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Posted by ブクログ
建築探偵桜井京介シリーズの長編9作目です。
今回舞台となった建築は・・・どれだろう?
2000年現在の事件でいうなら「泉洞荘」、
元は養蚕農家として建てられた茅葺の大屋根をもつ日本家屋。
遡ること30年以上前のシルク王失踪事件でいうなら「月光荘」、
マレーシアの高原避暑地に建つ平屋の別荘建築ということでしょうか。
建築探偵といいながら、
なんだか建築の影が薄くなってきました。
シリーズ当初では、
京介が建築物に込められた故人の意図を読み解くことで、
事件の要因となった人間関係を修復する、
といったような感じだった気がします。
ところがシリーズもここまで進む間に京介自身に焦点が移って、
心の葛藤や意味深な過去について明らかになるにつれ、
反比例するかのように建築物に対する思い入れが薄れてきたような。
個人的には当初の方が好みだったので残念です。
相変わらずグイグイ引き込まれるように読まされたので、
文句無しと言いたいところですが、
京介の推理力を神格化(?)し過ぎという印象も受けました。
周囲の人たちもオーバーアクション気味といいましょうか・・・。
京介の能力を持ち上げておきながら推理途中で非難ごうごうとか、
京介の身を真剣に案じながら危険な目に遭わせたり。
ちょっとやり過ぎ(盛り過ぎ)感がありました。
この作者の傾向でしょうか。
今回もまず事件関係者の独白があって、
気が進まない京介が引っ張り出されて事件が起きて、
反感を買いながらも事件の謎を解いて最後には感謝される、
というパターンどおりでした。
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小説・文芸
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