篠田真由美のレビュー一覧
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当時の日本人をイギリス人から見ると、実際にああいうふうに思われていたのだろうか。
一生懸命さを嗤うなんて、傲慢さが鼻につく。
その分、レディ・ヴィクトリアの魅力が際立つのだけど。
ローズのひたむきさも微笑ましくて好き。
サー・ミットフォードは本当に最低。実在の人物とのことだけど、実際には、あそこまでの人でなかったと思いたい。ま、奥方の反撃は痛快だったけど♪
佐絵も実にかっこいい。あの行動力、決断力、惚れ惚れする。
きっと、流されることなく自分の道を切り開けるに違いない。
似た印象だなんて、ローズの将来も楽しみ。
あのお別れも、きっと彼女の糧になる。
ああ、読み終わったばかりで、もう続きが待ち遠 -
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建築探偵桜井京介シリーズの長編15作目。
遂に最終巻です。
スピンオフ作品がいくつもあるし、
主要人物たちのその後も垣間見えるらしいので、
名残惜しいという感じは正直あまりしないんですが。
それよりも。
流石、ストーリーテラーのこの著者。
背表紙の分厚さを物ともせず、
最後まで一気に読ませられました。
これまで秘められてきた京介の過去は、
一族にまつわる話と共に、
まるで大河かサスペンスドラマかという感じで引き込まれました。
読み応え抜群です。
若干残念だったのは、
建築探偵という一面がすっかり鳴りを潜めたこと。
シリーズ中盤くらいから、
京介の過去というゴールがある為か、
徐々に -
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建築探偵シリーズ第10弾(通算14)&二部完結。
今回の舞台は東京。そしてメインキャラ達はまだマレーシア。
そうなんです。前作とちょっとだけ被ってます。
家出少年の行方と爆弾テロと元W大教授の息子の死の真相。
狙われたW大と神代教授宅。
ジメっとして粘着質で変に熱い思考が入り乱れて
本当に梅雨のような心模様ですよ。
蒼も爆弾テロに巻き込まれたために、京介が警察に協力することに。
テログループ『火刑法廷』の目的とは?
今回はちょっと物足りなさが残るけど、さりげなく過去キャラが
登場してるし、京介ファンにはたまらないシーンもあって
久しぶりに妄想炸裂してしまいました。 -
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わたくし・・・美少年が大好きでして(腐女子まではいってませんが^^;)、建築探偵桜井京介シリーズに登場する「蒼(あお)」君も大好きなんざんす。本書はその蒼君の物語を書いた番外編となりますです。うれしぃ~~!
表紙を開くとすぐに「はじめに──作者からのおことわりとお願い」があります。
そこに書かれているのはこの作品にはシリーズ第5作目「原罪の庭」の真相に触れているので、あしからず。という内容なんです。
やっぱりシリーズものは最初から順番に読まなきゃね~。
せめて「原罪の庭」を読んでから読まれることをオススメします。
すると~もっと内容を理解することができますので。
本書では蒼君、22歳の大学生で -
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キャ~~、蒼くんが主役だぁ!
すっごくめんこいんですよん、蒼くん。
建築探偵桜井京介シリーズを読んでいないとわからないとは思うのですが・・・。
あ、でも本書はシリーズとは全然関係ないので、単独で読んでも大丈夫です。
建築探偵シリーズの最初の方では、蒼くんはマスコット的存在なだけだったんです。
あまりに愛らしいキャラがうけたためか、だんだん登場することが多くなり、幼くて純粋に生きている蒼君の暗~~い過去を題材にした本が出て、そして番外編に。
まずは「センティメンタル・ブルー」というのが蒼くん主人公の番外編でした。
今ではシリーズの主人公は蒼くんかも・・・。
本書は夏休みの高校を舞台に、自動電気錠