あらすじ
ミカドの持ち物だったと騙る「翡翠の香炉」詐欺。日本人村の火災と焼け跡から発見された死体。そして記憶喪失の日本人青年。日本に関わる三つの事件にレディ・シーモアとチーム・ヴィクトリアの面々が挑む。ヴィクトリア朝のロンドンを舞台に天真爛漫なレディと怜悧な男装の麗人、やんちゃな奉公人が活躍する極上の冒険物語。
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Posted by ブクログ
主役がメイドになりました。
日本人が当時のイギリスで本当にこんな感じだったのかな~とか思って読みました。
かなり忠誠心の熱い人がいて、かつ陰が薄い…
登場人物が多いのでキャラを立てるのは大変ですね。
Posted by ブクログ
当時の日本人をイギリス人から見ると、実際にああいうふうに思われていたのだろうか。
一生懸命さを嗤うなんて、傲慢さが鼻につく。
その分、レディ・ヴィクトリアの魅力が際立つのだけど。
ローズのひたむきさも微笑ましくて好き。
サー・ミットフォードは本当に最低。実在の人物とのことだけど、実際には、あそこまでの人でなかったと思いたい。ま、奥方の反撃は痛快だったけど♪
佐絵も実にかっこいい。あの行動力、決断力、惚れ惚れする。
きっと、流されることなく自分の道を切り開けるに違いない。
似た印象だなんて、ローズの将来も楽しみ。
あのお別れも、きっと彼女の糧になる。
ああ、読み終わったばかりで、もう続きが待ち遠しい。
Posted by ブクログ
日本、がブームとなっているロンドンでは
日本人村が出来、高額で商品が出回っていた。
日本からやってきた、やたらに丁寧な扱いを受ける家臣。
これとあのお屋敷の面々と、どう繋がるのか。
しかも詐欺まで横行しているようで
どうするつもりなのか、という状態。
詐欺に対しては、鮮やかに忘れた頃に解決、状態。
忘れてはなかったですけど、優先順位は
結構下の方に感じて、そういえば、でした。
それよりも、日本人村の死体、が問題でした。
一体それは誰なのか、どうしてなのか。
記憶喪失、という青年は誰なのか。
この人があれで、あれがあの人、と思っていたら
まったく違ったので混乱してしまいました。
日本人の美徳は、国外では理解不能なものです。
そもそも、下に見て小馬鹿にしている人達であり
身分階級がきっちりとしている相手に商売なのに
馬鹿にされないわけがない。
それを見て腹が立つのは、それを恥ずかしい、と
思う心があるから、かと。
そう考えると、メイドたる彼女は
心優しく生きて行っているな、と。
何かをあきらめた時、何かを決めた時。
一番強いのは、やはり女、です。