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Posted by ブクログ
建築探偵桜井京介シリーズの長編12作目です。
「建築探偵」シリーズですので、今回主題となる建築は、
敢えて言うなら、明治に建てられた天主堂ということになるのでしょうが、
作者の書きたかったのは宗教そのもののようでした。
ひとつは、京介がまきこまれる事件の背景として『カクレキリシタン』。
もうひとつが、同時進行で蒼がまきこまれるカルト的『新興宗教』。
この2つについて、いろいろと考察されています。
蒼は、ホスピスで母親の最後を看取った後、大学に復学したばかり。
本人も危なっかしい状態なのに、
知り合いの女の子からうっかり相談を受けて、
カルト教団らしき集団と係わりを持つことになってしまいます。
その間、京介は所在不明、深春は劇団関係で海外渡航中。
蒼の一番の相談相手が2人とも不在で、読んでいてハラハラしました。
所在不明の京介は、その時、九州にいました。
W大の後輩から協力を要請されて、
九州北西部の波手島で起こった集団焼死体について調べる為です。
そこで、土地の歴史としてカクレキリシタンの話があり、
集団焼死は新興宗教絡みでは?ということで、『カルト』について、
それぞれ考察されるのですが、
特にその筋に詳しい訳でもない私でも、興味深く読めました。
特に『カルト』については、薄ら寒いものがあり、
現代の恐怖と言えばありきたりですが、
すぐ隣にあって、無自覚に嵌まる落とし穴といった感じが怖かったです。
カクレキリシタンの話からは生活の苦しさ、時代の非情さ、
カルトの話からは、人間の変容、得体の知れなさといった、
暗くて怖い雰囲気が全編通してありました。
あと、事件関係者の独白のようなものが章の間に挿入されたり、
最後に京介の敵(?)の存在が明らかになったりしたので、
作者らしいなぁと思ったり、シリーズ終盤なんだなぁと思ったりしました。
Posted by ブクログ
冒頭のセリフが誰のものなのか、読み終えてから再読するのが楽しみ。
あの心理学者がここまで介入してくるとは思わなかった。
動機は本当にゲームなのだろうか??
どうやらバックに大物がいるらしいけれど。。。
蒼の京介への思いが何か色々とこえてくるけれど
感情を一般的な言葉に無理にあてはめた結果、そうなってしまうだけで
全く異質のものなのか、
本質をついているのか どっちだろう。。。
蒼の名前は京介が飼っていた猫だけれど
深春も、京介に情がうつってほっとけないのだろうか。。。
それとも本人が気づいていないだけで違う感情があるのだろうか。
毎回いい人で貧乏くじをひいているので不憫。。。
次の3作で終わるとの事。
それはそれで寂しい。。。
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