篠田真由美のレビュー一覧
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ネタバレあ、そういえばこれミステリだったな、と最後の方を読んで気がついた。それくらい、蒼、というか香澄にシンクロして読んでしまった。読んでる間は苦しかったけど、読後感はすっきり。なのは、やっぱりちゃんとミステリだったからなんだと思う。蒼の葛藤やもだもだだけだったら苦しすぎた。
蒼はたくさんの人に愛されていて、それを自覚していて、でもだからこそ苦しくなることもあるだろうな。どんな状況でも、びっくりするくらいまっすぐでしなやかな蒼に、小城さんや響が向けてしまう感情は、きっと誰の中にもあるものだろう。
「不幸」というのは属性ではない。
蒼のような特殊な不幸も、誰にでも起こるありふれた不幸も、そのひとそのものとは関係ない。ありのままの蒼をみんなが愛している。特にカゲリの直球には涙が出た。
そして蒼の過去がぜんぶ、後から考えられたものだとあとがきに書いてあってびっくり!
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ネタバレ青春小説としてはたいへん楽しく読みました。
あの頃ならではの、痛くて辛くて苦しい想い。
同性の友人に対する葛藤、劣等感。それでも対になる誰かと一緒にいられる時間。
ひとりひとりの想いが丁寧に描かれていて、それが長い!ていうレビューもあったけど、私は楽しく読んだ。
ただ、事件としては色々無理があるし、納得いかないところも多い。
クローズドサークルのつくりかたから、自分たちで解決しようというくだり。被害者の素性は最後まで分からずに終わる。
未成年が犯人とはいえ、ほとんど報道されないまま、というのも、どうなのか…
作中作だからその辺うやむやでもありってことなの?
加害者目線というかね、犯人を擁護するのも気になるんだよ〜
被害者のこと結局よく分からないし、それよりも自分にとって大切なものを護りたいという気持ちなんだろうけど、もやっとする〜
それ以外は、カゲリが好きなのでカゲリと同じ気持ちで読みました。蒼の態度に拗ねたり、犯人の気持ちになったり、蒼のために憤ったり。
トリックについては、違和感を感じるところがやっぱりポイントなんだな…というくらいで。
最後に出てきた人については、対になってた人とどっちがどっちだったっけ?というくらい印象が薄くて…そういえばこのふたりのエピソード、他の人みたいに描かれてないな?と今気づいた。
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ネタバレ今回は再び蒼視点。
と思ったら京介視点もあって、でも京介が何考えてるのか結局いまいち分からない。
でもレビューを読んでいたら、深春が父親で京介が母親、というのがあって、なるほどあれは思春期の息子に対する母の態度か、と納得した。京介が蒼に踏み込めないのは自分を重ねているからなのかな。
鹿鳴館のはなしや、演劇のはなしは面白い。
でも、二組の恋人たちのはなしがいまいちピンとこない。
なんでかなあと考えたけど、たぶん
遠山兄が暁に遺したことばも、
芙蓉がなぜ再会にこの年に選んだかも、
…わかりづらい!!
からだと!
芙蓉=美輪さん、というのは、それっぽいなあと思ったら、あとがきで作者が明言していて、やっぱり!となったのがいちばん楽しかった。
美輪さんの卒塔婆小町、見てみたい。
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日本、がブームとなっているロンドンでは
日本人村が出来、高額で商品が出回っていた。
日本からやってきた、やたらに丁寧な扱いを受ける家臣。
これとあのお屋敷の面々と、どう繋がるのか。
しかも詐欺まで横行しているようで
どうするつもりなのか、という状態。
詐欺に対しては、鮮やかに忘れた頃に解決、状態。
忘れてはなかったですけど、優先順位は
結構下の方に感じて、そういえば、でした。
それよりも、日本人村の死体、が問題でした。
一体それは誰なのか、どうしてなのか。
記憶喪失、という青年は誰なのか。
この人があれで、あれがあの人、と思っていたら
まったく違ったので混乱してしまいました。
日本人の美徳は、国外では理解不能なものです。
そもそも、下に見て小馬鹿にしている人達であり
身分階級がきっちりとしている相手に商売なのに
馬鹿にされないわけがない。
それを見て腹が立つのは、それを恥ずかしい、と
思う心があるから、かと。
そう考えると、メイドたる彼女は
心優しく生きて行っているな、と。
何かをあきらめた時、何かを決めた時。
一番強いのは、やはり女、です。 -
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嘘で塗り固められたメイドが就職したお屋敷は
何もかも驚きの連続。
役割はきっちりと、身分制度もきっちりと、が
普通の世界では、確かにこれは型破り。
とはいえ、やれる人間がやった方が早い、というのは
今の感覚なのでしょうか?
