自分の過去をクリア出来て、本当に良かった。
    色々書くと、ネタバレになりそう・・・。

    ・・・それにしても、蒼と翳、もういっそ、結婚しちゃえ!

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    2013年10月06日
  • 黎明の書 巻之壱 出会いと旅立ち

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    人の世を支配する「貴種」。
    彼らは強靭な肉体と寿命をもちながらも、その出生率は低く、人口の減少を招いている。

    まるで現代の先進国と途上国のよう・・・

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    2013年09月24日
  • さくらゆき 桜井京介returns

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    【収録作品】黄金の薔薇を手にして/それは魔法の船/白くてちっちゃな死の天使/さくらゆき
     懐かしい人たちのその後を知ることができて、うれしい。こういうのがシリーズ物の醍醐味だと思う。

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    2013年09月08日
  • 建築探偵桜井京介の事件簿 未明の家

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    ネタバレ

    “建築探偵シリーズ”第一弾。
    世の中、色んな探偵がいるもんだな~と思いながら読み始める。

    主人公、桜井京介。
    “身長は百八十以上あるはず”、“やせぎす”、“顔の三分の二”を髪に隠している。
    蒼曰く、“午前中の桜井京介は人間ではない”そうで、とにかく朝はご機嫌斜めの様子。
    でも、実はとんでもない“美貌”の持ち主で。
    そんな主人公に始まり、蒼も映像を鮮明に記憶することができる、直観像記憶能力を持っていたり、深春も放浪好きの少し変わった青年である。
    そして、どうも登場人物たちには秘められた過去があるようで…そのあたりはシリーズを読み進めるうちに分かるようなので、楽しみにしておく。
    蒼は本名もまだ分

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    2013年09月03日
  • 玄い女神 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ネタバレ

    “建築探偵・桜井京介”第二弾。
    今回は深春は冒頭の方に少し出てくるだけ。
    10年前に起こった、とある事件からスタートする、今回の物語。

    深春や青が心配になってしまうくらいにいつもと違う様子の京介。
    都への想いがかたちはどんなものであれ、特別なものであると、うかがわせる。

    当の都も含めて、10年ぶりに揃うメンバーはそれぞれ腹に一物抱えている風であり、その影を落としているのは橋場亜希人の事件に他ならないようだ。
    都の養子だという、片方の手首がないインド人ナンディの存在も気になる。
    神秘的な雰囲気が漂う作品。
    インドの神話にふれるところもすごく興味をひかれた。
    インド、気になる!ってむくむくと。

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    2013年09月17日
  • 幻想建築術

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    千年続いたという「都」を舞台にした幻想的な連作短編集。非常に「浸れる」小説だった。絢爛で叙情的な文体が、この物語のためにあるかのように一体となっていて、本当にこの作品自体がひとつの建築物みたいにしっかりと構築されている。

    序章 腐乱の美酒
    第一章 神の墓
    第二章 聖心臓
    第三章 炎の髪
    第四章 チュウ盗
    第五章 叫び
    第六章 偶像彫り
    第七章 飢える男
    第八章 化金石
    第九章 こともなし
    第十章 荒野より
    終章 鈴

    どの話も良かった。「偶像彫り」、「こともなし」あたりが好みかな。

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    2013年07月18日
  • 黎明の書 巻之壱 出会いと旅立ち

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    ネタバレ

    全体的に暗い雰囲気ですが、それが独特の世界観を出してます。表紙のイメージそのままだという感じです(素敵です)
    主人公二人の関わり方がちょっとB〇っぽいですが、そこまで濃厚だとかいうわけではない(……?)ので、主従の友情ものとして応援したくなる気持ちで読める……はずです。
    ヴァンパイアと少年の、これまでの環境から一変して新たな世界に旅立つまで、が描かれています。二人の心は明るいですが(それぞれの葛藤はありつつも)それを取り巻く環境が一癖も二癖もあって、苦労しまくり。でもこの二人ならなんだかんだ言って乗り越えるだろう、と思わせてくれるところがいいです。生活環境の描写や視線?がわかりやすいので、本を

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    2013年07月08日
  • 黎明の書 巻之壱 出会いと旅立ち

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    ネタバレ

    中世風異形ファンタジー。吸血鬼、人狼のいる世界。
    主従の絆もの…ともいえるか。

    若き「貴種」と「侍者」の血と心のつながり。
    吸血鬼といえど寿命が長いので心の成長もゆるやか。
    吸血鬼と人間との危うい共存関係。設定がしっかりしていて面白いです。

    賢き侍者ラウルに助けられイオアンの成長が楽しみ。次巻へ。

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    2013年06月14日
  • 失楽の街 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ここまで読んできたシリーズ中、一番好みかも。
    視点は珍しく教授です。
    なので、どこか哀愁漂ってます。若者にはない空気感がある。
    東京出身の中高年にはどこか懐かしいものがちりばめられてる。

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    2013年06月07日
  • 原罪の庭 建築探偵桜井京介の事件簿

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    蒼くんとの出遭い、驚愕の過去、です。シリーズ一作目からのあの蒼くんとぜんぜん繋がらないほど。京介も別人みたいに優しい。一作目からきて、読んでてよかったと思う一冊になった。次の作品もすでに控えている、又よむぞ~~。

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    2013年05月25日