篠田真由美のレビュー一覧

  • 玄い女神 建築探偵桜井京介の事件簿

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    2010.6.27再読

    はじめて読んだとき(まだ中学生のころ)はピンとこず、シリーズの中でもイマイチ気に入っていなかったのですが、時を経て読み返した今、とても好きになりました。蒼とナンディの会話がお気に入りです。どうか狩野都の魂に安らぎがありますように。それから、改めてはっきりと感じたのが篠田真由美作品の「情景描写の美しさ・迫力」です。

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    2010年06月27日
  • 原罪の庭 建築探偵桜井京介の事件簿

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    今回は重要なキャラ「蒼」の過去がわかります。
    前作「灰色の砦」の3ヵ月後の設定で、
    自分を責めるあまり、病んだ状態にあった京介が
    復活するきっかけになった3年前の薬師寺一家惨殺事件。
    温室で惨殺死体と一緒に発見された7歳の香澄。
    現場の状況から犯人と疑われるが彼は言葉を失い、闇に囚われていた。

    香澄を犯人と仮定した上で事件の取材をしたがる女ルポライター。
    なついた香澄を母親のように見守り世話をする京介。
    犯人や、他の登場人物についてはある程度想像つくんだけど
    あんな事をした理由がわからなかった。
    それは京介の口から語られる事になるのだけど、泣きます。

    著者あとがきで「読む順番が変わると感想や楽しみ方が
    変化するという現象が起こっている」とある。
    だから、順番に読むことをお勧めします。
    深春とふざけあっている明るい蒼や
    必死に乗り越えようとしている蒼を知らなければ
    感情的なものは半減するし、
    謎が解ける瞬間の感動は、味わえないと思います。

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    2010年03月11日
  • 灰色の砦 建築探偵桜井京介の事件簿

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    シリーズ第4作。
    いつもなら蒼君目線で語られるけど、今回の語り手は深春です。
    1995年の大晦日。
    京介の涙を見た事があるという深春は、蒼にせがまれ記憶の扉を開く。

    19歳だった7年前の12月。
    深春が慌しく引っ越した「輝額荘(きがくそう)」で
    初めて京介と出会うのだが、クセのある住人はいるものの、
    居心地は悪くはなかった。
    しかし、住人の1人であるカツが裏庭で変死。
    その時から輝額荘は居心地の良い場所ではなくなった。

    事件直後に輝額荘に入ってきた建築評論家の飯村。
    今度はその秘書が、他殺死体で発見される。
    そして意外な依頼人によって、探偵桜井京介が起動し、
    相棒に選ばれたのは深春だった。

    天才建築家フランク・ロイド・ライトの人生と
    飯村の人生を重ね合わせるかのように誘導され
    そして京介が紐解いた真実は悲劇的で
    結末はあまりにも悲惨だった。

    本当なら青春小説バリの内容ではあるけれど
    結末があまりにも重過ぎて、ゲッソリ疲れてしまった。
    京介の涙は謎として残るけど、後からわかりそうな気配。

    それでも出会ったばかりの京介と深春のぎこちなさが
    もの凄く新鮮で、「桜井」「栗山君」ってのがコソバユイ。
    けれどお互いを細かく観察して理解し信用する過程がもの凄くいい!

    前作「翡翠の城」に登場した悲運の建築家・下田菊太郎の話しが
    今回も出てきたので、建築好きな人は繋げて読むと面白いかもしれない。
    ライトの人生ってのも、興味深い。

    今まで読んだ4冊の中では、これが一番好きかも・・・
    でも人気の巻は、次の「原罪の庭」らしい・・・
    次を読まなくちゃ。

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    2010年03月09日
  • 原罪の庭 建築探偵桜井京介の事件簿

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    建築探偵シリーズで一番好きな作品
    ここから、自分の中で蒼びいきが始まったw
    親殺しというテーマがチラチラして邪魔だが
    幼子の愛情の濃さに驚嘆する
    蒼が蒼になった瞬間に涙が止まらない

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    2010年01月23日
  • 龍の黙示録 水冥き愁いの街 死都ヴェネツィア

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    ネタバレ

    2009/12/12 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2022/8/19〜9/1

    ちょうど1年ぶりの龍の黙示録シリーズ。
    イタリアに戻ったセバスティアーノを追って、龍、透子、ライラがベネチアに。龍に恨みを抱くヴァンピロや龍を亡き者にすべく教会との壮絶な戦い。イタリア編になってえらく雰囲気が変わったな。透子の過去が描き込まれているのが興味深い。残り2作。どうなるのか。
    しかし、かなり前の文庫なので、最近のものと比べると文字が小さい!