専任なら、確かにスペシャリストになれますけど。
兄を探しにきた新米メイド、が主役な今回。
あとがきにありましたが、ここからが本編だそうで。
確かに、前回とはまったく違う話の運びです。
連絡がつかなくなった兄は、どこで何をしていて
どうなっているのか。
歳を誤魔化して就職して、探しているわけですが
何だか今回、自称探偵が本物のような動き(笑)
仕事している! という感じでした。
そして冒頭だけの出演かと思っていた、前メイド。
見逃していたからこういう性格になったのか
そもそも元からこうなのか。
この職場、ちょろまかすには天国のように
やりやすかったと思いますが。 -
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ネタバレ神代教授を中心とした
『桜の園』辰野氏と『花の形見に』京介の二本立て。
『桜の園』のラストの引用が印象的だったのだが
(やがて時が経つと、私たちも永久にこの世を別れて、忘れられてしまう。私たちの顔も、声も、何人姉妹だったかということも、みんな忘れられてしまう。
でも、わたしたちの苦しみは、あとに生きる人たちの悦びに代わって、幸福と平和が、この地上に訪れるだろう)
チェーホフの作品に『桜の園』と『三人姉妹』があるのか。
本当、自分の文学作品の知識の疎さが嫌になる。。。
未婚だが周りに人が集まり、本人も人情厚いが
実家が大きく関係しているのだろうな、と。
自分の親の事、ましてや祖父母に関しては、全然知る機会が無いが、
出会い位は知っとくべきだろうか。。。
深春と蒼の存在があいかわらず可愛くて癒し。。。
教授シリーズは
年末に読んだら人恋しくなってしまう。。。 -
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ネタバレ作者後書きにもあるが、蒼が高校へ行く、という作者にとっても意外な登場人物達が勝手をしだす、
このあたりからミステリーものではなく物語になったのかなぁ。。
トリックよりも、事件や罪を犯す人の心情や動機が中心になったというか。
今作を読むと京介氏が何故探偵をする時、そういう行動をしたのかといった根底にあるものが掴みとれる。
京介氏といえども、近すぎる偽りを見抜くことは難しかった、という事だろうか??
前作で散々意思が、とか血が、とか後継者、とか言われていたが。。。
だからこそ、逆にグレゴリ氏は執念に取りつかれていたのか。。。??
京介氏が割とアッサリと事件後切り替えることが出来たのはその為なのか。。。
結末を早く知りたくて急いで読んでしまったので、見落とした事実があるかもしれない。
割と予測できるエンディングだったけれど、神代氏との日々があってこその、彼女の選択、結果だったと思いたい。
とりあえず一番の感想は深春大勝利!!だけれど。
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ラストのどうしていつも他に誰もいないときにそういう事をする、自分に面倒をおしつけていく、というやり取りを読んで、変わらない日常が戻ってくるのだろうな、と予感出来て、続編や外伝を読もう、と思える。
蒼の友人が全く登場しなくて心配したが、その後の進路も判明。
京介氏が事件に巻き込まれるパターンも多いけれど
彼等が社会人になって。。。という続編も読んでみたい。
教授の外伝もあるようだし、とりあえずシリーズとしての完読を目指す。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ冒頭のセリフが誰のものなのか、読み終えてから再読するのが楽しみ。
あの心理学者がここまで介入してくるとは思わなかった。
動機は本当にゲームなのだろうか??
どうやらバックに大物がいるらしいけれど。。。
蒼の京介への思いが何か色々とこえてくるけれど
感情を一般的な言葉に無理にあてはめた結果、そうなってしまうだけで
全く異質のものなのか、
本質をついているのか どっちだろう。。。
蒼の名前は京介が飼っていた猫だけれど
深春も、京介に情がうつってほっとけないのだろうか。。。
それとも本人が気づいていないだけで違う感情があるのだろうか。
毎回いい人で貧乏くじをひいているので不憫。。。
次の3作で終わるとの事。
それはそれで寂しい。。。