篠田真由美のレビュー一覧

  • 胡蝶の鏡 建築探偵桜井京介の事件簿

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    ネタバレ

    2012/8/12 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2019/8/23〜8/27

    7年ものの積読本にして、1年半ぶりの篠田作品。建築探偵シリーズの第3部の第1作。登場人物の彰子さんにあまり記憶がないと思って調べてみたら、「桜闇」を読んだのが12年前であった....嫁いだ先のベトナムの旧家で起こった過去の変死事件と現在の殺人事件を京介が時空を超えて解決する、本書のメインストーリーの出来は相変わらず出色であるが、それより気になるのは、第2部で蒼の問題が解決したと思ったら、第3部はどうやら京介の闇が暴かれていくようである。最終巻「燔祭の丘」を読むのが今から楽しみである。

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    2019年08月27日
  • 緑金書房午睡譚

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    これ講談社ノベルスとかじゃなくてハードカバーで児童書として出してほしい雰囲気。
    メフィストでの連載だったようだから書籍形態としてやむを得ないのかもしれないけど銃とチョコレートとかミステリーランドのみたいなああいう装丁でもいいじゃないか!
    どっかで見かけたレビューに「ナルニアとシェイクスピアに頼りすぎ」ってコメントがあって、まぁそうだわなとは思うけど、手っ取り早く共感を与えてワクワク感を持たせるにはいい小道具だぁなー。
    オチがない!っていうのもあるけどまぁ、雰囲気勝ちでそこまで不満には感じなかった。
    やっぱり 古本屋 とか 屋根裏部屋 とかテッパンだよ!児童書ファンタジー系好きのツボをすごーく心

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    2012年08月11日
  • 建築探偵桜井京介の事件簿 未明の家

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    建築探偵桜井京介の事件簿シリーズ第一弾。大学で近代建築美術史を研究する主人公の桜井京介と、彼の助手?で暗い過去を持つ少年蒼。そして京介の友人で豪快な性格の深春。彼ら3人が、美少女から祖父の住んでいたスペイン風の別荘の鑑定を頼んできたことから物語が動き始める。
    少女の一族を巻き込む事故死、自殺未遂など、別荘を巡って起きた事件に対して、真実を解き明かす。

    事件を巡る要因の一つがやや子供っぽい暗い感じもするが、それを不自然に感じさせない背景も含めておもしろい

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    2012年08月10日
  • 幻想建築術

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    ある謎に包まれた<都>を舞台にした物語。

    初めて読む作家さんだったのですが、
    「序章 腐爛の美酒」の読みづらさに内心怖気づいていました。
    さて、これは最後まで読めるのだろうか?と、久々の挫折の予感。

    ですが、本編に入ると途端に読みやすくなり、
    あっという間に、この幻想的で奇怪な世界の虜に…!
    美しさの仮面を被った悪夢のようなお話の数々。

    <都>の謎にとりつかれてしまったある神学生。
    石工の青年の秘密を目撃してしまった黒猫。
    夫と娘を亡くして以来悪夢にうなされる腸詰屋の女将。

    一つ一つが独立した話でありながら、
    読み進めていくうちに繋がりが見え始めます。
    内容、構成ともに素晴らしいのです

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    2012年06月14日
  • 失楽の街 建築探偵桜井京介の事件簿

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    建築探偵桜井京介シリーズの長編10作目です。
    今回でてくる建築はあの同潤会アパートです。
    名称は少し変えてますが。
    でも事件の舞台となると「大都市東京」らしいです。
    建築物に隠された個人の遺志をひも解くといった、
    シリーズ当初の試み(?)の方が個人的には好きなのですが、
    今回もスピード感があって読ませられました。
    同潤会アパートの様子も描かれていてよかったです。
    難問山積だったでしょうが、
    それでも残して欲しかったですね。
    パターン化された冒頭の犯人らしき人物の独白も、
    今回はどれが誰の独白かすぐに分かったと思っていたら、
    最後にひっくり返されて良い意味で裏切られました。
    私は未読なのでたぶん

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    2017年10月14日
  • 綺羅の柩 建築探偵桜井京介の事件簿

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    建築探偵桜井京介シリーズの長編9作目です。
    今回舞台となった建築は・・・どれだろう?
    2000年現在の事件でいうなら「泉洞荘」、
    元は養蚕農家として建てられた茅葺の大屋根をもつ日本家屋。
    遡ること30年以上前のシルク王失踪事件でいうなら「月光荘」、
    マレーシアの高原避暑地に建つ平屋の別荘建築ということでしょうか。

    建築探偵といいながら、
    なんだか建築の影が薄くなってきました。
    シリーズ当初では、
    京介が建築物に込められた故人の意図を読み解くことで、
    事件の要因となった人間関係を修復する、
    といったような感じだった気がします。
    ところがシリーズもここまで進む間に京介自身に焦点が移って、
    心の葛

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    2017年10月14日
  • 月蝕の窓 建築探偵桜井京介の事件簿

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    建築探偵桜井京介シリーズの長編8作目です。
    今回の建築は那須高原にある明治建築の洋館「月映荘」です。

    話の発端は1997年。
    月映荘の調査を目的にやって来た京介を含む一行が、
    月映荘の所有者で事件関係者の印南兄妹に出会います。
    事件とは1986年に起こった殺人事件のことで、
    トラウマを抱えた妹の茉莉がパニックを起こした為調査は中断します。
    その3年後の2000年になって調査を再開しようとしますが、
    その前年の1999年に兄の雅長が死亡していました。
    と、時期が前後してややこしいったらありません。
    霊感少女の未来予知やら50年近く前の殺人、
    更に無意識(深層心理?)に多重人格まで絡んできて、

