篠田真由美のレビュー一覧

  • すべてのものをひとつの夜が待つ

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    500超ページの作品
    ページ数のわりに出来事が少な目に感じました
    ですがストーリーはそれなりに楽しめました
    遺産相続のために集められたメンバーが孤島の
    巨大な施設に閉じ込められての宝探し
    そして起こる殺人
    宝探しで遺産相続人を決めるってのがそもそも
    あれですがまぁいっか

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    2019年08月12日
  • 燔祭の丘 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ネタバレ

    ごめんやっぱり久遠家の設定に入り込めなかった…

    またしても知らないひとにあっさりついていく蒼。
    何しちゃってるの神代さん、という箍の外れっぷり。
    モイラの執着とその帰結。
    深春と綾乃のもだもだにによによするし、20年前の事件の謎解きも良い。
    そういう、ひとつひとつは魅力的なのだけれど。

    京介の秘密ってなんだろう、というのがずっと分からなかった、とあとがきにあったけれど、それこそ暴かないままでもよかったような。
    過去と決着をつけないと終わらないのだろうけど〜。
    最後の京介と深春の関係が、やっぱりいいなあと思う。深春推しとしては満足なラストではあります。

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    2019年07月06日
  • 失楽の街 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ネタバレ

    同潤会アパートは、写真集をちらりと見た記憶があるけれど、レトロで素敵な建物という印象。その末路の書かれ方はちょっと切ない。コミュニティとして機能していたアパートもある、というのはなかなか面白かった。

    冒頭に朔太郎の詩が引用されているのだけど、なんとなくイメージと違う殺伐とした詩だった。やはり朔太郎の詩も読まねばだなあと思った。

    今回、京介が情報を小出しにしていても腹が立たないのは、やはり相手がかんじ悪いからかな笑 あと、京介が何を大切にしているのかが明確だから。「生きている人間が幸せになるための真相じゃなかったら意味がない」という京介の気持ちがよく分かるラストが良かった。

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    2019年06月26日
  • 仮面の島 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ネタバレ

    面白かった。

    前作にあった閉塞感みたいなものがない。イタリアだからかな?ヴェネチアが美しい。情景描写がとても好き。
    蒼の成長が丁寧に描かれているし、京介の考えてることもなんとなくわかったような気がする。

    今回は京介が積極的に事件に関わったので、はなしが分かりやすい。最後の真相まで一気に読んだ。

    タイトルの「仮面」ということば。
    仮面を外したかったり、
    仮面をつけたままでいたかったり。
    大好きなひとと一緒にいたいから、仮面をつける。それが「なりたい自分」ならそれでいいのだと思う。
    「素顔よりも仮面の方が私は好きでした。」という言葉が印象に残っている。

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    2019年05月29日
  • レディ・ヴィクトリア アンカー・ウォークの魔女たち

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    19世紀ヴィクトリア朝時代のロンドンを舞台に、子爵未亡人レディ・シーモアと有能なメイドが事件を解決する連作短編集。
    と言ってもメイド活躍はあまり出てこない。
    もっぱらレディ・シーモアの活躍と彼女にまつわる話。

    当時の貴族の暮らし、執事、メイドなど使用人たちの様子がよくわか理、面白かった。

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    2019年02月25日
  • 燔祭の丘 建築探偵桜井京介の事件簿

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    シリーズ15作目(通算19)

    とうとう完結を迎えてしまった・・・
    が、最後は長くて色んな意味で辛い。
    久遠家のルーツと父:久遠グレゴリの執念と執着。
    全てを操り、神とあがめられた観念の怪物。
    いやぁ~本当に、苦しかったですよぉ~
    出会ったばかりの京介と蒼のシーンを思い出して
    すごく切なくなりました。
    今までのシリーズでの登場人物達のその後も
    ちゃんと書かれていて、最後は大急ぎで
    隙間を埋めたって感じでしたけど、満足です。

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    2018年09月17日
  • 黒影の館 建築探偵桜井京介の事件簿

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    シリーズ14作目(通算18)
    深春と蒼に殴り込みをかけられて(^◇^;)
    神代教授が語った過去の事件。
    久遠家の数百年に及ぶ歴史・・・
    町ぐるみの牢獄のような異質な世界
    歪み切ったまま時間の止まった町
    館での事は全て語られない。
    あぁ~知りたい!早く続きを読まないと!

