円城塔のレビュー一覧

  • 文字渦(新潮文庫)

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    難しい!
    文字の歴史と生態を、史実と絡めて書いている(と思う)のだけれど、知識が足りず表層だけしか掬えていない気がする。
    え、むしろこれは実在の話では…?(混乱)
    久しぶりに解説で、本当に解説してもらいました。

    とはいえ表層だけでも文章やギミックそのものが面白く、クスッとする場面もあって楽しみました。

    いつかすごく時間がある時に、参考文献あたりながら、調べながらリベンジしたい…。

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    2023年06月27日
  • コロナ禍日記

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    ネタバレ

    半分くらい読んだか。ちょっと読んで読めそうなのだけ読む。しんどいのはパスする。これがちゃんと読めるようになるにはやはり10年くらいはかかるのだろう。最近ようやく東日本大震災のものが読めるようになったのだから。

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    2023年01月17日
  • 屍者の帝国

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    伊藤計劃の遺作を円城塔が仕上げた合作!!
    あとがきで思わず涙が……。


    伊藤計劃が書いたのはどの程度なのだろう。
    何にせよ、彼がプロットを書いた作品である以上、たとえ中途半端でもファンは読みたいハズですよね。

    後を引き継ぎ仕上げて出版するのはかなり勇気がいる事だと思う。

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    原稿用紙にして三十枚ほどの試し書きと、A4用紙一枚ほどの企画用プロット、集めはじめた資料が残され、『屍者の帝国』は中断された。
    (文庫版あとがきより)

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    原稿用紙30枚程…
    プロローグ部分のみと言う事かな。

    元々『虐殺器官』や『ハーモニー』との関連付けはなさそうだし、構

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    2022年11月09日
  • コロナ禍日記

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    ただただ日々の集積のみがここにある。
    自分の中で空白の期間になっていたものが、他人の日記を通して少しずつ埋められていく。
    この暮らしを無かったことにしてはならないと感じた。それぞれがそれぞれのやり方で戦い抜いた日々を忘れてはいけないと思った。

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    2022年10月08日
  • ゴジラ S.P<シンギュラポイント>

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    面白かったー!円城塔さんの作品で一番読みやすかったです。

    この本単体だとストーリーが理解しづらいので評価が難しいんですが、ゴジラ、アーキタイプ、シヴァなど、アニメで早口で説明されて分かりづらかった要素がとても理解しやすくなってるので、アニメを見て少しでも面白いと感じた人は、この小説版も見ると相当満足してできるかと思います。

    特に面白かったのが、ゴジラの光線についての補足。なんで輪が展開した後に熱戦を放つんだと疑問に思っていたんですが、特異点という設定を利用した上でのCTCレーザー仮説という説明がとてもうまく、鳥肌立ちました。

    そして、やはり出てくるオキシジェン・デストロイヤー。やっぱりこ

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    2022年09月29日
  • 屍者の帝国

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    ネタバレ

    「作家刑事毒島」に作者の名前が出て来たので。

    といっても、あとがきによると、
    「原稿用紙にして三十枚ほどの試し書きと、
    A4用紙一枚ほどの企画用プロット、集めはじめた資料」が残され、
    伊藤計劃は亡くなり、円城塔が書いたものということだった。
    個人的には違和感はなかった。

    「歴史改変もの」と言うらしい。
    実際の歴史のどこかを変えて展開するストーリー。
    その「どこか」は、
    フランケンシュタインが作り出した技術が一般化されたということ。
    死者を労働力として利用している世界、明治が始まったばかり。
    それゆえ、少年や女性は炭鉱の労働から解放され、
    戦争は銃を意味をなさず、肉弾戦が有効とされ、
    日本刀

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    2022年09月03日
  • ゴジラ S.P<シンギュラポイント>

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    2022-08-18
    アニメとは異なる視点、それも多重視点で語られる、もうひとつのゴジラS.P。本当の意味での異世界の侵略、生態系の乗っ取りあたりの筆致がノリノリ。
    アニメと本作、お互いを補完し合いつつ、それぞれが傑作。さすがです。

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    2022年08月19日
  • ゴジラ S.P<シンギュラポイント>

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    ユンとメイのパートをほぼばっさりと思い切りよく省いて、過去であり今であり未来である(?)そしてシンギュラポイントの具現化である(?)ゴジラとは何ぞやってところをかなりがっつりと描いている。たぶん『Self-Reference Engine』とかなりリンクしてる(巨大知性体ユグドラシルとか特に)。

    なので、アニメの謎解きというつもりで読むと、むしろ謎が増える感じだし、わからないものはあいかわらずわからないんだけど、円城塔の宇宙にどっぷり浸る感じがなんかたのしい。

    それと、ユンやメイが省かれているわりにおやっさんは生き生きと描かれていておもしろかった(笑)

    読むともう一度アニメ見たくなるよね

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    2022年08月08日
  • ゴジラ S.P<シンギュラポイント>

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    本書はアニメのノベライズに非ず、『ゴジラS.P』という作品総体の、小説によって描ける部分、と言った方がいい感じがします。アニメと参照しあうことを促す一文もあり。