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    2017年10月14日
  • 翡翠の城 建築探偵桜井京介の事件簿

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    シリーズ3巻。
    登場人物の関係がややこしくて何回も家系図を見ました(笑)が、さらっと読みやすい本だと思います。

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    2012年02月23日
  • 原罪の庭 建築探偵桜井京介の事件簿

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    久々にざらっと読み返し。
    ミステリーはかなりの割合で内容忘れてしまうものの、この作品はすごく鮮明。
    あえてシリーズ5作品目にしたのだから、
    頭から続けて読むと思い入れ抜群。
    でもこれだけでもかなりよい。

    トリックとしては邪道かもしれないけど、
    なんでそんなことをしたのか、という点の深みがず抜けていて、
    うるうるしてしまう。


    謎解き以外の人間ドラマもありで、これはいい作品だなあと思う。
    ただ、著者のこういうねっとりした部分がイマイチ馴染まなくなり読まなくなったのだけど。

    この作品についてはその書き方がとてもマッチしていると思う。

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    2012年02月16日
  • 桜闇 建築探偵桜井京介の事件簿

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    短編集なのに
    桜井京介シリーズにとって重要な作品
    この本を読む前に「原罪の庭」は
    読んでおくべきだったかな

    篠田真由美先生のナイーブな少年を描く作品が
    なくなられた栗本薫先生の伊集院シリーズを
    思い出す

    もっとも、伊集院先生は桜井京介のように
    潜在する悩み(業?)を持たないのですがね

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    2011年07月18日
  • 灰色の砦 建築探偵桜井京介の事件簿

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    青春時代は甘酸っぱい・・・家族とのかかわりの
    ヘタな集団が住まうアパートが桜井京介の原点?

    髪とめがねで人とのコミュニケーションを絶つ
    京介だが、不器用で可愛い

    伊集院大介シリーズに思えてきたkitanoです

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    2011年06月25日
  • 灰色の砦 建築探偵桜井京介の事件簿

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    19歳の冬、我らが桜井京介と栗山深春は「輝額荘」という古い木造下宿で運命的(?)な出会いをとげた。家族的で青春の楽園のように思われた「輝額荘」。しかし住人の一人・カツが裏庭で変死したことから、若者たちの「砦」に暗い翳が忍び寄る。続いて起こる殺人事件。その背後には天才建築家・ライトの謎が。

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    2011年06月22日
  • 建築探偵桜井京介の事件簿 未明の家

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    出たばかりの頃にノベルスで読みました。
    あちこちに貸しているうち私の手元には無くなって。。。文庫を買ったので、再読予定。

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    2011年02月06日
  • センティメンタル・ブルー 蒼の四つの冒険

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    建築探偵シリーズ番外編
    作品説明で蒼に彼女ができるとか、親友ができるとあって
    内心穏やかではなかったです。
    成長してもらいたい反面、京介や深春と、ずっと一緒にいてほしいとも思っていたから・・・
    でも読んで安心。翳がすごくいい奴でホッとしました。
    本作は最初に蒼の説明があります。神代教授の家に来て1年の時の事件。高校での事件が2つ、高校での1つの事件のが大学に入っから動きだす事件。
    京介と深春は少ししか出ないけど、読み応えある1冊でした。

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    2011年01月07日
  • 建築探偵桜井京介の事件簿 未明の家

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    まず、「建築探偵」というのがかなり違和感のある単語と思います。「建築」という言葉と探偵がくっつくことが、なんとなくミーハー的な雰囲気がある気がしました。

    読後にミーハーかどうか、という点でいけば、ミーハーと思える点は大きなところで2つあります。

    1つ目は主人公であるW大の院生である桜井京介は、建築物に付随するヒューマンドラマに興味があるというところで、建物の背景にあった事件の裏側がわかってしまう、という設定らしいのですが、余計なのは類稀な美貌の持ち主、ということ。しかも美貌をうまく使って情報を得たりするところが少々気になりました。

    2つ目はアシスタントの「蒼」の存在。「蒼」は人に対して本

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    2010年12月31日
  • 月蝕の窓 建築探偵桜井京介の事件簿

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    お話のテーマが、自分が興味があって本を読んだりした分野だったので、なんとなく話の筋が読めてしまいました。
    でも、何があるかハラハラしながら、一気に読んでしまいました。

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    2010年11月04日
  • Ave Maria アヴェ マリア

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    読んだことがあるはずなのに、新鮮な気持ちで、というか、不安になりつつ読み進めました。
    そしていろいろと元気をもらいました。元気でいたいな、って思います。

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    2010年10月19日
  • 原罪の庭 建築探偵桜井京介の事件簿

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    桜井京介シリーズの番外編しか読んでなかったので初めての本編です。とても切ないストーリーでした。なぜ香澄が蒼と呼ばれているのかとか、蒼の過去や蒼と京介の絆などが分かってますますこのシリーズにはまりそうです。

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    2010年08月30日
  • 原罪の庭 建築探偵桜井京介の事件簿

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    とても悲しいお話。健気に生きようとする少年が痛ましい。少年を支えようとする周りの大人が優しくて安心する。

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    2010年08月15日
  • センティメンタル・ブルー 蒼の四つの冒険

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    建築探偵シリーズの番外編です。このシリーズまだ1冊も読んだことがないので順に読んでいこうかなと。蒼がかわいかった。

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    2010年07月06日