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    2018年09月17日
  • 一角獣の繭 建築探偵桜井京介の事件簿

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    シリーズ13作目(通算17)
    前作「聖女の塔」から続いた流れとなっております。
    「月蝕の窓」で京介に敗北したシリーズで一番嫌いな犯人は
    前作「聖女の塔」でも失敗。奴がこれで諦めるはずがない。
    京介に苦痛を与える為に、蒼を狙うと思われるので
    蒼は深春と綾乃同行で会員制のリゾート施設に。
    そこで蒼が出会ったのは、自分と似通った境遇の少女で
    自分も京介のように彼女を外の世界に連れ出そうとする。
    前半は蒼と、その少女の時間がゆっくりと語られるが
    最初から違和感バリバリ。
    蒼が恋?イヤイヤ違うから!京介とは違うから!
    っていうか狙われてるのは蒼だから!とジレンマ。
    何より驚愕したのは京介が行方不明に!

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    2018年09月17日
  • 聖女の塔 建築探偵桜井京介の事件簿

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    シリーズ12作目(通算16)
    今回もまた、過去の人物がやってくれます。
    短編集「櫻闇」の「捻じれた塔の冒険」と「永遠を巡る螺旋」、
    そして「月蝕の窓」を読んでいた方がいいでしょう。
    宗教とカルトって、一番関わりたくない内容なんだけど
    今回はそれがメインです。
    京介と蒼が別々に行動して危険な目に・・・
    そして最後に出てきた黒幕にオマエか!!と思ってしまった。
    シリーズの中の人物の中で一番嫌いです。
    っていうか、コイツがまた関わってくるのは確定ですな・・・

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    2018年09月17日
  • 胡蝶の鏡 建築探偵桜井京介の事件簿

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    第3部。シリーズ11作目(通算15)
    今回のお話は、先に短編集の櫻闇の中の
    「塔の中の姫君」を読んでいた方がわかりやすいです。
    夜型の京介が昼型になって掃除に料理にジム通いって・・・
    そして、かつて事件で知り合ったお姫様の為に
    ヴェトナムまで出向いて、お家騒動に首を突っ込む形に。
    最後の方のドタバタはドキドキしましたよぉ~。
    そして、最後に再登場した蒼には・・・泣けました。

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    2018年09月17日
  • レディ・ヴィクトリア 謎のミネルヴァ・クラブ

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    ローズってば、本当にけなげで可愛い。
    謎の秘密結社に動くミイラ?
    しかも、舞台は完全アウェイで味方もそろわない。
    でも、そこはチーム・ヴィクトリア、負けやしない。
    ラスト、ヴィタの決意に拍手。
    ただ、この作品、このレーベルでは次が最後なのだとか。
    でも、それでは完結しないそうなので、どうなるんだろう?
    大人の事情なんだろうけど。。。

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    2018年07月08日
  • アルカディアの魔女 北斗学園七不思議3

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    様々な勢力があって、気をつけないと、誰がどの陣営か混乱してしまいそう。
    3人は、理事長のお気に入りとみなされて不遇をかこったりするけれど、負けないのだ。そうでなくっちゃ。
    なのに、いきなりのタモツの宣言にびっくり。
    その理由が明らかになって、まさに怒り心頭。
    やることが汚いんだよ。
    退場したと思ったやつが動いてたり。
    でも、3人に救われた人は確実にいるのだもの。
    この先、残された謎が解決されるのを早く読みたい。
    あとがきによると、次のお話は決まっているようだし。

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    2018年06月14日
  • 闇の聖杯、光の剣 北斗学園七不思議2

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    話が壮大になってきた。
    世界的な、そして時代を超えて。
    それでも、3人なら、やってくれるということは信じて読んでいた。
    それにしても、Jは、本当にいいところで登場する(笑)
    戦争の傷跡は、深い。
    そして、かのドイツの総統の最期を知らなかったことに気付いた。不覚。
    あの、若い兵士の心は最後、救われたんだよね。
    それは1つ救い。
    猫のクラウスも大好き!
    さて、謎はまだまだ解明されず。
    3巻へ。

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    2018年06月14日
  • 王国は星空の下 北斗学園七不思議1