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    2022年09月02日
  • 月蝕の窓 建築探偵桜井京介の事件簿

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    京介が今まででいちばんの窮地に陥る!
    ヒヤヒヤしながら読みました。寒いし!(場面的に)
    霊感少女の登場……ということで、ちょっと「えっ?」と思いましたが、私自身、信じてる部分があるのでオールオッケーです。

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    2009年10月04日
  • 原罪の庭 建築探偵桜井京介の事件簿

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    3年前起きた惨殺事件。密室の中につるされた3人の死体。密室の中から発見された薬師寺香澄7歳。
    門野に依頼された神代、京介の推理。蒼と京介の出会い編。

     2009年6月3日再読

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    2009年11月14日
  • 灰色の砦 建築探偵桜井京介の事件簿

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    大学に入学した栗山深春が入居したアパートで起きる殺人事件。
    入居者の謎の転落死。大学教授の秘書の死。
    栗山、桜井の出会い編。

     2009年5月29日再読

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    2009年11月14日
  • 綺羅の柩 建築探偵桜井京介の事件簿

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    建築探偵シリーズですね。あいかわらずやる気のない桜井氏が素敵。
    結末があっと言う感じでした。さすが裏切られません。

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    2009年10月04日
  • 美貌の帳 建築探偵桜井京介の事件簿

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    建築探偵シリーズ。このシリーズのすごい所は、1冊の本でミステリーとして1つの物語を完結していると同時に、シリーズを通して楽しめるような要素が要所要所にちりばめられている所だと思う。だからこそ何度読んでも面白いのかな。今作ではジョサイアコンドルを取り上げている。他にも旧朝香宮邸などが出てくる。
    2008/4/5再読

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    2009年10月07日
  • 翡翠の城 建築探偵桜井京介の事件簿

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    シリーズ3作目。今回出てくる主な建築家は下田菊太郎。彼の話は次作灰色の砦にも出てくるけれど。登場人物が多くて人物関係を把握するのが大変。まぁ3回目なのでさすがに大丈夫でしたが、1回目はさっぱり分からないまま終わってしまいました。直球勝負の本格ミステリーというよりは、抒情も重視された話で、よかったです。
    2008/3/30再読

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    2009年10月07日
  • 玄い女神 建築探偵桜井京介の事件簿

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    昔ノベルス版の表紙に衝撃を受けたのを覚えている。その頃はまだカーリーって聞いても「??」っていう状態だったので。作者も言っている通り、他の初期作品に比べると建築建築してないかな、と思う。全体的に雰囲気が黒い。ノベルス版の表紙そのものな雰囲気。前はイマイチ分からずに結末に辿り着いてしまったけれど、今回は注意して読んだのでばっちり。思うにこのシリーズは何度も読んだ方が面白い。
    2008/3/29再読

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    2009年10月07日
  • 灰色の砦 建築探偵桜井京介の事件簿

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    建築探偵の4冊目。昔の話なので、一応回想という形で話されているのかな?若いと思われる言動がそれぞれに見られますが。ストーリーはミステリーというより青春小説に近いのではないかと思われます。勿論ミステリーとしても楽しめます。さすがに3回目ともなれば覚えていますが。今回のメインテーマはライトで、自伝とか人柄の部分にまで掘り下げていて面白かったです。とはいえあとがきで書いておられますけど、そういう本はやっぱり自分で読んだ方がいいんでしょう。
    2008/3/27再読

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    2009年10月07日
  • 建築探偵桜井京介の事件簿 未明の家

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    建築探偵シリーズ1冊目。前に発売中の最新刊まで読み切ってからまた読んでいるわけだが、後期のものとはやはり少し雰囲気が違う。これが最初だったのだなと、なにやら懐かしい。シリーズならではの布石を見つけるのも面白い。所々に出てくる建築の知識も、当初に比べれば増えてきているので余計に楽しめる。結末を知っていてもどんどん読み進めることができた。
    2008/3/25再読

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    2009年10月07日
  • 原罪の庭 建築探偵桜井京介の事件簿

