篠田真由美のレビュー一覧
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ネタバレごめんやっぱり久遠家の設定に入り込めなかった…
またしても知らないひとにあっさりついていく蒼。
何しちゃってるの神代さん、という箍の外れっぷり。
モイラの執着とその帰結。
深春と綾乃のもだもだにによによするし、20年前の事件の謎解きも良い。
そういう、ひとつひとつは魅力的なのだけれど。
京介の秘密ってなんだろう、というのがずっと分からなかった、とあとがきにあったけれど、それこそ暴かないままでもよかったような。
過去と決着をつけないと終わらないのだろうけど〜。
最後の京介と深春の関係が、やっぱりいいなあと思う。深春推しとしては満足なラストではあります。 -
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ネタバレ同潤会アパートは、写真集をちらりと見た記憶があるけれど、レトロで素敵な建物という印象。その末路の書かれ方はちょっと切ない。コミュニティとして機能していたアパートもある、というのはなかなか面白かった。
冒頭に朔太郎の詩が引用されているのだけど、なんとなくイメージと違う殺伐とした詩だった。やはり朔太郎の詩も読まねばだなあと思った。
今回、京介が情報を小出しにしていても腹が立たないのは、やはり相手がかんじ悪いからかな笑 あと、京介が何を大切にしているのかが明確だから。「生きている人間が幸せになるための真相じゃなかったら意味がない」という京介の気持ちがよく分かるラストが良かった。 -
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ネタバレ面白かった。
前作にあった閉塞感みたいなものがない。イタリアだからかな?ヴェネチアが美しい。情景描写がとても好き。
蒼の成長が丁寧に描かれているし、京介の考えてることもなんとなくわかったような気がする。
今回は京介が積極的に事件に関わったので、はなしが分かりやすい。最後の真相まで一気に読んだ。
タイトルの「仮面」ということば。
仮面を外したかったり、
仮面をつけたままでいたかったり。
大好きなひとと一緒にいたいから、仮面をつける。それが「なりたい自分」ならそれでいいのだと思う。
「素顔よりも仮面の方が私は好きでした。」という言葉が印象に残っている。
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シリーズ13作目(通算17)
前作「聖女の塔」から続いた流れとなっております。
「月蝕の窓」で京介に敗北したシリーズで一番嫌いな犯人は
前作「聖女の塔」でも失敗。奴がこれで諦めるはずがない。
京介に苦痛を与える為に、蒼を狙うと思われるので
蒼は深春と綾乃同行で会員制のリゾート施設に。
そこで蒼が出会ったのは、自分と似通った境遇の少女で
自分も京介のように彼女を外の世界に連れ出そうとする。
前半は蒼と、その少女の時間がゆっくりと語られるが
最初から違和感バリバリ。
蒼が恋?イヤイヤ違うから!京介とは違うから!
っていうか狙われてるのは蒼だから!とジレンマ。
何より驚愕したのは京介が行方不明に!
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購入済み
ヴァンパイア〜
日本が大きな地震に襲われ混乱してる中保育園児だったヒカルは、あちらこちらに流されながら数年後
ヴェネツィアに辿り着き、美しいファリエルと執事に助けられる。美しいヴァンパイア?と謎の執事とワケ有り気な日本人の男の子ヒカルとがそれぞれの思いや事情を抱えながら出逢う物語、まだ、これから先があるのかな…まだ序章なのかもと思えて、もし続くのなら是非読みたいなと思います。 -
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ネタバレ短編4つ。
長編ミステリーも面白いが、そこそこの長さだと読みや
すい。
シリーズもので登場人物達との付き合いが長いと、短編でも十分楽しめる。
タイトルのミステリーに新しい男子学生登場。
残りの3つは庄司ゆきという女子中学生。
京介氏が家政婦?という立場上、あまり外から問題が持ち込まれる事はなく、家に入り浸っている彼女への対応が多くなっているという事か。
彼女の若さゆえの質問に答えていくのが微笑ましい。
更に、やりとりを見て自分には逆に辛辣になっていると感じる蒼も微笑ましい。
深春も登場して嬉しい。奥さんである綾乃に関しての書籍もあるようだし読んでみようか。。
専ら平和な日常。
京 -
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ネタバレ4つの短編。
後書きが神代氏によるセリフ調。
深春は一女一男を儲けたそうで。
蒼が30代、京介氏が40代、神代先生が70に血かい60代。
蒼の職業上、子供の出入りがあるようだけれど
彼等は“家族”なのだなぁ、と。
先生の描写はあまりないけれど
蒼は大学生に見え、京介氏は年齢不詳との事。
1作目と2作目に共通の男子学生
3作目と4作目に共通の女子学生。
自分の子供ともいえる年齢だからか京介氏の対応が20代の時よりも柔らかい。
更に
今回登場する女子学生に京介氏は甘いようだから、これからまた新たな一面をみせてくれそうだ。
2作目の、女性が切ない。。。
よく死んだ前妻にはかなわないというけれど