あらすじ
ヴィクトリア朝ロンドン、下町に暮らす自由闊達なレディ・シーモア。その使用人たちは、いずれおとらず個性的。なかでもレディーズ・メイドのシレーヌは、有能で美貌、洞察力にもすぐれているが、この上なく無愛想。愛すべき登場人物たちが、世紀末のロンドンを舞台にのびやかに闊歩する!
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Posted by ブクログ
ビクトリア時代の社交界。メイドの扱いなど、目から鱗がぼろぼろと……。
内容は本格推理小説なんけど、歴史小説としても十分に読ませるところがすごい。
Posted by ブクログ
ヴィクトリア朝ロンドンを舞台の物語。元子爵夫人に持ち込まれる謎。
上流社会のご婦人方の噂話に潜む謎と真実。かと思いきや、想像と全く違う物語が展開されて驚きつつも喜ぶ。
メイドの物語としても面白い。この先の展開が楽しみ。
Posted by ブクログ
19世紀ヴィクトリア朝時代のロンドンを舞台に、子爵未亡人レディ・シーモアと有能なメイドが事件を解決する連作短編集。
と言ってもメイド活躍はあまり出てこない。
もっぱらレディ・シーモアの活躍と彼女にまつわる話。
当時の貴族の暮らし、執事、メイドなど使用人たちの様子がよくわか理、面白かった。
Posted by ブクログ
ああいう雰囲気、篠田先生は本当にうまいなぁ。
19世紀のロンドン。
アメリカからきたヴィタ。
しかも、謎解きまでと思ったら、謎は侍女シレーヌが名探偵?
執事のディーンも、不思議な存在。
お隣さんのアリスお嬢様が、自由闊達で素敵。
まだまだ、いろんな問題が残っているし、シリーズ化だよね?
楽しみ。
Posted by ブクログ
社交界には出ない、噂が絶えない前子爵夫人。
彼女の元に行けば、すべての謎は解き明かされる。
2話で完結してみたり、1話で終わってみたり。
しかしそれは、最後に持ち込まれた謎への伏線状態。
一体彼らの言う敵は誰なのか。
この地位についた事によって、言われる内容は
よくある話、です。
宝石、消えた女性、再びやってきたはずの男を探す探偵
そして…一番怖いのは、やはり女。
言い聞かせるように、というよりは
刷り込むように、洗脳するように。
あらがえるほどの心がなければ、擦り切れるか
自分のものとするのか。
Posted by ブクログ
「人を愛することは決して罪ではありません、ヴィタ」
「本当に?」
「本当ですわ。それは人間に与えられたもっとも素晴らしい本能です」
(P.274)
Posted by ブクログ
ヴィクトリア朝ロンドンで隠居生活をおくる貴族の未亡人レディ・シーモアと使用人たちの物語。
前半はパーティーでダイヤが消えた謎や幽霊談などが彼女のもとに持ちこまれ、安楽椅子探偵ものかと思いきや、後半はレディ・シーモア自身が事件に巻き込まれる。
謎はわりとありきたりだが、ヴィクトリア朝のメイドの生活事情が詳しくて面白かった。物語的にはシリーズ序章といった感じ。
Posted by ブクログ
タイガにしては苦手な設定と思いつつ読んだ。他所のお家騒動などを相談された未亡人がパパっと解決、というシリーズかと思ったら後半様子が変わった。章だても半端な感じ。ストーリーよりもメイド事情が印象に残った。
Posted by ブクログ
篠田さんの新シリーズ。まだまだ序盤で登場人物のお目見えのようですね。
主人公の未亡人ヴィタを守るように、美貌の有能メイドのシレーヌ、訳あり執事のディーン、その他個性的な屋敷の使用人たち。この人たちがどうしてヴィタに心酔し守ろうとしているのか、その背景が気になります。