篠田真由美のレビュー一覧
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建築探偵桜井京介シリーズの長編14作目。
予想通り、京介の過去編です。
でもまだ終わりじゃないので、その1というところかな。
冒頭、「はじめに」と題して著者からの前置きがありましたが、
挙げられた6冊を読んでいなくても特に困らないと思いました。
出てきた名前が気になるようなら読むべしという感じかな。
あっ、ただし前作の終わりで京介が失踪したことは知っておかないと、
会話の意味が分からないでしょうね。
北の、本編最後になるまで明記されなかったので敢えてこう呼びますが、
陸の孤島とも言うべき隠れ里で起こる事件の数々。
ゴシック風味の設定が私の好みでした。
シリーズ当初の建築探偵からは離れて -
Posted by ブクログ
前2作については、あまりに作りこみが過ぎて、鼻につき、評価は高くありませんでした。
本作もかなりな作りこみですが、それほど鼻につく感じがせずに読めました。それは、舞台を限定して、現実世界から隔離するのがうまくいったということなのかなと思います。
普通の街角でハロウィンのコスプレをされるても浮くだけだけど、遊園地でやってくれれば楽しめる、みたいな。お化けはお化け屋敷にいてくれ的な。
そう、まさに今回の「館」はヴァンパイアの潜むお化け屋敷ですね。そこから最後まで外に出なかったので、お話として楽しめた。外とつながって現実に引き戻されたらやっぱり、興ざめしてしまったかもしれません。
あとは、神代先生の -
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Posted by ブクログ
龍緋比古(あきひこ)シリーズの1作目です。
柚ノ木透子という女性の視点で進みますが、
要は吸血鬼として2000年生きている龍の話です。
でもこの人(?)吸血鬼とは言いながら、血を飲みません。
飢える事がなく人を襲わないし、日中だって外出できます。
何処が吸血鬼?と普通はなりますが、
ここからが他の吸血鬼物とは違います。
もともとは体を持たない生き血を求める魑魅魍魎のたぐいでしたが、
2000年前神の子イエス・キリストの黄金の血を与えられて、
飢え知らずの生身の体と永遠の命を手に入れたという設定になってます。
以来黄金の血を得ようとするあらゆるものから狙われますが、
ものすごく強くてほぼ無敵です -