篠田真由美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ京介視点。深春はそんなにも京介の懐に入り込んでいたのか、とちょっとびっくりした。
綾乃は篠田ワールド!ってかんじのキャラでいいなあ。着物の描写が好き。着物に限らず、篠田さんの、女性の着てるものの描写好き。
抑圧された記憶とか、解離性同一性障害とかが出てきて、途中ホラー??とか思ったけど、最後の着地は納得。最初に綾乃を相手に超常現象を否定したのもよかった。
ビリーミリガンは学生の頃すごく流行っていた。記憶の抑圧系の本は他にも読んだけど、それに反証する本は読んだことなかったな。実は抑圧された記憶なんてなかった、というケースの方が多いのか〜
そういえば、多重人格のドキュメンタリーとかも最近見ないなあ
過去の事件、現在の事件、真相、犯人と京介の対峙までぐいぐい読めて面白かった。
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Posted by ブクログ
建築探偵桜井京介シリーズの長編14作目。
予想通り、京介の過去編です。
でもまだ終わりじゃないので、その1というところかな。
冒頭、「はじめに」と題して著者からの前置きがありましたが、
挙げられた6冊を読んでいなくても特に困らないと思いました。
出てきた名前が気になるようなら読むべしという感じかな。
あっ、ただし前作の終わりで京介が失踪したことは知っておかないと、
会話の意味が分からないでしょうね。
北の、本編最後になるまで明記されなかったので敢えてこう呼びますが、
陸の孤島とも言うべき隠れ里で起こる事件の数々。
ゴシック風味の設定が私の好みでした。
シリーズ当初の建築探偵からは離れて久しいですが、
今回も敢えて言うなら、久遠の館かそれを含む村の佇まいでしょうか。
山奥に突如現れる地図にも載っていない石造りの村。
それも洋風の。
なかなかに興味をそそられるシチュエーションです。
京介の過去編ですから、
前作の京介失踪時を現在として、
神代教授が深春と蒼に過去の出会いを語る設定です。
更に、その出会いで起こった事件とは別に、
当時自殺とされていた過去の母の死という時間軸も絡んでいて、
何層にも折り畳まれた時間軸が、小説全体の重厚感を増していました。
ミステリーとしてトリック云々とかではなく、
如何にも怪しげな人物がたくさん登場して小説として面白かったです。 -
Posted by ブクログ
前2作については、あまりに作りこみが過ぎて、鼻につき、評価は高くありませんでした。
本作もかなりな作りこみですが、それほど鼻につく感じがせずに読めました。それは、舞台を限定して、現実世界から隔離するのがうまくいったということなのかなと思います。
普通の街角でハロウィンのコスプレをされるても浮くだけだけど、遊園地でやってくれれば楽しめる、みたいな。お化けはお化け屋敷にいてくれ的な。
そう、まさに今回の「館」はヴァンパイアの潜むお化け屋敷ですね。そこから最後まで外に出なかったので、お話として楽しめた。外とつながって現実に引き戻されたらやっぱり、興ざめしてしまったかもしれません。
あとは、神代先生の語りがすっきりしてて良かったのかも。あんまりべたべた語られると、ちょっと引いてしまう。って、本当のこのシリーズファンには、そのべたべた感がいいのかもしれないけど。