篠田真由美のレビュー一覧
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建築探偵シリーズ第10弾(通算14)&二部完結。
今回の舞台は東京。そしてメインキャラ達はまだマレーシア。
そうなんです。前作とちょっとだけ被ってます。
家出少年の行方と爆弾テロと元W大教授の息子の死の真相。
狙われたW大と神代教授宅。
ジメっとして粘着質で変に熱い思考が入り乱れて
本当に梅雨のような心模様ですよ。
蒼も爆弾テロに巻き込まれたために、京介が警察に協力することに。
テログループ『火刑法廷』の目的とは?
今回はちょっと物足りなさが残るけど、さりげなく過去キャラが
登場してるし、京介ファンにはたまらないシーンもあって
久しぶりに妄想炸裂してしまいました。 -
Posted by ブクログ
わたくし・・・美少年が大好きでして(腐女子まではいってませんが^^;)、建築探偵桜井京介シリーズに登場する「蒼(あお)」君も大好きなんざんす。本書はその蒼君の物語を書いた番外編となりますです。うれしぃ~~!
表紙を開くとすぐに「はじめに──作者からのおことわりとお願い」があります。
そこに書かれているのはこの作品にはシリーズ第5作目「原罪の庭」の真相に触れているので、あしからず。という内容なんです。
やっぱりシリーズものは最初から順番に読まなきゃね~。
せめて「原罪の庭」を読んでから読まれることをオススメします。
すると~もっと内容を理解することができますので。
本書では蒼君、22歳の大学生です。
だけど相変わらず純粋で人を疑わない幼い少年です。
彼をそういう風にしてしまい、桜井京介名探偵の助手となった理由となる大事件のことは「原罪の庭」に書かれています。
そしてその過去の事件をほじくり返そうとするかのように新たな事件に遭遇することになってしまうんですね~。
親友・翳(かげり)君との友情にひびが入ったり、保護者のような京介たちに反抗してみたりと大人になろうとしている蒼くんの姿がイジマしいし、ラストへのいろいろな繋がりがこれまた感動するんですよん。涙涙でした。
このシリーズは本当、私のドツボにはまりますよ~ん! -
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キャ~~、蒼くんが主役だぁ!
すっごくめんこいんですよん、蒼くん。
建築探偵桜井京介シリーズを読んでいないとわからないとは思うのですが・・・。
あ、でも本書はシリーズとは全然関係ないので、単独で読んでも大丈夫です。
建築探偵シリーズの最初の方では、蒼くんはマスコット的存在なだけだったんです。
あまりに愛らしいキャラがうけたためか、だんだん登場することが多くなり、幼くて純粋に生きている蒼君の暗~~い過去を題材にした本が出て、そして番外編に。
まずは「センティメンタル・ブルー」というのが蒼くん主人公の番外編でした。
今ではシリーズの主人公は蒼くんかも・・・。
本書は夏休みの高校を舞台に、自動電気錠で門がロックされ校内に閉じ込められ生徒たちの中で事件が起こります。
ある意味、密室状態の孤島もの。ってことは犯人は生徒の中に・・・。
事件の謎を追うのも面白いけど、閉じ込められた生徒たちの知らぜらる裏側のこととかが、これまた面白い。
子供も大変なんだよね、うんうん。
でも、ホロリとくるエピソードとか、蒼くんの口調もそうだけど、すごく優しい雰囲気にも包まれています。
だから切なくなるんだけどね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「お話」に作り込み過ぎの突っ込みを入れるのは無粋と承知で、でも、やっぱり作り込み過ぎの印象は拭えない。
「真犯人」の計画に不確定要素が多すぎる。しかも、この計画仕込みに何年かけてるの?そもそも、蒼くんが舞台の鏡平に来ることをそんな前からどうやって計画に組み込むの。そして、最後は、詰め、甘すぎ。何あっさり捕まってんの。てか、鏡平のセキュリティ(案の定だけど、)大したことないじゃん。
と、書いて、何だけど、それだけ作り込んであるからこそ、味わえる、幻想感が、本作、作者の魅力で、そこにひかれて毎夏シリーズを買って読んでしまうのです。
今回は特にそれが顕著。
あと、二年、楽しみにしています。 -
Posted by ブクログ
建築探偵桜井京介シリーズの長編12作目です。
「建築探偵」シリーズですので、今回主題となる建築は、
敢えて言うなら、明治に建てられた天主堂ということになるのでしょうが、
作者の書きたかったのは宗教そのもののようでした。
ひとつは、京介がまきこまれる事件の背景として『カクレキリシタン』。
もうひとつが、同時進行で蒼がまきこまれるカルト的『新興宗教』。
この2つについて、いろいろと考察されています。
蒼は、ホスピスで母親の最後を看取った後、大学に復学したばかり。
本人も危なっかしい状態なのに、
知り合いの女の子からうっかり相談を受けて、
カルト教団らしき集団と係わりを持つことになってしまいます。
その間、京介は所在不明、深春は劇団関係で海外渡航中。
蒼の一番の相談相手が2人とも不在で、読んでいてハラハラしました。
所在不明の京介は、その時、九州にいました。
W大の後輩から協力を要請されて、
九州北西部の波手島で起こった集団焼死体について調べる為です。
そこで、土地の歴史としてカクレキリシタンの話があり、
集団焼死は新興宗教絡みでは?ということで、『カルト』について、
それぞれ考察されるのですが、
特にその筋に詳しい訳でもない私でも、興味深く読めました。
特に『カルト』については、薄ら寒いものがあり、
現代の恐怖と言えばありきたりですが、
すぐ隣にあって、無自覚に嵌まる落とし穴といった感じが怖かったです。
カクレキリシタンの話からは生活の苦しさ、時代の非情さ、
カルトの話からは、人間の変容、得体の知れなさといった、
暗くて怖い雰囲気が全編通してありました。
あと、事件関係者の独白のようなものが章の間に挿入されたり、
最後に京介の敵(?)の存在が明らかになったりしたので、
作者らしいなぁと思ったり、シリーズ終盤なんだなぁと思ったりしました。 -
Posted by ブクログ
読み終わってから気付いたのですが、とあるシリーズの番外変らしいですね。
ですがそれを知らない私でも読めたので、初めてさんでも楽しめると思います。。
短編ですが、オチは、ある程度読める(犯人の目星はつきやすい?)ですが、それぞれの世界観が何というか独特で、この本の表紙にとても合っています。切ないというか、寂しいというか……それぞれ殺人事件だの何だの起こりますが、この著者の方が書く人はみなどこか幻想的な印象がありますし、他の本も読んだことがあるのですが、やはりそのような印象を受けました。
なので色んな意味でそれらと調和していて、この著者さんの良さなのではないかなぁ、と改めて認識しました。