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    北斗学園に通う中学生アキ、ハル、タモツの3人。
    それぞれに個性的で、いい関係を築いている。
    マドンナ的な先輩がいるのも、青春していて好き。
    どこの学校にもありそうな、学園の七不思議を調べ始めたことで、事件に巻き込まれる3人。
    語り手のアキのまっすぐで一直線なところが、色々引き起こす。
    淵野先生やJの正体など、謎を残しつつ、2巻へ。

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    2018年06月14日
  • 闇の聖天使 ヴェネツィア・ヴァンパイア・サーガ【電子書籍オリジナル特典つき】

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    ホラーは苦手だけど、篠田真由美さんのホラーは大好き。
    ヴェネツィアが舞台ではあるけれど、こことは違うパラレルワールド。
    美しきヴァンピロ、ファリエル。
    もう、表紙からして麗しの主従コンビがたまらない。
    本文で彼らの関係を知ってさらに好きになる。
    ヒカルも過酷な人生を過ごしてきたのに素直でけなげで愛おしい。彼の力を、もっともっち見てみたい。
    「サーガ」と言うからには、シリーズものだと信じて続きを待とう。

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    2018年04月04日
  • 闇の聖天使 ヴェネツィア・ヴァンパイア・サーガ【電子書籍オリジナル特典つき】

    購入済み

    ヴァンパイア〜

    日本が大きな地震に襲われ混乱してる中保育園児だったヒカルは、あちらこちらに流されながら数年後
    ヴェネツィアに辿り着き、美しいファリエルと執事に助けられる。美しいヴァンパイア?と謎の執事とワケ有り気な日本人の男の子ヒカルとがそれぞれの思いや事情を抱えながら出逢う物語、まだ、これから先があるのかな…まだ序章なのかもと思えて、もし続くのなら是非読みたいなと思います。

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    2018年04月03日
  • 誰がカインを殺したか 桜井京介returns

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    ネタバレ

    短編4つ。

    長編ミステリーも面白いが、そこそこの長さだと読みや
    すい。
    シリーズもので登場人物達との付き合いが長いと、短編でも十分楽しめる。

    タイトルのミステリーに新しい男子学生登場。
    残りの3つは庄司ゆきという女子中学生。

    京介氏が家政婦?という立場上、あまり外から問題が持ち込まれる事はなく、家に入り浸っている彼女への対応が多くなっているという事か。

    彼女の若さゆえの質問に答えていくのが微笑ましい。
    更に、やりとりを見て自分には逆に辛辣になっていると感じる蒼も微笑ましい。

    深春も登場して嬉しい。奥さんである綾乃に関しての書籍もあるようだし読んでみようか。。


    専ら平和な日常。

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    2017年08月30日
  • 屍の園 桜井京介episode0

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    ネタバレ

    京介氏が中学2年だった頃。
    といってもメインではなく、けれど事件解決の大きな助けに。

    全寮制という閉ざされた空間に加え、あの学園での出来事なのでそちらが中心かと思いきや
    原因は全く別の方向から来たので
    ミステリーとして楽しめました。

    先生が騙された!
    あの人じゃなかった!!

    ラストに勢ぞろいするあたりが物語だけれど。

    京介氏に匹敵するキャラクターだと思うけれど
    先生、また登場しないだろうか。。。

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    2017年08月29日
  • さくらゆき 桜井京介returns

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    ネタバレ

    4つの短編。
    後書きが神代氏によるセリフ調。
    深春は一女一男を儲けたそうで。

    蒼が30代、京介氏が40代、神代先生が70に血かい60代。
    蒼の職業上、子供の出入りがあるようだけれど
    彼等は“家族”なのだなぁ、と。
    先生の描写はあまりないけれど
    蒼は大学生に見え、京介氏は年齢不詳との事。

    1作目と2作目に共通の男子学生
    3作目と4作目に共通の女子学生。
    自分の子供ともいえる年齢だからか京介氏の対応が20代の時よりも柔らかい。
    更に
    今回登場する女子学生に京介氏は甘いようだから、これからまた新たな一面をみせてくれそうだ。

    2作目の、女性が切ない。。。
    よく死んだ前妻にはかなわないというけれど

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    2017年08月29日
  • 黒影の館 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ネタバレ

    神代教授と(当時教授ではないけれど)と京介氏(当時京介ではないけれど)の出会い。

    連載当初からこれらの設定はあったのだろうか。。。
    かなり過去についてはひっぱられたが。

    推理物、建築物、ではなく
    物語として楽しめた感じ。

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    2017年08月22日