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    シリーズの中では一番好きな作品ですが、人に薦めるときは、「これを一番に読んじゃダメ! シリーズの最初から読んで!」と釘を刺さずにいられない……。登場人物のうちの一人、蒼の過去に関わる話です。
    あらすじを語ることさえネタバレのような気がしてしまう。

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    2009年10月04日
  • 原罪の庭 建築探偵桜井京介の事件簿

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    蒼の過去が明らかに…!!壮絶すぎて切ないったらない…。泣ける…。建築シリーズのなかでいちばん好きかも。

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    2009年10月04日
  • 建築探偵桜井京介の事件簿 未明の家

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     何せうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ
     
     建築探偵シリーズ第一作。どんなシリーズ物でもそうだけど、第一作というのは独特の勢いがある。登場人物もゼロから構築されて動きたがってる感じが伝わってくるし。
     建築ミステリーという不思議な世界観が、この後の伏線になる京介の過去や、本名の出てこない蒼の存在でくっきりと浮かび上がる。
     作者はは色彩や造形の描写が上手いので、不安もなく導かれるその世界は居心地が良い。
     一番好きなのは「原罪の庭」なのだけれど、うん、やっぱり第一作の魅力には負けるかなあ。

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    2012年11月25日
  • 原罪の庭 建築探偵桜井京介の事件簿

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    『建築探偵 桜井京介の事件簿』第5作目!
    ガラスの柩を思わせる巨大な温室の中で惨殺された病院長一家。
    その血塗られた密室に置かれたチェストで、天使のようにまどろむ7歳の少年。ただ1人生き残った彼は、しかし言葉を失っていた。
    闇に閉ざされた魂を救うため、最大の謎「薬師寺家事件」に挑む桜井京介。
    建築探偵シリーズ第1部の掉尾を飾る傑作。


    <京介と蒼の出会いの物語>
    人は人によって傷付けられるけど、人は人にしか救われない、癒されない。
    人と人との絆の大切さ。それがすごく胸にしみました。
    全てを「守る」のは難しいけど、自分の大切な人は「絶対に守る」。
    その姿は幼いながらも、かっこよく、勇ましく思えました。

    人は色んなことを抱えながら、それを己の糧としながら、時には捨てて、真っ直ぐに生きていくものなんだと改めて思いました。

    暗闇に差し込んだ一筋の光。
    ラストはその光に包まれます。(泣きました…)
    蒼の過去が明らかにされます。

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    2009年10月04日
  • 原罪の庭 建築探偵桜井京介の事件簿

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    えーってかんじ。
    そしてこれも貧血を起こしてぶっ倒れた。電車の中で。あぶねー。
    ちょっとトンデモなかんじがうぶめっぽい。
    でも蒼・・・。くうう!

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    2009年10月04日
  • 原罪の庭 建築探偵桜井京介の事件簿

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    これまで読んできた篠田先生の「桜井京介」シリーズの中では異色で、私にとって今の所一番の作品になりました。

    とにかく、印象的で心掴まれる言葉が散りばめられていて最後までどんな結末が待っているのか分からなかった。

    文字通り、本に吸い込まれました。


    ★「僕は、自分と同じものを他人に要求したことはありません」

    「身勝手に一方的に思い込んで他人に期待して、相手がそれから外れたといって裏切られたと騒ぐような、甘ったれた真似だけはしたくないんです。そんな醜態を晒すくらいなら、傲慢だと非難される方がはるかにましです」


    ★あまりにも無力なもの、無垢のもの、無防備な存在はそれ自体で人を引き付け誘惑するのだ。
    自分の全てを投げ打っても守ってやりたいという思いと、同時に奪いたい、傷つけたい、蹂躙したいという暗い欲望で。

    ★確かに人間というものは、時代によって変化しながらも、奥底の部分では安易に変われぬものだ、と思う。
     そうでなくてなぜ古代奴隷制社会に機嫌を持つ一つの宗教が、二千年後の現在も地球人類の三分の一を信徒に持ち得るだろう。

    キリスト教が現代まで命脈を保っている事も、人の心が良くも悪しくも変わらないこと、変われないことの証としか思えないのだ。




    きっと、ただの推理小説じゃないことでずっとずっと引き込まれる度数(なんじゃそりゃ)が私の中でググッと高いのではないかな〜って思う。

    そのほかにも、この「原罪の庭」には、自閉症と、自閉状態の違い。そういう深い考えも沢山詰まっている。

    是非ッ是非多くの人に読んでもらいたいなって。そう思います。

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    2009年10月04日