    まあ例えば小説『不思議の海のナディア』も『マザー2』も、小説だけ読んで当該のゲーム、アニメの内容を追うことができますが、本作はむしろアニメで描かれなかったところ、がメインになります。それは「私たちが少し賢くなって」「色んなことが分からなくなるまでのお話」の、モノローグをおったものと言えましょう。

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    2022年08月02日
  • 文字渦(新潮文庫)

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    文字が人類のように進化を成し遂げ、時には争い、波乱を生き抜く幻想的な異次元が描かれている。自分だけの解釈では満足出来ず、色々調べたり、他の人の考察を見ながら読み終えた。

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    2022年03月01日
  • 文字渦(新潮文庫)

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    文字がひとりでに動き、呼吸し、世代交代し、他の文字を制圧し、テキストからの脱出を試みる。ざっくり見ればメタフィクションであるが、それだけでは語れない異常な文字空間が広がっている。著者の他作に漏れず、理解不能な部分は大いに含まれているが、その圧倒的な理解不能性に酔いしれた。

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    2022年02月22日
  • 文字渦(新潮文庫)

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    ネタバレ

     文字と全力で遊んでいる小説という印象。一般常識に疎い私は気付くのがだいぶ遅れてしまったが、犬神家のオマージュが出てきたあたりで確信に変わった。作者のギャグセンスがいまいちツボに合わない私としては、ところどころに仕掛けられたボケ・ユーモアを鼻で笑うことしかできなかった。
     だが、日本語で使用される文字がデジタルデータとなることで失われる、文字同士のつながりやそれぞれの個性、そして、これは私の勝手な考えなのだが、(本来文字の持つ)創造性についての指摘が後半にあり、この点について大いに学ぶことがあった。
     もじとはえでありなにものにもしばられずじゆうないきものであると

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    2022年02月11日
  • 文字渦(新潮文庫)

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    ――


     もじ、もじもじ。文字どおり「文字は災いの元」、ということでもあるし、文字の渦に呑まれるようで今風に云えば文字沼にどっぷり、ということでもあるし、
     全く当然のように使っている文字に不安を抱かせると云う意味では、確かに禍、テロルである。

     言語学SFミステリ、とでも云いますか…言語学と云うよりはもっと本当に身近な、漢字ミステリ? なんだろガンプラ好きすぎてオリジナルのMSV作ってる、っていうのとやってることは変わらないんだけどそう云っちゃうのもなんだかなぁ(笑 



     読みやすい、ってー言葉はそろそろ褒め言葉にならないのかもしれないけれど、実際のところどんな内容も読みやすく書ける

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    2022年02月01日
  • これはペンです(新潮文庫)

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    ネタバレ

    表題作は“叔父は文学だ。文字通り。”の書き出しで、抗う間もなく円城塔ワールドに放り込まれる。大学生の姪が、叔父と不思議な手紙のやり取りをしているのだが、途中、この叔父は本当に存在しているのかと疑いたくなった。同時収録の『良い夜を待っている』は、息子が語る父の人生。記憶の宮殿ならぬ記憶の巨大都市。読んでいると、記憶能力以上に、忘却能力の偉大さを思い知らされた。(再読本)

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    2022年01月04日
  • コロナ禍日記

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    コロナ禍をどうやって過ごしたのか。日記にすることで、日常の変化やそれに対する筆者や世間の反応の変遷が見えて面白かった。国や仕事によっての違いも興味深くて、その辺もっと幅広く知りたいと思った。

    苦しかった頃のことをいろいろと思い出して憂鬱な気持ちにもなったけれど、記録として大事な一冊になるでしょう。

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    2021年12月07日
  • 文字渦(新潮文庫)

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    ハードSFは、作家の世界に入り込むのが難しいものが多いが、これは最たるものだと思う。難解な翻訳ものを読んでいる錯覚に陥ってくる。理解を超える未知なるものに出会えたことが、震えるほど嬉しくなる。

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    2021年11月21日
  • 文字渦(新潮文庫)

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    謎の「阿字」にまつわる超古代から未来、異宇宙も登場する短編集。と、思っていたら阿字ってあるんですね、検索したらたくさん出てきました。登場するたくさんの漢字たち、どこまでが造字でどこから本当?でも、文庫本だと読めない(見えない)ので電子版で拡大しないと厳しいです。

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    2021年11月18日
  • 屍者の帝国

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    シャーロックホームズと組む前のワトソン君、大英帝国のスパイになり世界一周の冒険活劇です。スチームパンクっぽい歴史改変SFなのですが、登場人物や秘密組織など聞いたことのあるのがたくさん出てきて、他の物語にも繋がっていく感じがおもしろいとことろです。?

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    2021年11月18日
  • 屍者の帝国

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    屍者を蘇生させる技術が普及した世界。
    ワトソン博士は軍人のバーナビーと共に、最初の屍者であるザ・ワンを追い、アフガニスタン、日本、イギリスへと旅をする。
    壮大なSFにして、屍者の本質を追い求める物語。

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    2021年08月24日
  • バナナ剥きには最適の日々

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    「わたし」とは何か? それを数学や物理学のアイディアを手掛かりに詩的に展開してみた。と、おそらくはそんな趣向の短編集。ただその辿り着いたところは、何やら仏教的なテイストがある。SFを純文学に寄せた感じとも言える。このケムに巻かれる感じは悪くない。

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    2021年08月04日